2023-03-31 33:07

Ep.056 研究資金、研究者の給与水準の日米比較《「シン・ニホン」をどう読むか》後編

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引き続き「シン・ニホン」を取り上げ、日米における研究資金や研究者の待遇の違いを投資の観点で考えました。

◆参考リンク

トランプ政権下で議会は科学予算を大幅に増加 « デイリーウォッチャー|研究開発戦略センター(CRDS)

研究&人材開発に投資すると(しないと)何が起きるか【本の感想】シン・ニホン|Masaki|note

国立大学の運営費交付金とは?交付金額が多い大学をランキング | 入学・新生活

ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて (単行本)

私大を直撃する金融危機! 駒澤大の154億円運用損は氷山の一角か | 企業戦略 | 東洋経済オンライン

日本の大学基金運用、海外の有名大学に追随へ―ハーバード大学やイェール大学ではオルタナティブ(代替)投資を積極化― | 厳選コラム・ニュース

ハーバード大学が運用で大成功!「オルタナティブ投資」は何が凄いのか | 幻冬舎ゴールドオンライン

東京大学の学費(入学金・授業料) | 保護者の方へ | 東大塾 | 河合塾

【ニュース・アメリカ】2021-22学年度大学教員給与、インフレ調整後は前学年度比5%減 | JSPS海外学術動向ポータルサイト

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス – Wikipedia

「給料格差ツイート、狙ってやった」 日本捨てる若手学者の危機感

Kohei Kawaguchi=Sunada (@mixingale) / Twitter

香港科技大学 – Wikipedia

経済学で社会の「厚生」最大化を目指す – 香港科技大・川口康平助教授インタビュー | academist Journal

特別ゲストとダイの大冒険を語る4 with 小島武仁さん from 東京大学マーケットデザインセンター Cast a Radio

小島 武仁 | 東京大学大学院経済学研究科・経済学部

源流の人 第10回 ◇ 小島武仁 (経済学者/東京大学教授) | 小説丸

【小島武仁】スタンフォードから東大に夫婦で移籍した事情

アメリカのPh.D.はどこに行くのか – ニューロサイエンスとマーケティングの間 – Between Neuroscience and Marketing

シルバー民主主義とは? 高齢者の優遇がもたらす課題

成田 悠輔 (@narita_yusuke) / Twitter

人口ピラミッド

◆パーソナリティ

しげ (Shigehisa Murakami) @cool_warm

株式会社ファインディールズ代表取締役/GOB Incubation Partners CFO/iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。学生時代は経済学を専攻。金融機関で不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事した後、スタートアップや地域の中小企業のファイナンスの支援等行う。2021年12月

