こんにちは、小説家の岩井啓也です。ニュースコネクト文化欄のお時間です。
今回から2回にわたり、映画プロデューサーの林健太郎さんをゲストにお迎えしてお送りします。
前編となる今回は、林さんが代表を務める映画レーベル【NOTHING NEW】設立の経緯や、映画プロデューサーとしてどのように作品作りに携わっているのかお聞きしました。
それでは本編をどうぞ。
ゲストは【NOTHING NEW】の映画プロデューサー林健太郎さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お忙しいところありがとうございます。
こちらこそです。初めまして。
初めましてですけれども。
ちょっと早速なんですが、【NOTHING NEW】をもしかしたら初めて聞いた方がいるという方もいらっしゃるかもしれないので、先にそれをちょっとご紹介しておきたいと思うんですけれども。
これ映画レーベルと、とりあえず申し訳ないんですけどね。
経済誌っぽい文脈の時はスタートアップってなったり、いろいろ暗がりしながらなんですけど。
映画レーベルでございます。
今収録時点では公開中の【チルド】という映画。
こちらが非常に好評であり、おそらくこの全編が9月24日に配信されていると思いますが、
明日9月25日から門脇光平監督のアニメーション作品【我々は宇宙人】が全国公開されるということで、
今これを収録しているのがその少し前なんですが、
多分今まさにプロモーション真っ盛りで激烈にお忙しい時期なんですけれども。
何ができるんだと毎日もう必死ですね。
ありがとうございます。
そんな中ありがとうございます。
この段階ですでにもう今収録の段階で、
カンヌ国際映画祭の監督集会に正式出品。
アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンピティション部門に選出ということで、
もう公開前からかなり大反響ということになっている作品ですので、
やっぱねこれ冒頭で言っておいた方がいいと思うんですけれども、
まず今日林さんが来てくれた一番の理由は、
我々は宇宙人をぜひ見てくださいということに尽きると思います。
9月25日明日公開です。
有給を取っていただいても絶対に後悔させない作になっておりますので、
何卒金曜日難しかったら土日ぐらいによろしくお願いいたします。
ということで今日はこれで終わってもいいくらいなんですけれども、
そういうわけにはいかないので、
順番にちょっと林さんのお話を聞いていきたいなと思っております。
最初にですね手短ではございますが林さんのプロフィールをご紹介いたします。
1993年の生まれです。
2017年東宝株式会社に入社されます。
2020年オンラインの創作集団ノーミーツを立ち上げ多くの作品を制作。
そして2022年才能が潰されない世の中を目指して映画レーベルナッシングニューを創業されます。
ホラーとアニメーションを中心とした映画の制作、海外展開等に挑戦されています。
これまでに多数の作品を発表されていますが、
近藤亮太監督〇〇式、西広木監督沢田美雪のガマランドにお邪魔しますなどを制作配給されています。
今年実写長編第一作となる岩崎雄介監督のチルドは現時点ですでに動員5万人を突破されています。
収録時点ですね。
さらにはベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞などの映画賞を受賞。
そして明日から新作我々宇宙人が全国公開ということでございます。
今日はですね、この番組ももう多分林さんで8人目のゲストになるんですけれども、
今までにも松本佑作さんという映画監督の方に来ていただいたんですが、
映画プロデューサーの方に来ていただくのは初めてということで、
私もですね、仕事柄何名かはお会いしたことがあるんですけど、
あんまりそんなに正直こう、映画プロデューサーってどんな仕事をされる方なんだろうってところから正直あんまりわかっていなくてですね、
そこのところを今日はお聞きしたいんですが、一般的なプロデューサー業というよりは、
