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始まりました、志賀十五の壺。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀です。
さて、本日お話ししようと思うのは、 日本語の「は」と「が」についてです。
これね、「は」と「が」については、 僕、このトークというか番組で、
シャープ51でお話ししてるんですよね。 もしそちらをお聞きになったことがない方がほとんどだと思うんですけど、
そちらも合わせて聞いていただきたいと思います。 ざっくり言うとですね、
「は」と「が」の違いっていうのは、 「は」っていうのは、
なんかおなじみの内容を表すのに使って、
「が」っていうのは、新登場のものを表すのに使う。 ざっくり言うとこういうお話をしたんですよね。
詳しくはシャープ51の方ね、 ぜひぜひ聞いていただきたいんですが、
これがすごいわかりやすく表れているのが、 例えば昔話、桃太郎とかの冒頭で、
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがありました。 で、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にとこうなるんですが、
最初、昔々あるところにおじいさんとおばあさんが、 で、ここは絶対がなんですよ。なんでかっていうと、おじいさんとおばあさんっていうのが
物語の冒頭なので、 新登場っていうことなので、そういうのはがを使うと。
で、その後2文目で、 おじいさんは山へ、おばあさんは川へとこう和がつくのは、一応もう
おじいさんもおばあさんもおなじみの話題ということなので、和を使っています。 まあそこでもお話したかもしれないんですけど、和って何かこう
Aは何とかBは何とかみたいに対比 の時にも使うので、ちょっとねこの
桃太郎の場合もちょっとね対比のニュアンスもあるかもしれないんですけど、 まあざっくり言って
やっぱり新登場の時はがを使って 2人共通の話題は
和を使うとこういうことなんです。 他にもですね、例えば
誰が来たの?っていう質問に対して 田中さんが来ました。こう答えた場合は
田中さんっていうのが 初登場なので、やっぱり田中さんが来ましたとこうなります。
同じ質問をですね、誰が来たの?に対して 来たのは田中さんですと、こう答えることもできるんですね。
この場合は来たのは、で来たの、で来たの間に 間じゃねえや、来たの後に和っていうのがついてるんですよね。
っていうのが誰が来たのっていう、この来たっていうことがもう2人の間で前提知識というか
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おなじみの話題っていう風になっているので、 のっていうのがついて名詞っぽくなっているっていうことなんですけど
来たのは、でその後新情報が出てくる 田中さんですと、こうなるんですね。
でこういう昔話の例とか質問のやり取りからわかるように がっていうのは
新情報、和っていうのはおなじみの話題を表すっていうお話を
シャープ51でしました。で今復習しました。 ただですね、こういう言い方をするとあたかもがとはっていうのが
なんてか、 同じレベルのものっていうふうに聞こえると思うんですよね。
和が出る時はがが出ないし、がが出る時は和は出ない。 つまり片方が出る時は片方が出ないっていうことなので
なんかね同じレベルの話をしているように聞こえるかもしれないんですが、 で実際僕もそういうふうにお話ししてしまってるんですけど
実際はね、がとはってレベルが違うんですね。 でこれは
皆さん中学校の頃に頭の中に戻っていただいてですね、 まあがとはっていうのは
両方女子というふうに呼ばれるものなんですよ。 なので女子っていう名前がついているので
なんだやっぱりがもはも同じ女子じゃんかとなりそうなんですが、 実は女子の中にも
サブグループっていうか
何だ? 階分類がございまして がっていうのは各女子と言われるものです。
でこのがっていうのは、Oとか2とかDとかAとか こういうのと同じグループになっています。
一方はっていうのは軽女子。 まあこれね軽女子というか係女子という人もいますけど
まあ係女子の方がいいのかな。 で係女子と言われるものです。
で係女子のメンバーはだけとかもとか、 こういったのが同じメンバーになっています。
でこういう各女子と係女子ってことでレベルが違うんですが、 イメージとしてはですね名詞がバーンとあって
で名詞の後につくのが各女子です。 でそのさらに外側につくのが係女子みたいな感じです。
日本語ってそういう言語なんですよ。 単語をペタペタペタペタ
単語というか単語と節字ですね。 単語に節字がくっついてペタペタくっついて
まあ節字って言うとここまた問題なんですけど まあなんていうかなその節字とか女子とかがいっぱいくっついて
