今回のゲストは前回に引き続き、慶應義塾 塾長の伊藤公平さん。
伊藤さんが考える大学のあるべき姿や、成したい教育の形、さらには叶えたい野望まで熱くお話しいただきました。
●エピソード詳細
・オープニング
・塾長という仕事について
・塾長の外交的な役割とは
・塾長の考える「正解に目を向ける」とは
・YouTubeの創始者の話を聞いた体験
・慶應義塾の経営は楽じゃない
・福沢諭吉の口癖は…
・学校にはお金がない
・大学はもっと学費を上げるべき
・大学の財務状況を見える化した
・官に対して民の大切さを広めていきたい
・民間の力で世の中を良くしていく
・日本は世界諸外国に比べて私立大学に通う割合が高い
・人口減少に対して個々の能力を上げていかないといけない
・学び続けていくことが大切
・エンディングトーク
●ゲスト紹介
伊藤公平
神戸市出身。慶應義塾大学理工学部計測工学科を卒業後にカリフォルニア大学バークレー校M.S. in Materials Science and Engineeringを修了。慶應義塾大学理工学部教授、同学部長、国際センター副所長などを経て、2021年から慶應義塾長を務める。
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●制作
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00:06
こんにちは、創業期のスタートアップ投資に特化したベンチャー企業である、ANRIの代表、佐又安里です。
この番組では、毎回様々な企業家精神を持った方をゲストに呼びし、企業背景や目指す未来など、その人を突き動かす熱について掘り下げていきます。
今回は前回に引き続き、慶應義塾長の伊藤公平さんにお越しいただきました。伊藤さん、よろしくお願いします。
前回は、伊藤さんが小学生から研究者になっていくまで伺ったので、今回は塾長って何なんだろうって話と、これから伊藤さんが塾長としても個人としても目指していくものとか野望とかをいろいろ伺いたいなと。
よろしくお願いします。
まずですね、そもそも塾長って仕事は何をしているんですか?
塾長っていうのは、なぜ塾っていうかというと、慶應義塾っていうのが9つの小中高を持っているわけですよね。
小学校2つ、中学校3つ、アメリカのニューヨーク校も含めて高校5つ、それから大学、大学院、さらには病院、これ全て慶應義塾であって、それ全体の理事長なんです。
慶應面の責任を持っている。
もう一つ塾長は、慶應義塾大学の学長でもあるんですね。
なるほど。
なので塾長は、慶應面での全体の慶應義塾の運営に責任を持っていて、大学の学長としての責任を持っていて、
あとはいろんな国の大使的な、いわゆる外交の旗印になるっていうのかな、にもなるっていう、そんな感じですかね。
外交の旗印って例えばどういうことするんですか?
慶應義塾の印象が世界的にどういうふうに映るかっていうと、いろんな会議に塾長として出て行ったり、いろんな人、ビジビリティを高めるってこととレピテーションを高めるってこの2つです。
慶應義塾っていうのが頑張ってるっぽいぞとか、この分野は慶應義塾がすごいなっていうのを思ってもらえたらグッド。
そうです。
でも分野があまりにも多いから、全体的に慶應義塾が頑張ってるぞっていうのが一番多いんですかね。
でもね、例えば一昨年、U7プラス学長リーダー会議っていうのを慶應義塾で開催したんですけども、
G7広島サミットが開かれたときにG77つの国のトップ大学が選ばれていて、そのトップ大学の学長たちが集まってG7広島サミットにインプットするんですよ。
03:14
特に教育に関するアジェンダを。
で、それを我々が全部まとめ上げて、それがG7広島サミットのコミュニケっていう報告書にもしっかり出るわけですけど、
そういう方針作りに対する提案とかもやるわけですけど、その時に私が慶應義塾で議長をして皆さん集まるとか、そういうのが一つ一つ重ねていく。
あとダボス会議で、私の場合は量子コンピューターが得意なので量子コンピューターのセッションとか、あと学長セッションとかでいろいろ発言するとか、
