フレームワークを用いると2つあります。
大きく2つですね。
まず第一にロシア、ウクライナのですね、戦争があると。
確かに。
で、ロシアっていうのは天然資源の供給をするですね、大国ではあるんで、
そのロシアがリソースの方向、戦争にですね、追い出してしまうとすると、
天然資源のですね、供給量っていうのが減ってしまうので、
その天然資源の価格ですね、資源価格っていうのが供給が少ないことによって値段が上がるという。
で、この資源の価格の上昇っていうのは我々の生活費のコストを全部上げることになるっていうのが1点目ですね。
で、2点目はですね、コロナに対して2年以上ですね、人類が立ち向かっている中で、
だいぶですね、生活がゆって、日本もですけども元に戻ってきたと。
私もたまたま昨日ですね、家族でシン・ウルトラマンを見に行ったんですけども、めちゃめちゃ混んでましたね。
こんなに混ぶんだ、こんなに人いるんだっていうような感じになって、
ポップコーンとかジュース買うとかも超断列なんですよ。
っていうと、わかりやすく需要が増えてきてると、戻ってきてるという話ですね。
なので、世の中の資源価格の供給が減る中で、アメリカとかもそうですよ、需要が戻ってきてる。
需要は増えてるけど供給が少なくなってるということは物価が上昇しますねという、こういった仕組みになってますね。
なるほど。コロナが明けつつあるというか、急激になのか、需要が伸びてるけど供給は別に伸びてないどころか、
例えば、天然資源、原油とかガスみたいなのでいうと、ウクライナへのロシアの侵攻とか、そういったことで減ってたりするから、
そこの2つが大きく物価を全般的に上げる方向に働いちゃってるのが昨今ということですかね。
そうですね。ここでですね、もう1つ大事な要素が実はあってですね、それはですね、期待なんですね。
これは今後物価が上がるんじゃないかっていうふうに、世の中の人々が期待すると、実際にですね、物価が上がるというものがあるんですね。
そういう意味ではインフレ期待というふうに、これはですね、専門用語でも実際に言うんですけども、
今後物価が上がると思いますかっていうことを人々が見込むことによってですね、実際にですね、物価が上がってしまうと。
これも皆様にご記憶ありますかね。2020年、2年ほど前なんですけど、本当に一時的だけですよ。
確か5月から6月くらいだと思うんですけども、街中からですね、トイレットペーパーが消えたっていう事件が起こりましたね。
起こりましたね。春先でしたね。
春先でしたね。4月かな、もしかしたらコロナ。
4月くらいかもしれない。
で、これはどういうことかというと、実際にトイレットペーパーが足りない状況じゃない。
実際ですね、例えばイオンとかがですね、写真でトイレットペーパー在庫たくさんありますみたいなところを言ったりとかしてるんですけど、
みんなトイレットペーパーがなくなるんじゃないかっていうふうに思うと、買い溜めしとこうっていうふうに思うわけなんですね。
じゃあみんなが買い溜めしようと思うと、自分も早く買い溜めしないといけないっていうふうになって、
スーパーに売ってるのとりあえず全部買うかみたいな話になって、街中からですね、トイレットペーパーが消えてしまうと。
ただこれですね、実際当時イオンがすごいでかい、たくさん在庫あるんで、
トイレットペーパーがなくなってるわけではありませんというアナウンスを何度もですね、
ました通り、実際、そうですよね。
トイレットペーパーが切れてるわけじゃない、供給不足になってるわけじゃないけれども、
みんなが普通にですね、生活して普通に使ってれば十分に間に合う量なんですけども、
みんながそういうふうに予想することによって、実際ですね、トイレットペーパーがなくなるっていうですね、
現象が起きてしまってると。
これと同様のメカニズムが物価にも起こりまして、
例えば、我々が例えばですね、なんかコンビニか居酒屋を運営してるとしてですね、
今後人手不足になるらしいと、人減るらしいと、なかなか確保できないんですって噂を周りから聞くと、
早く確保しなければと。
でもこの今の時給1000円じゃ確保できないから、1200とかに上げようかっていうふうに、
それで確保しようと思う。1200にする。
それを見た周りの人がですね、別のお店が打ち曲げないといけないなみたいな感じで思って、
