でも、何だろう、そういう空気が、僕が持てるかどうかわかんないけど、
そういう中に入れたらいいよな、みたいな感じがあって。
その辺の話ってWiiの企画の時でも、ボワーンとモヤモヤっとしたものがあるんですね。
それからそのばあちゃんが座ってるって話なんですけど、僕はばあちゃんに育てられたんで、
なんとかばあちゃんに恩返しをしたいんだけど、でもばあちゃんはゲームが嫌いっていう。
さあどうするっていう問題を解かなきゃいけなかったわけですね。
そのあたりがなんかいっぺんにみんなが遊んでてばあちゃんがそれ見てニコニコしてるっていう、
その絵一枚で解決できたような気がしてですね、すごく嬉しかったなぁなんて思ったりします。
逆に言うとWiiの企画をしてる時に、僕はあんまりお客さんのことを考えてなかったのかもしれない。
誤解なきようにというか、お客さんのことを一生懸命考えてはいるんですが、
本当に死ぬほど考えてはいるんですが、でも最後の最後に僕自身の問題が解けてないと、
なんかそれってお客さんの問題も究極的には解けないんじゃないかな、みたいな感じがあったんですよね。
なんでばあちゃんの問題とか、田舎のいとこの空気管の中に入っていけるか問題とか、
なんかその辺の話はすごく重要な問題で、しかもWiiの企画にそのあたりがガシガシ、
ガシガシというか、僕の中で無意識に反映している、みたいなところがあるような気がしますね。
こんな回答であってますか?大丈夫ですか?
いえいえ、そうですね。そうなんだなと。
なんかだから、前回の時に、とにかく僕は自分と、自多はあんまり切り分けないし、
自分がやりたいこととか、自分が大事だと思うことみたいなことを言いましたが、
Wiiの時も似たようなことをやってるんですね。
今出したら、僕自身の人生が好転するようなものを考えるとか、
あと当然僕だけじゃなくて、仲間の問題が好転するような、世の中の問題が良くなるような、
その辺のことを一生懸命考えて、で、こんだけ一生懸命やってるんだから、
良いものを作って実際にそういう効果が出なきゃ面白くないだろうという話で、
じゃあちょっともうちょっと頑張ろう、みたいなノリでやってたような気がしますね。
Wiiのところで言うと、よく後付けだと思うんですけど、
当時ちょうどですね、ブルーオーシャン戦略っていう本が2006年くらいに発売して、
すごい流行りましたと。それの具体例が一番分かりやすかったのがWiiだったんですね。
すなわちゲームっていうのは、そういったすごくゲーム好きで、
部屋で一人でやってるような印象があって、そういうゲームはレッドオーシャンだけど、
Wiiっていうのはそれだけではなくて、まさにですね、
お年寄りとか小さな子供とか、ゲームあんまり詳しくないけれども、
気軽にできるような人にもターゲットにする。実はそこにブルーオーシャンがあって、
それにやるとまさにドンとハマって、そもそものゲーム人口自体を底上げしていったと。
だからそんなすごいゲームに詳しい人が、
CPUどうだとか、その改造とかどうだみたいなところじゃないところの議論で勝負できたし、
だからこそ投資のやり方も全然変わってきたっていうのが、当時のブルーオーシャンの説明で、
これでもブルーオーシャンって多分おそらくね、当時タマキさんが開発されたことはその概念ないですし。
意識してなかったですね。後から聞いて、
そうか、いい話だなみたいな感じで。
なるほど、これ貴重ですね。タマキさんから特にブルーオーシャンの感想を聞けると。
ただ結果的には、今おっしゃったように家族で、
皆さん、子供とかいとこさんとか、おばあさまとか含めて、
まさに家で鍋を囲むようにゲームができて、実際それが
世界に与えたインプがでかいと思うんですね。ゲーム人口とゲームの見方を変えたみたいな。
っていうのが本当に世界でも起きたし、タマキさんのご自身の周りの目に見える範囲でも、
まさに八戸に戻られて体感できたっていうことなんですかね。