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SONOSTA 知ってもお金持ちにならないがお金を知ることは楽しい遊び
投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。
語るのは、私、合同会社エンドオブオーシャン代表でお金にまつわる人間心理に興味があるまさきと
金融業界で10年以上働いた後、今はスタートアップのファイナンス支援をしたり、経済メディアで寄稿したりしているしげえです。
はい、よろしくお願いします。
お願いいたします。
それではですね、引き続き第5章、未来にかけられる国に、というところについて、
主に私が気になったところとかをお話ししつつ、雑談というか話せればなと思うんですけど、
第5章がですね、始まりとしてはアメリカのトランプ政権誕生の時の話が出てくるんですけど、
ここで書いてあるのは、トランプ大統領ってやっぱりアメリカの国内でもものすごく意見が割れたというか、
いわゆる相当に国を分ける選挙になっちゃったわけですけども、
トランプ大統領になって、何を科学者たちが恐れてたかというと、研究費がなくなっちゃうんじゃないかと恐れてたんだけど、
ここの本に書いてあるのは、実際に起きたことは、むしろ研究費が歴史的に増額されたって書いてあって、
研究者たちはほっとしたみたいなことが書いてあるんですけど、これ結構驚きましたね、何回読んで。
どの辺に驚きました?
なんかやっぱりトランプ大統領って結構、アカデミアとかそっち側にすごい厳しそうな人っていう印象で、
どっちかっていうと経済界とか、
元々不動産王みたいな人ですからね。
そっち側には仲がいいし、自由主義的な人みたいな感じを持ってたんですけど、
どっちかっていうと多分アカデミアの中って民主党支持の人の方が多いじゃないですか、多分ね。
だからそこにある意味、多分トランプ大統領は敵対するコミュニティだぐらいのことを思ってるっていうふうに、
アカデミアの人たちは思ってたんじゃないかと思うんだけど、結果的には予算がちゃんと増えたみたいなことって、
結局アメリカの場合だと、大統領が共和か民主かとか、思想的になんか結構後線的なのか、調和型なのかとかに問わず、
結局、研究に国がお金を出すってことが重要だってことがわかってるし、行動するっていう意味で、すげえなって思ったんですよね、これを読んで。
っていうようなところからこの5章始まってくんですけど、この5章で書いてあることは、ざっくり言うと、アメリカとか中国は、
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中国の話は一部だったりしますけど、主にアメリカの話が多いですけど、大学とか研究機関にかけてる予算がほんと段違いですと書いてて、
なんでそんな違うのかみたいな話が結構出てくるというような章になってるんですけど、
いろいろ驚くべきことは書いてあって、実はですね、僕の感想は別途、自分で書いてるノートにまとめたので、リンク貼っとくので、
後で興味ある方はそっちも見ていただければ嬉しいんですが、なんででもそんなにアメリカと日本で予算のかけ方が違うのかとか、
大学とかが使えるお金も違うのかみたいなことが起きてくかって言ったときに、これ面白いなと思ったのは結局のところ、
かけられるお金はどこから持ってくるのかって話になるんだっていうことに、僕初めて気がついたんですよね。
はい。
だからそれで言うと、例えばこの本に出てくるのは、じゃあどっからお金を持ってきてるんですかって言ったときに、やっぱその興味深い観点がいくつかあるんですけども、
例えばその大学の話とかが取り分け面白いなと思って、
例えばこの章に書いてあるのは、大学の特に295ページとかその辺に書いてあるのかな、
学生一人当たりの予算っていうのが、日本の東大とか京大とアメリカのスタンフォードとかMIT、イエール、ハーバードとかではもう全然桁が違います。
って書いてあるんですけど、その内訳ですね、295ページにある。これとかが非常に興味深いなと思ってて、
ざっくり言うと、日本の東大とか京大はアメリカに比べて額も少ないんだけど、
少ない中で大きい割合を占めてるのが運営交付金っていうものと、
あと医療収入って多分これ、ちょっと細かく書いてないけど、東大病院とか京大病院とかそういうことがつかれたんですね。
その2つが大きくて、他ほとんどなしみたいな感じなんですけど、
例えばハーバード大学とかで言うと、
学費っていうのは、アメリカの大学は学費高いっていうのも、ある意味では収入が大きくなるっていうことにはつながるんで、なるほどなってこれ思ったんですけど、
それ以外にもバランスよくというか、いろんな大きい収入源があるんですけど、もちろん医療収入とかもあるんだけど、
なんか際立って目立つのは、例えば寄付っていうのも、その学費の半分ぐらいに近づくぐらいの寄付があるとか、
