システムの導入に先立つ考え方
今日は、同僚と話した内容を共有したいと思います。
話した内容は、とある企業でシステムを入れるべきかどうかという話についてです。
一般的にシステムを入れるかどうかというのは、
システムを入れないというのがメリットは何かというのを考えて、入れるか入れないかというのを判断しがちです。
ただ、同僚が言うには、そういう考え方は考える順番が違うんじゃないかということでした。
何を考えるべきかというと、組織はどういうふうに仕事をしていくべきかというのをまずは考えるべきだ。
それを考えた上で、会社の業務をどういうふうに進めていくかというのをまず考えます。
その中で、こういうふうに取り組んでいきたいというのがまず出てくるはずです。
システムを入れるかどうかというのはその後に出てくる話で、そもそもそのポイントが問題だという話が出ていないのに、
システムを入れるかどうかというのは話の順番としては逆になるんですね。
システムは何のために入れるかというと、何のために入れるかというのではなくて、
まず考えるべきは組織としてどういうふうに仕事をしていくかというのを考えます。
そのときに、じゃあこういうふうに進めていこうというのを考えていきます。
でもまだそのときにシステムで進めていくではなくて、記録を取るべきだとか、情報を共有する基盤、情報を共有していくべきだとか、
そういった話をまずは考えます。
そういった話を考えた上で、それをするのにちょっと都合が悪いとか、
そういったもう少し便利に解決したいというのが次に来ます。
その順番で話を進めていくべきだというのがその同僚の意見です。
次にもう一つ話を付け加えると、そのシステムを入れることによって問題が起きるとか、
どういうふうに解決したらいいかわからないというようなことであれば、
そもそもの考え方が正しくないんじゃないのかということです。
そもそもの考えが正しくないのはどういうことかというと、
システムを入れないの前に課題とか働き方をどういうふうにしていくか、
こういうふうにしていこうというのがまずはあるはずで、
そうすると具体的にどう進めるかは別として、これは問題で取り組んでいこうと考えるべきです。
システム導入の順番と問題解決
そういうふうに考えるのであれば、システムを入れて起こる問題も当然のことながら対処しないといけなくて、
その対処をすることに不安があるのであれば、そもそもその問題にちゃんと取り組む体制ができていないということになります。
ここのところもう少しうまく説明したいです。
組織の中でシステムだけで解決できるというような問題はおそらくなくて、
特定の分野の課題とか解決していくべき問題があると考えたら、
それはこういうふうにしていこうという考えが先に出てくるはずです。
それが出てこないのであれば、そもそもその問題について取り組もうという準備ができていないので、
システムを先に入れるという話は本末転倒というか順番が逆の考えになります。
なのでシステムを入れて問題解決しようというのは、よく聞くんですけど考え方が逆で、
問題解決をしよう、こういうふうに取り組もう、そのための体制はできた。
ではその情報をどういう、この問題に取り組んでいくという体制はできているので、
では問題をシステムを導入して問題の解決の助けにしようと、
そういう順番で考えていくべきじゃないかというのが今日の話でした。
ここのところも少し話としては深みがあるのでまた話したいと思います。
思い出しました。
システムと取り組むべき課題の関係についてですが、
システムを入れて法律に対応するようにするとか、
法整備のためにシステムを入れるというのは、
確かに側面と実際にそういうふうに導入されるシステムというのはあります。
システムに下請け法対応といった形で機能を組み込んだりとか、
取引先から要望されて、
ドキュサインのように電子契約ができるようにするような取り組みも実際にあると聞いています。
外側を見て外部のこのためにやるんだというふうにアクションを打っていくと、
こなすための仕事になってしまうと思います。
もう少し言うと、組織をどうしていきたいかとか、
何に注目して組織を改善していこうとしているかとか、
そういった考えがないままシステムを入れると、
組織のためにならないんじゃないかと思います。
これは、例えばシステムであれば情報がその中に蓄積されるので、
その情報をどう使っていこうかという考え方をしてしまうと、
やはり人に向くんじゃなくて、焦点が人じゃなくて、
管理に向いてしまうように思います。
そういうふうに視点が組織とかそこで働く人に向かない場合は、
どうやってもうまいこと仕事を改善していくのは難しいんじゃないかと思います。
今日話したいことは以上です。