多分林さんの関わり方をお聞きする中でちょっといろいろ知っていきたいなと思って。
そうですね、多分だいぶ邪道なプロデュースワークかつ、かなり業界の端くれの人間でございますので。
だって創業から4年ですよね。
はい、22年の4月創業になります。
長編は、だから…。
チルドが初ですね。
そうですよね。
でも3年、4年でチルドが出て我々宇宙人が出て、
でもそれまでにショート。
そうですね、もともとは短編映画と中編映画とかから始めさせていただいてて、
どうしても長編、ちっちゃい会社なので、
制作できる本数に限りがあるので、
一緒に作る監督をどなたと作ればいいのかっていうところの選定と言いますか、
フィーリング、会う人探しも兼ねて最初は短編から。
そうなんですね。
まずですね、この時に、
結構な僕からすると、
勢いでここからいっぱい作品出されてるなと思うんですけども、
2024年、だから創業の2年後ですね、
4ペンのホラーショートフィルム、
NN4444がまず公開される。
ちなみに私が初めて、
ナシングニューの作品みたいなのも、
この中のボイドっていう作品で、
YouTubeで多分一時期全編公開されてたことがあって、
僕何巻の時に、
多分それこそチルド公開されるタイミングだったと思うんですけど、
何だろうこれ、見て、
それが初めてだったんですよ。
ありがとうございます。
すごい面白いなとも思ったし、
野内丸さん、野内さんのことを知ったのもそれだったし、
すごいいい役者さんいるんだなというのも思ったし、
うれしいです。
作品の内容も含めてすごい興味を持ったんですけど、
やっぱショートフィルムって、
ああいう時ポチッて見れるのは確かにすごいいいなと思って、
あれが無料公開120分ですって言われちゃったら、
ちょっと気合い入れてみないとなっていう感じなんですけど、
20分とかだったらその場で見て、
面白いかもって結構確かに思ってもらえる、
フックになるなって思う。
うれしいです。
結構本当ショートフィルムはめちゃくちゃ可能性があると思っていて、
国内、工業の目線でも今みたいに知っていただけるみたいなのは、
すごい大きなプロモーションツールというか、
知ってもらうためのツールだと思いますし、
もう一つがパイロットフィルムっていう考え方が海外だと主流なんですけど、
ショートフィルムを商品を目指すための名刺として制作して、
出資を募るために営業をかけていくみたいなために、
それをまずやりたいっていうのが、
その創業の一つのきっかけであったので、
岩崎で言うと、
ボイドをまず制作して、
国内の映画ファンの方々にこういう企画がいるよっていうのを知ってもらいつつ、
もう一つは短編自体を海外の映画祭に出して、
そこのマーケットで今度はこの監督と長編をやろうと思ってます、
みたいなプレゼンテーションの機会にもなったっていうのがすごい大きかったですね。
しかもそれが4人分できたってことですもんね、一気に。
それはあんまり今までの国内ではやられてないやり方だったんですか?
そうですね、
ショートフィルム短編映画がそもそも劇場工業にかからない。
今も短編、たまに事例あるんですけど、なかなか難しいとはされてるんですが、
当時はその4本を工業の時はまとめて、
80分なので長編です、みたいな。
力技で。
力技で工業してたりとか。
でもね、全部一つずつ丁寧にポスターも作られてて、
もちろんまとめてのポスターもあるっていうので、
実験でしたね。
でもそれが結果的に、
ボイドからチルドという形になり、
それこそまた後ほどお話しますけど、
宮原拓哉監督もこの時戦場というショートフィルムを出されてますけど、
この戦場も実は来年春に長編映画としてまた公開される予定なんですよね。
そちらもぜひよろしくお願いしますということで。
よろしくお願いいたします。
ちゃんとそのNN4444でやられたことが、
2年後3年後に今身をつけ始めているということですよね。
そうですね、やっと少しずつまで来れてるのかなという感じです。
