1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #566 should of とか could of..
2023-07-22 10:21

#566 should of とか could of ってナンだ!? from Radiotalk

関連エピソード
https://radiotalk.jp/talk/671155

主要参考文献
“English Phonetics and Phonology” (Peter Roach, Cambridge Univ. Press)

Twitter▶︎https://twitter.com/sigajugo
Instagram▶︎https://bit.ly/3oxGTiK
LINEオープンチャット▶︎https://bit.ly/3rzB6eJ
オリジナルグッズ▶︎https://suzuri.jp/sigajugo
note▶︎https://note.com/sigajugo
おたより▶︎https://bit.ly/33brsWk
BGM・効果音: MusMus▶︎http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:06
始まりました、志賀十五の壺。みなさんいかがお過ごしでしょうか。古畑仁三郎でした。
今回は、タイトルにあるようなね、should of とか could of みたいな表現についてお話ししていこうと思います。
当然これは英語なわけなんですけど、そういった表現を目にしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。
should にしろ could にしろ、両方これ助動詞ですので、助動詞の後ろっていうのは、普通動詞がきそうなものですよね。
来るとしても副詞とかになると思うんですけど、一方 of っていうのは前置詞で、前置詞か助動詞の後に出てくるっていうのはどうも変だなという感じがします。
学校で習う英語だったらまず出てこない表現ではないかなと思います。
さらに言うと、この should of、could of の後には動詞の過去分詞形が出てくるんですね。
bean みたいなものをですね。 should of bean とか could of bean みたいな形が出てきます。
これは一体何なのかというと、実はこの of っていうのは、have を表してるんですね。
これは当然持っているっていう意味の動詞でもありますけど、もう一つは完了の助動詞でもありますよね。
なのでこの of っていうのが完了の助動詞、have だとすれば、その後ろにbean みたいな過去分詞形が出てくるっていうのも、一応頷けるということになります。
この have を of で書くっていうのは相当、なんというかな、フランクな言い方だと思いますね。
オフィシャルな文章とかでは当然目にする機会のないものだと思います。
なので学校でもね、習うものではありません。
では、なんでこの have を of で書くかというと、これは発音が一緒だからなんですね。
03:06
これが今日話そうと思っている弱形とかね、英語だと weak forms と言われるものです。
have と of みたいに、いわゆるカタカナ読みみたいにね、すると全く違う発音だというふうに感じられると思うんですが、
実際、英語母語話者にとっても違う発音で違う単語です。
が、弱い形、weak forms というバリエーションがあって、それだと両方、曖昧母音を含んだ have の方も of の方も of みたいな発音になるんですね。
なので、発音が一緒なので助動詞の後の have を of で書いているということなんですね。
この弱い形っていうのは、英語の特徴の一つだと思うんですけど、すべての単語にこの弱い形っていうのがあるわけではありません。
この弱い形が見られるのは、機能語と言われるものだけです。
機能語、英語だと function words とか言ったりするもので、かなり文法的な要素で、我々が思い浮かべるような辞書に載っているような単語ではないというか、辞書的な意味を持っていない単語ということができます。
例えば、of っていうのは前置詞ですけど、こういった前置詞がまず機能語に含まれます。
あとは、have のような助動詞。
まあ、have の他にも can とかね、must っていうのも弱い形っていうのがあります。
で、他には代名詞とかですね、I, my, me みたいな代名詞や、接続詞とか、and とか but みたいなそういったものも弱形、弱い形、weak forms があります。
特に強調する必要のないときは、この弱い形が出てくるんですね。
で、その弱い形っていうのは、さっきちょっと言いましたけど、曖昧母音を含んでいることが多いです。
of も have も両方弱い形っていうのは、曖昧母音を含む of みたいな形なんですけど、他の機能語の弱い形も曖昧母音をよく含みます。
で、この曖昧母音、すなわち弱い形っていうのが、さっき言ったように英語の発音の特徴の一つであって、曖昧母音についてはまた別個のエピソードがあるので、そちらも併せて聞いていただけたらと思います。
06:17
これもさっき言ったようにね、弱い形っていうのは機能語にしか見られないので、
これはどういうことかというと、例えば that っていう単語がありますよね。
で、これはまず指示詞としての意味があります。それっていう that っていうのがあります。
それとは別に、機能語として働くこともあるんですよね。
例えば関係代名詞であるとか、あるいはいわゆる that 説の that ですけど、そういう後者の場合の時だけ、弱い形っていうのがあるんですね。
that みたいなのがあります。
指示詞の時は、強い形というかね、strong form っていう that っていう形でしか出てこないんですね。
これは there、そこについても同様のことが言えて、指示詞としてのそこっていう意味だと弱い形は出てこないんですが、
there is 公文の時は弱い形が出てくるんですね。
つまり同じ that とか there みたいな形でも、弱い形が出てくるのは機能語として働く時だけで、
まあそういった意味では英語は内容語と言ったりするんですけど、内容語と機能語の不別っていうのが発音に現れるんですね。
この弱い形、big forms っていうのは、日本語の発音の感覚とは、仕組みとは結構違うなっていう感じがしますよね。
つまり日本語の機能語っていうのは、例えば助詞って言われるのがそうだと思います。
がーとかおーとかにーとかでーとか、こういったものを曖昧母音で発音するかと言われると、別にそういうわけではないですよね。
別に母音の質が変わるっていうことはなく、内容語と同じ母音で発音すると思います。
逆に言うと、日本語母語話者が英語を話そうと思うんだったら、この弱い形とか曖昧母音っていうのを意識するといいんじゃないかと思います。
09:01
おそらく機能語全知詞とか漢詩とか接続詞みたいなのは、強制がなくて弱く読むみたいな意識をする人は多いと思うんですけど、それに加えて弱い形、発音そのものが変わるっていうことも意識するといいと思います。
その結果ね、haveとofが同じ発音に英語ではなるわけなので、弱い形とかweak formsと言ってますけど、それは単に発音が弱いというだけではなくて、母音の質が変わったり、あるいは死音が落ちることもあるんですね。
haveのhがそうですけど、そういったことを意識するとよろしいんではないかと思います。
というわけで今回は、should ofとかgood ofと書かれるのは、haveの弱い形がofの弱い形と同じだからと、そういったお話でございました。
また次回のエピソードでお会いいたしましょう。
お相手はしがじゅうごでした。
またねー。
10:21

コメント

スクロール