2022-06-03 24:44

Ep.023 物価はなぜ上がる?《一般人目線で見る物価、金利、外国為替、株価》Part1

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需給バランスがベースにありつつ、資源高や供給ショック、そして人々の心理にも大きく影響を受ける物価の決まり方の話をしました。

◆参考リンク

たまねぎ価格高騰 人気イベント たまねぎ狩り中止 千葉 白子町 | NHK

まいばすけっと

納豆 – イオンのプライベートブランド TOPVALU(トップバリュ)

週刊少年ジャンプの値段の推移 | コワーキングスペース7F

消費者物価指数

よく分かる!経済のツボ『キホンの経済!物価と景気の関係』 | 大柴 千智

マスクの原材料価格高騰 日本のメーカーは苦しい立場に コロナ | NHKニュース

外食企業主要100社、3割が過去1年に値上げ – 飲食店の原価率が18年ぶりに急騰

日銀のインフレ率2%目標、突破間近なのに「達成」とは程遠い理由

ウクライナ なぜロシアは侵攻したのか: 日本経済新聞

シン・ウルトラマン

インフレ期待とは – コトバンク

コロナ禍のトイレットペーパー不足 デマよりも注意を呼び掛けるツイートが原因だった – ITmedia NEWS

「お一人様10点まで」トイレットペーパー大量入荷したイオンの戦略が目から鱗 – Togetter

【現場】どこのイオンもトイレットペーパーの在庫は豊富なのか? 「イオン練馬」に確かめに行ったら、店舗によって事情が異なると判明 | ロケットニュース24

中央銀行とは – コトバンク

米の4月消費者物価上昇率8・3%、伸び鈍化…物価は当面高止まりか

サプライチェーンとは?意味・定義

わかりやすい用語集 解説:デフレマインド(でふれまいんど)

「2%物価上昇」の行方は?~インフレとデフレの基本を知る|ビジュアル・ニュース解説

第3回 フリードマン則

ロシアのウクライナ侵攻の世界経済・欧州経済への影響 (2022年4月28日 No.3543) | 週刊 経団連タイムス

【動画あり】タマネギ価格高騰 代わりに使うならこれ!代替食材の料理レシピ紹介

◆パーソナリティ

しげ (Shigehisa Murakami) @cool_warm

株式会社ファインディールズ代表取締役/GOB Incubation Partners CFO/iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。学生時代は経済学を専攻。金融機関で不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事した後、スタートアップや地域の中小企業のファイナンスの支援等行う。2021年12月に初となる著書「決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門」(PHPビジネス新書)を出版した。

ファインディールズ Fine Deals Inc.