本当にまだまだなんですけど。
素晴らしい、でもこれって一つ目じゃないですか。
一つ目でやっぱりいけない、それだけね。
時間がかかったとはいえ結果が出ているということは、
素晴らしい先見の目だと思うんですが。
今年2025年には、
針矢大吾監督、小林雄介監督の幽霊の日記、
そして先ほど申し上げた近藤監督の〇〇式、
岡田詩科監督のハッピーアイスクリームが公開されますということで、
もう今年は3作。
そうですね、これは中編作品と短編アニメーションという、
いろんな新しい形での挑戦を探していた機会です。
それこそ近藤監督もね、近藤巨頭王という作品が公開されたりとか、
すごく一気にメジャーへのステップを上られている方だと思いますけれども、
やっぱりそこも含めてすごく、繰り返しになりますが、
先見の目という感じをすごく受けるんですけれども、
僕は〇〇式見させていただいたんですけれども、
マニアですね。ありがとうございます。
ありがとうございます、収録に。
ユーネクストで見られますのでね、お気になった方はぜひ。
ちょっとまた後で述べますけど、
ホラー、基本的にはホラーとアニメーションが多いと思うんですが、
ホラー以外の感情が醸成されるという、
入り口としてはもちろん怖いというのがあるんですけど、
それ以外の感情がいろいろかきたてられるような作品というのが、
ナッシングニューの作品にはすごく僕多いなと感じていて、
〇〇式はすごいそれを感じましたね。
本当ですか?ありがとうございます。
ホラーなのか?みたいな。
そうなんですよ。はっきり言ってしまうとそういう。
でも言ったら、ボイドもホラーなのか?って思うんですが、
〇〇式は結構はっきりホラーだと思うんですけど。
さらに翌年、2026年には沢田美幸のガマランドにお邪魔します。
〇〇式。
そして今年、これ今年ですね、我々宇宙人が公開されます。
来年春には宮原拓也監督の戦場公開予定ということで、
創業4年ですけれども、やっぱり長編としては2作目になりますが、
我々宇宙人。
はい。
でもすごい勢いでやっぱり出されてるんじゃないかなと思うんですけども。
そうですね、でも本当に仕込んでいるものが出るタイミングが重なったりとか色々あるので、
そうですね、本当はもっとこれから出していきたいなという感じです。
これは今、それこそ我々宇宙人は5年とかかかってると思うんですけども、
当然それだけやってるわけじゃなくて、さっき言ったような色んな作品が同時並行でずっとあって、
ボイドが横で走ってたりとか。
そうですね、ボイドが横で走ったり、ガマランドが横で走ったりとかしてる中で、
プロデューサーは全部林さんが務められてるんですか?
そうですね、ここまでの公開作品は自分と他のメンバーも兼任してるんですけど、
企画であったり、作品の最後の責任者としてのプロデューサーは務めてます。
まずやっぱり最初の長編くらいまでは自分が責任を持ってやらないとなというふうな思いもありました。
もうわからないです、プロデューサーと仕事がわからないですけど、
多分異常な忙しさだったんだろうなと思うんですけど、
その本数が効いてるだけでもすごい数なんで、
どうなんですかね?普通なのかわからないですけど、その辺の感覚もちょっと私には。
そうですね、むしろここからもう一歩踏み込んで、
人数が今5人なので、ちょっと5人では結構厳しくなってきてはいるんですけど、
少しチームも拡充して本数も増やしたいなと思っているし。
でもある種の希望というか、5人でもすっごく頑張ればここまでいけるんだっていうことの勝算でもあると思うんですよね。
もちろんもう限界だと思うんですけど、
まあでもここまででやられているという、それこそカンヌとかベルリンカンまで来られているというところですけど、
林さんは具体的にどうやってプロデューサーとして作品と関わっていかれているんですか?
そうですね、プロデューサーってよくわかんないですよ。
そうなんですよね。私もテレビドラマ化したことは何度かしてもらったことなんですけど、
いまだにわかってなくて、どういう仕事なんですか?
