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知り合いでこのポッドキャストを聞いてくれている人と、この前直接会って話したんですけど、
いつも放送を1.5倍速で聞いているから、今日はゆっくり聞こえるね、みたいなことを言われて、
なんか、現実の僕をこの放送上の自分が追い越しているみたいな感覚があって、すごい面白かったんですよ。
圧縮された、Asanoと現実のAsanoが二つ並存しているみたいな感じが、ちょっと奇妙で面白かったです。
そぼろげ!色丼ラジオ、改めましてこんにちは。
この番組は毎週のちょうど真ん中、木曜日の正午にお届けしている、ひとりがたりのポッドキャストです。
ライターで、ものづくり工房の管理人であるAsanoが、仕事のことや遊びのこと、真面目なことや変わったことなど、
毎週2つのトピックについて取り上げ、2色丼のように味わっていく放送です。
僕も情報系の番組みたいなやつは結構倍速で聞いてたりするんですけど、逆にこう普通に会話をしていると、こんなに人間の会話ってゆっくりでいいんだとか、
あーとかうーとかいろんなフィラーみたいなものが入ってて、
なんかその増える情報量に対して現実のゆっくり加減みたいなやつが逆に貴重になっていくっていうのはすごい今っぽい現象だなと思って、そんな会話をしておりました。
それでは今週も行ってみたいと思います。
ポケモンスリープについて
ちょうど先週ぐらいにポケモンスリープというアプリがリリースされましたね。
それをちょっと最近やってます。
やってますという表現がいいのかどうかもわかんないんですけど、
一応説明すると、ポケモンがリリースしているアプリで、人が寝る前にそのアプリを起動して、枕元に置いておくと。
計測を始めるってボタンを押して寝ると、その人がどういう風に寝てるかみたいなやつを記録してくれるんですよ。
朝起きて、アラームみたいな機能も入っているので、それで起きましたって言って見返すと、
あなたはこういう時間これくらいの眠り具合でしたよみたいなことを教えてくれる。
時間を計測するだけじゃなくて、何て言うんですかね、多分レム睡眠、ノンレム睡眠みたいなことだと思うんですけど、
うとうとしている時とぐっすりしている時とみたいな、その睡眠の違いの質を評価してくれて、
その睡眠の質によってポケモンがたくさん集まってくるみたいな。
今日は8時間ぐっすり寝たから、何々というポケモンがこんな姿をしているよみたいなことが集まってきていて、
それを写真に収めるみたいな、そういう仕組みになっているアプリです。
これがゲームなのかツールなのかすごい判断が難しいものだなっていうことを感じていて、
僕個人的にはあまり睡眠計測みたいなやつとかは今までやったことがなかったので、新鮮で普通に面白いなと思っているんですね。
一応リストバンドみたいなやつとかつけて睡眠時間の計測っていうのはあるんですけど、
さすがに寝る時までバンドをつけて寝るっていうのがちょっと違和感というか抵抗があって、
それを今までやってこなかったんで、枕元にスマートフォンを転がしておくだけでいいっていうのは、
ちょっとやってみようかなというふうに思えるようなもので、今のところリリースから毎日やっているみたいな状況です。
で、そのスマートフォンをそもそも寝る前に触るのどうなのみたいなこととか、
起きた後にたくさん集まってきたポケモンの写真を撮るみたいな行為で、
ちょっとなんか眠いけどなんでこんなこといっぱいやらされんねんみたいな、
なんか割ともどかしいところもたくさんあるんですが、
なんかでもその体験として結構新鮮だなと思ったのが一個あって、
多分スマホのスピーカー?マイクの機能をすごいふんだんに使ってるっぽくて、
で、その鼻息とかの粗さとかリズムがどう刻まれているかによって、
おそらくその睡眠の良し悪しを判断してるっぽいんですね。
で、その機能の中で朝起きて、その自分の寝息というか動きが激しかったところをちょっと聞けるみたいな機能があるんですよ。