今年のダボス会議ではヨーロッパの社長だけが集まるディナーがあって、そこでAIと量子の講演を頼まれるとか、
Siemensとかいろんなヨーロッパのトップ企業のトップ中のトップがいるわけですけどね。
そこで話をするとか、そうすると最初のうちはね、私が1年目なんて言うと、私は伊藤光平じゃないですか。
KO from 光平ユニバーシティって、KOと光平がまた逆になっちゃうようなことがあったんですけど、
でも今はちゃんとKO from 光平ユニバーシティというのが定着して、やはりそこら辺のところは努力する甲斐があるなって感じがしますね。
あとやっぱりそうすると世界からいろんなオファーが来て、いろんなレベルのオファーが来て、ここならできるってことになりますよね。
例えばどこどこの会社がこういう研究をしてるんだけど、一緒に共同研究しないか。
来ます来ます。例えば去年AIセンターを作りました。
AIセンターがKOでできるのは、カーネギーメロン大学と組んだんですけど、カーネギーメロン大学というとAIロボティクスの世界トップですけど、
実はずっとKOの研究者たちがずっと共同研究をいろんな形でやっていて、そこに岸田首相が去年公式訪問すると、バイデン大統領。
その時に何か一つ発達事実になるものはないかと、アメリカ大使、ラーメンマニアのアメリカ大使が私に相談してきて、
それでじゃあこれをやろうということで、アメリカ省務省で署名式をやるわけですよね。
これやっぱり大使的な仕事っていうのは日頃からアメリカ大使と付き合いを、個人的な感じで付き合いをしてるとか。
そこから話がやってきて、でもKOが何もできないとかだって話にならないけど、ずっとカーネギーメロンの信頼も得てる。
だったら1ヶ月後の岸田さんの訪米までに、一気に作れそうと作るわけです。
なるほど、そういういろんな要人とかとコミュニケーションとか関係構築をしていって、代理大臣がこういうことを一緒にやろうと。
あとオープンAIのサム・アルトマンさんがKOにやってくる。今大変なことになってますけど、韓国のユン大統領がKOにやってくる。
06:05
これってもともとKOに彼らが訪ねたい教員がいるわけですよ、学者が。
だからまずKOの教員のビジビリティが高くなきゃいけない。
でもその時に下地を用意しておくのは私たちなんですよね。
大使館との、大使同士のファイプが私なんかあるので、作ってあるので、こちらの大使館とKOで協力して下地を作っておいて、事前準備をして、そういう要人が来られるようにする。
だからそういう全てが揃わないと、それによって学生たちが当たり前のようにその講演会に出て、直接触れ合うことができる。
確かに。僕が学生の時くらいも、YouTubeの創業者が突然来るってことで、多分それも誰かと誰かが繋がっていて、何かの話の中で、じゃあせっかくなら学生にもってなってたんでしょうね。
そうなんです。そういうのって覚えてるじゃないですか。
覚えてます、覚えてます。
それが大切なんですよ。それってどれだけ多く作れるかっていうのが世界に目を向けさせる。
そういうことか。
その時、安里さんはどういう印象を受けましたか、YouTubeの創業者に。
いや、こんな人が普通に日本で来て、こういう話をしてくれるし、まあやっぱり普通の人間なんですよ。
そういう人が大体1割か2割いるわけ。大体の人がみんな、やっぱりすごいなと思うんだけど、その安里さんみたいな連中がね、
僕も何度も話すんだけど、1割、2割ってそれも大切な印象なんです。
普通の人間じゃん、同じ人間じゃん、じゃあ自分でもできるのかなと思えるっていうのは違うよね。
そういう海外の人たちとか、いろんな世の中の人たちとつながっていくっていう仕事と、あとは経営をするって話があるじゃないですか。
僕、伊藤さんとはもう3年、4年くらいになりましたね。
そうですね。
定期的にいろんなお話を伺う機会があって、僕の中で結構フレッシュだなって思ったのは、経営は楽ちんじゃないんだなって。
当たり前です。
いや、これはね、世の中のイメージとすごい違って。
だって福沢彦一の口癖ってなんだと思います?