しかも多分テレビ局のプロデューサーの方と映画会社のプロデューサーの方と制作プロダクションのプロデューサーの方とか、本当にいろんな方々がいると思うんですよ。
しかも林さんの場合は新しい関わり方もされていて、かつ経営者でもあるみたいな、いろんなのが乗っかってるじゃないですか。
どういう仕事をされていることが多いんですか?
そうですね、今までの作品でいうと会社にまず役員が自分ともう一人COOの下条っていう人間がいるんですが、お互いの得意な領域が割と結構分かれてるというか、
自分は最初と最後が得意。得意というかそれしかできないみたいな感じですね。
最初の監督、この監督と一緒に作りたいと思った後にこういう作品を一緒に作りたい、こういう脚本とか企画がいいのではないかという部分。
やっぱり今までは責任を持ってできるんですが、その後の進行していくみたいなところも映画は本当に難しいところなんですけど、
そのあたりはCOOの下条が、下条も経営とか契約管理とかしながら制作の方のプロデューサーもいる。
そういうのは一番クリエイターが大体苦手とされる領域をやってくださる、引き受けてくださる方がいるんですね。
基本的に全部一緒に、他の現場の面も含めてやっているんですが、また宣伝とかのタイミングになってくると、
戦略を立てたり、企画を考えるのはまた自分中心で、実装の部分は下条中心で歩いていくみたいなものの流れですかね。
映画のプロデューサーで言うと本当に多岐に渡っておりまして、その後配給、映画館にどうブッキングしていくかとか、
海外にどう売っていくかみたいな部分も自分たちがシールドで言うと全部自社でやっていたりするので、それも含めて分担しています。
だんだん自分の得意料金はなくなっていくんですが。
遠ざかっていくんですかね。
また遠ざかっていくんですけど、宣伝が終わると。
そういう意味で最初と最後。
そうですね。
なるほど。やっぱりプロデューサーのイメージで僕がすごく強くあるのは、予算調達っていうイメージはめちゃくちゃあるんですけど、やっぱりそれはプロデューサーの役目ってことですね。
そうですね。実現させるみたいな適切な形でだと思うんですけど、企画だけ話し始めて、お金集まらないからできませんでしたって言うとなかなか難しい。
でもそれが映像業界で結構あるあるであったりするので、自分たちで言うとそれは本当なくしたいというか、やるって決めたら絶対にやりたいので、最初の監督とのフィーリングとか実現可能性を吟味した上で、走ると決めたらもう死ぬ気で走るみたいな感じでやっています。
それなんかわかんないです。言える範囲でも特徴いいんですけど、どうやったら予算調達ってするんですか?
クラファンとかはなんとなくイメージはつくんですけど、それはちょっと例外的というか、予算調達ってそもそもどうやってやるんだろうっていうのがわかんなくて。
そうですね。またここからは変わってくると思うんですけど、今までのこの4年間の挑戦に関しては、自分たちの会社の特徴でもあると思うんですけど、自分たちが会社自身に資金調達をしているスタートアップ企業であるっていうのが大きいかなと思ってます。
会社の地肉である株のパーセンテージを渡して、作品の挑戦ではなくこの構造に対する挑戦に対して、映画業界ではなくいわゆるVCと呼ばれるベンチャーキャピタルの方々から資金調達を受けて、
ただ実際は自分たちが信じる作家たちのものづくりにほとんどぶっ込んだっていうのがこの4年間です。
スタートアップって確か言われてみたらそうやってますもんねみんなね。
自分たち自身がシードVCなんじゃないかとかベンチャーキャピタルの方には結構言われて、それをいやいやそれだったら投資する意味ないよねっていう方々には断られ続けて、
それだったらすごい思想的にもフィーリングが合うって言ってくださった方に趣旨を受けたって感じですか?
自分たち自身がVCっていう考え方もできるっちゃないですか?