深夜3時から3時10分の間の10秒間の音声ですみたいな再生すると、
僕の寝言というか寝息というか、
ハァーみたいな音とかすごい布団がサワサワ動く音とかが聞こえてきて、
俺こんなに夜うだうだ言ってんだとか、なんか苦しそうだなとか、
なんか幸せそうな声してるなみたいな、
そういう自分の寝言あるいは寝言未満みたいなものが聞けるっていうのがめちゃめちゃ面白かったんですよね。
まずもって自分の寝た後の声とかを当たり前ですけど聞いたことないじゃないですか。
たまにそれこそ昔、合宿とかでお前寝息すごかったよとか、なんか唸ってたよみたいなことを言われるけど、
それを今まで自分で確かめる術はない。
なくはないけど、それでその丸ごと録音ないし録画してそれを見返すっていうちょっとある種異常な行為をしないとちゃんと聞けないものだったけど、
睡眠の体験と面白さ
このツールによってポケモンスリープが勝手にそれを記録してくれるので、
夜中の自分のうめき声とか、今まで見聞きしたことがなかったものを知れたっていうのがすごい面白かったんですよね。
これだけでもうやった価値あるわみたいな感じで若干の満足すらあるんですけど。
なんかツイッターとか見たら、夜無意識のうちにおならをしてしまって、その音が明確に録られててめっちゃウケるみたいなことがあったんですけど。
今のところ僕はないですけど、知っててもおかしくないですよね。自分で制御できるもんじゃないから。
そういう無意識の領域まで勝手に踏み込んで、勝手にというか一応ポリシーみたいなやつがあって、その音声もオンラインにはアップされませんみたいなことが書いてあったり、
嫌な人はそれをオフにもできるっていうので、その辺は配慮されてるかなと思うんですけど、そういうところがわかるみたいなところの面白さはすごいあるなというふうに思いました。
他方でそれがゲームとしてうまくかみ合ってるかっていうと微妙なところもありそうだなみたいな感じで、
自分の寝るスタイルを変えることによって別のポケモンに出会えるみたいな仕組みになっているので、
睡眠の矯正というか、睡眠のスタイルを変えるってどうやんねんみたいなこととか、攻略という概念が存在するのだろうかみたいな話になってきていて、
RTAみたいな、リアルタイムアタックってゲームの最速攻略を目指すみたいな世界があると思うんですけど、
ことこのポケモンスリープに関してはそんなことを目指すべきではないっていうのはすごい感じますよね。
逆にそれを本当に言えるとしたら、何だろう、その寝続けるしかないというか、ひたすら寝てクリアしましたって言って、
そのクリアに何の価値があんねんみたいなことを思ってしまうので、多分ゲームと捉えない方がいいんだろうなって感じはすごいするんですよね。
なんかその日常の中でちょっと楽しくしてくれるみたいな、その延長にポケモンがいて可愛いねみたいな、
そういう付き添い方、付き合い方をしていくようなツールなのかなというふうに思いました。
寝る前にでっかいカビゴンというポケモンが主人公で、そのカビゴンにきのみとかを食べさせておやすみみたいなことを言って寝る計測を始めるっていうスタイルなんですけど、
パワーが溜まっていく感じというか、自分がこれから寝て、その睡眠がカビゴンを中心とした睡眠パワーに変わっていくんだみたいな感覚が、
普通の今から寝るぞっていうのとは別の感覚があって、ほんと睡眠って体力を回復させるとか精神を回復させるための時間だとは思うんですけど、
それが割とイメージとして反映されているので、いつもより健やかな気分になるっていうのはちょっとあったかもしれないです。
ポケモンスリープの評価とゲーム性
他方でこれをじゃあ誰に、どうお金を払えばいいんだというか、楽しかったというか貴重な経験ができたんで、
基本無料のゲームなんですけど、なんかしたいなと思ったものの、別に頑張ってお金を払ってポケモンを集めるためのアイテムを買うのもちょっとなんか違和感があるしというか、クリアしたいわけじゃないしなみたいな感じがあって、
