前回に引き続き、漫画「ドラえもん」を題材に、1970年代の金銭感覚を紐解きながら、現在に活用できる学びを考えてみました。今回はおもに「預金金利」と「物価」について話しています。
◆参考リンク
金利・利率・利息ランキング (預入金額100万円) – 定期預金比較
週刊少年ジャンプの値上げ推移から見える物価上昇の進み具合 – HIBIKI FP OFFICE
アベノミクス│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
◆パーソナリティ
しげ (Shigehisa Murakami) @cool_warm
株式会社ファインディールズ代表取締役/GOB Incubation Partners CFO/iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。学生時代は経済学を専攻。金融機関で不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事した後、スタートアップや地域の中小企業のファイナンスの支援等行う。 ■ファインディールズ Fine Deals Inc. ■会計とファイナンスで読むニュース の記事一覧
まさき (Masaki Endo) @mskpogo
ゲーム会社→EdTechスタートアップ転職→非上場大企業勤務ののち、ビジネス系フリーランスを経て、2020年に合同会社エンドオブオーシャンを創業。実態は相変わらずフリーランス。ダイの大冒険のアニメ化が嬉しくて、ダイの大冒険だけを語るPodcastを始める。 ■合同会社エンドオブオーシャン ■Cast a Radio 「ダイの大冒険」を語る – DRAGON QUEST -ダイの大冒険- のアニメを語り合うPodcast
番組へのメッセージやご質問などはTwitter @endofocean までお送りください。
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SONOSTA 知ってもお金持ちにはならないがお金を知ることは楽しい遊び
投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャスト SONOSTA 第4回です。
今回はですね、前回に引き続きですが、ドラえもんに見る1970年代の金銭感覚後編ということでお届けしてまいります。
語るのは私、まさきとしげです。はい、この2人で引き続き進めてまいります。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
で、前回に続きですね、このドラえもんのまあ特に初期の方、70年代に書かれたドラえもんからお金に関するエピソードを拾ってきて、
それを読み解いていくということをやってるんですが、前回はですね、第1巻1話でなんでドラえもんが来て、
そこにはどういうお金の事情があったのかっていう話をしましたけど、今回は3巻からですね、
エピソードを拾ってこれを読み解いていきたいと思うんですけど、今回のそのドラえもんのエピソードのタイトルがボーナス1024倍っていう。
いやーこれはちょっとタイトルだけでも魅力的っていうかどういうことですね、はい。面白いですよね。
まあ1024って2の十乗か。だからどういうことなのかなってこう思いますけど。
タイトルボーナスじゃないですか。ボーナスの存在って小学校低学年とかで知らないんじゃないですかね。
おーなるほどですね。ちなみにですね、のび太くんが何歳かっていうのが実は結構これ面白くて、
僕はずっと小学5年だと思い込んでたんですけど。
あ、私もですよ。小学5年と思ってましたし、勝手も記憶ないですけどそういう認識でした。
ですが、たぶん一つにしろって言われたらその年齢だと思うんですけど、
ドラえもんってそもそも小学1年生から6年生っていう学年史に10段連載されてたんですよ。
確かに確かに、はいはいはい。
だから小学校低学年の子から見たらたぶん自分と同年齢の子どもだと思うし、
高学年の子から見たら自分と同じだと思うし、
だから実は連載されてる話でも微妙に年齢層によって少し話の中身とか違うんですよ。
知らなかったです。そうなんですか。
その小学何年生って学年史に合わせて藤子先生が内容を調節してるはずなんで。