かなり近いものはあるんじゃないかって本当にまだシードとかプレシードみたいなまだ世の中には見つかっていなくて、
なんなら門脇光平で言うと我々宇宙人の映画も一本も商業的には世に出したことなかったのでプレシードみたいな感じでありますよ。
でもそこにぶっぱしても先突っ込みしていくんだということでやられてきた。
もちろん制作部分も担う。海外に出すのも担うみたいなことですよね。
なのでよくスタートアップとかVCの方に言われるんですけど絶対に向いてないですね。
時間もかかるし不確実性も高いし、
サースとかプラットフォーム事業のような範囲が積み上がるモデルでもないので。
ネットごとに結構出るわけでもないし。
そうなんですよ。言われ続けてはいるんですけど、
だからこそ結構映画業界みたいなこういう古の業界に対する実験としては価値のあるものではないかなと一応信じてやっているという感じです。
すごい面白いですね。
やっぱりそういうのを一つ一つ聞くだけでも多分林さんが異色のプロデューサーなんだろうなというところもすごくよくわかっていましたね。
例えば配給っていうのも僕もよく聞く話で何となくはわかってるんですけど、
作った後にできたものをいろんな映画館に引き渡してくれる役名の人たちみたいなぐらいのイメージしかないんですけど。
映画館に上映をお願いする舞台が配給で、工業は流す館の方ですね。
工業は多分やられてないと思うんですけど、配給は自分たちの会社ってこれもやられてるんですか?
そうですね、今までの実写作品までは全て実写配給でやっていて、我々宇宙人に関しては共同配給という形で東宝NEXTさんとタグを組んでやっているという感じです。
初めてなんですね、タグ組って。
勝手なイメージですけど、ミニシアターで見れるような映画は割と制作と配給がバラバラというか、
ビターズエンドさんとかが配給はしてますっていうところが多いと思うんですけど、そういうことを考えずに自社で配給も最初からやろうと。
そうですね、自分たちが宣伝というか届けるところにもかなり細かく力を入れている会社なので、配給もかなり大きな届ける領域の部分だと思っているので、
果たして正解だったのかわからないですけど、チールドとかの実写配給が一番責任の取れる形がいいなと思ったので、
1本目に関しては自分たちで営業していこうというふうに。
確かに悔いを残したくないという感じがありますよね。配給がもっと合うならみたいなことを思いたくないというか。
実力とか、というか経験値はないんですけど、例えばこの映画館さんにあとちょっとだけ上映してくださいみたいなところの節実さんに関しては、
作り手の自分たちが一番あったりするのかなということであったり、映画館さんと連動する宣伝とかもたくさんできたりするので、それは一気通貫でできた方がいいのかなと思ったし。
あとあれですよね、海外をやっぱりすごく意識されているのかなと思ったんですけど、そこの海外に向けてのものを出していくんだという部分もやっぱり二大体からこそ配給も実写でっていうところも少しあったのかなと感じたんですが。
厳密に言うと国内の配給と海外は全然違うセクションなので切り替えて考える手はいるんですが、
ただ本当おっしゃる通り届けるという意味で全部国内外全部一緒で一緒にして考えていきたいという思ったという意思もあったので、チルドーに関してはもう全部やってみようという形で。
それこそ国内の配給でやった経験が今度海外の時にちょっと生きるかもしれないみたいなこともあるのかもしれない。
そうですね、結構別々の挑戦ではあるんですが、精神的な部分でいくと営業を本気で頑張ったらどうにかなるんじゃないかという自信みたいなものは、それは海外でやっていて国内の両方を言えるんですけど思いましたね。
本当に自分たちは映画業界の知見はないけど、多分営業に対する魂は結構大きいのでそこを大事にしていきたいなと思います。
でも私も常々それ思うことなんですけど、やっぱり作った人が一番熱量を持って語れるというか、例えば小説とかだと担当編集者がすごいいろんな役割になってくるんですけど、プロモーションとかも出てくるんですけど、
結局それは担当編集者が一番近くでいる人だから語れること、熱量を持って語れることとかも当然あるだろうから、