これね、私もその質問を最初受けた時、独立自尊とかね、いろいろね、考えてね、答えること答えること全部外れた。
でもその人が、いや何言ってんだって。なんでそんなことがわかんないんだ。金がないだろ。
それはそうですよ。だってさ、勝手に私塾を始めて。
学費なんて高く取れなくて、国からも金が一切来ないで。
一生懸命西洋事業とか本書いて、それで売り上げを伸ばして、その金を慶応義塾の上に。
ということですよね。
要はベストセラー作家が印税で私塾をやってるってだけですよね。
あの時はね、印税ってコンセプトさえないから、出版本も全部自分でまとめ上げて。
09:01
自分で売ってたってことか。
それに近い。
同人誌ですよね。自分ですって自分で売ってるみたいな。
それでコピーが出ると、コピーライツっていうのをアメリカから輸入してきて、
これは絶対、海賊版は絶対いけないんだって言って、戦ったりとか。
まあでも話を戻すと金がないだから、大学ってのはやっぱり金がないんです。
学校ってのは金がないんですよ。国から来ないとかいうシリーズだとね。
僕の中で結構、伊藤さんそれこそパブリックにも発言されてますけど、
大学は学費をちゃんともっと上げていくべきであると。
アメリカと日本の大学の収益構造の差とかを初めて僕説明されて。
アメリカの大学は一応高すぎますけどね。
年間学費900万とかは。
でも2、300万もしあったら、ある意味最高の教育ができて、
それに鍛えられた連中は一生、ある意味自信持って学び続けながら、
どんな新しいものが来ても学び続けられる。
つまり一生成功し続けられる力をつけるような教育ができるんじゃないかなと思うことがよくありますよね。
僕が大学生の頃の学費は78万か76万だったと思うので、
小学金で払ってたのをすごい覚えてるんですけど、
あれ、今思うと安いんですよね。
当時はそんなにお金持ってないから。
高いよね。
俺全部銀行、当時未曾有銀行の提携ローンで借りたので、
俺全部返すのかと思ったんですけど、
今思うと、サブスクの学びのプラットフォームとかでも高いものが数万とかするので、
今思うと安いんですよね。
でも、慶応の話を戻すと、最初に私が塾長になった時に、
山岸光太郎さん、グリーの創業者の一人で、
その後、慶応イノベーションイニシャティブという、
慶応のベンチャーキャピタルの社長を2015年からかな、
いちごファンドが始まったのは16年からだから、
やってくださっていて、
彼がもう本当に信頼できる人格者で、
なので彼にどうしても財務担当上人理事をお願いしたいと、
お願いして、くどき倒して、
山岸さんが、一般的な常識人の目で、
慶応義塾の財務状況というのを見える化してくれたので、
それまでは学校会計というのは分かりにくい。
だから分からなくて仕方ないんだという都市伝説があったんです。
それはもうだから、世の中の大学系の一般常識があったってことですよね。
そうそう。
結構あれですよね。僕も聞いていて面白かったのは、
単年度会計みたいな感じの考え方らしい。
昔はね、基本的にみんなお小遣い制なんですよね。
学費でこれだけ入ってくるから、それをみんなに分配して、
12:02
これだけ使っていいですよ、でおしまい。
それはさすがにちょっとっていうので、
この3年間くらいはそこをちゃんと正すみたいなことをやってきた。
そうですね。ちゃんと見える化して、
これ将来伸びるためにどういう風に投資をしていくべきなのかとか、
どこをもっと充実すべきなのか、
というようなことを見える化していったのが一番大きいですね。
これは山岸さんのおかげです。
それが僕が中で聞いていてすごく面白くて、
大学ってもっとどーんとしていて、
すごい安定していると思ったら経営的には結構、
一般的な株式会社の経営を見てみると結構カツカツだし、
未来への投資っていうのが、
ハートとかでかいものはできるんだけど、
ソフトとか教員のところとか、
学生に何をするとかは結構ちゃんと計画できていないというか。
まず潰れはしないんですよ。
学生が必ず来るから、学費が必ず入ってくるから。
潰れはしないんだけど、
もっと良くなっていこうとしたときには資金がない。
もっと良くなってきて、
例えばイメージしやすいならどういうことをやれるといいなって。
当たり前の話としてはもちろん、
今のAI時代をどうやってプログラムを変えていくかということなんだけど、
AIがなかった、生成AIがなかった3年前くらい考えると、
学生たちと一緒にタウンミーティングみたいなことをやると、
この間アメリカに夏休みに留学してきました。
アメリカの大学に。
12人の学生に対して1人の教員がついて、
たくさん宿題が出て、ディスカッションも豊富で、
ずいぶん丁寧に見てもらいました。
どうしてKOでそういうふうにしてくれないんですか?
って質問があるわけね。
小人数教育でした。
その位置か、すごいな。
12対1ってすごい強烈な比率ですね。
それで私がまず聞いたのが、
夏休みの期間、サマーセッションって言うけど、
どれくらい行きましたか?って言ったら6週間から何週。
いくら払いましたか?って言ったら200万円ちょっと。
学費ね。
だったらKOで6ヶ月1年間で学ぶことを考えたら、
200万円の4倍出してもらわなきゃダメだな。
確かに。
800万円払ってくれたらこれできます。
そういう問題ですか?