すごいじゃないですか。そんなことやってたんですね。
そうなんですよ。だからおそらくちょっと僕このボーナス1024倍が小学何年生連載だったのかちょっとわかんないですけど、
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たぶんでも上の方なんじゃないかなと思いますね。
さすがに低学年はちょっとボーナスという概念きついかなと。
なるほど。
はい、月休とボーナスっていうものがあるっていう前提がまず。
なかなか家庭の会話の中でボーナスの話とかそもそも給料よくないとかって話もあんまり日本は、
私の世代の時は出さないような印象でしたよね。
いや出てこないですよね。
これはまさに前回も話しましたけど、
日本の家庭だとあんまりお金の話をしないことによって金融リテラシーがあんまり身につかないのではみたいな。
そうですね。だからちょっと脱線しちゃうんですけど、
本当僕小学校1年間いないと思うんですけど、当時アサリちゃんっていう漫画があったんですよ。
ありましたね、アサリちゃん。
アサリちゃんっていう漫画でたぶん友達のお姉ちゃんが、お姉ちゃんなんで女性、女の子。
あれ確か女の子の漫画ですか、アサリちゃんって。
アサリちゃんの漫画を友達の家で読んでたんですよ。
するとボーナスの話が出てきたんですよね。
なんだろうと思ったら、ボーナスって何みたいな会話になってるんですよ。
ボーナスっていうのはぼーっとしたナスだよみたいな感じでナスみたいに出てくるんですよね。
そうじゃないだろみたいな子供流しのボケですよ、大した面白くない。
で、やたら給料の話とかをしてるんですよね。
たぶんそれは1988年とか89年とか7年ぐらいの僕の当時の年齢なんで、
当時やっぱり世間のバブルがそういう感じになってたんで、
そういうボーナスっていう会話がありましたし、
私たぶん小1ぐらいなんですけど、小1か小2ですね。
当時スーパー行った時に、今じゃ考えられないですけど、
スーパー買うじゃないですか。で、終わったら掴み取りみたいなのがあって、
カゴにですね、5円玉とか1円玉とか10円玉がどんと入ってるんですよ。
それを手で掴んだ分もらえますみたいな仕組みなんですよ。
数少ないときのバブル体験ですね。
で、子供なんで掴みたいみたいな感じで、じゃあ掴んでいいよみたいな、
どんだけザル感情じゃないですか。5円玉1円玉掴み取りですよ。
すごいですね。
それが私の数少ないバブルの経験です。
子供にとってのバブルですね。
子供にとってのバブルなんですよ。これ掴んでいいのみたいな、
そういう遊び感覚でやってるし、
ちょっとこれ、今度親に聞こうかなその話。
だからボーナスって当時デカかったと思うんですよ。
インパクトが。
そうですね。
バブルって盛り上がってるしみたいな。
ドラえもんの方に戻ると、
てかもっと戻ると、これも多分ちゃんと後で調べればいいなと思いつつ、
ボーナスって特にやっぱ、海外ももちろんなくはないけど、
日本の場合だと、経営者側の資金繰りの問題で、
お金を毎月いっぱい払うよりは、
ボーナスでまとめて後に払った方が資金繰りが良くなるからっていう確か理由で、
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普及したか、なんかそんな話ありますよね。
はい、そうだと思いますね。
だから変な話ですけど、
労働者の側はやったボーナスだと思ってるけど、
単にそれは給料をもらうタイミングが遅くなってるだけだ。
まあそうですね。
そうですね。
のありますよね。
確か、なんか半例か何かもあったんですけど、
ボーナス自体も本来的な生活費の一部みたいな感じで、
すごく減らしてしまうっていうことに対する反発もあったし、
労働組合はやっぱりそういう交渉でしたね。
まさきさんのところってそういうボーナス交渉なかったですか?
労働組合で。
僕が昔働いていた会社は労働組合がなかったです。
ああそうなんですか。
だからうちがいた銀行ですけど、
やっぱ労働組合は当然今もありますけど、
ボーナス交渉とか毎年やってましたよ。
で、去年に対してこんだけとか利益こんだけなんでダセみたいな。
結構そういうのはシビアというか。
まさきさんの場合じゃなかったんですね。
僕がいた某ゲーム会社はなかったです。
でもボーナスっていう存在はあったってことですか?
