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2024-06-08 32:39

#135|時を味方にする「ビンテージ時計」から考える洋服トーク。Guest: ECW SHOTO 江口大介(前編)

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─[ INDEX ]───────────

2024年6月14日より、SLOW&STEADYにて、IWC / オメガ / カルティエ / ロレックスなど名だたるブランドの厳選ビンテージウォッチの展示・販売を行う2週間の限定イベント「Timeless Treasures」を開催いたします。

今回はECW SHOTO代表である江口大介氏をゲストにお招きし、イベントの経緯や内容に加えて、江口氏が歩んできた歴史など、そんなアレコレを今夜もこのバックヤードからお届けします!

─[ EVENT ]───────────

ECW SHOTO in SLOW&STEADY

「Timeless Treasures」

2024/06/14 (Fri) - 06/27日 (Thu)

-

─[ ECW SHOTO ]───────────

〒150-0046

東京都渋谷区松濤1丁目28−6

⁠⁠https://eguchi-store.jp/⁠⁠

─[ SLOW&STEADY CLUB ]────

SLOW&STEADYが展開するメンバーシップ「SLOW&STEADY CLUB」では、この番組の収録後記や、洋服のキホンや道具にまつわるコラムなど、普段の着こなしにすぐ役立つ内容を、コンスタントにお届けしています。月額550円、あなたのご入会をお待ちしてます!

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この番組ではあなたの洋服に関するお悩みを、24時間募集しています!お便りを採用させていただいた方には番組特製ステッカーをプレゼントします。下記よりどしどしお送りください。※ご希望の方はお名前、郵便番号、ご住所、ご連絡先を明記してください。

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OKAZAKI|⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://slow-and-steady.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

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(c) BACKYARD TO CLOSET / SLOW&STEADY