会計とファイナンスで読むニュース の記事一覧

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SONOSTA 知ってもお金持ちにならないが、お金を知ることは楽しい遊び
投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。 語るのは、私、行動会社End of Ocean代表でお金にまつわる人間心理に興味がある
まさきと 金融業界で10年以上働いた後、今はスタートアップファイナンスの支援をしたり経済メディアで寄稿をしたりしている
シゲです。 この2人でお届けしてまいります。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 今回のテーマは、一般人目線で見る物価、金利、外国為替、株価というテーマでお話ししたいと思います。
ということで、結構いろいろ盛り込んで、今聞いただけだとずいぶんいっぱい話すなという感じがすると思うんですけど
これは一応なんでこんなテーマを設定したかって話なんですけど、ざっくり言っちゃうと結構最近
何でしょうね、物価が上がったよねっていう話をテレビとかでも知っていると思いますし、いろいろ実感する場面も多いかなと思うんですけど
それってやっぱこのそのスターのテーマにかなりつながってくるところなので、その個人というか一般人目線として結構気になる話だなと思って取り上げようと思ったんですけど
実はというか別に物価って物価だけを見て論じるというよりも、結構いろんなことが絡み合ってくる話なので
せっかくならですね、そこにつながる他の要素として金利であるとか外国為替であるとか株価とかそういうことも
どうせなら一回で全部触れちゃおうという、そういう盛りだくさんな企画として今回収録したいと思います。
はい、ということでまず今回はですね、1回目なので物価というテーマで話したいと思うんですけど
しげさん最近何か物価上がったなって何か自分として感じるとかあります?
あの全く統計とかは関係なくて日々の生活の中で言うと、まあ飲食店とかは以前よりもちょっと物価が
物価と言いますか飲食店で食べる、外食するときの値段とかが上がったりとか、あと玉ねぎが今めちゃめちゃ上がってるんですよね
それ僕も聞きました。
はい、あの3個400円とかですよ。スーパー行って見はじめかと思いましたもんね。今3個200円ぐらいだったのが。
っていうのが日々の生活の中ではありますし、ニュースで言うとアメリカのですね、物価がインフレが起きてるみたいなところはよく聞いたりはする感じですね。
そうですね、僕はですね、あのイオン系列のスーパーのちっちゃいバーのマイバスケットって。
ありますね、使ってます私も。
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あの各地にあって、まあ私の家の近所にもあるんですけど、僕はあの納豆が好きでよく買うんですね。
はい。
あの別にあんまりこだわりがないので一番マイバスケットの安い納豆ずーっと買ってたんですけど、
なんかそれの値段がやっぱり額が小さいからわかりやすくて、つい半年前とかちょっと前まで3つで43円とかだったんですよ、税抜きで。
そんな安いんですか。
そうです。
イオンのプライベートブランドですね、おそらく。
そう、そうだと思います。
で、まあ多分その大豆、多分アメリカ産とかね、まあ間違いなく輸入大豆だと思うんですけど。
で、それがですね、なんかちょっと前に45円とか46円とかになって、最近また見たら50円とかになってたんですよ。
結構上がってますね、10%上がってますね。
そう、短期間で10%以上上がってて、まあ僕の記憶にある範囲では、その2020年とかの頃は全然1年通して上がってた覚えがないんで、
本当に2021年後半からこの2022年前半にかけて急激に僕の中で納豆の、マイバス納豆の値段上がったなっていうのがすごい感じてるんですけど。
例えばね、そういうところが結構、こういったことってあの皆さんもスーパーに限らずいろんなとこで感じる場面って多いんじゃないかなと思うんですけど、
そもそもですね、物価ってなんで決まるとか、なんで上がるみたいなところをちょっとしげさんに教えていただきたいなと思ってるんですけど。
そうですね、物価の定義ってそもそも何なんですかみたいな細かい話もあるんですね。
例えばその週刊少年ジャンプは、以前多分ソンさんでもお話したと思いますけれども、昔はですね、私が小学校の頃190円とかだったんですけども、今多分270円ぐらいまで上がってると思うんですね。
でもそれのジャンプ一つを見てですね、上がってるから物価上がってるっていう言い方はしないと。