ボーナスはもちろんありました。
なるほどですね。
ボーナスは業績連動っていうか、連動とまではいかないけど、
会社の売上とか利益がいい時はこうかったはずです。
なるほどですね。
そういった中でのボーナス1024倍っていう。
ボーナス1024倍、ドラえもんの話に戻ると。
タイトル。
平たく言うと、話を進めていくと、
のび太がパパのボーナスで自転車を買ってもらう約束なんだと言って、
パパに自転車買ってくれって言いに行くとパパが逃げていく。
ママにもボーナスの出たよね、夕べって言うとママも逃げていくと。
ということで、なんで逃げるんだって言ったら、
パパがのび太に説明するのが、
ボーナスの使い道計算したんだけど、
家が屋根の雨漏り直さなきゃいけないとか、
お風呂も壊れてるとか、
ゲップ、月のローンなんですよね。
いろんなゲップが残ってるって結構子供にとっては厳しい表現ですね。
何のゲップなんだかだいぶ気になるんですけど、
いずれにしてもボーナスはその手の支払いに回されちゃうから、
のび太に新しい自転車は買ってやれないと。
パパは逃げていっちゃうので、
ドラえもんに相談というのが始まって、
ボーナス増やしてくれと。
そんなことはできねえとドラえもんが言うんですけど、
ここでドラえもんが出してくる解決策が道具じゃないんですよね。
道具じゃない、なるほど。珍しいですね。
面白い。道具ではなく、
ドラえもんのアイディアは銀行に預けると利子が付くんだとのび太に言う。
のび太が当たり前だということはちょっと面白いんですけどね。
あ、知ってんだ利子。
次がですね、これすごい70年代感あるんですけど、
ドラえもんが利益預金だと10年で倍になると。
ということは10年で2倍だから10年の10倍に100年だと
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2の十乗だから24倍に増えると。
で、のび太が100年後じゃ意味ねえだろって言ったら、
いやいやタイムマシンがあるとドラえもんが言って、
そうか、ボーナスを定期にして100年後の世界に取りに行けばいいんだっていう話に。
すごい発想ですね。なるほど。
一応これ先にオチを言っちゃうと、
オチは100年後に預けたボーナスをもらってくるんだけど、
100年後の世界のお札でもらっちゃうから、
1970年においてはそのお札が使えないのでしょうがなく、
100年後のお札で、100年後の世界で1970年のお札を
古銭、古い銭、レトロなお金として買ったら
大して増えなかったっていうオチがつくんですけど。
結構最後のオチも上手くやってますね。
見事なオチ、さすが藤子先生って感じなんですけど。
しかもこれ見るとあれですよね、100年後の新しいお札に対して
昔の一枚札買えばいいっていうのはのび太のアイデアなんですね。
結構のび太も頭がいいですね。
そうなんですよね。
のび太これ見ると、なかなか賢いことを言ってるんですけど。
実際ね、今なってお札、一枚札とかもそうですけど、
何度か変わったり、5000円とか2000円出たり変わってるけど、
これ自体もリアルな話ですよね。
リアルですよね。
なるほど。
なんですけど、やっぱりこの今までの話を聞いている分、
皆さん一番びっくりというか、もちろん知ってる人は知ってますけど、
現代、この2021年との差分を一番感じるのが
ドラえもんが言う定期預金が10年で倍になるっていう話だと思うんですよ。
これね、本当に今読むとびっくりですよね。
いやーこれね、今の子供というか読んで意味がわからないと思うんですよ。
もしくはそうだと思っちゃいますね。
定期預金に預けると倍になるんだみたいな。
お年玉今1万円あるけど、これ10年後2万円になるのかっていう話ですよね。
思いますよね。
じゃあ定期預金しようかなって思いますよね。
余計になりますね、これは。
ということで、70年代前半においての銀行の定期預金は、
10年で倍ってこれはわかりやすい72の法則。
ありますね。
72の法則であってましたっけ。
あってますね、ありますあります。
要するにお金が2倍になる時期を簡単に計算できるっていう法則で、
資産を倍にするのに必要な年数は金利何パーだったら何年かかるっていうのが
簡単に割り算できるので、72を10年で倍になるって言ってることは
だいたい7パーの当時だったら定期預金の金利が年間であったんだねっていうことが
ここから想像がつくんですね。
12:01
だからここで10年で倍になるって言ってないんですけど、
裏側で言うとだいたい金利が7パーセントで運用してるので、
それが10年経つと倍になるっていう。