あとこれ一番驚くべきは、この表で言うと、ポッドキャストだと伝わんないんですけど、
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投資運用益っていうのが非常に大きな割合で書いてあるんですよね。
ここが、まさにそのスタ的なところで言うと、投資の話だなと思って。
そうですね、確かに。
しげさんご存知でした?この本読むまでにこのアメリカの主要大学が。
これは知ってましたね。
さすが。
これたまたまなんですけど、私もこれは2006年ぐらいから知ってまして、
なんでかっていうと、当時2006年に確か出たライフネットの創業者の岩瀬大輔さんが、
ハーバードMBA留学期っていう本出したんですよ。
もともとブログですけど、そのハーバードMBA留学期、そのこと書いてたんですよね、当時。
イエールとかハーバードで何段の金があるかっていうと、実質ヘッジファンドに近いですと、
数兆円近くの金額を運用してるんですっていうことが書いてあったんですよ。
大学もそういうことはやっぱ大事だっていうことが、日本もそういう人にしたほうがいいっていうふうに言ってて、
それで僕もおっしゃる通りだと思ったんですけど、ネットでも叩けば分かるんですけど、
実は日本もやってたんですよ。
で、リーマンショックの時に、確かKOとか合わせたら2,300億吸ったんですよね。
つまり、投資していたものの価格が大幅に下がったことで、200億、300億損しちゃったってことですよね。
損しちゃって、やっぱり日本の大学は誰が運用してるか、当時はリーマンショックの時は分かんないですけど、
ハーバードとかイエールとかで言うと、もう本当にプロのファンドマネージャーが運用してるんですよね。
すごい給与も高いんですよ。そういう人たちが言ってる背景があるんで、
プロがもうやってるっていうのは文脈で、資金が大きい。
ヘッジファンドとかよりも数兆円扱ってるんで、ファンドとしての規模が相当デカいんですね。
なんで、リターンも高いですし、やってるっていうのがありますね。
なるほど。さすがしげさんご存知でしたか。
いや、僕はね、全然知らなかった。
今調べたら、駒澤大学がリーマンショックの時に150億損失であるって言ってましたね。
そうなんですね。
あとはどこでしょうかね。いくつかそういうのニュースには出てましたけどね。
でも確かに、エールとかハーバードとかスタンフォードって全部私大ですよね。いわゆる私立大学。
私大です。そうです。
だからこの表で比較の対象が東大とか京大になってるのは、それは別にトップ大学っていう文脈であくまで比較だと思うんですけど、
そういう意味では、大学の性質で比較するんだったら早稲田慶応とか、そういった次第の方が適切かもしれないなと今ふと思いました。
ちょっとこの本に書いてるかどうかわかんないですけど、私が読んだ当時の岩瀬大輔さんの本で言うとやっぱ2兆円とかだったんですよ、運用基金が。当時ですけど。
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確かこの本のページ忘れましたけど、ハーバード大学3.5兆円とか書いてあったような気がします。
そうです。多分そのレベルですよね。
しかもそれでこの本によると年率にならすと11%って書いてあって、マジかよっていう驚きだなと思いました。
そうですね。今ネット叩くと2021年6月時点で運用残高532億ドルなんで、だから増えてます。年率はリターン11%って書いてますね。
ハーバード大学ですか。
ハーバード。それハーバードです。
なんか増えてますね。すごいな。
増えてます。僕行った時2兆円でしたから、その十何年前は。
でもこのあたかさんが本書くとリサーチをした時には3.5兆円で、今でいうと買わせレートによるけど5兆6兆って買うことですよね。
そうですね。
やばいですね。だってそれで11%の運用益が出るから、例えば5兆円として10%として5000億円までと。
そうですね。はい。
ただ難しいのはこのうちどれだけを基金の積み増しの方に回してどれだけを研究費で出してるかによって関わってくるから、そこはどれくらいなんだろうとはちょっと思いましたけど。
そうですね。
でも仮にですけど、分かんない。半分、10%のうち5%を研究に回す。で5%はその再投資というか回すとしても5兆円の5%で2500億円だから、1個の大学のその基金運用で2500億円の予算があるってめちゃくちゃすごいですよね。
相当ですよね。相当ですよね。
学生の人数分かんない。仮に1万人だとしても1人当たり2500万円出せるってことになりますからね。
そうですよね。だから確か今国立学費多分5、60万とか。60万ぐらいですよね。多分年間。
日本の大学ですか。
日本で国立。
50何万で。
50何万ですよね。東大って4000人ですよね。確か学生が。