そういう問題です。
いいですね。
僕が伊藤さんがすごい好きなのは、
教育ってものを新生化しすぎないというか、
経営って面でも見るから、
教育ってここ大事だよねって語るんですけど、
とはいえ、無限に教員が徹夜しますみたいな、
古い教員の成人スタイルってあるじゃないですか。
成人スタイル。
あれじゃなくて、教員も人間だし、
ちゃんとしたインセンティブとか、
ちゃんとした報酬の中でやるんだから、
これやらなきゃダメだよって言って、
15:00
たまにネットで攻撃されてるの見て。
それは確かにそうだなって。
教員とかは無限に報酬すべきだろんじゃって、
今でも結構いるんだなって。
僕の中では結構新鮮というか。
慶應義塾四季高等学校って知ってますか?
私が大変お世話になった愛すべき母校。
そこの全員相手に、
私がこの間講演会をやったんですよ。
最後に質問ありますか?って、
量子コンピューターの話とかAIの話って、
みんな一生懸命聞いてくれて、
1年生から3年生全員ですよ。
手を挙げる連中はみんな真面目な質問をするから、
ちょっとこれだけじゃ面白くないなと思って、
会場に竹内君いますか?って。
さまだ君でもよかったけど、
さまだ君はいなさそうだし、
伊藤君って言ったら言い過ぎそうだから、
竹内君いますか?って聞いたら、
竹内竹内って一人が出てきて、
竹内君何か質問ありますか?って聞いたら、
いきなり当てられて困ったらしくて、
学長の、塾長の給料はいくらですか?って聞かれたわけね。
それ聞かれてね、
なんて答えようかなと思ったんだけど、
瞬間的に、
国立大学の学長の給料を調べてください。
これは公開されてますから。
大体そんなもんですって答えたんですね。
でも多分ね、その人を調べたら、
こんなにもらってるんだと思うかもしれないけど、
一般的にトップとして考えたら、
これしかもらってないの、学長で。
アメリカの学長たちと一緒に会って話したりしてる時に、
この人たちと比べて、
僕の給料はおそらく10分の1以下だなと。
別にそんなに欲しいって言ってるわけじゃないですよ。
それくらいで十分なんです、私はもらう額は。
でもそれが全員、もっとスケール…
一般的な教員がここまで低いまんまだと、
どっかで限界が来る。
国立大学のトップの給料官でいくと、
カルフォルニアでPhDとかでちゃんと払われてるやつの
生活費とか含めたら負ける可能性あるんじゃないですか。
まあ教授で公開されてますけど、
1000万円そこそこですよね、一番上の教授で。
給料だけでいったら。
もうちょっと上がってもらわないですかね。
それって3人子供いたら私立に入れるのは難しい。
でも私立も額比が安くなる。
悪循環ですよね。
給料水準感が全く上がらないですよね。
今民間めちゃめちゃ上がってるじゃないですか。
そこらへんが民間とあんまり連動しないんですよね。
ただどうしてもお金がないうちのためには、
やっぱりちゃんとした奨学金を用意しなきゃいけないし。
そこらへんはもうマイナンバーカードとか使った
徹底的なデジタル化をして、
必要なところだけ必要な額がちゃんといくようにする
みたいなことをやるべきでしょうね。
確かに。
僕が面白いのは教育の全体感を持った
18:00
ドラスティックな改革というか、
教育っていう幻想の部分は
なしにした方がいいなっていう。
特に大学って専門家人材の育成と
研究のためにあるじゃないですか。
なのでですね、
公教育とはまた違ったミッションがあるはずなので、
公教育は公育でも別なミッションがあるので、
その中で私立大学とか新宿と
新宿から繋がった私立大学としてやるべきことは
こういうのがあるんだなっていう。
慶応の中でこれやりたらやったなって思うことって何なんですか?