本当にあまりつまびらかにすると恥ずかしい話なんですが、どうも
いとこと仲良くなれる気がしなかったんですよ。
仲良くなりたいんですよ。あまりにもなんか違うしなっていう、
ものすごい遠いところにいるような実感があったんですね。
それをWiiで距離を近づけることができたっていう手応えは、
すごく僕のその後の仕事にもポジティブに効いてますね。
これぐらいの距離だったら縮められるっていう肌感覚を持てたっていうことです。
今聞きながらジャストアイディアで話すんですけど、ブルーオーシャンって言うと
真っ青で綺麗な海、爽やかみたいな印象かもしれないけど、
現実のブルーオーシャンって餌が一個もないんですよ。
確かに。そうですね。
レッドオーシャンって餌がいっぱいあるからレッドオーシャンなわけで。
分かりやすい。確かになるほど。確かにそうですね。
ブルーオーシャンに行くのって基本的に意味わかんない行為なんですよね。
餌ないのになんで行くのっていう話。
とてつもなく大変なことをやるはずなんです、ブルーオーシャンって。
だから空いてるっていう話ですね、スペースが。
僕は思うんですけど、これも本当誰も傷つけたくないと思いつつ喋るんですが、
なんか大人になって器用になったから多少こう理性的に生きているし。
なんか自分を寄せてるような感じになってますけど。
ちょっと前までこうだったんでしょって思うと。
本当に不安定だし本当に今落ち着けてるのは奇跡だなっていう。
ありがてえみたいなこう手を合わせたくなる気持ちになりますね。
確かにそうですよね。
一生懸命なんかそのUX的なアプローチで反抗する子供を何とか寄せることができないかって試すんですけどね。
うまくいったりいかなかったり。
そんな100%うまくいくようなことができたら逆に気持ち悪いと思うので。
まあこんくらいでいいだろうとは思うものの。
いやー大変です。
だからちょっと脱線してますけどUXの上で先日娘、小児の娘ですね。
やっぱり小児ぐらいだとあまりまだやりたいこととか見つかってないとか無知になれるものがまだ見つかってないんですようちの子の場合は。
でまあそういう状態もそれは別にいいと。
ただお父さんとしてはすごく応援してるしなんかやりたいことがあれば全力でサポートするから
いろんなこと体験して身につけてみたらいいと思うって言ったら
すーって泣き出したんですよ。涙をいきなり。
で一瞬なんで泣いてるのかよくわからなかったんですよ。
でそれは嬉しいのかなんかもわからないです。泣き出していきなり。
しかもええんじゃなくてちょっと目に涙が目から落ちてくるみたいな。
でどうしたのみたいななんかまずかったみたいに言ったら
なんかいやパパいつも応援してないじゃんみたいなこと言うんですよ。
応援してないと思ったみたいな。
で何もそんなのは心の中で言ってくれないと
心の中で思ってても言ってくれないとわかんないし
まさかそんな応援してると思わなかったみたいなびっくりして
え?みたいなでもいろいろだって例えばこういうの言ったりこういうのやったりとか
娘はこういうの好きだからご飯こういうの作ってとかやってるじゃんって言ったら
それはそういうのじゃないと思ってたみたいな感じで
やっぱり言わないとわかんないっていうか意思に伝心とかないですし
そういうふうに捉えたのも結構驚きましたね。
応援されてると思って
だから僕はやっぱりさっきの玉木さんに言うんですけど
反抗期とかいろいろ怒ったりとかこれダメだとか言っちゃうわけなんですよね。
するとやっぱりなんか応援されてるんじゃない感じと思ってたみたいなんですよ。
なるほど。
そうかいやなんか累推することができないんですよね。
小3ぐらいになって初めて手続き型の思考ができるようになるんですよ。
なるほど。
らしいんですよ。
小1小2までは手続き型のものの考え方ができない。
Aやったらこうなるからその状態であればBができて
その結果CができてDが完成するみたいなそういうことが思考できない。