いや1学年の入学が3000人だから。
1学年ってそこそこ。
だから4とか5をかけたら1.5万人ぐらいはいるんじゃないですか。
そうですね。だから1.5万人今かけましょうか。今計算をしてますけど。
50万×1.5万人だから75億円ぐらいですか。
そうですね。
学費ですよね。
いやいやいやいや。
だからそれ考えるとね、学費でそんなもんですから。
で、かつその基金の運用はこの本によると東大はせいぜい100億っていう書き方なんで。
だって100億しかなかったらね、20%回してもたかなか20億ですからね。
そうですね。で年間の学費が75億収入ってくるって言っても、それはね、ハーバードさん運用役だけで5000億いくんですから。
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いやもう勝負になってないですよね。
国力になってない。
いや。
桁が大好きなんですね。
で、まあ例えばこの5章の中で、例えばその研究者じゃないや、常勤教授の年収の違いとかも書いてあって、
このあたかさんのデータによると2015年の時点でアメリカの教授だとだいたい2200万円で、
日本の教授だと兄弟とか東大、兄弟東大半代の平均で1100万っていうことで、
2倍違うよって書いてあって、まあそうなるよねっていう。
まあ結局どれだけお金を出せるかっていうところの、もともとの出せるパイが違ったら、
そりゃ変わるよねとなってしまうなと思います。
そうですね。だから前、まあちょっと知人ではあるんですけど知り合いの人が、
元々モルガン・スタンレーで働いてる人で、その後にLSEですね。
ロンドンスクローバーエコノミックスで確か博士号を取って、その後ひとつばしの、
確か得たんですよね。
確か助教ですかね。助教のポストを得たんですけど、
その人が当時ひとつばしの年収をこんなもんだみたいな感じで日経か何かに出したんですよ。
もうその人名前出てるんでオープンにしていい名前かなと思ったんです。
川口先生って言うんですけど、その人はもともとやっぱりモルガン・スタンレーに行ってた人だったんで、
向こうで博士号まで、ロンドン、まあヨーロッパのトップ号ですよ。
今ちょっとリンク送りましたけど。
後で貼っときます。
行ったのにそんなに博士号取ってまでこんな低い給料だとちょっとどうなんだみたいな感じで、
意図的にすごいツイートでつぶやいて、
でも手には取ってるけど辞めますって言って、
そういう人を香港のアカデミックポストに転職したんですよね。
この今、記事によるとひとつばし大学を辞めて香港科学技術大学に移籍する経済学者が理由を給料ですと言いました。
という記事になっております。
そうですね。
で、香港科学大学って言うともう給料って言うと全然違うし、環境面も全然そっちの方が恵まれてるしみたいな感じなんですよね。
だからまさにこのあたかさんの本に書いてあることを実際に日本人研究者でその通りですと言って、
日本の国立大学なんかで教えてられませんって言って出て行っちゃったわけですね。
書いてますけど、ひとつばしの給料は昨年各種大会を全部引っ込めて634万円でしたと。
で、その香港科学技術大学のオファーは4円で1500から1600万円ですと。
最高税率15%なんで通りの変化はもっと大きいですみたいな感じを普通に言って海外に行かれたと。
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で、当然LSEで博士号を取ってるんで多分語学も全く問題なくて行かれたという。
ちなみにこの川口さんは僕の銀行の同期、結婚式に行ったらいらっしゃってたまたま席となりだったんで喋ったんですけどね。
このニュース出る前ですけどね。
川口さんのツイートとか記事が2017年なんで今から6年前ですけど、
別に状況は何ひとつ変わってないどころか多分悪くなってんじゃねっていう話ですよね。
唯一希望の光があるんですよ。
なんですか。
これちょっと有名な話なんですけども、小島福彦先生っていう日本語誇る天才、というかあれじゃないですか。
経済学者、僕がやっていたというか別の第二の大冒険の話をするだけのポッドキャストにたまたまゲストに出ていただいたという、スタンフォード大学ですかね。
スタンフォード大学の教授だった先生ですね。
教授だったアメリカの、まさにこの本で出てくるアメリカのトップ大学の経済学の修進教授だった。
そうですね。かつトップ業績で日本語誇る本当に天才ですよ。
小島先生はスタンフォードの職を辞めて東大に帰ってきましたね。
そうなんですね。2020年の確か秋だったと思うんですが。
その時やっぱりかなり東大も頑張ったみたいですね。その報酬面とか研究の仕方とか、環境をかなり整えて、日本でもできる。
普通、向こうで長年住まれてて、スタンフォードでも職までアカデミックポストを得られて、テニアトラック、修進の権利を持ってるっていう方で、やっぱり日本に来ていただける形でかなり頑張ってるっていうので。
