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ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が。
そう、今日も天使のおかたきが残業がてら。
ああでもない、こうでもないと、洋服話に花を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、サブオンリーと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。
今日もこのバックヤードからあなたのクローゼットへとお届けします。
誰が言ったのかな、誰が言ったのかわかったけど、絵って映画とか音楽とかと違うところってわかる?
映画と違うところですか?何だろう、人が実際に描いている?
うーん、違う。それで言ったら、映画も人が実際に撮っているからね。
違うところ、何ですかね。
僕はなるほどなって思った言葉で誰が言ったかわかったけど、たぶんきっと海外の評論家の人とか。
たぶん僕は山田五郎さんが好きだから、山田五郎さんとか言ったのかな、わからないけど。
音楽とか映画って向こうから音楽聴いたり映画再生をしたり映画館に行ったら向こうからシナリオが勝手にこう、
メロディーが勝手に向こうからこっちに来るじゃん。
言ったら、けど絵画って自分から言ったらそこの展覧会に、まあ映画館に行くのと一緒なんだけど、
自分からその絵に対して感情の扉みたいなのを開かなければ、こっちから向かっていかんと何にも答えてくれない。
確かにね。
っていうのを聞いて、確かに。
ほんまやね。
だから自分が本当にフラットな状態というか、本当に没入するっていう感覚。
だから絵画見るのと小説とか本読むのと結構似てる気がするよね。
その没入感っていうか。
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飛び込んでいく感じ。
その世界に入っていくような、まあまあって思ったりする。
確かにそれはありますね。
直近いつ行った?
一番最近行ったのは夏ぐらいかな。
兵庫にね。
兵庫県立美術館だったかな。
そこでキースヘリング展やってて。
それ行きましたかね。
なんかくれたもんね、バインダみたいな。
そこでたまたま横で、僕の好きな白賀一夫っていう人がたまたまやってて。
ドリップするような感じの。
そうです、アクションペインティングって足で描く。
生で見れたんでよかったですけどね。
あれ見たいよね、生でね。
めっちゃいいですよ。
力もらえそう。
そうなんですよ、ほんまに。そんな感じの絵です。
小川ちゃんって絵を見たり作品見たり、パートナーの影響であるんだろうけど、結構いろいろ回ってるじゃん。
そうですね、結構来ましたね。
どういう感覚で見てるの?
仕事で仕事にプラスになったりとか、実生活でプラスになることって結構ある?
目に見えて、あれ見たからこれが良くなったみたいなのはないんですけど、感覚的なところですかね。
店の内装にしろ、写真撮るにしろ、やっぱり少なくともいろんなものを見てた方がより良いものにはなるかなと思いますけどね。
お蕎麦盛るんにしてもね、盛り付けとかにしても影響あるかな。
実際、具体的に何かが伸びるとか、そういう実感ってないけど、確かに見てるのと見てないので、やっぱり違う気はするよね。
違う気はしますね、やっぱりね。小川ちゃんも結構あるんですか?
僕も東京によく行くから、時間あるときはやっぱり美術館行くよね。
結構行ってますよね。
僕の場合はね、ふと時間が止まる感覚っていうか、その時間ってすごい自分とその作品以外の、説明のアナウンス以外、何の情報も遮断されるっていうか。
それがすごい気持ちいいというか、リラックスできるというか。
それがリラックスになるんですね。
すごい感じすぎるというか、ちょっと食らうときはあるけどね。
作品からね。
何かよくわからんパワーみたいなのをもらってるのか、感覚的に感じすぎるのかよくわからんけどね。
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生で見たらね、やっぱりありますよね。
全然違うよね。
それって大事よね。
大事っすね。
五感を研ぎ澄ますじゃないかと。
磨かれる感じのね、しますけどね。
確かにね。
買い子店とかだったら、その写真集、作品集みたいなのを買うって決めてるから。
いいですね。
だからそれでお客さんとかに見せてあげれるし。
ほんまね、いいですよね。
僕も買います。
図録とか作品とか。
噛みすぎて何言うのかわからんけど。
図録とか作品集。
結構買いますよ。
ちょっと恥ずかしがったんだけど。
あとね、いつもお土産くれる。
お土産ね。
ああいうとこ見るのも好きなんですよ。
分かる分かる分かる。
展覧会限定のグッズとかね、結構いいものあるんですよね。
大体、やっぱりね、作家さんの作品がノートにあるとか、クリアファイルになってるから。
クリアファイルめっちゃある。
もう使いづらいことこの上ないけど。
確かにね、実際使わんけど。
実用性はあんまりないけど。
ないけどね、欲しくなるよね。
欲しくなるよね、あれね。
そうなんですよ。
分かる分かる。
芸術といえばやっぱおかあちゃん、あれ喋りたいになるんじゃないですか。
めっちゃ好きないるじゃないですか。
あのピロピロ。
ピロピロ言うな。ピロピロ言うな。
ピロピロ言う名前の何でしたっけ。
ピロってみる?