72の法則っていうのは72割る期間をイコール金利何パーセントになれば
だから72割る10やると7.2なので7.2パーで運用すればいいし、
仮に72を20で割ると3.6なので3.6パーで回すと20年で倍になるみたいなことが
72の法則で分かるっていう話ですよね。
そうですね、これはその下の最初の方の回で
勝間さんの本の話の資産は何パーで何倍になるからみたいなのにも
つながってきますよね。
さすがですね、ちょっと忘れてました。
そうですね、まさにそういう話がドラえもんから学べると。
そうですね、勝間さんの本に出てくる例で言うと
4パーで回して30年回して積み立てにすれば何千万増えるから
やった方がいいんじゃんみたいな話でしたけどね。
ありましたね、はい。
まさにその絡みで言うと、この70年代の定期金利、定期というか銀行金利の世界だったら
そういうこと株式投資なんかいらないですよね。
7パーですもんね。
7パーって驚愕ですよ。今株式投資でもそれこそね、前茂さんがおっしゃった通り
5パーで上出来10パーなんてもうものすごい年間っていう世界で
定期金利だからノーリスクですよね。
完全にノーリスクで年間7パーとか衝撃ですよね。
今だったら詐欺でしかないですよ、こんなの。
現代日本だったら。
衝撃ですね。
そうですね、ちょっと気を付けた方がいいっていう話ですよね。
全然詐欺案件ですよ。
それが70年代は常識だったわけで。
これちょっともう少し経済的背景をお伝えすると、
池田ハヤトの所得倍増計画っていうのが池田内閣の時にあって、
それは1960年で10年間で所得を倍にしますと。
皆さん頑張りましょう。
その背景がやる経済成長率7パーセント達成すれば、
今と計算一緒ですね、10年で倍になる。
これどう達成するかっていうのを実際達成したっていうのもあるし、
そういう意味では池田内閣は非常にビジョナリーといいますか、
それに対してまさに皆さん、
総国民中流社会と言われてるような文脈もありますけども、
頑張って10年間で実際にGDPを2倍にしたっていう歴史がありますと。
その延長で7パーセントっていう権利があれば、
10年やれば預金でも2倍になりますねっていうのは、
極めてそこはずれてない当時の経済成長の感覚かなと思いますね。
ちなみにまず参考情報として先に出しておくと、
現在の銀行の定期金利っていうのが、
後でリンクをこれ、カカフコムのやつを概要欄に貼っておきますが、
15:03
カカフコムの各金融機関の定期預金金利ランキングを見ると、
第1位のオリックス銀行さんでも、
1年間の場合ですと0.12%となっておりまして、
1位が0.12%ですよね。
1年ですけどね。
下の方の三井住友三菱悠長あたりのメガバンとか大手金融機関ですと、
1年間で0.002%なので。
0.002ですか。
パーセントですよね。
0.002%ですから。
もう意味がわからないぐらい少ないので。
そうですね。結構な低さですね。
まさにお金は銀行に預けるなって本当そうだなって感じですよね。
そう来ますね。そう来る話ですか。
確かにそうですね。
かつまさんの本はこのドラえもんの時代においては何を言ってるんだって話になりますよね。
そうですね。
お金は銀行に預けろですよ。
はいはいはいはいはいはい。
そうですよね。
のび太とドラえもんの時代だったら。
いやーだからそうですよね。
だから、そうですね。お金は銀行に預ける。
だからそれが本当この70年代から80年代でバブル崩壊までは
もう銀行に預けるっていうことがベストな、
もちろん他にもいろんな選択肢あったとしても
かなり何も考えず銀行の定期預金に突っ込んだけでよかったのが
バブル崩壊からその金利がどんどん下がっていき
もう銀行に預けるんじゃ全く資産運用にならないということになってからの
じゃあもう自分で個人は資産運用をもっとちゃんと考えなきゃねっていう風に
そうですね。
変わってったというこの数十年間の歴史があるわけですね。
ちなみに今ちょっと私計算したんですけど
もうメガバンクが0.002%ですか。
さっきの72の法則を使って逆算すると36,000になりますね。
なのでドラえもんの例で言うと
これを定期預金を今の金利で預ければ
36,000年後には倍になるというような話になっちゃいますね。
36,000年後現代人類文明がそもそも残っているかもよくわからないね。
そうですよね。もうちょっと想像つかないですけど
だからまあ実質それで倍ですからね。
それで倍ですからね。そうですよね。
それで倍ですからもう絶望的ですよね。
それはやっぱりね、かつもさんも銀行をお金預けるなって言いますよね。