そういうことも変化が起きてるし、それは東大が感じると思うんですよ。やっぱり世界でいうと、日本人の小島先生が海外流出してしまってるわけですから。
まさにそうですね。
そういう人に戻ってきてもらうっていうところで、そういう人材、結構日本も海外で優秀な博士号を取ってる人とかも世界で活躍してますし、日本でも活躍してる人もいるんで、
そういう環境が整えても、レベルは違いますけどね、海外のポストと。そういうのはちょっとずつ動きとしてはあるかなっていうのは思いますね。
なるほどですね。なので、全く希望がないわけではないが、個別にそういった話とかもいくつかはあるが、全体構造としてはこの川口さんの言ってる方が多分全体はそうなんだろうなっていう。
そうですね。
給料だけじゃなくたぶんその研究環境とか、まさにこの新日本にも出てきますけど、物理学の教授がボールペン1本買おうとしたら、それって本当に研究用に使うんですかって言われたみたいな話があって、
なんかもうそれ聞くと絶望しますよね。トップ研究者に研究させる気がないんですかっていうふうに思ってしまいますね。
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そうですね。
さっきね、アメリカの例で、アメリカでは右も左も政治のトップはその研究開発とかに国がお金を突っ込む重要性を認識してるとか、各大学がそのヘッジファンドじゃないや、
投資専用部隊が全力で何兆円単位を運用してるとかある話が出てますけど、この日本に関して言うと、そもそも今言ったような研究機関なり大学なりが予算を突っ込んで回すことが重要だって誰も思ってないのかなっていうのが単純な疑問なんですよね。
どういうことなんでしょうね、これは。
思ってたら何とかするのではって思ったんですけど。
分かんないですけど。
分かんないですよね。そう、僕も分かんないですけど。
ちょっとこの本、国際機関の話が出てきたと思うんで、OECDとか。
あ、なんかあったような。
OECDとかだと基本博士ですと。
はいはいはい、ありましたね。
マスターもちょっと少ないぐらいで。
基本PhD。
基本PhDでたまにマスター、学卒のがいないみたいなのがあって。
いないって書いてましたね。
そういうような状況じゃないですか。
で、日本の場合はやっぱりそのPhDとか活躍する場がアカデミック以外ないんですよね、ほとんど。
ないですね。
民間もないですし、官僚の世界も、印刷さえもほとんどいないですから、多くが学部としてそのまま官僚になってるっていうことなんで。
こういう科学とか科学技術とかへ投資への大切さをなかなか認知してないじゃないですかね。
で、あたかさんなんでこんな本、ここまでこういうね、この5章に書いてるかっていう、やっぱりご自身がELでやっぱり博士号を取ってる人なんで。
そうですね。
アカデミックに対するやっぱり造形も深いですし、やっぱり本気でPhD、そういう世界で戦ったわけじゃないですか、実際に。
だって、しかもあたかさんも社会人になってから行ってますからね、その博士号のELに。
しかも確か飛び級なんですよ、確か。
3年か4年間なんかで卒業してるんですよ、もうPhDを。
で、マッキーゼ持ってきたみたいな感じの長人なんで。
そうする中でやっぱり世界トップレベルと一緒に競い合ってきた人なんで、やっぱりその辺の博士の待遇が悪いし、日本だと活躍できる場が少ないし、
そもそも予算面で全然勝ってませんみたいなところ。
すると学術面のところですごく劣ってしまう。
これ国力にとってもネガティブだよねという、そういうことかなと思いますよね。
本当そうなんですよね。
結局ここら辺って特に国で言うと国のお金って国家予算として配分を決めていって、じゃあ何にどれぐらい使うんだっていうところを決めていく。
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その意思決定に関わるプロセスとか人の中で、そもそもPhDとか含めてアカデミックとかサイエンスのキャリアっていうのを持ってる人があんまりいなかったりとかすると、
そこにまずそもそもその発想が出てこないってことになるのかもしれないですね。
分かんないけど、そうなんじゃないかと思っちゃいますよ。
そうですよね。
これって変わる可能性あるんですかね。よく分かんないんですけど、どう思います?
いやー、なんかどっかのスイッチ押さないと変わるインセンティブあるんですかね。
ないですよね、たぶん。
それこそこの5章の後半のほうに、はっきり言うと日本は若い人にお金を使ってませんって書いてあって、
要するに社会福祉系のとか、言ってしまえば高齢者向けのお金を多く使ってる社会保障系か。
でもそれに何十兆円と使ってるとこから、せめて何兆円か、
その若年層への教育とか、投資とか、あとさっき言った大学とかへの交付金とか、