自分で作って流通は後を任せというよりは自分で訴えていくということで伝わるものも絶対あるんだろうなというのは僕も常々感じてはいるんですよね。
編集者さんも結構いろんなタイプの方がいらっしゃるんですか、プロデューサーさんから。
います。
いますね、いるんですよね。
でもこれ面白いのが、どういう人が僕と会うとかっていう法則はないんですよ。
全然違うタイプだけど会うみたいな。
あるんですよ。
面白いですね。
例えばゲラっていう言語を書いて印刷する時の形になった状態で直すことがあって、そこには鉛筆って言われる、その名の通りシャーペンとかで編集者の人がこうやって書き込んでくれるのがあって、
鉛筆をすごいびっしり書く人もいるし、鉛筆をほとんど書かずに話し合いの中で大きな方向性だけ示す人もいるんですけど、僕がわりと親しくしている編集者はどっちのタイプもいるんですよ。
あー面白いですね。
どっちも会うんですよ。
あー。
だからやり方とか、あとプロモーションはもうすごい頑張るっていう人もいるし、結構割り切ってる人もいるんですけど、どういう人が会うってやっぱり法則がないのは結構いろんな編集者に当たってきた感じ。
面白いですね。
なんか、でもそう、監督も多分いろんなタイプがいらっしゃると思うんですけど、そういう結構多分皆さんやっぱ個性がバラバラだったりはするんですか?
はい。
そうですね、そもそも自分たちが一緒にやってる監督の、これはなんか最近振り返ってわかった特徴なんですけど、いわゆるなんかその、実製作映画を作っていて、映画業界の中でずっとやってきた人みたいな方があんまり割合としては多くなくて、
門脇光平で言うと画家志望であったりとか、チルドの岩崎で言うとCMディレクターをしていてみたいな、そういったなんか、なんだろう、違った領域で活躍してる個性の人と結果的にやっているパターンが多かったりしたので、
自分はその違いも結構好きというか、いろんな人と作れるのが結構楽しみながらやっているかもしれないですね。
そうですよ、なんかそういう良い意味で、まあやっぱり越境して人が来ているというかね。
なんか出版業界もやっぱり本好きな人、もちろん僕の生活もそういう人たちのおかげで成り立っているというのも分かっているんですけど、やっぱ新しい地をどんどん入れていく必要って常にあるよなというのを思っていて、
そうそうだから、なんか出版業界ももう、かれこれ2、30年は縮小の一途をたどっているんですけど、
だからやっぱりちょっと映画から勉強することってたぶんいっぱいあるよなと思っていて、
映画業界から学ぶことって新たな新しい地僕も入れていきたいなと今回見てやっぱり改めて思いましたね。
なんか海外にも今回すごくまあそれこそドキュメント監督が出られているんですけど、
これも今までたぶんあんまり新人監督がいきなり海外で評価されるみたいなことってあんまりやっぱりなかったこと?
点だとあるんですけど、まあ自分たちみたいなレーベルみたいな形でそれに特化したレーベルが連続してみたいなのはあんまりないかもしれない。
それはなんで今回できた、結果的にできたのかっていうのは?
結果はあのわかんないです、本当にラッキーだった、選んでいただいたっていうことにすぎるんですけど、
ただ最初から目指してはいたことはあって、
それやっぱ国内ではどうしても監督も新人で言ってしまえば無名であって、
まあいわゆる大作映画でもない中で知ってもらうためには、それは国内もそうですし海外も知ってもらうためにはわかりやすく映画祭の演出が大きいかなと思っていて、
いわゆる映画視聴者の方の目線の映画祭はショーという拍がつくみたいなところでのイメージがあると思うんですけど、
実際それも監督キャリアとしては大きいしありつつ、映画祭はマーケットが併設されていて、そこでの見本市みたいな機能がもう半分の側面としてありまして、
映画祭で評価されるとそこでのマーケットで一気に国外のいろんな買い付けの方々とかに売り込んだりとかすることもできるっていう部分もあったので、
なので最初からどうやったら国際映画祭にまず出品できるというか、見てもらえるのかみたいなことは立ち上げの時から試行錯誤していたという。
全く本当にイメージわからないですけど、どうやったら出品してもらえるんですか?