どっちかというと、その総合的なですね、モノサービスの総合的にあらしたものを物価というような感じにしてるので、今玉ねぎ上がってるから物価上がったっていうのはそれは個別の話ではあるんで、
マーケット全体としてどれだけ物価上がってますかみたいなところが結構大事になってくる感じではありますね。
だからまず物価としてありまと。これはいくつかサンプルの食材とか決まってるんですね。
カレーって結構大事なんですよ。カレーっていうのは、なぜかというと人参が入って、じゃがいもが入って、玉ねぎが入って、牛肉が入って、カレーのルーが入って、ご飯があってっていう、いろんな食材が入ってるじゃないですか。
それぞれのモノの価格、全体として上がってカレーの価格が上がるのか、牛肉だけめちゃめちゃ上がってカレーの値段が上がるのかって結構違うじゃないですか。
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そうですね。
そういうのもあって、日銀とか物価が一応出してある、消費者物価指数みたいなものですね。日銀が出してて、それを計算をしたりするっていうのが一応物価っていうのがありますと。
それは消費者物価指数。今の消費者の話なんで、生産者物価指数っていうのも一応あったりして、物価を深掘りするともうそれだけでめちゃめちゃ時間かかるんで、ざっくりなんとなく世の中のモノの値段の感じと。
例えばですけど、コロナ前を100とした時に、今の全体的に平均の物価が102だとすると2%上がったねみたいな、そういうような捉え方をしますと。
この物価はどうやって決まるんですかというですね、今のまさきさんのご質問でいうと、基本的にはモノやサービスの需要と供給によって決まるっていうのが基本的な考え方です。
需要曲線と供給曲線っていうのがあってですね、供給曲線は右肩上がり、需要曲線は右肩下がりになります。
ちょっと頭の中でイメージしてほしいんですけど、横軸は生産量、縦軸は物価価格というものになってるんですけども、我々消費者からすると値段が下がれば下がるほどですね、
物を買いたくなる、欲しくなるというようなことがあったりはするので、値段が下がればですね、需要は増える。
例えばですけど、普段は高級お刺身買わないんですけども、賞味期限がですね、間近になってるのが3割引きの刺身があれば、
ちょっと3割低いから買おうか、これは定価じゃ買わないでみたいな。
割引シールに弱いです。
そうですね。だから別に直接マグロ刺身すげー食いたいわけじゃないけど、3割引きなら買うかみたいなっていうのはあったりすると思うんですね。
ありますね。
なので消費者からすると値段が下がれば下がるほど需要、欲しくなる量は増えてくるというのが一つですね。
一方供給者側ですね、物を提供する側からすると、いわゆる値段が上がれば上がるほどたくさん多くの物を売りたくなるんですね。
値段が安いならあんまり売りたくないし、高いならたくさん売りたいですと。
なので右肩上がりになると。
この右肩下がりと右肩上がりの需要曲線と供給曲線の交わるところで物価が決まるということなんですね。
これはどういうふうに移るのかっていうのは分かりやすい例で言うと、今ってマスクかなり安いですよね。
それこそダイソーとかにも売ってますもんね、30個100円とか。
そうですね、もう100円ショップとかで売ってると思うんですけども、ただ2年前ですね、コロナがなった頃に。
懐かしい、ありましたね。
そもそもマスク売ってないし。
売ってなかった。
Amazonとかで売ったとしても、50個3000円とか。
09:01
ありましたね、そうですよね。
ありましたよね。
これ何が起きてるかっていうと、コロナになって需要はめちゃくちゃありますと、すごい需要があります。
一方で供給としてのマスクはコロナ来ると予測してないんで、そもそも限定的だったので、短期的にはすごく需要が増えて供給はいって、
この状態だと値段が上がるという、普通に皆さんのイメージ通りかなという気はしますね。
これが物価が上がるケースですと。
今どうなったかっていうと、世の中のマスクの生産体制が整って中古とか含めてめちゃめちゃマスクが供給されるようになりましたと。
すると需要と供給で供給が増えてきたので、マスクの値段は下がってきたと。
これがざっくりとしたよくある需要と供給の話になりますね。
マスクの例は分かりやすいですよね。
この2年ぐらいを考えてみると本当に。
そうですね。
これが1つの値段が上がる理由なんですけど、
受給の話ですね。
受給とは別に物価が上がる要因というのがあります。
これ何かというと、物っていうのは基本的に仕入れとか積み上げになってくるんですけども、