ピロってみます?
もうまこっちゃんに何十回聞かせたか分からんぐらいのね。
もう名前覚えましたよこれで。
もうたぶんまこっちゃんが喋れるよな。
そうですね。おかあちゃんから聞きすぎて。
ピロスマニでしたっけ。
ニコピロスマニ。
ニコピロスマニね。
まあまあたまには。まこっちゃんがあれしたらね、もう飽きた話やけど。
ピロートークはね。
ピロートークね。ちょっといいやんたまにはね。
あんまりね、ポッドキャストでアートとか喋ってないですもんね。
一人のアーティストにクローズアップしてみたいなのはなかったよね。
ないね。
なかったかな。デザイナーさんとかはたまにあったけどね。
そうですね。
まあまあね、僕が大好きなね、作家さんというか画家がいるんですよ。
名前ね、ニコピロスマニっていうね。
ニコピロスマニ。
ジョージア、まあ昔で言うグルジアっていうね。
まあロシアの、ロシアとウクライナのちょっと下あたり、まあ間ぐらいにあるのかな。
の画家なんだけど、大好きなんですよ。
なんか独特なタッチの絵ですよね。
あのなんだろう、アンリルソウってね、ルソウとすっごい似てるのって言われて。
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なるほど。
そのグルジアのルソウみたいな言われ方してる作家さんなんだけど。
そんな意味があるんですか。
まあタッチとか色彩がポップだったりとか、あとその動物がよくわからんっていうか。
動物が、何の動物かよくわからん。
キツネ描いてるのかヤギ描いてるのか何描いてるのかわからん動物。
ゆるキャラみたいな。
ゆるキャラみたいな。
でもあの抜群に色彩はポップで、ディズニー感あるっていうか。
ディズニー感があるんですね。
あとまあルソウと比較対象っていうか、まあ似てるって言われてるのが、女性がすべからく色っぽくない。
なんか色気ないね。
全く色気がないっていうね、作家さんなんだけど。
まあ今日はね、ちょっとじゃあ喋ってみようかな。
このね、ピロスマニってね、1862年、まあなんか詳細がね、全然わからんらしくて。
おそらくだろうっていうような感じなんだけど、1862年生まれ。
だからルソウが1840年ぐらいだったと思うけど。
だからもうほぼ同世代の作家さんで。
まあルソウはバリバリフランスなんだけど。
まあまあ年配、僕らより全然上の方とかで、聞いてる人いないから全然わからんだろうけど。
1987年に出た加藤時子さんっていう方がね、歌ってる100万本のバラっていう歌があって。
それもなんか当時100万枚の超ミリオンセラーだったんやけど。
結構有名な曲だね。
この歌っていうのが、僕の生まれ年1981年に、本当はラトビアで生まれた曲なんよ。
あ、もともとはそこなんですね。
で、その曲にロシア人の作詞家さんが歌詞つけたんだけど、それが言ったらピロスマニのことを曲にしたって言われてるよ。
そうなんですね。
とある女性に恋をして、もう財産すべて売り払って、筆から絵の具からね。
商売道具。
そう、すべて売り払って、その女優さんに100万本のバラを贈るんだけど、その女優さんは言ったらきっといたずらだろうと。
なんかお金持ってる人がいたずらで贈ってきたんだ。
っていうので意に関さず別の国に行ってしまうっていうエピソードっていう歌なんだけど。
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で、それが実際はピロスマニは100万本のバラも渡してないし、貨材、道具売り払ったってこともないんだけど。
ないんですね。
けど恋したっていうのは事実みたい。
なるほどね、ちょっと持っとるんですね。
この人ね、本当にさっきも言ったけどポップで結構平面的な絵描くんだよ。
確かにね、ベタっとした色感じやね。
最大の特徴が背景が黒っていうね。黒のオイルクロスっていうか発生するような生地に絵を描いていくんやけど、もともと真っ黒なキャンバスに絵を描くっていう。
なんか黒っぽいイメージですもんね。
そうそうそうそう。
そういうことなんよね。
で、逆光表現っていうか、明るく光が当たってるところを描いていくっていうような。
だから普通は逆ね。
普通はね、影をつけていくんですね。
だからそれが最大の特徴のアーティストで。
珍しいね。
それはもともとオリジナルでもなんでもなくてさ、グルジア、ジョージアのお土産品であるんだって。
黒のベースに花柄を描いたお皿とか、そういうのがお土産品であって、それが特産物やから、多分生まれた時からそれ見てたから、そのエリアでは何ら珍しいことではないっていうか。
伝統工芸じゃないけど、そういうものでもともとあるんだろうね。
言ったら民族画っていうかね。
そういう画家さんで。
もともと多分絵描く好きだったんだろうけど、途中というか最初看板屋やってるの。
商売で頼まれた絵を描いておったってこと?
