スパイスファクトリーのスパイストーク
みなさん、こんにちは。スパイスファクトリーのスパイストーク。360度デジタルインテグレーターとしてDX支援を事業展開しているスパイスファクトリー株式会社がお送りします。
本日のパーソナリティは、パブリックリレーションズを担当している前田です。
この番組は、DXに関わるあなたにスパイスファクトリーの今とスパイスになるようなトピックを週替わりでお届けします。
日々のスパイスになるようなお話をテーマにした番組です。
毎週火曜朝10時にスポティファイアップルポッドキャストで配信しています。
第4週目はデザイントークということで、今回もデザイン事業部門であるIXD
インターフェース&エクスペリエンスデザインジビジョンのメンバーと一緒にデザインに関するトピックをお話ししていければと思っております。
本日のラジオのテーマはデザイナーのスキルマップと学び合いの仕組みについてお話ししていきます。
今日一緒にお話しするのはUXデザイナーのおにきさんです。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。スパイスファクトリーでUXデザインを担当しているおにきです。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。おにきさんラジオ初めてですよね、なんだかんだで。
はい、なんだかんだ初めてです。緊張しています。
そうなんですか。さっきアイスブレイクしたじゃん。緊張しますよね、なんだかんだでね。
肩の力をほぐしていただくために簡単におにきさんについて自己紹介をお願いいたします。
はい、スパイスファクトリーにはUXデザイナーとして約5年前に入社しました。
なのでなんだかんだ今のIXDの中では最古産ぐらいの立ち位置になります。
実は今は2社目でして、前職では外資系の企業で業務改革のコンサルティングを行っていました。
その中で割とデザインの重要性とか面白さに気づくことがありまして、
UI UXデザインについて勉強した後にスパイスファクトリーに入社したという形になっています。
今は主に要件定義だったり、情報設計などの領域で案件に入りながら、
あとは社内ではこれからデザインオプスという取り組みを紹介するんですが、
その推進だったり、あとは一部チームマネジメントも担当しています。
ありがとうございます。
ちなみに、おにきさんはどういった種類のプロジェクトというか業界的にはどういったものに入ることが今は多いんですか?
そうですね。今は割と医療系だったり、あとは過去には教育系だったり、
割と本当に5年間いるといろんな種類を担当させてもらいました。
ありがとうございます。
それでは本題に入っていければと思います。
改めて本日のテーマはデザイナーのスキルマップと学び合いの仕組みについてお話ししていければと思いますが、
まずちょっと一つ目の話題なんですけれども、スキルマップの取り組みって、
伺ったところデザインオプスという取り組みの中で取り組まれているって話だったんですけど、
そもそもデザインオプスってどんな取り組みになってきてるんでしょうか?
デザインオプスっていうのは割とやっている会社さんも多いかなと思うんですが、
私たちのチームではデザイナーの価値を最大化するための仕組みというふうに定義をしています。
具体的にはデザインオプスの中で9つのユニットっていうのを設けてるんですね。
それは例えば採用だったり育成だったり研究開発などがあります。
デザイナー一人一人が必ずどれかユニットに所属するようになっているので、
別でデザインオプスが組織が存在するというよりも、
本当にデザイナー一人一人が主導でチーム運営を担っているっていうのが特徴かなと思います。
私はその中でも育成を担当するスキルユニットとして活動しています。
だからスキルユニットとして今日はスキルマップの話を持ってきてくれたって感じですね。
ありがとうございます。
じゃあ今私たちクライアントワークだったりとかDX支援の事業に入らせてもらってますけど、
実際そのデザインの仕組み作りというかスキルユニットだけじゃなくて、
ブランドユニットとかいろんな取り組みがあったので結構幅広く経験できそうですね、この辺は。
そうですね、幅広く経験できるかなと思います。
一応半年もしくは1年以外そのユニットを交代するっていうようにしているので、
もう本当に例えば半年ごとに変わればいろんな領域を経験できるっていう時期ではありますね。