なので、だからこのドラえもんを読んで思うことは
このドラえもんの世界線だと100年後でも定期金利が7%で回ってるってことになるんですね。
そういう前提か、一応固定金利なので10年固定とかは一応できたりはするんですけど
18:01
商品によってあれですね。世の中がどうなったとしても
この定期金利は10年間は守りますっていう商品ってことですね。
逆に言うとバブル期とかですごい長い提供品組んだりとか
保険商品とかもですけど当時運用利前高かったんですよね。
それを30年とかでやってる人とかっていうのは
かなりのリターンを得てるっていうのは事実です。
そんな商品が70年代とか80年代あったんですね。
ありましたありました。
30年もの。
逆に言うと銀行の苦しみ方がその理由でもあるんですね。
一個前の話やりましたけど運用利前が確定しちゃってるので
それで払わなければいけないと。
当然でもそれを集めたお金を貸し出しをして運用していくんですけど
運用利座やって言いますね。
調達した金利と実際に貸し出した金利の差額。
そこを設けるのが銀行のビジネスなんですけど。
の根幹ですもんね。
根幹。こういうドラえもんみたいな人が100年でラーパーやっちゃうと
超赤字ですよね銀行さんは。
そうですよね。
いやー確かに銀行からすると客っていうか貧乏神みたいなものですよね。
そうですね。
ただやっぱり当時はラーパーの金利はずっと続くんだっていう風に
思ってたと思うんですよ。
何の疑問も追わないというかもうそういうもんだっていう。
すごいですよね。
国のトップも思ってたし普通の人もみんな思ってたし。
そうですそうです。
全員が思い込んでたってことですよね。
今、例えば預金で運用しようって考える人もゼロじゃないですか。
いないと思います。
まあ提供金5年ぐらい作るかっていうのはいるかもしれないですけど。
いるかもしれないけどリスクよっぽど取りたくない人。
ただ当時やっぱりこう書いてる通り運用するのが極めて普通だし
この会ドラえもんの道具出てこないでかいですよね。
タイムマシンしか使ってないっていう。
そうですね。タイムマシンだからはいいつものごとくだって。
っていうのがまあここから学べる話ですよね。
まあだからそれでいうと。
ちなみにちょっとこれはあのせっかくそのスタッフ学ぼうっていう番組なんで
しげさんに教えてほしいんですけど。
はい。
さっきその池田早人内閣の経済成長を約束した7%でっていう話と
このドラえもんでいう金利の7%っていうのは
その経済成長率と金利の関係みたいなことをちょっと教えてほしいんですけど。
そうですね。基本的にやっぱり金利っていうのは経済成長率の再配分になってくるので
そこはやっぱり連動で連動というか近しい形になってるっていうのがありますけど
一つ大事な要素があってインフレ率というものが存在するんですね。
例えば1970年代っていうのはオイルショックもありましたし
インフレ率、物価が上がる。今日本では死亡ですけど
死亡っていうかインフレが死亡ですけど
物価が毎日上がっていく。経済成長すればそれほど上がっていく。
これはまさきさんと別にやってるダイヤ大冒険の話の時にもしましたけど
まさきさんの時のジャンプっていくらのイメージですか。
21:00
210円とか20円とか。
あ、もうそうですか。
わかんない。ちょっと覚えてないです。
私は190円っていう世代なんですよ。200円高いなっていう世代なんですね。
ちょっとこれインフレとは違うんですけど。
だから経済成長していくと物価が上がっていくっていうのはよくある話で
1970年代の半ばではインフレ率5%だとすると金利が7%で運用しても
インフレ率が5%だと実質物価が全部5%上がってるので
7%使えなくて差額の2%が本当の運用になる。
これが実質金利と言いますね。
なるほど。そういうことか。
預けて銀行のその金利ではお金増えていくと思っても物の値段も同時に上がっていくから
そうですそうです。
そんなに増えたほどには使える分が増えないってことですね。
そうですね。それは名目で10年で倍になるってすごいっていう話もあるんですけど
ちょっと1970年代の給料を見てみれば多分そこがちょっとピンとくるかなと思うんですけど
1970年代の大卒初任給みたいなデータがあるんで
一応これも後でリンクで貼っておきますが
これによると1970年だったら大卒初任給が約4万円?
ちょっと今で言うとえ?みたいな感じですね。
大卒初任給4万円でバイトじゃないんですからって話ですからね。
そうですね。このデータ2012年までしかないです。
2012年だと20万円なんで約5倍になってる?