00:02
ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が。
そう、今日も店主の岡崎が残業がてら、ああでもない、こうでもないと洋服話に花を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、SAF ONLYと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。今日もこのバックヤードからあなたのクローゼットへとお届けします。
本日は、バックヤードというクローゼット特別編ということで、早速ですがこの方にお越しいただいています。
自己紹介をお願いします。
私はECW商棟というアパレルと時計のお店を東京の渋谷の方でやっております。江口大輔といいます。
よろしくお願いします。
ということで、本日はゲストに江口さんをお迎えしてお届けします。
まず簡単に江口さんのプロフィールをご紹介させていただきます。
先ほどもお伝えいただいたのですが、江口さんが代表を務めるECW商棟は、2016年東京吉祥寺にて江口用品店、江口時計店として創業。
2024年渋谷区商棟に定店。ECW商棟としてリニューアルオープンしてから近年ますます注目を集めるヴィンテージショップです。
ということで、今回6月14日から当店スロー&ステディで2週間にわたり、ヴィンテージウォッチの展示販売をさせていただくということで、それにあたって江口さんにお越しいただいたという感じです。
改めてお願いします。
お電話いただいて、実際にお会いさせていただいて、この収録に臨むまでの、今回このポッドキャストって言うんですか、聞かせていただいても、
いやもう小谷さんのキャラが。
いや本当にすみません。
立ってるなっていう感じでは。
いやちょっとね、なんかドキドキしてたんですよ江口さんに。
一応過去配信送らせていただいたじゃないですか、時計の。なんかちょっと全然知らないなみたいなので、ちょっと怒られるんじゃないかなと思って。
そんなことないです。
ドキドキしてましたけど大丈夫でした?
いや、IWCの、江口さん自身のIWCの時計についてのお話もすごく面白かったですし。
03:05
本当ですか?
あとうちのお店について話してくださっている回については、うちのスタッフ含めみんな大絶賛でした。
本当です?
めっちゃ喜んでました。
本当ですか?
ちょっとなんか僕すごいあの収録してた時、江口さんにお会いして、次の日とか次の次の日に撮ってるんですよ。
だからもうなんか記憶鮮明で、すごいテンション上がってたからそのまんま喋っちゃったから、ちょっとあれかなと思いながら。
この間お会いして、一緒にお話して、時計のポップアップっていうことを二人で話して、
そこでそれ以上の岡崎さんの情報ってなかったんですけど、
このポッドキャストっていうのはすごい面白いですし、僕結構情報を掘ったんですけど、
Googleかなんかのマッサージすごい気持ちよかったです。
あれがめちゃめちゃ面白かったです。
Googleのコメントで全然違うお店のお客さんがコメントしてました。
しかもそれに返されてるコメントとかが、店主の方も喜ばれると思うので、ぜひそのお店に返信してあげてください。
一応なんか返しとかないとまずいかなと思って。
めちゃ良かったです。
良かったです良かったです。
ぶっちゃけ僕も数年前にYouTubeで拝見して、
この人にこのエフジさんにお願いしたいっていうのがずっとあったんですけど、
ぶっちゃけ僕直接電話させていただいて、どういう印象でした?
私と時計のポップアップとかを結構やってるじゃないですか。
地方の都市で。
あれって
地方でもやってるんですか?
やってます。いわゆる福岡から仙台とかはないですけど、北海道まで何箇所かで普段ポップアップってやってるんですけども、
本当ですか?
今回のようにご連絡いただいて、しかも内容的にもちゃんと一から色々話してやりたいっていうご依頼いただいた時に、
すごい内容的に私もそういうのを伝えたいっていう気持ちはすごい強いので、
それがなんかそのお店もすごくお客様にパーソナルに対応されてる感じがしましたし、
そこで時計、一緒に事前に時計のこと情報を共有しながら、
ルイントできたらお客様に喜んでいただけるんじゃないかなっていう気持ちになったんで、今回やらせていただきたいなと思ってる。
バーニーズさんとか結構大きい店舗さんというかでやってるイメージが強かったので、
06:05
うちなんかは結構個人商店みたいな感覚なので、ダメ元だったんですよぶっちゃけ。
でお話しさせていただいてここに置くっていう感じが、僕としてはすごくありがたいんですよ。
僕たちもできることはしたいっていつも思ってますし、
渋谷にお店出したことで、自分たちのお店で直接お客様を接客させていただける機会がすごく増えて、
もちろんすごく直接の接客っていうのが楽しくて、今はスタッフもみんな日々結構激務ではあるんですけど、
接客を楽しんでいる状態で、やっぱり今回のソロアンドステージさんの場所まで、