この段階を経ていく考え方みたいなところに
やっぱり累推っていうのも一個入ってくるわけですよ。
だから意味をそのまま伝えてあげないと伝わらないっていうことらしい。
多分そうでしたね。
だから最初僕あれなんですよ。
娘が応援してくれって言って嬉しな人だと思ったらそれでも嬉しな人でもなかったんですね。
むしろ嬉しな人だと思ったら嬉しな人でもなんでもなくて
応援されてないと思ってるみたいな
なんかいい話だな。
僕は子供いないんであれですけど
今の聞いてるとあれですね。
成長して脳とか体とかが成長していくプロセスの中で
それまでのルールというか原理で動いてたものに
変化というかアップデートというところが入ってくと
親からすると今まではこの原理だったんじゃないのかと思ってたら
そこが変わっていくみたいな。
それが目に見えて起こるわけじゃないから
一つ一つ起きた変化をどう捉えるかっていうことになるんですね。
でもそういう意味では改めてWiiはすごいですね。
ゲームってこういうもんだっていう認識がかなり大人は持ってて
あんまり親としてはゲームすごい子供が頑張ってるってことに対して
勉強しなさいっていうことをずっと言ってきたっていうことに対して
そこの特に子供なら私も親の思考を変えるのかなり難しいのを
みんなでできて楽しめるこういう楽しめ方がゲームであるんだ
しかもWiiの場合体を動かすっていう要素も入ってきて
指先だけの勝負じゃないんだみたいな視点を
人の思考のOSまで影響を与えられているのも相当ですよね。
そう言っていただけるとという話にしかならないんですが
例えば子供にゲームやって負けたら大人ってゲームもうやんないよね
っていうことを言ってたなと。
子供はこうカチカチや上手いこと動かしてゲームやるけど
大人はできないって話で。
なんとか大人が勝てるゲームって作れるなのかねみたいな話はしてましたね。
大人は経験があってその経験をそのままやるとうまいこといくゲームっていう
子供はそれやったことがないから経験通りにやることができないから
一から勉強しなきゃいけないから大人が勝ってしまうっていう
そういう構造のゲームって作れないかなみたいなことを言ってたりとか
まさにその運動ってのもそうですし
親は子供がゲームしてることじゃなくて子供が運動しないことが嫌なんじゃないの?
みたいな話とか。
なんかそんなことを一生懸命喋りながら企画してたような気がします。
だからひたすらそのゲームやだなーっていう時にどうやかっていうのを
山ほど言語化していくというひたすらそういうことをやってましたね。
コンセプトの作り方にも書いてましたよね。
悪口というかそういう風の感情をとりあえず思いっきり出して
紙に書いてその裏返しにあるというか。
そうですね。
天国は一つって言いますけどね。
やっぱり良い商品の企画書、世界最高の商品の企画書っていうのは
たぶん似たようなことしか書いてないんですよ。
世界一安くて世界一幸せになれて世界一面白くて
世界一触り心地が良くてみたいなそんなことしか書いてないんですよ。
そういう企画書って何の役にも立たないんですね。
じゃあどうやって実際作りゃいいのか全くわかんないから。
だから地獄を描くべきなんですよね。
なるほど。
企画においては。
今ある地獄はどんな地獄かっていうのがわかれば自然と
なんかその地獄を解消する企画っていうものは
具体的にできるはずっていう話になる。
なるほどですね。
私がですね、実は社会人になったのは2006年で2005年就職活動してたんですけど
その時に初めて就職活動するわけですけど周りと喋ってたのが
やたら会社がソリューションソリューションって言うんですね。
我が社はこういうソリューション。
多分2000年前半ぐらいに流行った言葉なんですよ。
企業はこういうソリューションを提供しますみたいな。
でも今思うとソリューションっていう言葉しか僕は記憶にないんですよね。