そうですね。なので経済成長していくと物価も上がっていくし
所得も増えていくし金利も成長においては基本的には上がっていくケースになるので
成長実感っていうのが給料毎年増えるっていうのは当然あるんですね。
それは物価上がってますから。物価に連動して給料が上がっていくっていうのもあって
金利も7%なんですけど今の環境では7%すげえなっていうのが今あったと思うんで
我々の話でいうと。ただ当時で言うとやっぱりインフレもあって
物価も毎年上がっていくし金利も毎年上がっていくしっていうような
経済も伸びていくみたいな、そういう世界観というか経済状況だったんですね。
経済状況ですね。なるほど。だから今衝撃を受けるけど
インフレ率もそれなりに高かったら別にそんなに預けていくだけで大儲けだぜっていう感覚は
逆に当時はなかったんですかね。
そうですね。極めて自然な発想だし。
ごく普通だったってことですね。
ごく普通の会話ですよ。多分ですけど。
だからそれで言うとこのドラえもんの話で言うと
インフレ率は考慮してないのかっていう疑問はありますよね。
これ考慮してないと思いますね。
考慮してないってことですね。
してないですね。してない。
してたら全然おいしくないって話なんで。
そうですね。
24:02
なのでちょっとそれをですね、これ1970年の話ですけど
2000年何が起きたかっていう話にちょっと一旦タイムリプ的にしてみると
何が起きたかっていうと、いわゆるデフレっていうのがありましたよね。
デフレ。インフレの逆ですね。
逆ですね。物価が下がり続ける。
まさきさんデフレの思い出とかってありますか。あんまり記憶ないですか。
思い出って言ってもそんなないですけどね。
自分に所得がまだなかったんでそんなにお金を自由に使えたってわけでもないんであんまりないですけど。
実は私はデフレの思い出結構あって、2000年大学生でした。
この頃ですね、マクオナルドのハンバーガー1個60円でしたね。
やってましたね。思い出した。
チーズバーガー80円です。今はもっと高いですよね。
今は100円と120円とか。
だからハンバーガー1個60円ってすごくないですか。
すごいですね。
当時牛丼も250円とかですよね。
250円とかありましたね。今さすがに350円とか380円になってますもんね。
そうですね。
当時のデフレというとやっぱりそういったマクオナルドとか吉野家が代表例ですし、
覚えてますか。高3の時に友達とマクオナルドで行ったんですよ。
同じ高校でしたけど。
ハンバーガー10個頼んでみたんですよね。
はいはいはい。
600円じゃないですか。
安いですね。
ハンバーガー10個頼んでビッグマック作ってみたんですよ。
はいはいはい。
これ大きな発見でしたけど、
ハンバーガーでビッグマック作ってもビッグマックの味にならないんですよね。
そもそも味とか作り方とか違うんですね。
全然違いますよ。そもそもバンズがゴマツリがないように違いますし。
クオリティがなんか違いますよね。
もう全然味違う。ただのハンバーガーなんですよ。
で、10個友達とも食べてみたんですけど、相当腹いっぱいになりましたね。
難かったですね正直後半。
そういう遊びというか、くだらない遊びですけど、
ハンバーガー10個食べるみたいな罰ゲームみたいなことをやっても600円とかですかね。
そうですね。高校生のお小遣いでできちゃうような。
そうですね。
で、それは当時のデフレですけど、ちょっと今の金利の話に戻すとですね、
さっきの話で言うと、金利が7%ですけど、
物価がですね、インフリ5%上がると、サークルの2%が儲けですっていう話になりました。
当時何が起きたかというと、例えば極論ですと金利1%だとするじゃないですか。
でもデフレが、これ極論ですけど、マイナス2%。
マイナスとして物価が2%下がってるっていう風になると、
実質金利っていうのは、金利1%もらってるのに、
2%のマイナスになってしまうっていう状況になるので、
実質増えてることになるんですよね。
おお、なるほど。はいはいはい。
これ厳しいのが、消費者はラッキー。
デフレ、今聞くと問題なくないですか。だって物価下がっていくんですよ。
そうですね。嬉しいじゃんってなりますよね。
嬉しいですよね。そういう論調もありました。
ただ、これ借金の話に考えましょう。借金の話で考えると、
金利が1%払う上に物価も下がってると収入も下がってくるんで、
27:04
実質金利の負担は増えてくるんですよ。