僕たちが年から年中行ってご説明したりとかってやっぱりできないですし、
そこに一緒に取り組んでいただける方がいるっていうのはすごくありがたいことだと思いますし。
僕としてもずっと長年思い描いてたことなんで、やっぱり時計をっていうのは本当に嬉しいし、
やっぱり継続していきたいっていうのがあるんですけど、
江口さんって僕は江口用品店、時計店っていうところから知ったんですけど、
そのお店を始める前って何をされてたんですか?
僕は今44歳なんですけど、ちょうど今年創業21年目なんですよ。
23歳の時に会社を作っていまして、
そうなんですね。
そうなんですよ。だから創業して12年目で江口用品店、江口時計店を立ち上げてるんですけど、
じゃあそれまでは卸?
そうです。時計ではなくて古着ですね。
私がずっとやってたのが、いわゆるフリーマーケットに行ったりとか、
あとゴミ屋さんに行って、ゴミの中からバーバリーとかアルバニオスとか、
そういうのを引き上げてきて、きれいにメンテナンスして、
オンラインで売るっていうのを一番最初に始めたのが創業当時の仕事なんですけど。
それを結構10年以上やられてた?
そうですね。その仕事結構長くやってまして、
古着の仕事は、実際その仕事中にまだ20代だったんですけど、
ドメスティックでも名作って呼ばれる古着とか、
あとイタリアモのナポリのスーツとか、
そういうのがめちゃくちゃ、
言い方に語弊があったら切ってもらいたいんですけど、
09:02
ブランドによってはしょうもない生地で見た目だけ作ったようなものがたくさんあったりする中で、
本物のゴミっていろんなものが一緒になっているので、
それこそ安いスーツから高いスーツまで一緒になっているんですよ。
それを触っていくと生地だけで分かるようになるんですよ。
すごい。
でも、古着の名バイヤーというか僕の友人たちも、
やっぱりスリフトショップとかでバーってやると分かるって言いますから。
そのラックをバーって触るだけで、アンテナみたいなの?
それぐらい違うんですよ、生地って。
でも、僕も25年近く洋服をやってきていますけど、
やっぱりそういうところはありますよね。
ありますね。すごい違うと思います。
でも今でこそ、エルメス・シカリ、
そういうハイブランドとかのちょっと古いものっていうのが注目されたりってありますけど、
それを考えるとものすごい早い段階でやられてたってことですよね。
もうですね、23歳で創業した時はヤフオクが始まったばっかりの頃だったんですよ。
それぐらいですよね。
そうなんですよ。
なので、自分がですね、その当時自己投資というか、
パソコンとカメラはその前に勤めた会社の市長からもらったものがあったんですよ。
フラッシュメモリーって分かります?
分かります。
フラッシュメモリーのデジカメだったんですよ。
それをインターネット契約してヤフオク始めてみたんですけど、
本当にその当時って何でも売れたんで、
一番思い出すのが道端に落っこってた、
昔カフェとか喫茶店に船のイカリってやつ。
あったよ。
真ん中に時計が入ったやつ。
分かります。
あれが道端に落っこってて、それを拾ってヤフオク出したんですよ。
そしたら6千円くらいになったんですよ。
すごい。
それが自分だからの衝撃だったんですよ。
オンラインってお店なくても商売できるんだなっていうのが、
その時にすごく思って、
僕は元々はオンラインで商売を始めたんですよ。
それ10年やって、お店を2016年にってことですか?
そうです。
ずっとオンラインでの販売をやってて、直接顔が見えないじゃないですか。
そうですよね。
効率的な商売としては、確かにオンライン販売ってすごくいいと思うんですけど、
写真舞台作って、説明文作る舞台作って、どんどん発送してっていう。
それがどんどん大きくなって倉庫みたいな感じになってみたいな、
そういう経験をしてたんですけど、
それに当てたらですね、やっぱり自分その前がシルバー職人だったんですよ。
結構経歴が…
めちゃめちゃですね。
12:01
自分で、ご自身で作られてたんですか?
ブランドに属してたんですけど、
そうなんですね。
その時の経験というか、接客してた時の楽しかったことだったりとか。
そこでは接客があったんですね。
接客を最初してて、そこから職人になるんですけど、
職人はあんまり面白くなかったんで、
あと才能があんまりなかったんで、
それは結構2年くらいで辞めちゃうんですけど、
やっぱ接客、人と接したいなっていうのがあって、
このエグジトケデンっていうのはオフラインっていうか、
オンラインでやらないっていう。
なるほど。
じゃあその古着をずっとやってて、
その中で時計が入ってくるって感じのイメージですか?
古着をずっと追いかけてたら、
当然トータルファッション気になるじゃないですか。
洋服はいくらでも手に入るんですけど、
洋服ってみんないらなくなったものなので、
ゴミとして集まってくるんですよ。
でも時計って、
私いつもお客様にも言うんですけど、
自分が1960年代の時計を使ってて、
20年使うとするじゃないですか。