そういったものとか、大学生の学費とか生活費とか、そういったことも含めて、
若い世代がアカデミックとか含めて研究とかキャリアとか、
そういったことができることに頼むから回そうぜっていう提案を書いてらっしゃって、
これも本当その通りだと思うんですけど、そうはならなそうよねっていうのを思いながら。
シルバー民主主義がどうしても強いと、社会保険料、社会保障費とかに回っちゃいますからね、予算のほとんどが。
本当そうなんですよね。だから、でもこれって結局日本が民主主義の国家であり独裁国家ではない以上、
そうですね。
これって民衆の総意で全てが政治が決まってるわけではないが、
全体構造としてはそうなってるはずなので、変わるわけがないじゃんっていうふうに思うんですよね。
そうですね。だから、成田先生ですか。
日経テレ東大学とかに出てたイエール大学助教、その成田祐介さん。
成田祐介さんが結構過激なことをおっしゃって。
なんか過激なことをおっしゃってましたね。
そういった5年前の方に対して過激なことをおっしゃって、めちゃめちゃ炎上してましたけどね。
大いに炎上してましたけど、その炎上したなっていうニュースがあって、
僕はその詳しい内容とかも見てないし、別に炎上を追っかけるみたいな興味がないんですけど、
でもそのニュースだけ耳にしながらこの新日本を読んだときに、
あたかさんがすごくロジッカルにマイルドに言ってるけど同じことだよねって思いながら読んでました。
そうだと思いますけどね。表現は違いますけど、エッセンスとしてはそっちに使ってるお金を他にもっと配分しないと
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うまくいかないですよねっていうところの、表現は違いますけどね。
非常にロジカルでマイルドで、こうではないでしょうかっていう言い方だから決めつけではないんだが、
でもだいぶ言ってる本質は同じだなと思います。
エッセンスとしてはやっぱりちょっとね、所得の分配のところが違うところに行った方がいいんじゃないですかっていう問題提起ですよね。
そうなんですよね。だからもうこれは僕の個人の感想としても本当そうだと思います。
でも多分そこの構造は変わらない。絶望、終わりっていうことなんじゃないかって思っちゃうんですね。
たぶんこれはマクロとミクロの話さっきも一緒で、やっぱりそれすごくいいと思いますよと。
そういった分配をもう少し若年層にいくっていう。
じゃあそれが自分の親族とか親だった場合を考えるときに、それ賛成しますかっていうと、
じゃあその分5年配の方の年金とか減る、偏気とか社会保障とか減るっていうことで、
じゃあ家族で負担しましょうってなるとこっちが負担するのかみたいな、それおかしいだろみたいな話も短いだとなると思うんですよね。
マクロで賛成してもみたいな。結局そうだから難しい話だなと思いますね。
結局僕はこの問題ってわかんないんですけど、今日本の例えば出生率とかってどんどん下がってて、
人口も移民とか多分日本ってあんま受け入れられない国が続くと仮定した場合には、基本人口どんどん減っていくじゃないですか。
で、減っていって高齢者割合とかもどんどん上がっていくんだけど、
ある段階から多分人の中でも高齢者というかそもそも生まれてる人も減っていくから、
多分そのベビーブーマー世代とかその下とかが高齢者になってなくなっていってっていうのが終わると、
高齢者比率も僕下がっていくと思うんですよね。人口もどんどん減るんだけど。
だから2021世紀の後半とかには多分人口わかんないですけど6千万とか7千万とか。
高齢者比率はピークの時よりも下がってるみたいになってた時に、
なんかそうなってくとちょっと前提もう変えなきゃだよねみたいなことがようやく僕通じるんじゃないかと思うんですけど。
それって今僕らが生きてる2023年から何年後だよみたいな。
50年後だしそうなったら僕もしげさんももはや高齢者の方だよっていう。
完全ドっぽい使ってますね高齢者に。
そっちだからそうなった時、例えば僕とかしげさんもお金僕らにちゃんと回してくださいっていう可能性もあるじゃないですか。
ゼロじゃないですよね。
だってそれこそ年金とかにしても、例えば今70とか80の人は払った額より多くもらってるけど、
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僕らの世代なんて払った額より少ないとか言われてるわけで。
実際どうなるかわからないけども、そうなった時に今の高齢者よりもっと僕らが高齢者が借りに来るシーンだったら絶対僕はお金をくれって言っちゃうと思うんですよ。
となるとじゃあ結局いつまで経ってもこれ解決しねえじゃんっていう気がしちゃうんですよね。
やっぱり人工ピラミッドって精度高いじゃないですか予測精度が。
全く持ってそうですね。