慶応の中でじゃなくてね、
やっぱり福沢諭吉のもともとの考えで、
官に対して民が大切だって言ってるわけですよね。
やはりその民の大切さを一緒に
日本全体に広めていけたら
これこそがやったなってことですよね。
確かに。
僕、すっごい覚えてるのは、卒業式の時の同時に
安西さんなんですけど、
安西さんの時に、
我々は民間の力で世の中を良くしていくのであるって
卒業式で断言したんですよ。
そのことですよ。
これ本当、国家公務員とかなる人とかいるんじゃないかなって思うんだけど、
これスパッと宣言したの、結構僕衝撃的なんですよね。
でもこれやっぱりその慶応義塾的にはそういう
それが我々の存在意義ですからね。
ただ国立大学に今大学生で通っている割合が
16%しかいないんですよね、大学生の中で。
これってヨーロッパはほとんど100%国立大学。
アメリカで国立大学、いわゆる州立大学に
州立が有名じゃないですか、アメリカ。
でも州立大学に大学生の中で
州立大学、国立みたいなことだけど
通っている割合ってどれくらいだと思います?
ざっくり。
分からないな、60%?
そう、70%いるんですよ。
州立で通っているのは30%しかいないんですよ。
結構極端なんですね。
結局ヨーロッパが100%公立、官立。
アメリカも70%の学生が官立に通っているわけだから。
でも日本というのは80%が私立。
私立なのか。
だからある意味、私立にボリュームゾーンの
教育を任せるという教育政策を
日本は珍しく取ってきたんだから。
なるほど。
そういう意味では日本的な
独特な良い設計が本当はできるはずなんですよね。
でもその一方で
人口は異常に減っているでしょ?
そうですね。
だって異常な減り方よ。
60年前の1966年ぐらいがピークで
18歳人口250万人。
18歳がね。
今100万人ちょっと。
今年生まれたのは78万人。去年か。
そうすると今生まれた人というのは
ピークの250万人のときのわずか30%。
21:04
今までの産業構造をこのまま日本は保ちながら
全ての会社が同じ数の求人をしようとしていて
それでこのままいくと250万人のときに対して
3割に減っちゃうんだ。
なのに根本的な構造変革をしようとしていないというのは
これは致命的ですよね。
確かに。
この危機感が意外とみんなない。
例えば伊藤さんが思う
チェンジをしたときの大学というのは
どんな風景が広がっているんですか?
チェンジした大学というのは
結局今悪循環なのが文系であれば
東大だろうと京大だろうと
2年生が終わったら就職活動なわけですよ。
確かに。
ということは高校を卒業して2年間勉強して
いきなり実践の場に行くみたいなものなんですよね。
実践の場に行くんだけど
実践の場に行っても今もう会社に入って
そこの会社でずっと働きたいというか
あの人はもう6割ぐらいしかいないんですよ。
日経の調査で4割ぐらいは転職を前提に
新卒で入っていく。
そしたら会社だってそんな昔みたいな流暢な
研修制度作れないですよね。
そうすると一体一人一人の能力って
いつつけられるの?
実は腰を据えて本当に生涯に渡って
学び続ける能力をつけられるのは
若い時だけなんです。
例えば大学1年生から文系であれば
私が言っているのは修士までが当たり前。
理系であれば大学に入ってから
博士までが当たり前。
その期間って耐えなきゃいけないんだけど
そこに間に徹底的に能力を上げるシステムを
今の大学は責任を持って作らなきゃいけない。
でもそれって海外に1年間行くとか
いろんな無駄も含めて
やっぱり余裕を作らなきゃいけない。
そういう意味では
医学とか薬学に近いような
6年生8年生の前提で大学は
作ると。
でもそのためには
それを説得するためには
相当大学が良い借り切りも作らなきゃいけない。
そういう良いプレッシャーが
大学を感じたから。
大学院を卒業する連中は
みんなキャリア採用
中途採用にしてもらうというのが
一つのテーマ。
そうすると卒業する寸前に
さまたくん、どういう研究とか
開発とかどういうことに取り組んできました?
勉強ではって言って
これだけすごい人が
給料はこれで来ていただけませんか?