その次の世代の方にも価値があるので、
ゴミじゃないじゃないですか。
だから全く仕入れ先が違うんですよ。
なるほど。
仕入れ先が違う中で、
もともとご自身が好きだったって感じですか?
そうです。
私結構海外に出張とかで、
20代の時に海外に出張で行かせてもらうことがあるような会社に勤めた時があって、
その時にそこの会社の社長がすごくオシャレな人で、
アンティークの時計すごい好きだったんですよ。
そこのオンナさんが?
そうです。
僕はその時、カバン持ちって言って、
その人のカバンを持って、
その人のスケジュール帳を持って、
パソコンを持って、
その人の泊まるホテルの机を使って、
その人の雑務とかをこなすみたいな。
師匠みたいな?
そうです。
その時にその社長のお抱えのマレーシアの時計ショーみたいな、
ホテルの部屋にバカッと持ってくるんですよ。
その社長すごい人だったんで、
いつもリッツカールドのすごくいい部屋に泊まるんですよ。
そこに時計を売りに来る人がいたんですけど、
私も何回も会ってて、
ある時にその社長が、
大輔もそろそろ時計一本買った方がいいんじゃないかと思って、
今日安い時計持ってきてくれって頼んであるからって言ってくれて、
それが多分19歳か20歳くらいの時なんですけど、
バッて開けたら、
いつも社長が見てるのってかっこいい。
キラキラした。
初代のウグロのクラシックフュージョンっていう、
15:00
初めて時計にラバーを使った時計なんですけど、
すごいスタイリッシュな人だったんで、
その人の時計バッてずっと見ててかっこいいなと思ってたんですけど、
僕が買える時計バッて開けた時に、
ぐっちゃぐちゃのブレスレットとかも綺麗にしてたりとか、
ただそこにロレックスがあったんですよ。
今は6694って言って、
オイスターデイトって言う時計の、
それを当時、
ちょっとはっきり動いてないですけど、
6万円くらいで、
すごい安い。
もうそれくらいだったんですね。
それを買わせてもらって、
動いてなかったので、
それを社長がまた日本に一緒に帰ってた時に、
ダイス君、じゃあ直しに行こうって言って、
アンティーク屋さんを紹介してくれたんですけど、
それが青岳の横にあったルーツさんっていう、
すごいかっこいいお店があったんですけど、
それはアンティークの時計屋さん?
時計屋さんです。
めちゃくちゃかっこよかったんですよ。
今もあるんですか?
もうないんですけど、
そのルーツさんで働かれた方が、
今キュリオスキュリオさんっていうお店をやられてるんですけど、
すごく堅い仕事をされる、
すごい良い男なんですけど、
そこの雰囲気がかっこよくて、
ずっと憧れだったんですよ。
でもお金がないから、
時計ってまんまん買えないじゃないですか。
だからいつかは、
時計をちゃんとしたいなって思ってたんですけど、
僕古着で心眼っていう、
偽物本物見飽きる仕事をずっとしてたので、
あとシルバー職人とかもやってたんで、
バラすっていうことにあんまり抵抗がないんです。
買った時計をバンバンバラすんです。
それを2年間くらいやるんですけど、
店始めるまでに。
バラして修理するってことですか?
そうです。やってみるんですけど、
全然できないんですよ。
専門職ですもんね。
それでチームを組んで、
ちゃんとお店やろうって、
なるほど。
それが今の形に?
そうなんです。
当時の社長さんが、
すごい名だたる時計を買われてたわけじゃないですか。
自分のトランクなのか、
ガチャって開けたときに、
ちょっとちぎれたりとかしてる時計が並んでて、
それを江口さんが最初に、
普段見てる社長さんの時計とは全然違うものじゃないですか。
それでもかっこいいってなったってことですか?
ジャンクなんか、
僕は生まれが南千住っていって、
東京の山谷なんですよ。
おじいちゃんによく泥棒市っていって、
朝4時くらいから公園で、
日曜市みたいな。
人から盗んだものを売ってる不老者のおじさんとかがいたんですよ。
実家の裏に。
18:00
それ見てて、スクーター50円とか売ってるんですよ。
すごいですね。
片方の靴とか売ってるんですよ。
需要あるんですか?
あるんですよ。
だからその街には、
両足違う靴履いてる人が普通にいるんですよ。
なるほど。
ジャンクなものって全然嫌じゃないんですよ。
全然抵抗がない?
全然抵抗がないです。
直せばいいんですよ。
全然抵抗がないです。
直せばいいじゃんみたいな感覚なんですけど。
そこに差がなかったって感じですか?
華やかなものを使うことは、
決して悪いことじゃないと思うんですけど、
物の本質というか、
直し直し使っていくっていう、
洋服とかにしてボタン取れて、
そのまま着なくなっちゃうとか、
僕古着ずっとやってたんで、
こんなシミ洗えば取れんじゃんみたいな、
ゴミをたくさん見てきたんですけど、
そういうのとかって、
いいものなんだから、
長く丁寧に使ってほしいなっていう、
そういう気持ちは昔からあって、
それが時計になってくると、
より一層直しながら使っていくっていうのが、
すごく重要なことだと思ったんで、