全く自分もわからなかったんですよ。本当にその自分とその事業の2人目のメンバーが下条ってさっき言った人間なんですけど、
下条もリクルート出身の映画業界外からの人間で、自分も何も海外わかんないので、一旦行ってみましたね。韓国のプチョンっていうところで、プチョン国際映画祭っていう映画祭のマーケットにちょっと一回近場なので行ってみた。
とにかく行こうと。
まず行ってみましたね。本当に怪しい方もいっぱいいるんですけども含めてたくさんお話しして、どうやらそれこそホラーとかアニメーションみたいな領域だったら日本の新人監督でも戦えるんじゃないかみたいなのが本当にコントみたいな話なんですけど、
幕張メッセにある就活フェアみたいないろんなブースがいっぱいある。もっと他のいい例えが思いつかないですけど、ゲームマーケットみたいな感じでブースがたくさんあるんですけど、とにかくホラーのブースが多かったんですよ。
意識とかモンスターとかすごい新品からすごい大きな会社さんもまだ公開前だけれどもマーケットで貼られてるポスターみたいなホラー多いなと思って、それもあって自分は視聴者としてホラー本当に苦手なんですけど、怖いっていう感情とか好きだったので、すごいグロテスクなとかは編集チェックができないから最初は避けつつ、
ただでもホラージャンルには特化して、自分たち好評ですし特化して挑もうっていうのがありました。
実は後半でもお聞きしようと思ってたんですけど、Nothing Newがホラーとアニメーションを中心にした映画作品の企画制作っていう風に今掲げられているので、なんでその2つなんだろうっていうのはずっと不思議だったんですけど、そこから逆算をある種されたんですね。
そうですね、その逆算はかなり大きかったですね。もちろんもう一方の作り手としての自分がちゃんと自信持って出せるかっていう部分もあったんですけど、ホラーに関しては怖いって面白いんじゃないかみたいな本当の怖さとかを追求するのは10年20年挑戦できる価値があるんじゃないかと思えたことと、アニメーションに関しては当初は挑戦するプランではなかったんですけど、
そうですね、やっぱり画家志望の方の能力というか素質を活かすためにアニメーションという形が一番であろうなっていうよりかは、それももちろん表現としてあったんですけど、本人がアニメーション監督としてずっと目指していて、なかなか一緒に作るパートナーと巡り合えてなかったっていう話を聞いて、
自分たちが一緒にやる意味と一緒に入ったら面白いものができるんじゃないかと思ったというか。
面白いですね。やっぱり林さんの中でずっとプロデューサー業をやられる時のモチベーションっていうのは、これも別のところで話されてましたけど、新しい才能に対する世の中にバレてくれみたいな欲求っていうのがやっぱり大きいっていう風に話されてたんですけども。
そうですね、バレろ欲は軸になっていますね。今回のプロモーション期間中にインタビューで聞いていただいてやっと言語化できたんですけど、本当はめちゃくちゃ面白いのに、なんでまだ世の中にバレていなかったりとか、映画業界のいっぱいプロデューサーいるのに、なんでフックアップしてないんだっていうことへのムカつきというか、
あと本当にここにいるよみたいなことを思うっていうのが結構モチベーションとして大きいんじゃないかっていうのは。
自分がもうやるしかないみたいな、使命感に近い感覚もちょっとあったりもするんですかね。
使命感どうなんですかね。
もちろん他の人がやってくれればいいんだけど、そういう現状ではないから。
あるのかもしれないですね。
あと一番それが面白いというか、難易度がよっぽど高いと世間的にはされてるけど、本気を出したらギリギリ成し遂げられるかもしれないみたいなところの、
バクチラインって言えばいいのかわかんないですけど、そこが一番痺れるというか、一番人生が震えるのではないかみたいなところもちょっとあります。