だって当たり前ですけど、私1980年生まれですけど、今後1980年生まれが増えることはないじゃないですか100%。
そうですね。
減ることがあっても。
となるともうそれぞれ年代生まれ取りとか決まってるんで、そこの亡くなる人の予測値もだいたい決まってますし。
決まってますね。
誤差の範囲じゃないですかずれたとしても。
誤差ですね。コロナとかあってもたかたく誤差ですよ。
そうですよね。となるともう人工その動態はほぼ決まってるんで、となるとじゃあなんでアメリカとかそうならないんですかって言うと結局移民を入れてるわけだから一言で言うと。
中国もね実は高齢化がかなりやばいんで一人っ子政策がうまくいきすぎて。
言われてますよね。一人っ子政策しすぎちゃった問題みたいな。
アジア全般はそうなんですよ。世に限らずですけど高齢化なんですよね。
そうですね。特に東アジアですね。
東アジアがそうですね。
ソウナアジアはまだ伸びてる国も。
そうですねまだ人口ボーナスと言われるね。
そうですねまだ残ってたりもするけど。でも東アジアはもう基本的には減る一方みたいな状況ですね。
だから移民なんですかって言うとまた別の難しい難易度の高い問題が出てきたり犯罪とかそういう話とか治安とかそういう話になってくるんで。
本当に難しいですよね。
だから結局こうなっていくとその若年層とか研究する人への予算配分問題はどうしようもないなと思っててね。
それこそエール大学とかハーバード大学みたいな感じでトップ大学が自分たちで基金持って運用益出てるんでそれでうちの大学は何とかしますとかそんな人がいてくれればいいけど
なんかこの本読んでる限りそんな大学もなさそうだし一個も多分師大とかも含めて。
そうですね。
もうどこにも光はないみたいな感じを持ってしまいました。
そうですね。だから僕もマクロで言うとこの新日本で書いてることはもう僕は本当全面的に共感もしもし賛成なんですけど
個別具体試作に落としていくとやっぱどっかで歯車狂っちゃうんですよね。
そこをどう乗り越えていくかがやっぱちょっとポイントかなという気がしますね。
本当そうで、とはいえというかこの本も最後一つの生き方のモデルみたいなので風の谷みたいなプランとかが出てくるんですけど
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僕の受け取り方としては何らかの希望がないと人は生きていくのが辛いっていうことじゃないかと思ってて。
だから結局やっぱその希望とかを考えたりそれを話し合っていくっていうこと自体に多分僕は意味があるんじゃないかというふうには思ってるので。
そうですね。
まあだからさっき言った構造変革っていうのは厳しいとしてもまあその様々な所有な条件がある中で
まあじゃあ自分とか自分の家族とかもそうだしあるいはもっと広げて
コミュニティの仲間とかあるいはこれから出会う人とかいろんな人と何かこうどういう可能性を作っていけるのかみたいなことを
まあ対話し続けたり実践し続けたりっていうことを結局やっていく。
まあそうやって生きていくっていうのが重要なんだろうなというふうに僕は改めて思いました。
だからまあファクトベースでやべえってことを知るのは大事だと思います。
し全体構造もしこう変えられたらこういう未来があるっていうことも認識しておきたいと思います。
そうですね。
とはいえそうなる確率とかそんな多分高くないからまあやっぱり自分の生きるっていうことはどういうことを大事にするであったら面白いと思えるかとか
そういったものがちょっとしたものであってもたくさんあったりみたいなことかとかなんかそういったことをやっぱり考えていくっていうのがやっぱり
必要だなって思ってます。
ありがとうございます。
まさにそういう意味で言うとこのポッドキャストもそういう意味で一つの場であったりするかなと思いますので
引き続きこんな感じでいろいろと話していけたらなと思っております。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ということで今回は終わろうと思います。
ということで前編の最初に言いましたけど今回のそのスターを聞いて新日本に興味を持った方はぜひ書籍とかオーディオブック版とかで
お読みお聞きいただけたりするといいかなと思うのでそれを聞いてもし何か聞いてというか読んだりして
ご感想とかあればまたそのスターのフォームとかTwitterとかで教えていただければ嬉しいなと思います。
ではではそんな感じで今回は終わろうと思います。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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それではまたお会いしましょう。さよなら。
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