一つの単語を作るっていうタイプの言語なんですね。 こういう言語ってトルコ語とかモンゴル語とかもそうなんですけど
で日本語の場合は 名詞があってそれに各女子がくっついてさらに係女子がくっつくってこういう順番に
くっついていく言語なんです。 こういうのはどういうふうに確かめられるかというと例えば
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公園ではとかだと公園っていう名詞に各女子のでがついてその外側にはっていう 係女子がくっついている
あるいは 彼にもとかですね彼にも
プライドがあるとかねそういう場合に彼っていう名詞に各女子のにがくっついて その後
係女子のもっていうのがくっついているとこういうことなんですけどはの場合は がとをと
一緒に出られないっていうルールがあるとを考えください つまり私の後にがっていうのがくっついてその後はっていうのがくっつくと
私がはとはならず これはどう考えてもいいんですけどね
まあがが消えるって考えてもいいしはが追いかぶされて考えてもいいんですけど ひとまず一緒に出られないというルールがあるとを考えください
なので私がはとならずに私はとなるでこれをも一緒ですね スマホをはとはならず
音はは一緒に出ることできないからその場合は大が出てこずにスマホはになると まあでも昔はねこの音はって一緒に出てたんですよね
その森妖怪の舞姫の冒頭とかそうですよね 石炭オーバー早摘み破鉄である石炭オーバー
オーバーっていうのは石炭をなどにもバッて言おうとなってますけどあれはと一緒です からね
まあなのでそういう文語というか古典の世界では音はって一緒に出てこれたんですけど 今はそういうことはなくて
音はが続くときは大が消されるとでがもやっぱり消されるとこういうことなんです なので今日の特に一つ知っていただきたいのはがとはっていうのはレベルが違うって
いうことが一つなんですよ でこのがとはの違いが
どういう時に現れるかっていうと つまりこのレベルの違いっていうのがどういう時に現れるかというと
こういうちょっと例をねあの考えてほしいんですよ 田中さんが手紙を書いて
ポストに入れた っていう簡単な日本語を考えるときにこれ手紙を書いたのは田中さんですよね田中さんが手紙を書いて
じゃあポストに入れたのは誰だろう もちろんこれは田中さん自身がポストに入れたかもしれないし
あるいはまた別の人が 私かもしれないし
ポストに入れた可能性もありますね 田中さんが手紙を書いてポストに入れた
一方はを使うとですね田中さんは手紙を書いてポストに入れた これは手紙を書いたのもポストに入れたのも田中さんだっていう解釈しかできない
はずです 一応もっかい言っておきましょうか
田中さんが手紙を書いてポストに入れた この場合は
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ポストに入れたのは誰かよくわかんない 田中さんかもしれないしそれ以外の人かもしれない
一方田中さんは手紙を書いてポストに入れたこれは ポストに入れたのは田中さんしかありえないこういう解釈になります
つまりですね先ほどはっていうのはかかり助詞だっていうふうに言いましたがこのかかる っていうのはつまり最後の動詞に
まあ述語と言った方がいいですかね 最後の述語にかかるっていうことなんですよ
イメージとしてははがくっついている名刺はすごい最後まで パワーがあるっていう感じなんですよね
一方田中さんが手紙を書いてポストに入れたの場合はがを使っている場合は がの力って最後までいかずに
手紙を書いてのとこまでしか パワーが届かないっていうイメージです
なのでやっぱりがっていう拡張しは
まあ 力が弱いっていうか最後の述語までかかっていくことができずに
一方はっていうのは こう
なんていうかな文全体に
なんてかな支配する力があるっていうかねそんなイメージなんですけどね僕個人としては
こういうことなってたんですよ ね面白いでしょ
でさらに面白いのはこういうことを皆さん多分知らないと思うんですけど知らなくても 使っちゃってるっていうことですよね
知らなくてもというとちょっと 語弊がありますよね本当は知ってるんですよ
知ってるけど知らないっていう感じですよねまあ文法ってそういうことなんですけども文法に 限らずですね言語ってそういうものなんですよ
でねもしねこれ自分が日本語防護発祥じゃなくて1から日本語今から用意ドン 学んでくださいって言われたらね
きついなぁと思いますね いや別にこれ悲劇面に見てるとかじゃなくてね
これが日本語防護は者じゃなくて田中さんが手紙を書いてポストに入れたと田中さんは手紙 を書いてポストに入れた
この違いは どういうものだっていうのこう直感的にわかるまで
日本語を習得できるかというと僕は自信ないです そういうことで今回は
和とがの違いのパート2といった感じでねお送りいたしました よろしかったらシャープ51の方もぜひお聞きください
またよろしかったら番組クリップの方もよろしくお願いします ではまた次回お会いしましょうごきげんよう