元の生産コストが上がると物価が上がるという風になります。
例えば原油価格ですね。
原油価格が上がることによってガソリン代がリッターいくらとかが上がるという話とかですね。
クリーニング代の値段が上がるみたいな感じとか。
そういうことで物に転嫁されるんですね。
とか人手不足になったときにバイトの深夜料金とか値段が高くなってる。
これは供給が少ないから値段が上がるとかですね。
そういう点で物価も上がる。
逆に言うと下がるときもありますね。
たくさん豊富な人が豊富であったり物がたくさんある場合は値段は下がるし、
生産量っていうのが生産するために必要なコストが増えればその分ですね、
費用が上がる。
これが物価での仕組みになるということですね。
需要側の話と供給側のコストとかそういった話。
そういう2つの面があるよって話ですよね。
そうですね。
この2つの面で日本とか世界リーマンショック後ですけど、
あんまりインフレっていうのはそこまでなかったっていう。
特に日本っていうのはバブル崩壊後ですね。
ずっとデフレ傾向だったんですけども、
最近ですね、先日も日銀物価指数で確か2%のインフレ率達成みたいな話に。
達成って言い方なんかポチッと言うんですけど、
2倍になったっていうニュースがあったんですけども、
インフレちょっと上がってるし、アメリカとかはですね、
もうね8%とか上がってるとかっていう。
もうめちゃくちゃ上がってますと。
で、なんでこのタイミングで上がってるのかというのを今話したですね、
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フレームワークを用いると2つあります。
大きく2つですね。
まず第一にロシア、ウクライナのですね、戦争があると。
確かに。
で、ロシアっていうのは天然資源の供給をするですね、大国ではあるんで、
そのロシアがリソースの方向、戦争にですね、追い出してしまうとすると、
天然資源のですね、供給量っていうのが減ってしまうので、
その天然資源の価格ですね、資源価格っていうのが供給が少ないことによって値段が上がるという。
で、この資源の価格の上昇っていうのは我々の生活費のコストを全部上げることになるっていうのが1点目ですね。
で、2点目はですね、コロナに対して2年以上ですね、人類が立ち向かっている中で、
だいぶですね、生活がゆって、日本もですけども元に戻ってきたと。
私もたまたま昨日ですね、家族でシン・ウルトラマンを見に行ったんですけども、めちゃめちゃ混んでましたね。
こんなに混ぶんだ、こんなに人いるんだっていうような感じになって、
ポップコーンとかジュース買うとかも超断列なんですよ。
っていうと、わかりやすく需要が増えてきてると、戻ってきてるという話ですね。
なので、世の中の資源価格の供給が減る中で、アメリカとかもそうですよ、需要が戻ってきてる。
需要は増えてるけど供給が少なくなってるということは物価が上昇しますねという、こういった仕組みになってますね。
なるほど。コロナが明けつつあるというか、急激になのか、需要が伸びてるけど供給は別に伸びてないどころか、
例えば、天然資源、原油とかガスみたいなのでいうと、ウクライナへのロシアの侵攻とか、そういったことで減ってたりするから、
そこの2つが大きく物価を全般的に上げる方向に働いちゃってるのが昨今ということですかね。
そうですね。ここでですね、もう1つ大事な要素が実はあってですね、それはですね、期待なんですね。
これは今後物価が上がるんじゃないかっていうふうに、世の中の人々が期待すると、実際にですね、物価が上がるというものがあるんですね。
そういう意味ではインフレ期待というふうに、これはですね、専門用語でも実際に言うんですけども、
今後物価が上がると思いますかっていうことを人々が見込むことによってですね、実際にですね、物価が上がってしまうと。
これも皆様にご記憶ありますかね。2020年、2年ほど前なんですけど、本当に一時的だけですよ。
確か5月から6月くらいだと思うんですけども、街中からですね、トイレットペーパーが消えたっていう事件が起こりましたね。
起こりましたね。春先でしたね。
春先でしたね。4月かな、もしかしたらコロナ。
4月くらいかもしれない。
で、これはどういうことかというと、実際にトイレットペーパーが足りない状況じゃない。
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実際ですね、例えばイオンとかがですね、写真でトイレットペーパー在庫たくさんありますみたいなところを言ったりとかしてるんですけど、
みんなトイレットペーパーがなくなるんじゃないかっていうふうに思うと、買い溜めしとこうっていうふうに思うわけなんですね。