だから何の課題を解決するかってよくわかんないですよ。
ただ我々はこういうソリューションある気になってるみたいなところで
本当の課題を解いてない。
その時やっぱ先ほど玉木さんおっしゃってたところの
ご自身が思ってたいとこさんとの関係性とか
人間とそういった課題っていうのをやっぱ解いた瞬間っていうところ。
やっぱり課題のシャープさっていうのがさっきの地獄もそうだと思うんですけど
地獄ってまさに課題だと思うんですね。
それに対して実はゲームでこういう
人間のそういった関係性みたいなところを
ゲームでソリューションで解くっていうのがなんかすごいなというか
普通のゲーム機作る発想じゃまず出てこないもんだと思うんですよね。
いやー何でしょうね。そんなこと考えてましたね。
当然面白いゲームを作ってもらわなきゃ意味がないので
ゲームを遊ぶ、ゲームを作るプラットフォーム素地として
その上にWiiが乗っけていただけるかどうか勝負をしているわけなんで
ゲーム開発に邪魔しない程度に
人々のことも考えねばならぬというふうに
今でもそうだろうと思っているんですが
変なことやってたかもしれないですね。
もうちょっとゲームのこと考えろよっていうふうに
ゲーム開発に邪魔しない程度に
リングフィットとかやられてた記憶があるんですけど、奥様と
リングフィットはうちの子もやりますね。リングフィットを一番やるかもしれない。
そうなんですね。痩せるのって何?
運動として楽しいってことですかね、リングフィットを。
たぶんですね、うちの子が例えば僕がゲーム見るから
ちょっと一緒に見てよってやってても
遊んでる感じがしないんじゃないでしょうかね。
たぶん彼女らの中で遊ぶって体を動かすことと非常に近い
でもゲームって体を動かさないので、本的には
だから僕が楽しそうに喋りながらやってても
遊んでるっていう風に見えなくて、空気が遊びにならない
確かにずっと手だけ動かしてると。昔のゲーム
ファミコンみたいな感じだと。その行為は何なのかの段階ですでに
伝わってない気がするんですよ。ただ
唯一伝わるのがリングフィットなんですよ。なんか輪っかを持って飛んだり跳ねたり
してるんで、遊んでるんだなっていう感じがたぶんするんだと
僕は勝手に推測してます。これ大事ですよね。
何をしてるのかが分かるって。そこ設計してあげないと
それは広がっていかないよねっていう話で。すいません話さえ切っちゃった。
いやいや。確かに。でも
Wiiのリモコンとかまさに振ったらその画面で
そのテニスが実際にラケット振るみたいな
身体制はすごいあったなって聞きながら思ってましたね。
まさきさんの奥様もそういうのでゲームを通じたコミュニケーションが
あったりするんですか?あまりやられない感じですか?
うちの奥様はリングフィットは一瞬でやめたみたいですけど
動物の森を僕よりずっとやってましたね。
最近は流石にあんまりログインしてないみたいですけど。
よくやってましたけどね。もともとゲームをあまりやられない感じですか?
えっとなんかゲームキューブ時代に動物の森だけ
すごいやったって言ってどういうことなんだって思いながら。
たまにそういう女性いらっしゃいますよね。当時ゲームキューブとかその時代に動物の森が
女性にすごいヒットしてましたよね当時。だから僕より
動物の森のキャラのことよく知ってて。なるほどなるほど。
そうなんだみたいな感じですけど。でもやっぱなんでしょうね
僕なんかはまさに人生でゲームをやってきた時間の
総量とか種類とかは多分奥さんより全然多いんですけど
でもなんか動物の森とかに関しては僕の方が
知識なかったりするんで。なんかそうすると
ゲームって文脈でも奥さんとかに素直にこうなんだって聞けるみたいなのが
結構僕の中で面白かったりしますね。
なるほどなるほど。なんだろうな。
僕ってゲームそのものが面白いかっていうところに関して
ひたすら疑義を挟み続けているというか
ずっとその昔の僕はゲームはゲームが面白いから