ちなみに林さんご自身が何か作るとかクリエイターになるっていうことは考えられなかったんですか。
学生時代は自主映画作ったりとか、曲の学校とかに出ていて、もしかしたらわかんないです。60歳とか70歳ぐらいに晩年とかで作りたいとかあるかもしれないですけど、今は特に発想もしたことはないですね。
一番自分の面白い作品を生み出すための役割としては今のプロデューサーというかポジションがあっているのかなという感じですか。
だから僕もいろんな編集者の方とかプロデューサーの方とかもお会いするんですけど、僕自身は自分で作る仕事をしているので、本当にそっちを言っちゃうと僕はあんまりバレろよく、誰かに対してっていうのはそこまでないんです。
でもやっぱり編集者の方とかプロデューサーの方が聞いているとそういうのがすごくあって、だから林さんの場合もやっぱりそうなんですね。
本当に欲ポイントじゃないですか人生。欲ポイントをどう刺激して満たしていくかみたいなものだと思うんですけど、自分はきっとそれで、作家にあまり限らずですねその感情は。
チームのメンバーとかの新しい側面とかが見えるとめっちゃ嬉しいんですよ。
それは個人的にも?
個人的にめっちゃ嬉しくて、普段冷静ですごい粛々やっている人が、例えば何かに選出されたりとかいい結果があった時にめっちゃ喜んでるとか。
もっと言うと、かなり脱線なんですけど、COOのメンバーが普段あんまりうわーとか言わないんですけど、カンヌに売り込みに行っている時に全然ボロやんみたいなところに泊まっている時とかに、
隣の向こうの部屋からアリが出てうわーみたいな声が聞こえた時に、こんな側面あるんだとか言うとすごい新しい仕事をしていて楽しいなというか、人の新しい側面が見られるとすっごい嬉しいです。
だからさっきのビジネス的に痺れるみたいな側面ももちろんあるんでしょうけど、でもやっぱり本当はその人の新しい側面というか、こういう人ってこういうところあるんだなとか、あとは知られてなかった人が知られる他の人に知られてもらうというのもCOOの意味ではそういうところに近い。
この人が、こういう人がいるんだ、こういう才能があるんだということが見つかる、自分も含めて共有できるみたいなところに、たぶん快楽を覚えるという。
そこにエクスタシーポイントがあって、極論それの最大値は何かとか、それをどうやったらずっと自分は感じられ続けるのかみたいなものがかなり軸にあるので、そういう意味だとスタートアップ経営者としてはちょっと良くないかもしれないですね。
でもスタートアップ経営者、僕はむしろなるべくしてなったんだと思いましたけど、それをやりたい一番、だって大企業の一社員としてそれをやるには相当年月を経ないとできないし、おのずとできる回数も限られてくる。だからもうたぶんなるべくしてなられたんだなっていう。
確かに大企業にあってなかったかもしれないですね。
結局その海外でなぜかうまくいったという、その理由はわからないというところも、でも僕は聞いている限りは、やっぱり作っている人と届けている人が同一人物ではないかもしれないけど、ほぼほぼ同じ人レベルでやっているというところはすごく多分大きかったんじゃないかなってやっぱり思いましたね。
やっぱりその一番そばで見てるとか、一番近くでどうしてもこの人が知ってほしいという欲、その欲もたぶん人を減るほど薄まっていっちゃうんで、そこがあえてなんていうか、5人だからこそいけたのかなとかもしかしたら。
そうですね、やっぱ濃度しかないっていうのは自覚的でもあるというか、ちっちゃいチームで予算もいわゆる大きい作に比べたら本当に少ないですし、
エンジン監督でってなったら最後はもう濃度、それはもうコミュニケーションの濃度とチームの思想とか資産の一致というか、そこの相互の無さみたいなものしかないのかなとでは言います。