それは難しくかつ、
一番重要なことだと思ったんで、
経営屋になろうって思ってます。
僕ちょっと話戻るかもしれないですけど、
実際初めて江口さんにお会いした時に、
改めて思ったんですけど、
絶対洋服好きな人だと思ったんですよ。
めっちゃ好きですよ。
ですよね。
それがあったので、
僕もどうしてもっていう気持ちが、
改造したっていうのはあります。
人格的にというか、
生き方的には僕スティーブ・ジョブズに
すごい憧れてるんですよ。
シンプルな生活に。
でも、
ああいう自分の好きなもの、
彼って一世みやけにタートルネックを頼んで、
首の…
首返しですよね。
そうそう。
そういう、
ずっと同じものを、
気に入ったものを毎日着るみたいなスタイルとかって、
すごいかっこいいなって思ってて、
120%同感です。
じゃないですか。
でも人ってなんか、
僕同じことしたいけど、
才能のあるデザイナーさんとか、
すごいかっこいい男とか、
可愛い女性とか見た時に、
こんな組み合わせするんだとか、
そういうの見た時にやっぱりなんか、
かっこいいなって思うじゃないですか。
分かります。
だからもう洋服を買うってことはやめられないですよ。
分かります。
やめらんないな。
だから僕も、
自分がオリジナルブランドを3年前に始めたのも、
全く同じで、
365日同じ洋服が、
21:01
着続けたいタイプなんですよ。
でも洋服屋さんとして、
いろんなものを売ってるっていう、
なんていうんだろう、
ジレンマじゃないですけど、
なんだろう、
自分の中で、
整合性が取れてない部分も含めて、
好き、楽しんでる感じが、
僕もあって、
まあでも、
それは、
江口さんからほんとひしひし感じましたね。
好きなんだろうな。
そうなんですよね。
こんなに面白いものっていうか、
なんか最近僕、
反対色ってことを、
人から教えてもらったんですけど、
国とか、
気候とかによって、
その国の色っていうか、
あったりとかって、
確かにイメージ、
暑い国は明るかったり、
夜はちょっとグレーがかってくるじゃないですけど、
そういうのとかを理解して、
色を自分の服に足していったりとか、
ファッションの人たちって、
本当になんか深いなって思うんですよ。
ですよね。
僕も、
物を売らせていただいてる立場なんで、
基本的には。
やっぱりいろんなデザイナーさんの、
いろんな考え方聞くと、
やっぱ面白いですよね。
僕もずっと洋服やってて、
お客さんがどんどん成長していって、
コーディネートも上手くなっていくじゃないですか。
でもやっぱり時計って、
弱いというか、
四国、徳島でアンティーク時計っていうのを、
やっぱりしっかり買えるところがないということで、
今回お願いしたんですけど、
僕の中でアンティーク時計って、
現行品も同じなのかもしれないですけど、
物語っていうか、
ラジオでも喋らせていただいてるんですけど、
僕フランクリーダーをメインでやってて、
IWCの物語を見た時に、
アメリカ人が、
ジュネーブじゃなくて、
シャフハイゼンってドイツ語圏に会社立てて、
アメリカとドイツとヨーロッパの技術をミックスしたみたいなあたりが、
すごいグッてきて、
それで好きになったんですよ。
もともとデザインも好きなんですけど、
そういうのが自分とすごいリンクしてるなっていうか、
僕も田舎で、
いろんなものを混ぜて、
自分のフィルターを通してやってるから、
すごい共感したっていうか、
それで好きになった部分があるんですよ。
実際にアンティーク時計を買われる方、
たくさん見てきたと思うんですけど、
物語重視みたいなところってあったりするんですかね?
今みたいなお話、
時計を買うときって、
みんなもっと自分の好み、
洋服って自分の好みって、
すごく表現できるというか、
時計ってやっぱり高いものだから、
どうしても右ならえになってしまう気持ちだったりとか、
24:01
それも理解できるんですよ、もちろん。
できるんですけど、
今の岡田さんのお話みたいに、
自分がどんな人になりたいかとか、
どんな風に見られたいかとか、
そういうことを踏まえて、
聞いてもらえれば、
それに合ったアドバイスももちろんできますし、
僕ってあんまりスポーツウォッチを置かないんですよ。
1本目とかに、
オメガのスピードマスターとか、
もちろんロレックスのスポーツモデルとか、
やっぱりスポーツモデルを
男子はよく買うイメージがあるんですよ。
レザーバンドの時計を使っている男子って、
おしゃれなんですよ。
別にギア的なものが、
おしゃれじゃないって言ってるわけじゃなくて、
レザーバンドと靴の色を合わせたり、
私はシルバーのケースのものに、
シルバーのメガネを合わせたり、
そういうのに共感してくれるお客様に、
時計を販売したいなっていうところから始めてみたら、
ドレスウォッチって超深いなっていう。
ディテールシーンも含めてなんですけど、
みんながいいなというものが、
決していいものじゃなくて、
時計メーカーって本当にすごくて、
どのメーカーも100年以上の歴史が、