そう、いろんなお店の看板を描いてて、でもすぐ潰れるんだよ。
そうなんですね。
すぐ潰れてしまって、そこから鉄道員になったんだよね、数年間。
全く違う職業。
それも辞めてヨーグルトか何か作り始めた。
いろんなことしてた。
それはそこそこ上手くいったらしいんやけど、でも共同でやってた友達とめっちゃ喧嘩になって。
なるほど。
結局看板屋カムバック。
もっと戻ってきたんですね。
戻ってきた。
そこからは放浪しながら頼まれた依頼された看板を描き始めるっていうのを感じない。
ジョージアのあたりっていうのがキリスト教国っていうのがあってね。
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やっぱり昔の民族的なそういう絵画?
タッチっていうか平面的であんまり立体感は似乏しい。
あとちょっとポップな色彩っていうのを元々の持ち味として看板を描くんだよね。
ヨーロッパの方だったらあれですもんね。フランスとかだったら宗教があってもっとリアルなムキムキの男性みたいな感じだよね。
だからそれがルソーとタッチは似てるけど全然違うとこで。
ルソーっていうのは思いっきりフランスやからそういう絵いっぱい見てるんよ。
そこで育ってるから。
見てるんだけどあの絵ない。
そういうことね。
全然違うのはルソーはほんまに遠近感っていうか多分ナチュラルにバグってて。
足が血についてない。
有名ですよね。足がついてる。
足欠けるよね。でもピロスマには足欠いてる。
そこ違うんですね。
でもすごい似てるけどね。
そこそこ確かに似てるね。
でその看板を描き始めてしばらく経って若手アーティストみたいな人たちにぶわっと評価される。
その看板描いてた。
20世紀に入ってね1900年代初頭に。
ふわっと評価され始める。
1913年に個展するんだって。
出してくれって言ってすごい評価される。
そうなんですね。一気に有名になったってことですか。
なるんだけどやっぱりそういうお国柄と言いますかやっぱりそこのエリアに
マロシアというかジョージアにいる伝統的な絵画を描く画家さんたちからは
せっかく有名になれて多少お金を稼げるチャンスに生まないだろうっていう。
あいつただの看板屋やし。何調子乗るんだみたいな。
でめちゃくちゃ叩かれるんだって。
なるほどね。お母ちゃん悲劇の画家よみたいなのをずっと言ってましたもんね。そういうこと。
それで結局すごい評価され始めるのに地に落ちるっていうか。
それをみんなが言い始めてやっぱ生まないわみたいな。
評価上がったと思ったら下げられてみたいな。
で結局100万ものバラじゃないけど前まで以上に仕事が来なくなったりして本当に貧しくなって
最終的に晩年過ごしてたご飯屋さんかなんかの地下室みたいなすっごい狭いところを借りてたんだけど
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そこで命を絶つっていうね。
亡くなったんですね。
ジョージアで一番みんながお祭り騒ぎになる復活祭っていうのがあるけど
キリスト教道ですからね。
だからその復活祭の日に亡くなるっていう。
数奇な運命ですね。
映画も出てるからDVD面白いし。
赤ちゃんインスタにあげてました?
そうそうそう急にそれもねこの話したあなたもね
ウクライナの女性の友達ができたの。
そうなんですか。
バーみたいなとやってるんやけどすごい一気投稿して
その人がその人にウクライナだからね
今大変やねっていう話から色々聞いてて
でその延長でピロスマニ知ってるって聞いたの。
2週間前くらい。
じゃあもうちょっと前かな聞いたらワインだろって言われて。
ジョージアってワインが有名なの。
超有名。
ワインとかお茶とか。
だからピロスマニもそういうお店
ワイン屋さんとかお茶屋さんとかの看板書いてた。
書いたり家族の肖像が書いたりっていうのが収入源だったんやけど
ワイン知ってて。
どういうことですかピロスマニイコールワインなんですか?