じゃあみんなが買い溜めしようと思うと、自分も早く買い溜めしないといけないっていうふうになって、
スーパーに売ってるのとりあえず全部買うかみたいな話になって、街中からですね、トイレットペーパーが消えてしまうと。
ただこれですね、実際当時イオンがすごいでかい、たくさん在庫あるんで、
トイレットペーパーがなくなってるわけではありませんというアナウンスを何度もですね、
ました通り、実際、そうですよね。
トイレットペーパーが切れてるわけじゃない、供給不足になってるわけじゃないけれども、
みんなが普通にですね、生活して普通に使ってれば十分に間に合う量なんですけども、
みんながそういうふうに予想することによって、実際ですね、トイレットペーパーがなくなるっていうですね、
現象が起きてしまってると。
これと同様のメカニズムが物価にも起こりまして、
例えば、我々が例えばですね、なんかコンビニか居酒屋を運営してるとしてですね、
今後人手不足になるらしいと、人減るらしいと、なかなか確保できないんですって噂を周りから聞くと、
早く確保しなければと。
でもこの今の時給1000円じゃ確保できないから、1200とかに上げようかっていうふうに、
それで確保しようと思う。1200にする。
それを見た周りの人がですね、別のお店が打ち曲げないといけないなみたいな感じで思って、
そういう予想を踏まえて物価が上がってしまうっていう、こういった現象が起きると。
インフレ機体っていうのはですね、非常にインフレ機体をコントロールすることが非常に大事だっていうのが、
今の各国の中央銀行、日本で言うと日銀ですね。
アメリカでFRBの大きな要素になってるということになりますね。
なるほど。だからその事実の需要とか供給の話じゃなくて、消費者、企業もそうですけど、
その経済主体のみんなの心がどう向かうかで、現実の物価とかにものすごい影響が出るということですね。
まさにそうなんですよね。
はい。
これは面白い。それで言うと、今この物価が世界的に上がってるっていうのは、
今言ったその物価が上がるんじゃないかっていう期待、だから早く抑えなきゃみたいなのは結構働いちゃってるんですかね、今は。
それがかなり大きいですね。日に日にそれがちょっと増してる感じはありますね。
特にアメリカっていうのが物価の上昇率が非常に高い状況なので、物価の先高感っていうのをおそらく市民の人も感じてて、
早く買わないといけない。早く、さっきのトイレットペーパーと同じ議論ですけど、早く買わなければいけないってなれば、お店にあれば買いますよねと。
買いますね。
となるとお店何するかって言うと値段上げましょう。なぜかって言うと儲かるからですね。
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ですよね。
っていうのが一つ。もう一つはそもそもの仕入れ値が上がって、でもそれはお店のそれの部分、じゃあ値段上げたら儲かるかっていうわけじゃなくて、
それはお店に来るまでのサプライチェーンの全てがそういうふうに感じるわけなんですね。
全部、そもそも今、資源の供給の文脈の中で、資源価格が上がってるっていう中で、サプライチェーンの最初の資源から始まって、そこから加工から始まって、
生産あって加工あって、販売までのプロセスで全て値段を上げていくみたいな話になってくると、
仕入れ値も上がってくるので、物価を上げたとしても、価格を上げたとしてもなかなか儲からない。
けれど供給がたくさんあるから価格を上げましょうかみたいな、ずっとインフレ状態が続いていくっていう、そういった形になりますね。
なるほど。今回一般人目線って話をしてるんですけど、一消費者としては短期的に見れば物価が上がると困っちゃうよねって思う人がほとんどだと思うんですけど、
でもやっぱ長期的に見ると当たり前ですけど、物価って上がってるじゃないですか。
日本はだいぶ例外ですけど、長期的には物価は上がってますね。
そうですね。日本のこのバブル移行がちょっと特殊というか、あれはありますけど、
でもその日本にしても、例えば明治、大正、昭和って見てくると、
例えば1円で買えるものみたいなの、同じもので比較しても、ある意味どんどん量が少なくなるというか、
その意味で長期的に物価が上がること、ある意味経済が成長してたら自然っちゃ自然っていうわけかなと思うんですけど。
そこはまさにご指摘の通りだと思ってて、よく物価とか金利が人間でいう対応権に例えられたりはするんですけれども、
経済が成長していくとどうなるかっていうと、当然供給がたくさんあって、かつ需要がたくさんある。
なので需要と供給のところで増えていくんですけど、成長するということは基本需要が増えるということですね。