そういう予想を踏まえて物価が上がってしまうっていう、こういった現象が起きると。
インフレ機体っていうのはですね、非常にインフレ機体をコントロールすることが非常に大事だっていうのが、
今の各国の中央銀行、日本で言うと日銀ですね。
アメリカでFRBの大きな要素になってるということになりますね。
なるほど。だからその事実の需要とか供給の話じゃなくて、消費者、企業もそうですけど、
その経済主体のみんなの心がどう向かうかで、現実の物価とかにものすごい影響が出るということですね。
まさにそうなんですよね。
はい。
これは面白い。それで言うと、今この物価が世界的に上がってるっていうのは、
今言ったその物価が上がるんじゃないかっていう期待、だから早く抑えなきゃみたいなのは結構働いちゃってるんですかね、今は。
それがかなり大きいですね。日に日にそれがちょっと増してる感じはありますね。
特にアメリカっていうのが物価の上昇率が非常に高い状況なので、物価の先高感っていうのをおそらく市民の人も感じてて、
早く買わないといけない。早く、さっきのトイレットペーパーと同じ議論ですけど、早く買わなければいけないってなれば、お店にあれば買いますよねと。
買いますね。
となるとお店何するかって言うと値段上げましょう。なぜかって言うと儲かるからですね。
ですよね。
っていうのが一つ。もう一つはそもそもの仕入れ値が上がって、でもそれはお店のそれの部分、じゃあ値段上げたら儲かるかっていうわけじゃなくて、
それはお店に来るまでのサプライチェーンの全てがそういうふうに感じるわけなんですね。
全部、そもそも今、資源の供給の文脈の中で、資源価格が上がってるっていう中で、サプライチェーンの最初の資源から始まって、そこから加工から始まって、
生産あって加工あって、販売までのプロセスで全て値段を上げていくみたいな話になってくると、
仕入れ値も上がってくるので、物価を上げたとしても、価格を上げたとしてもなかなか儲からない。
けれど供給がたくさんあるから価格を上げましょうかみたいな、ずっとインフレ状態が続いていくっていう、そういった形になりますね。
なるほど。今回一般人目線って話をしてるんですけど、一消費者としては短期的に見れば物価が上がると困っちゃうよねって思う人がほとんどだと思うんですけど、
でもやっぱ長期的に見ると当たり前ですけど、物価って上がってるじゃないですか。
日本はだいぶ例外ですけど、長期的には物価は上がってますね。
そうですね。日本のこのバブル移行がちょっと特殊というか、あれはありますけど、
でもその日本にしても、例えば明治、大正、昭和って見てくると、
例えば1円で買えるものみたいなの、同じもので比較しても、ある意味どんどん量が少なくなるというか、
その意味で長期的に物価が上がること、ある意味経済が成長してたら自然っちゃ自然っていうわけかなと思うんですけど。
そこはまさにご指摘の通りだと思ってて、よく物価とか金利が人間でいう対応権に例えられたりはするんですけれども、
経済が成長していくとどうなるかっていうと、当然供給がたくさんあって、かつ需要がたくさんある。
なので需要と供給のところで増えていくんですけど、成長するということは基本需要が増えるということですね。
それに応じて供給も増えていく。すると物価が上がっていくっていうのは極めて自然。
日本経済がやっぱり手触れで苦しんでた、ずっとバブル崩壊後の失われた2、30年になってしまってますけど、
っていうのはなかなか経済も成長せずに物価も上がらずに、これの原因はなぜかっていうと、
実は第1回目か第2回目にお話もしたんですけども、手触れの期待っていうのが強く支配的でしたと。
これどういうことかっていうと、もっと待っておけば値段が安くなるから、今買わずに待っておけばもっと安くなる。
だから後で買おうというふうに思うような感じですね。
それがマーケット全体が思うと、なかなか売れないから値段を下げる。
値段を下げるともっと値段が下がるんじゃないかと思って、もっと待ってしまう。
で、消費が停滞してしまう。
今のインフレ値は逆で、今お店にあるならもっと買おうと思って、なぜかっていうと値段が今後上がるからもっと買おうと思う。
みんなもっと値段が上がると思うからもっと買って、インフレ期待が兼ねてしてしまうっていう、そういった状況ですね。