新卒一括採用に載せることが
すでに
間違いですね。
それはスタートアップの人たちも
それに対して同じことも
すでに知っているわけですけど。
24:00
うちもPhDから入っているメンバー
いますけど
基本的には中途と同じだなと。
みんな同じで見ているので。
そう変えていかないと
一人一人の能力を上げないと
人口が減っていく中で
社会全体の能力は
減っていく一方ですよね。
確かに。
怒涛の勢いで減ってますからね。
人口推計ずっと外しているんで。
しかも一人一人が
能力が上がらないと
その人自身も
多分不幸になっていっちゃうでしょ。
確かに。
なるほど。
だってハーバードビジネスセビューの最近のアーティクルで
テクノロジースキルの
ハーフライフって
5年平均で
一番短い分野では
2.5年というんですよ。
要は何を言いたいかというと
何かのスキルを身につけて
Pythonができるといったときに
ずっとPythonにしがみついていても
厳しくて
Pythonに至るまでにどれだけのプログラミング言語が
あったかというのと同じようなもので
常に我々は
学び続けないといけないんですよ。
その学び続ける能力があるから
趣味の世界だって
趣味も学ばないと
学ぶ能力がないと趣味楽しめないじゃないですか。
そうですね。だんだんキャッチアップできなくなりますからね。
そう。パソコンは趣味です。
何とかは趣味です。
例えば写真が趣味です。
何でも趣味ですって言って
趣味を楽しむためにも
学ぶ力がなきゃダメでしょう。
確かに。
伊藤さんが見る
伊藤さんは経営技術っていうのもあるけど
教育をこうしたいとか
強いんですね。
そういう展示にしないと
より本当に
本当に学び続ける
基礎的なものというか
学び続けることを学ぶ
のを6年とか8年とか
間弱でやるってしないと
いけないと。
もう学生たちも
自分安売りすぎですよ。だってこんな売り手市場なのに。
確かに。
なんで2年生のお姉妹から
こんなに焦って
この4年間思いっきり自分で
同じ学費払ってたら
もっとこの授業取ってみようとか
いろいろできるのに
もったいなくないですか。
そうですね。
見たに行った瞬間から変わりますからみんな。
確かに今思うと
僕は大学を贅沢に
5年以下してもらった人間なので
就職する直前に
辞めて
卒業も出し終わって
こっそりと5年目をやらせてもらう
1年間キャップイヤ
取らせてもらったので
人生にとってすごい意味があったし
キャップイヤ取った方が人生良くなったなって
40歳くらいで改めて思う。
そうでしょうね。
要はその
いわゆる様々な経験が
どれだけ若い時の
どれだけその後の
人生の豊かさや成功に
つながるかというのはもう科学的には
ある程度示されているんですよね。
27:00
確かに。
ノウハウ、じゃあハウツーの
こうすればいいです
こうすれば良い就職ができます
というのをフォローしている限り
厳しいような気がする。
先週
前編の
言ったことに近いですけどね。
確かに。
面白い。
最後にだいぶいっぱい聞いちゃったんですけど
最後に
伊藤さんが個人で
今挑戦したいこと
を伺いたいなと思うんですけど
個人というのは
仕事とは別に?
仕事でもいいし、仕事は別でも?
仕事では
やはり民として
頑張ると。
その民として日本の社会を
変えていくということに
一番力を
注いでいますね。
個人は?
個人はね、私大病したことがあって
その大病した
おかげで
それまでは何でも自分でできると思って
自分がいないと
うまいこといかないじゃんと思ってたんだけど
家族に本当に助けられて
仲間にも助けられて
人生ってやっぱり
本当に
家族が大切で
仲間が大切なんだなと思ったので
そこら辺の
付き合いを楽しくしていきたいなと思います。
なるほど。
ちょうどこの前々回
キャシー松井さんが
出ていて
キャシー松井さんも大病されたことがあって
それが人生の考え方がすごい変わった
そうなんだ。
ちょうどリンクしました。
そうですか。
なるほど。ありがとうございます。
ということで
今回も伊藤光平さんにお越しいただきました。
伊藤さんありがとうございます。
なんか伊藤さんといろんなこと
お話する。意外とゆっくりお話
聞かれてなかったんで
正直僕が一番
楽しませてもらいました。
本当は逆の立場で安里さんの話を聞く
ポッドキャスト。もし安里さんが
それをやってなかったら
私が聞く側で喜んでやってきますよ。
ありがとうございます。
はい。番組では
メッセージを募集しています。
ポッドキャストの感想や
私様と安里の質問
今後の希望ゲストなど何でもしてください。
また安里では
企業相談や資金調達の相談を受け付けています。
どちらも
番組概要欄のフォームにリンクがありますので
そちらから送りください。
それから
XなどSNSでもぜひ感想をつぶやいてください。
ハッシュタグは
ハッシュ
ハートに火をつけろ
お願いします。
それでは次回も楽しみに
圧倒的な未来をつけるのは君だ。
ハートに火をつけろ。
30:13
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