デフレ経済においては、借金抱えてる人がより苦しくなっていくんですよね。
うーん、なるほど。
一方、インフレ経済においては、借金抱えてる人っていうのは、
借金1億円があったとしても、勝手にインフレになってくると
物価が上がっていくと、実質の借金減っていくんですよね。
物価が上がってるんで。で、負債は変わらないじゃないですか。
インフレの時は、借金するのが得なんですよ。
なるほどー、そういうことか。
2000年代っていうのは、借金したらむしろ物価が下がっていくんで、
負担が増えてくるっていう風になってくるんで、借金すればちょっと苦しくなってくる。
借金抱えてる人が苦しくなる。
じゃあ、借金誰が抱えてるんですかっていうと、
バブル崩壊して不動産を抱えて、借金を抱えてるじゃないですか。
うーん、それこそ前回の放送で話が伸びたもしかしたら、
そこなんですよ。
はい、借金、事業での借金を個人で抱えて、
90年代、2000年代過ごしてたみたいな。
そうなんですよね。で、かつデフレっていうことになっちゃってるんで、
借金の負担が増えてるんですよね、実質的には。
なるほどー。
そういうことが、2000年以降の課題。
今はちなみに、2021年現在はどうなんですか。
そのデフレインフレ的な話で言うと。
ちょっと第一回目の話ですけど、2012年の12月にですね、
アベノミクスっていうのがあって、
アベノミクスは一言で言うと、デフレが課題ですと。
デフレを止めるために、金融政策でバンパン買い流せばいいんだっていうことを
やったのが、2012年のアベノミクスですね。
で、当時ですね、インフレ率を2%にすると。
インフレ率を2%にすることを目標にした金融政策ですね。
なんか言ってた気がします、はい。
で、なんでインフレ率2%だといいんですかっていうと、
まず2%にすると借金減りますよね。
部下が上がっていくからっていう風になるし、
これも金融の話ですけど、
例えばインフレで将来2%、3%上がってることが分かってるなら、
物を先に買った方が得じゃないですか。
そうですね。
同じ物の値段を買うのに、後で高くなるんだったら早く買えってなりますよね。
そうですね、インフレで言うと。
インフレで言うととなると消費が刺激されるんです、必然的に。
されますね、確かに。
デフレ逆なんですよ。値段が下がるから後でいいやっていう。
待ってる方がいいじゃん。
待ってる方が得ですよね。
ああ、そういうことか。
だからゲームとか発売しても同時に下がるんだから、
今買わなくても待っておけばいいやっていう発想に、
極論ゲームでとなってしまうと。
デフレになれば待てば待つほどいいなっていう風になると、
消費は停滞していっちゃうんですよね。
しますね。
しますよね。
そりゃしますわ。
多分おそらく皆さん、まさきさんも含めて、
何か課金の仕切って正直、もうちょっとまた値段下がるからとか、
こうなったら下がるから、こうなったら買おうっていうのは
普通にある話だと思うんですよ。
それ自体は悪くないんですけど、
30:00
経済全体でそういう風になってしまうと、
これだいぶ停滞しちゃいますよね。
あれですね、個人の感覚から言うとお得に見えることが、
国家とか経済全体を見た時にはかなりマイナスに
効いてくるってことですね。
おっしゃる通りです。
で、2012年それもあって、
そういうのがデフレマインドって言いましたね。
それダメなんで、インフレ、これリフレって言いますけど、
インフレをすることによって経済の活性化、
リフレーションですね、活性化させていく。
だからインフレ率、物価水準を上げる、
継続的に上げることが極めて大事ですっていうのは、
当時の日銀の一つの考え方ですね。
なるほど。
これね、海外に目を向けると、アメリカとか中国とかみんなインフレ率プラスなんですよ。
日本だけはデフレだったんですよね。
おー、なるほどなるほど。
で、これ何でですかっていう謎があって、
金融政策どんとやりましょうっていうのをやって、
今も続いてて、いわゆるデフレ的な感じ、
継続的な物価のギャラクティは今ほぼ解消はしたんですけど、
ほぼしたんですね。
ただ同時に、今すごく物価が上がってる感じはしないですよね。
あんまりしないですね。
安定しちゃってますね。
安定しますね。
まあ、消費者的な個人の視線だと楽だなと思いますけど。
そうですね。
だからそこは金融政策で2%インフレ率目指すって言って、
実現はできてなかったっていうのがあったりとか、
