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2024年4月3日、そろそろ過去になりますが、
新しく今週から始まった朝の連続テレビ小説、
虎に翼という、いわゆるNHKの朝ドラですけど、
これが始まりまして、見てるんですけど、
すごくいい感じで丁寧に作られてる感じのドラマだなという風に思って、
今後も見ていこうかなと思っていて、
まだ今日話している時点では第3回なんですけど、
すごくいい感じなんですよね。
実在した女性をモデルにしているらしくて、
昭和初期からスタートして、
まだ男性が外で働いて、女性は家庭に入って家事をしたり、
子供を育てたりしながら家を守るみたいな、
そういう規範が今よりもさらに根強く根深くあった時代に
法律の道に進んで、
今事前に出ている情報だと、最初は弁護士になった後に色々あって、
裁判官になったり、家庭裁判所の設立に携わるとか、
そういう風な展開をしていくらしいんですけど、
そういう風に法律の道に進んだ女性の姿を描いた作品ということらしいんですよね。
伊藤祭里さん主演で、主人公がトラコと書いてトモコちゃんなんですけど、
納得いかないこととか、腑に落ちないことがあると、
はて、とか言いながら、ちょっと思ったことはベラベラベラッと喋ってしまうと。
何か腑に落ちないと、結構論に立ててベラベラベラッと喋るんだけど、
なんとなくそのお母さんとかからは、女性はそんな風に思ったことを
簡単にそのまま口に出すんじゃありません、と言って。
たしなめられたりとかですね。
お見合い相手にも、なんかちょっとジジの話とかニュースの話ができる相手だと思って
喜んで喋ると、なんだ君は無礼だな、みたいな感じで相手に言われてしまうとか。
そういう風な目にあっていた中で、この第3話ではですね、
トモコちゃんの家に喪老している女性さんがお弁当を忘れちゃったんで、
彼が通っている大学の法学部までお弁当を届けていくんですね。
そこでいろんなやりとりがあった時に、トモコが自分の思ったことを
またいつもみたいにベラベラベラッと喋ってしまう。
その時にその法学部の先生が、続けてって言って、
そのトモコが言いたいことを全部聞いてくれるんですね。
そのやりとりがすごく良くて、本当にさりげないやりとりなんですけど、
この先生たちが彼女が思ったこと、トモコが思ったことを全部聞いてくれるっていうこのシーンだけで、
なんか彼女が今までいた世界とはまた違う、ちょっと風通しがいい世界に足を踏み入れたんだな、
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何か希望のようなものを、このさりげない続けてっていう合図だけで、
何か希望があるんだなっていうことを感じさせるみたいな、
そういうさりげないやりとりの描き方とかがものすごく良くて、
それですごく結構もう第三話の時点で、これはかなりいいドラマなのではという感じがすごくするんですよね。
で、ちょっとした描写とかで、割とその名もなき街の人を印象的に映すカットとかですね、
あとこの第三話だと、トモコがですね、大学の先生に、
君は面白いからうちで新しく邦楽部に助手部ができるから来たらいいよって誘われて、
その話をお父さんにしたらお父さんも結構応援してくれる。
お父さんとトモコと、あと自分が通っている学校の先生との進路面談みたいなのがあった時に、
その担任の女性の先生が、え、でも大学とか卒業して、今のお話だと6年ぐらいは大学卒業するまでかかると、
そうなるともう20代半ばで嫁のもらい手とか本当にいないんじゃないですか、大丈夫ですかっていう風に、
女性の先生から言われて、それに対してお父さんが、大丈夫ですようちのトモコは、こんなにいい子なんですから、
それでも嫁のもらい手とかいますよって感じで、能天気に返すという、
ちょっとコミカルなやり取りなんですけど、その後のシーンで、
そこでコミカルなシーンとして終わってもよかった場面で、その後面談が終わって、
トモコとお父さんは帰った後のガランとした教室の中で、
さっきトモコちゃんこのままだと嫁のもらい手が亡くなっちゃうんじゃないですかって言った女性の先生が、
何か物思いにふけるみたいなシーンが一瞬だけ入るんですね。
この女性の先生自体は、そんな名前を明確に与えられているようなキャラクターとかでもないんですけど、
ただこの先生の中にも、例えば過去に進路のことで、今の社会規範の中でちょっと諦めたことがあったりとか、
あるいはトモコのお父さんみたいな感じで応援してくれる大人が周りにいなくて、
諦めた夢があったんじゃないかみたいなことを何となく感じさせる。
その一瞬ガランとした教室でぼんやり座った後に、ちょっと気を取り直して立ち上がって教室を去っていくみたいな。
そういうさりげないショットが挟まれていたりして、ものすごく印象的なんですよね。
やっぱり法律っていうものをテーマにしている。
その法律っていうのは様々な人を平等に扱い、救うためにあるものだということは、
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例えばその名前のないようなエキストラ的な人、そのドラマの背景にいるような人たちとか、
あるいは明確には名前を与えられない、ドラマ上では脇役のような人であっても、
そういう人であっても、平等に人生があり、その人たちも救うために法律があるんだっていうことを、
名もなきキャラクターたちの扱い方、描き方、撮り方によって表現しているような感じが、
この第3回までの時点ではものすごくするんですよ。
なので、そういう意味でも撮り方とかも、場面場面で結構印象的にエキストラだけのショットでも撮ってあったりとかして、
すごくこだわりを感じるドラマなので、ちょっと見ていきたいなというふうに思いますね。
僕、朝ドラって多分通して見たことないんですよね、今まで。
大河ドラマとかは見たことあるんですけど、鎌倉殿の13人とか、伊達伝とかは1年間通しで見たことあるんですけど、
朝ドラはちょっと今まで最初から最後まで間奏したっていうことがなくて、まともに見るのは今回は初めてなんですけど、
誰でも知ってることなんだと思うんですけど、1話15分っていう長さがすごくちょうどいいですよね。
もうちょっと見たいみたいな、もう1シーン、2シーンぐらい、もうちょっと見せてよっていう食い足りないぐらいの長さで15分で終わるっていうのがすごいいいなと思って。
その15分をどんどんどんどん積み重ねていって、壮大な人生を描くっていうのは、なんか面白いフォーマットだなというふうにも思ったりします。
まさに連続テレビ小説っていうことなんで、新聞の連載小説と同じようなフォーマットとして作ってるんだと思うんですけど。
でも見ててすごく面白いし、今まで朝ドラ見てなかった分すごく新鮮な感触なので、ちょっとこれからも楽しみにしています。
というところで、今日はこの辺りで。おやすみなさい。