もちろん若いメーカーもありますけど、
どのメーカーもいいんですよ、本来は。
でも結構先輩がしてたからとか、
僕も先輩がしてたからって言って、
ありますし、マルイで買ったりとかもしましたけど、
若い時に。
でもやっぱり、
1960年代のIWC、
ロゴがIWCっていうロゴに変わる前の、
インターナショッチカンパニーって付けた、
創業者の気持ちだったりとか、
そういうのとかを理解して買う。
そうすると思い入れが本当に違うので、
周りの人が付けてるからとかじゃなくて、
そうやって考えて買ってもらえたら嬉しいなっていう。
すっごいたくさん聞きたいことだらけで、
取り留めないんですけど、
今回最後に、
僕ちょっとさっきも言ったんですけど、
そういう物語みたいなものを、
自分とリンクさせたりするのがすごい好きなんですけど、
江口さんが僕にお勧めする一本ってなると、
27:01
何ですか?
IWCが好きっていう男性に、
共通するところっていうところなんですけど、
ジャガール・グルートも好きだと思うんですけど、
何が言いたいかっていうと、
時計って何が重要かっていうことを考えたときに、
もちろん今はファッションアイテム、
時間を見るという機能以上に、
ファッションアイテムとしての役割が強いので、
見た目はすごく大事なんですけど、
正直、買われる方は見た目が80%くらいの割合で
買っていく方の方が多いと思うんですけど、
時計メーカーなので、
いいムーブメントを入ってなかったとしても、
作っていたか作っていなかったかっていうところは
結構大きいと思っていて、
IWCの時計とジャガール・グルートに共通することは、
華やかさが足りないんですよ。
見た目に。
そうです。これいい意味です。
ものすごいわかる気がする。
ものすごいわかる気がした。
僕、アノニマスじゃないですけど、
ちなみに、うちの技術者の子たちが、
いつものIWCのムーブメントは、
マジでいいっていうのが、
うちの会社の中でも、
常に意見があって壊れにくいし、
手巻きのヤリパン89だったりとか、
すごくいいんですよ。
やっぱり、ペラトンさんは天才だったってことですか?
すごい天才です。
手巻き屋や効率の話とか、あるにせよ、
設計図が優秀だったっていうのは間違いないですし、
それと対照的に、
対照的にじゃないですね。
IWCのムーブメントもすごくいいムーブメントで、
ジャガール・グルートもムーブメントがすごく作る能力が高くて、
いろんなメーカーに高級エポージュって言うんですけど、
エポージュ?
マニファクチュールっていうのは自分たちでムーブメントを作って、
エポージュっていうのは、どっかの会社からムーブメントを買って、
作るっていう話なんですけど、
ジャガール・グルートは、いろんな会社のムーブメントを作って、
いろんな会社の時を支えてきた。
縁の下の力もちろんです。
そうなんですね。
今で言うOEMみたいな中身を。
なるほど。
すごい技術力があったってことですか?
中身がいい時計で、
その中で、
何を選ぶかってことになった時に、
今、IWCのラウンドケースさんがいるんで、
次はルクルートのレベル層とか言うんだけど、
みたいな感じです。
なるほど。
30:02
バックグラウンドが調べれば調べるほど、
ルクルートってすごい深いんです。
ユイさんも何か付けられてませんでした?
僕もルクルートめちゃくちゃ好きです。
が、おすすめ?
はい、めちゃめちゃおすすめです。
なるほどね。
レベル層は今回ないんですけど、
レベル層クラシックと言って、
1990年代にルクルートが、
1933年に出た時計なんですけど、
イギリス軍の将校がインドでポロをするために、
顔がひっくり返るように。
僕これ今日カルティエのレベル層してるんですけど。
だから僕、何でひっくり返るこの機能って何のためなのか、
ずっと気になってたんですよ。
じゃあそのポロ競技する時に、割れたらダメだからひっくり返すってこと?
そうです。
知らんかった。
今日午前中も時計の話をしてて、
でもポロする時、時計外せばよくないっていう。
そうなんですよ。
っていう話は置いておいて。
つけたままやってたってことですね。
そうなんですね。
本当にまだまだ話し足りないことばっかりなんですけど、
前編後編という形で次週も引き続き、
江口さんにお付き合いいただいてお話ししていこうと思います。
次週は6月14日開催のスロー&ステディ店内イベント、
ECWショートインスロー&ステディに実際に並ぶ時計をお持ちいただいて、
それについてちょっとあだこだ喋っていけたらなと思います。
そんな感じで江口さん、来週もよろしくお願いします。
ありがとうございます。
スロー&ステディプレゼントポッドキャスト、
バックヤードトゥークローゼット。
話はまだまだつきませんが、そろそろ閉店のお時間です。
聞いた後、クローゼットの洋服たちが今よりきっと好きになる。
来週もあなたのご来店、お待ちしております。
32:39

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