消費税が上がってるんで、
そういう物価も上がってるっていうのがあるんですけど、
経済成長ともない物価の上昇って嬉しくないと思うんですよ。
だって値段高くなって終わるじゃないですか。
っていうのが2021年現在の状況かなと思いますね。
なるほど、そういうことか。
だから経済成長はしていない、金利は低い、
インフレ、デフレではないがインフレでもないような感じ。
そうですね。
デフレの議論はあんまり最近されてないんですけど、
もっとインフレ頑張れっていう議論でもなくなっちゃってますね。
なるほど。
まあ、それはいろんな理由はあると思いますけど、
結局この直近1年だとコロナ対策っていう話が大きすぎて、
インフレ、デフレとかって別にケアしなくても。
割と吹っ飛んで、論点じゃなくなっちゃったっていう。
そうですそうです。
そこをやると別にコロナ解決するわけじゃないですしっていう。
そうですよね。
そういう話がここですね。
なるほど、いやーすごい。
僕はようやく今初めて、デフレとかインフレとか、
デフレとかわかりました。
このドラえもんだけの話でも結構深い話ですね。
金利の話もそうですし、当時の評論文化と言いましたけど、
インフレが激しかった時代もあって今なってるっていう。
なるほど。
最後に1個だけ、今回のドラえもんのエピソード、
ボーナス1024倍に関して最後思ったのが、
100年後にタイムマシンで取ってくるお金が未来のお金になっちゃってて、
今使えないじゃんっていうオチがつくんですけど、
これ面白いなって思うのが、
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やっぱこの70年代のテクノロジーとかお金の形で言うと、
どこまで行っても物理的な紙幣なんだなっていうのが、
そうですよね。
面白いなと思ってて。
確かにこれ、僕ちょっとだから最終ページですけど、
お父さんがちょっと封筒にお金入れてるじゃないですか。
入れてますね。
で、私が大学1年の時にドトールでバイトしてたんですけど、
その時は封筒でしたね。
給料が。
バイト料が。
それ以外のバイトは僕全部振り込みになってたんで、
もうちょっと封筒でもらうという感覚ないんですけど、
多分僕の親父さんとかも封筒だったんじゃないですかね。
僕の父親とか給料を封筒に入れて持って帰ってきてました。
やっぱそうですよね。
まさきさんバイトとかではどうでした?
もう振り込みでした?
さすがに振り込みでしたね。2006年、7年とかは。
まあそうですよね。
だからね、この辺はちょっと当時もおっしゃる通りで、
電池までに買えるとか言わざないですし、
買えたとしても現代に持ってこない。
まあ持ってこれないって言われますから、
結局じゃあ、時代を越えて持ってくには現金しかないのかとかいう疑問はありますけど、
まあでもなんかあれですね、
全くマネーの形としては全然デジタルじゃない時代だったんだなっていう。
そうですね。
それは思いましたね。
確かに封筒だね、ボーナスも出てますし。
これは当時は銀行預金預けたってことですかね?
封筒でもらった後に個人で。
そうですね。
銀行に持ってって、封筒でもってって通帳もらって帰ってきてるんで。
で、銀行並ぶみたいな世界ですよね、当時でいうと。
なるほど。
まあ、なので。
その辺がちょっと面白いなという感想でした。
いやー確かにちょっと1970年代に気持ちが我々もタイムスリップした感じの。
まあ僕もしげさんも生まれてないと思うんですけど。
生まれてないですからね、はい。
完全にこうだったんだっていう感じですけど。
そうですね、まさに歴史書を読んでる感じですね。
歴史書ですね、まさにある時代の作品を読んでその中の経済感覚を見れば時代感がわかるっていうのが、
まさにドラえもん、非常にそれを体現してる作品だなというの。
大人が今ドラえもん読むとね、経済的な面で見ても結構面白いところとかあるかもしれないですね。
はい。ということで今回は第4回ということで、ドラえもんをテーマにして、
1970年代の金銭感覚講編ということで色々お話ししてきました。
ということで今回はこの辺りまでにしたいと思います。
お聞きいただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
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