今はそうやって評価を落とされて不遇な人生だったけど
今はもうすっごい180度逆転して
ジョージアではもう本当に国民画家として
超有名でお札にもなってる。
めちゃくちゃ偉人やね。
そうお札にもなるし
お酒の銘柄にもなってる。
そういうこと。
国の特産物のワインの名前になってる。
名前のラベルにも
陶器のボトルにピロスマニイの絵が入ってる。
国民的な。
それを全然日常的に飲んでたよって言ってて
おいしいよって言って
今度仕入れてあげるって言ってくれて
ジョージアの別のワイン、名前忘れてたけど
それをいただいたんやけど
そのぐらい有名なんですね。
もう超有名。
どの家庭でも飲むようなワインに描かれてるっていう。
いやし、きっとジョージアでは
ピカサとかゴッホとかと変わらん
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もっと下手したらそれ以上にみんな知ってる。
へえ。
学者になってるっていうかね。
なんかね、やっぱり背景が黒やから
黒に対して結構ポップな色調の絵やから
すごいコントラストきついというか
なんかあの
強い。
おかちゃん持ってる図録も
黒の背景に赤の服の少年が
ちょっと待って、持ってくる。
あるもんね、ここに実際。
これまだまだ続くな。
だいぶしゃべりたなって思った。
あっこれね、まさにこれね。
まさに表紙になってるやつでしょ。
黒に赤の。
そうそうそう。
だいぶドギッツイ色ですよね。
これ今で言うというか
フィッシャーマンシャツというか
ファーマンシャツみたいなの着てるよね。
麦わら帽でね。
そうだよね、魚持って。
魚持って。
だからそのコントラストが強いのか
背景が黒やからパキッとするじゃん。
めちゃくちゃしますね。
輪郭とかが。
でそれを見るたびに
なんか画風の愛らしいフォルムがあって
すっごいなんて言うんだろうな
なんとも言えん気持ちになるよね。
可愛いのにちょっと怖さもあるというか。
そうだよね。
ちょっと背景が真っ黒やけんかな。
確かにちょっと暗い。
そう、なんかちょっと怖い感じもしますよね。
でその背景黒の
黒を真っ白に塗ってる絵もあるけど
やっぱり下地の黒がちょっと出てるでしょ。
それそれそれとか。
今ね、真っ白ではないですね。
そうそう、それがね
なんか独特のこう不気味な感じっていうのが
なんかあって。
そうだね、不気味やね、確かにね。
そう、だからそれがね
なんか怖くもあり可愛くもあり
そうかそうか。
っていうので
確かに。
すごいグッとくるよね。
ほんま女性が全然魅力的じゃん。
全然可愛くないよね。
この代表的なこの白のね
肌の女性めっちゃ描いてるでしょ、この。
そうですね、シリーズでは。
これも娼婦なんでね。
ああ、なるほど。
そう描いてるんですね。
娼婦ってことはさ
当時ね、あの男性を喜ばすみたいな
お仕事をされてるから
綺麗なはずなんよ。
まあそうやね、確かにね。
そういう妖艶でね。
綺麗な女性描いてるんやけど
全然綺麗、可愛いねって。
ちょっと顎二重顎だとして。
そうそうそう。
でもね、でも僕なんか
それこそブテロの絵も
モリモリもそうやし
ルソーの絵もそうやし
なんかお尻とか
プリッとしてるじゃん。
で、女性描いてても動物描いてても
なんか二重顎で
なんかプリッと蓄えてる感じが
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僕はね、個人的にものすごいエロを感じる。
ああ、そこに感じるんすか。
うん、なんかエロスを感じるっていうか。
だから多分本人も
あの、なんだろう
可愛くないと思ってないと思う。
まあそうか、描く本人はね。
見て見て、子供全然可愛い。
子供の絵これ。
子供巨人みたい。
ひどいな。
そう、でも
なんか一定の可愛らしさは僕は感じるから
もしかしたら
この人の、なんだろう
性癖みたいなところにリンクするからっていう
なるほどなるほど。
のはすごく感じる。
ピロスマニーと話し合いそうやね。
そういう点ではもしかしたらあるかもしれない。
まあもともとね
僕の同級生で東京で
コショドリスっていうね
古本屋さんやってるオーナーがいるんだけど
10年以上前に
お店遊びに行ったときに
あの
岡崎くん多分好きだよって言って
出してくれたのがそれなの。
それまで知らんかった。
初めて知った。
もちろんピロスマニーなんて聞いたことなくて
多分岡崎くん好きだわって言って
そうなんですね。
そこから色々調べたり
するようになって
なんか好きやなっていう。
行きざまとかもね
岡ちゃん好きそうですもんね。
それが言いたかったんよ。
行きざまというか
僕絵を見る行為って
僕はね
色んな見方あるし
色んな感じ方あるから
正解とか全然ちゃうよ。