ありがとうございます。
デザインオプスの取り組みについてはですね、実はノートも出ておりますので概要欄に貼っておきますので気になる方は見ていただければと思います。
ではですね、先ほどですねスキルマップのワードがずっと出続けているんですけれども、
デザインオプスのスキルユニットの取り組みの中でですね、生まれてきたのがスキルマップなのかなというふうに思っているんですが、
実際このスキルマップってどのようなものなんでしょうか。
はい、スキルマップというのはデザインチームのデザイナーとして求められるスキルを一覧化したものになっています。
具体的にはちょっとラジオなので言葉だけだとイメージしづらいかもしれないんですけど、表形式で整理をしていまして、まず縦軸にはデザイナーとして必要なスキルを12個定義をしています。
例えばコミュニケーションだったり体験設計だったりインタラクションデザインみたいな形になります。
加えて横軸にはですね、それぞれのスキルに対して5段階のスキルのレベルも定義をしています。
なのでこの表形式のスキルマップを用いることで、自分がどこに強みを持っていて今後どこを伸ばしていくかっていうのを見える化できるようにしています。
実はですね、そのスキルマップ事前に見せていただいているんですけど、すごいなと思っていて、結構スキルを定義するというかラインナップするのも結構大変だったんじゃないかなって思いましたし、
あとはそのスキルに応じた5段階のスキルレベルっていう定義のところも定義付けまず大変だったのかなと思うんですけど、そのあたりの設計はどうでしたか?
そうですね、おっしゃる通り結構大変でして、特にその12個のスキルどれをピックアップするかっていうのはかなり時間をかけて議論しながら進めましたね。
なのでそこでやっぱりこう選ぶ基準としては、普遍的なこの業界のデザイナーとして必要なスキルっていう観点はもちろんそうなんですけど、
プラスアルファでスパイスファクトリーの実際の案件種類とか、実際の案件の特性に応じて何が必要なのかっていうのを判断していったっていうのが結構大事なポイントだったかなと思います。
ありがとうございます。そもそもスキルマップを作ろうと思ったきっかけとかあるんですか?
実はですね、デザインオプスの前にデザインチームとしてのOKRっていう活動があったんですね。
そこでは一人一人が標準以上の力を発揮して互いの強みを生かせる組織っていうものを目標としていました。
その目標を達成するために育成文脈の取り組みとしてスキルマップの検討が始まったっていうような経緯になります。
育成とか組織作りってデザインチームだけじゃなくても結構課題がある企業とかチームは多いかなと思うんですけど、実際にあった課題とかはあるんですか?
検討を開始した当初っていうのは、IXDのデザイナーとして求められるスキルっていうのが明文化されていなかったんですね。
なのでスキルを伸ばしたいなって思っても指針となるものが社内にないので、もう本当に各個人が自己流で何をどう学ぶかっていうのを考える必要がありました。
あとはプラスでは社内のデザイナーそれぞれがどんなスキルを持っているかが不明確な状態でしたね。
なのでそこに対してIXDのメンバーが自分のスキルセットを明らかにして、かつスキルを伸ばすための指針とできるようにスキルマップというものを整備することにしました。
それって人事評価とかにもしかして紐づいてたりするんですか?結構そうなると絶対このスキルを伸ばさなきゃみたいな感じで結構緊張感が出てきそうだなみたいな。
いいと思うんですけどね。緊張感が出ることはある意味いいんですけど、なんかどういう風な仕組みになっているのかなと思って聞いてみました。
そうですね。その評価も実は検討の途中で評価に紐づけるか紐づけないかみたいなところも議論になってるんですが、今のところは一人一人の成長っていうところに重きを置いて作ったものになるので、人事評価にはつなげていません。
今現在はっていう感じで今後変わるかもしれないですけど今現在はつながってないっていうことですね。ありがとうございます。
実際スキルマップの運用についてちょっとお話ししていければなと思うんですけれども、スキルマップって多分イメージしたところ運用していかなきゃいけないのかなみたいな。
みんなが入力して終わりみたいなのじゃないかなと思ってるんですけど、スキルマップをみんなで作成した後っていうのはどういう風に活用していくものなんですかね、これは。