それに応じて供給も増えていく。すると物価が上がっていくっていうのは極めて自然。
日本経済がやっぱり手触れで苦しんでた、ずっとバブル崩壊後の失われた2、30年になってしまってますけど、
っていうのはなかなか経済も成長せずに物価も上がらずに、これの原因はなぜかっていうと、
実は第1回目か第2回目にお話もしたんですけども、手触れの期待っていうのが強く支配的でしたと。
これどういうことかっていうと、もっと待っておけば値段が安くなるから、今買わずに待っておけばもっと安くなる。
だから後で買おうというふうに思うような感じですね。
それがマーケット全体が思うと、なかなか売れないから値段を下げる。
値段を下げるともっと値段が下がるんじゃないかと思って、もっと待ってしまう。
で、消費が停滞してしまう。
今のインフレ値は逆で、今お店にあるならもっと買おうと思って、なぜかっていうと値段が今後上がるからもっと買おうと思う。
みんなもっと値段が上がると思うからもっと買って、インフレ期待が兼ねてしてしまうっていう、そういった状況ですね。
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今が特にアメリカまでにそういった状況に陥ってるというと言えます。
だからあれですよね、いずれにしてもそのデフレがずっと続くのもちょっと経済としては問題だしかといって急激なインフレも困るから、
そこが需要できるレベルでのインフレに収まっていってほしいというか、
それが経済の安定であるとか、消費者心理的にもいいとか、そういうことってあるんでしょうね。
そうですね。いわゆる経済学では、いわゆる2%のインフレぐらいが一番適切じゃないかっていう議論はあるんですね。
2%は年ですね。
そうですね。1年間に2%ぐらいインフレするマイルドな状況っていうのが適度にですね、消費行動を刺激するしいいんじゃないかという議論もあれば、
ちょっとそのマニアックですけどフリーダマンルールっていうですね、ミルトン・フリーダマンっていうのはノーベル経済学賞を取った偉大な経済学者なんですけども、
ミルトン・フリーダマンはゼロですね、インフレ率がゼロが経済的に望ましいんだっていう理論も出したりもしてるんで、
多少意見は割れてはいるんですけれども、世界的に見ればやっぱり2%のインフレっていうのが経済にとっては心地よいんじゃないかというふうにほぼ合意されてるんじゃないかなと思いますけどね。
まあじゃあその2%説が支配的だとすると、各国の例えば政府なり中央銀行っていうのは、いかにこう物価の上昇率が2%ぐらいになるかっていうことを結構メインに仕事してるってことになりますかね、経済政策として。
まさにおっしゃる通りで、今アメリカのインフレが懸念されているのは2%を大きく超える物価上昇率になってしまっているので、景気が加熱してしまってるっていうように捉えていると。
日本の場合は確かに直近2%上がってるんですけども、これはどっちかっていうとサプライショックって言いますけども、供給側の資源価格が上がることによってインフレが起きてるんで、別に景気が良くなってるわけではないっていう中での難しさもあったりしますね。
だから数字としては2%としても原因がウクライナ、ロシアとか例えばそういう感じで供給側の問題というか急激な何かによって変わってるんだとしたら、それはちょっと2%は言っても目指してそうなったわけじゃないよねっていう話ですね。
だからさっきの玉ねぎとか納豆の例っていうのは別にすごく需要が旺盛だっていうよりも供給が足りないだけの話なので。
そうっすよね。別に日本人増えてないしとか、みんなが玉ねぎ食べるようになったと思えないし。
だから玉ねぎの例で言うと結構ウェブとか見てるとですね、ハンバーグとかに代わりにネギを使う、白ネギを使うレシピとか載ったりしてましたね。
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たまに高いからですよ。たまに高いから別で代替するみたいな。
面白いですね。確かに。だから代替が効くんだったら、庶民なり企業なりっていうのは代替品でカバーしようとすることもあるだろうし。
そうですね。
代替が効かないものだったらどう対応するかとかね。
そうですね。
ということになりますよね。
はい。
なるほど。わかりました。今回はこんなところでいいかなと思います。では今回は物価についてお話ししました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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