でも僕見るとき
その作家さんの人生と
自分の人生を
何か重ねてしまうというか
重ねて見てしまう
癖がある。
だから
なんだろうな
反面教師じゃないけど
そういう意味で
結構アーティストの人って
不遇な方が多いでね。
そんなイメージありますよね。
ピカソなんかはやっぱり
生前すごい成功したけど
それはそれで結構珍しい絵やから
そういうのを感じると
なんだろう
重ねると
なんかすごいこう
悲しくもあり
喜にもなる
なるほど。力をもらえるんですね。
絵から。
だって話とびとびだけど
亡くなるんよね。
その命を絶つというか
実際命を絶ったのか
衰弱して亡くなったのか
わからんけど
亡くなってしばらく経って
1969年に
パリで
古典するの。
それから徐々に評価が上がって
プッシュアップする
作家さんとかがいてね
結果ね
それが
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超有名な言葉
ピカソが見た展覧会で
ピロスマニの絵を見て
ジョージアに
僕の絵は必要ないねって
ピロスマニがいるからって
っていう言葉を残した
超有名なエピソード
めちゃくちゃ最高の褒め言葉
最高の褒め言葉
時代もあって
やっぱり回り回るから
すごい評価された
そこからやっぱり
うなぎのぼりですよ
ピロスマニが
晩年言ってるけど
自分はただただ
いろいろやったけどね
鉄道品とかヨーグルトやったけど
看板屋で十分
旅しながら貧しいけど
見てたんだよ
でもあなたたち
画家の人たちが僕を
引き上げて
落とされたって
だからこうなってしまったって
なるほど別に望んでたわけじゃないのに
勝手に評価されて
勝手に担がれて
勝手に見越しを掘り投げられて
掘り投げられるだけだったらいいけど
踏みつけられるっていう
のを言ってたみたい
それは
定かではないけどね
それも含めて
すごい現代にも言えるっていうか
我々の実生活にも
すっごいそんなこと多いかなって
確かにね
今の世の中だったら本当に
SNSやらね
すぐに人を評価できるし
そうすっごい似てるなって
そこはね
なんかこう
悪い時はさ
かついで
いいねいいねって
人集まってくるけど
いったんなんか
変な噂があるだけで
なんかこう
徹底的に人を
叩こうとするっていうか
そうですね
それってやっぱり今も昔も変わらんなって
本当だよね
確かに
僕はそうありたいなって
だけどやっぱ自分が考えたこと
見たこと
以外の噂話とか
そういうのは本人から
ちゃんと直接聞かない限り
なんかそこで
噂をっていうか流されんように
しようって決めてるから
そこまで絵から
何の話だこれ
いやいやなんか
すごい通ずるもん
めっちゃつらかったと思うよ
ねえ本当にただ絵が好きで
描けただけやのにね
だってずっと絵
本当そう
だって好きで洋服やってて
好きで蕎麦やってるのに
っていうね
それを周りが勝手に
評価したと思ったらっていう
それこそだいぶ前に言った
ミシュランとか
タベログなんかも
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ともすればそういう可能性もあるよね
確かに似たようなもん
ご飯屋さんも
だからそういうのも含めてね
なんかいろいろ
考えさせられるよそら
そうか
想像すればするほど
なんかすごいこう
深い部分で
なんか
悲しかったり
なんかね
気持ち揺さぶられる感じが
やっぱりこう
絵画の魅力な気がする
そうですね
実際生で見たらね
見れば見るほどね
その
アートの扉みたいなのがあれば
あるんだろうねきっと心に
だからそれがちょっとずつ開いていって
とか
感じやすくなるよね
そうですね
感情移入しますよね
それは本当に洋服にも言えるけどね
やっぱ通ずるところありますよね
あるあるある
ただただこう
万全と洋服眺めてても
何も返ってこんけど
自分の肌に触れて
着てみて
こう
じっと鏡見て
見れば見るほどね
なんかこう教えてくれることも
たくさんあるし
与えてくれることもあるし
でも僕も
好きになってからずっと
10年近くみんなに言ってるけど
好きになりましたって
一人も
全然共感入れてない
全然共感を
いただけてないんですけど
まあねそれでも好きなものは
好きってことでね
そうですね
堂々と言っていきましょう
言っていきましょう
バックヤードtoクローゼット
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誰?
スロー&ステディプレゼンツ
ポッドキャスト
バックヤードtoクローゼット
話はまだまだつきませんが
そろそろ閉店のお時間です
聞いた後
クローゼットの洋服たちが
今よりきっと好きになる
来週もあなたのご来店
お待ちしております