そこにお金を払うんだったら、キャラクターの博士がしているカビゴンのアイマスクみたいなやつがあるんですけど、それの実物とかと交換したいなみたいなことを思ったりして、
なかなかすごい生活を数値化してライフログを攻略していくみたいな方向性ってめちゃめちゃ大変なんだろうなみたいなことを感じさせられた、そんなポケモンスリップの話でした。
そして今週はもう一つ大きなニュースとして、ツイッターがね、Xに変わったということがありました。
たまたまその日家で仕事をしてて、なんかツイッターバーテンが言ってたら、これからXに変わるらしいよみたいなニュースがタイムラインに流れてきて、
あ、そうなんだとか思ってたら、その数時間後には、あ、もう鳥が消えていったみたいな書き込みがわさわさと出てきて、え、本当かよと思ったら、
ちょうどその時僕はまだギリギリツイッターの青い鳥がいた時期にブラウザを見ていて、これを更新するともしかしてこの鳥いなくなるんじゃないかなみたいなことを思って、
スクリーンショットを撮って、更新したらものの見事に鳥が飛び去っていき、Xに変わっていたっていう瞬間を、
運良くなのか運悪くなのかわかんないですけど、スクリーンショットとして記録に残すことができました。
で、なんかその青い鳥がいなくなったことでみんな悲しんでる人とか、ありがとうツイッター、今までとてもうれしかったよみたいなことをたくさん書いてる人たちもたくさんいて、
結構なみなみならぬ思い入れがあるんだなぁっていうのは感じたんですけど、なんか僕自身もツイッターはめちゃめちゃやっていたよなぁということを思い出さざるを得なかったですね。
大学入って、大学内でのコミュニケーションがめちゃめちゃツイッターベースだったところが結構あったんですよね。
みんななんか情報系というかパソコン一人一台持っていろいろやるみたいなキャンパスだったので、入学前にものづくりのワークショップをやりますみたいな募集がサークルからあって、
Web文化の進化とネットコミュニティの形成
その告知を見つけたのもツイッターだったし、そういう形式だからみんな個人のアカウントを入学前の段階とかから持ってて、そこで繋がり合うみたいなことが起こっている時だったんですよね。
多分それ10年前とかで、若干客観的にも話すとちょっと異常というか不思議な感じがめちゃめちゃあるんですけど、毎日がキャンパスが始まったらほぼ毎日がオフ会みたいなそんな特殊な環境で育ってきたっていうことを思い出しましたね。
何なんですかね、その学校が始まる前からバーチャル空間上にみんなそういう勧誘だとか、これからの準備を始めるみたいなことが当たり前に運用されていたって思うと結構その影響というか、それがあるとないとでは結構自分の今の暮らしも結構違うかもなーっていうのは思わなくもないし、
割と、なかったらなかったで別の過ごし方とかがあったと思うんですけど、今の人生の構築にというかここに至るまでには割と大きい要素を持っていたんだなーっていうことをちょっと思い出しました。
これがXになったからといって別に機能的にめちゃめちゃ変わるわけはないと思うし、なんかそれを代替するものがあり得るのだろうかどうかみたいなスレッズが始まったりしてそれも見たんですけど、
なんかあんま知り合いがたくさんいないというか、人がいること自体が価値だったので、その意向がなくなってそんなに人がいない綺麗な写真とちょっとノウハウだけが流れてくるみたいな状況があんまりまだ楽しめてないので、スレッズにおいては、
多分今後もツイッターは見ていくんだろうなと思うんですけど、まあXか、Xって言い直すのめんどくさいですね。ツイッターでいい気がするけど、Xを見るってなんだよって思うってことはやっぱそれなりに愛着があったってことなんですね。
認めざるを得ない。でもなんか逆にその一企業が高々一企業が展開しているサービスにここまでみんなが愛着を持って引きこもごもするっていうのはすごい話ですよね。