まずはですね一人一人に対してスキルマップ1シートが割り当てられます。
そこに対してまずは各自でスキルマップの12個のスキルごとに今のレベルと、あとは今後例えば1年後とかに目指したいレベルっていうのをマッピングしてもらいました。
各個人でこういう感じで作業するだけではもったいないので、1ヶ月に1回時間を設けてそこで各自のマッピング内容を共有する場を設けました。
客観的に自分のスキル見るってちょっと難しいですよね、自分自身っていうのは。けどそういった客観的に見て意見いただけるっていうのは、なんか自分も擦り合わせができそうで面白い経験だなとは思いますけど、これレベル1から5は定義最初結構大変でしたって話だったんですけど、ちゃんと定義はされてるんですよね。レベル1はこういうことだよみたいな。
はいおっしゃる通り定義はしていて、一応その評価とつなげないっていう前提ですけど、ベースとしてはスパイスファクトリー評価制度自体のレベルを少し参考にしていて、それを5つにちょっと中和させて、かつイメージが湧きやすいように、例えばプロジェクト内でこういう状態であることみたいな例を付け足しているっていう感じですね。
ありがとうございます。おにきさんはさっき、相談される側としてこんな話を受けたよって話だったんですけど、おにきさんはこう誰かに意見を聞いたことはあったんですか。
そうですね。チーム内でも互いのスキルを共有する場があったので、そういったところでもちょっと意見伺ったりみたいなことがありました。
いいですね。ありがとうございます。続いてのテーマに行きたいと思います。じゃあさっきの学び合いになかなか消化できなかったんだよねって話から続けまして、個人個人のスキルを見える化するところから始まって、
じゃあそのスキルを成長させたいよねみたいな目的とかがあったりとかしながら踏み込んでいたと思うんですけれども、これって学び合いの仕組みに消化するっていうのは、この仕組みって具体的にどういったものになるんでしょうか。
はい、そうですね。具体的には見える化で終わらせずに、スキルを伸ばすための行動につなげるための仕組みを設計しました。ちょっと多いんですけど、追加した仕組みっていうのは大きく3つあります。
まず一つ目がスキルマップ自体のフォーマットを変更しました。具体的にはですね、スキルを伸ばすための具体的なアクションと、あとはそのアクションの振り返りを記載できるような欄を追加しました。
二つ目が伸ばしたいスキルが近いメンバーでチームを組成しました。一チーム3、4人ぐらいになるように5つのチームを組成しまして、スキルマップの共有についてもそのチーム内で行う運用に変更しました。
あとは三つ目に、その組成したチームでスキルを伸ばすためのチーム活動というものを行ってもらうようにしました。活動内容は本当にチームごとに自由に検討してもらっていまして、
例えばですね、同じ共通の書籍を読み合ってディスカッションしながら学びを深めるチームもいたり、あとはこのチームが半年の期間なんですが、半年丸ごとかけてプロトタイピングの一連の流れを体験するみたいなチームもいたり、それぞれになっています。
なんかこの活動内容はチームごとに自由に検討してもらってまして、かなり自律的だなぁみたいなイメージなんですけれども、言い方を恐れずに言うとグだったりしないですか?
そうですね、おっしゃる通り、まだ実はこのチーム活動を始めて2ヶ月くらいなんですが、やっぱり一人一人普段のプロジェクトでも忙しかったりするので、ちょっとだれてしまうときはあったりするんですけど、定期的に6ヶ月間自由にやってねっていう感じじゃなくて、
一応2ヶ月に1回は30分くらい活動を振り返る機会っていうのを設けていたり、あとはスキルユニット側でも定期的に各チームの状況を追っていたりするので、なるべくだれないようにっていうのは工夫してますね。
この自立駆動させてそれぞれのチームがあるべき形を保つのって結構各社悩まれるポイントかなっていうのは思っているので聞いてみました。ありがとうございます。
結構その自立的な動きだったりとかそれぞれが活動するっていう意味でまさにデザインオプスらしい取り組みかなというふうにこの文化をデザインしたり自分たちのキャリアをデザインしたりとかっていうのはすごくいいアプローチだなというふうに思いました。
そうですね、我々も学びを俗人化させないであったり、あとは個人の努力を仕組みで支えるというような意識で運用をしています。