例えば昔からもインターネット掲示板みたいなものとかはあって、ミクシーみたいなソーシャルネットワーキングサービスもあったわけじゃないですか。
でもそれが僕の見てる範囲内ではそんなに激変するというか、運営者が変わりましたとかリブランディングしますって言って、そこまで大きい絶望とか反発運動みたいなやつがあったっていうのは見てこなかったんですね。
それはなんでなんだろうな。なんかその大きな変化がある前に勝手に廃れていったというか、勝手に引っ越し先があったからってことなのかもしれないですね。
楽しくやって飽きたよみたいなので勝手に消えていって、次の新しい船、SNS、ツイッターが出てきたからそっちに移行するみたいな、そういう感じのじゅんぐりに移っていくみたいなインターネット民の大移動みたいなやつがおそらくあって、そこのでっかい島が今はツイッターだったってことなんですかね。
なんだこれは。人口が増えすぎたところに対して、もうここはいっぱいだからちょっと出て行ってくれとか、お金を払わないとやっていけないよってなった時に、みんなどこに暮らしていく、どの島行くみたいなことが起こってるみたいな比喩で捉えるのがいいのかもしれない。
僕は避難をし損ねているという人間としてずっと見続けていくってことになるかもしれないんですけど、どうなんですかね。ソーシャルネットワークではないという意味では、昔の相互リンクみたいな、バナーを張ってリンク集をたどるみたいな概念がまた戻ってくるのか、それはさすがに想像できないんだけど、
SNSの今後と自分の体験に対する懸念
今後そういうSNSがないとして、自分が知りたい情報にたどり着くとかそういうコミュニティにたどり着くってことが、またどうやって復活するのかっていうのがちょっと気になっているところではありますね。
前も話したんですけど、そのDiscordの使われ方が掲示板っぽくなってきていて、いろんな人が情報交換したりとかしてるんで、そういうふうにまた変わっていくのかもしれないし、ちょっとずつ閉じたコミュニティになっていく。
それは当たり前になっていくのかもしれないし、逆にもう実名でバンバンやってそこで交流するみたいなこととかがあったりするのかもしれないし、ちょっと全然分からないです。
自分がたぶん新しく学校に入って何かやり取りするみたいなことは今後ほぼほぼないので、デカデカコミュニティに入った時のやりくりっていうのが想像力の及ばない範囲になってきているので、
自分の人生の中盤に差し掛かった感じはめちゃめちゃあるんですけど、模擬的に体験したいというか、大人のSNSキッザニアみたいなやつがあったらちょっと体験したいみたいかもしれないですね。
割とそこに行く人はみんな無理してTikTokみたいなことをやったりするっていうのは地獄絵図かもしれないですけど、こういう人たちはこういうふうにコミュニケーションしてるのねみたいなことをちょっと体感していかないと、めちゃめちゃ時代に追い越されてしまう感じもしていくので、何かいい方法があればなとは思っています。
青い鳥はいなくなったけれど、その名残惜しさをここ数ヶ月は持っていくんだろうなみたいなことを思いつつ、今後も見ていくんじゃないかなというふうに思います。
日常生活の記録ってやっぱりみんな残していきたいってことなんですよね、おそらく。
睡眠の数字は別にどうでもいいけど、自分が思ったこと考えたこととか、誰にも聞いてもらえないみたいなものをタイムラインに流していくみたいな行為がすごく日常のものとして根付いてきたっていうのがこの10年とかだったのかもしれないですね。
昔の人はそれを思いついたときに隣の家の人とか、あるいは手紙に書いてたのかもしれないですけど、そういう意味ではあんまり変わってなくて、そのツールがウェブとか機械に変わっただけっていうふうに捉えるのが正しいのかもしれないですね。
そぼろげん二食丼ラジオは毎週のちょうど真ん中、木曜日の正午にお届けしております。
概要欄にはフォームもありますのでお便り等といただけると嬉しいです。
それではまた来週お会いしましょう。さようなら。