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#868 「島の制約」とは何か?英語の疑問文の不思議 from Radiotalk
2026-06-13 11:46

#868 「島の制約」とは何か?英語の疑問文の不思議 from Radiotalk

関連エピソード
https://youtu.be/GAOFJN_WuCA
https://youtu.be/rykW25RgXy4

主要参考文献
中島平三 (2011)『ファンダメンタル英語学 改訂版』東京: ひつじ書房.

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

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本日のエピソードは、「島の制約」と言われるものをテーマにお話ししていこうと思います。
島の制約というのは、これは言語学の歴史とした専門用語で、特に生成文法と言われる流派というか学派で用いられる用語です。
この島の制約が問題となるのは、疑問文を作るときなんですね。
今回は英語を中心にお話ししていきますが、英語の疑問文の特徴として語順が変わるというのがありますよね。
You can do it. Can you do it?
助動詞的な要素が、志賀十五より前の位置に出てきます。
島の制約が問題になるのは、いわゆるイエス・ノー疑問文ではなくて、疑問詞疑問文です。
つまり、What can you do?みたいな感じですかね。
あなたに何ができる?っていうときに、このWhatっていうのが文頭に出てきますよね。
イエス・ノー疑問文にしろ、疑問詞疑問文にしろ、英語においてその疑問文でね、語順が変わるっていうような話は過去にエピソードがございますので、
関連エピソードとして概要欄にURLを貼っつけておきますので、ぜひそちらも併せて聞いてください。
話は戻りまして、What can you do?みたいに、英語の疑問詞疑問文では移動が起こっていると考えます。
ある意味、元の文っていうのを想定して、You can do what?みたいなのを想定するんですね。
Canもそうなんですけど、Whatっていうのも移動することになります。
疑問文はWhat can you do?というふうになるということですね。
この疑問詞の移動っていうのはどんな言語にも見られるわけではありません。
WH語、疑問詞の移動というのは日本語では別に義務的ではないので、
何があなたにできますかでもいいし、あなたに何ができますかでもいいし、文頭に何っていうのが出る必要はありません。
ここでようやく島の制約の話になりますが、
この島の制約というのはWhatを含めて疑問詞というのが移動できないケースっていうのがあるんですね。
要は疑問詞疑問文が作れないというようなケースがあります。
疑問詞が移動できずに島の中に取り残されてるっていうふうに考えるんですね。
BGMです。
03:06
始まりました4月15日のツボ。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ハンク・アーロンです。
先ほどのWhat can you doの場合、このWhatっていうのは目的語に相当するものですね。
さっきも言ったようにYou can do whatっていうのが元の文として考えられて、
Doの後に出てきてますね、What。
ですので疑問詞疑問文において目的語のWhatが文頭に移動しているということです。
目的語であれば平気で移動できるというか、
目的語を尋ねる疑問詞疑問文っていうのはよくあるパターンですね。
What did you buy? あなたは何を買いましたか?
とかいうのも、これもYou bought whatですかね。
このBuy、Boughtの目的語であるWhatが文頭に移動しています。
ただ疑問詞疑問文っていうのは目的語を尋ねるものばかりではない、
つまり目的語をWhatなり、あるいはWhoなり、疑問詞で置き換えるものばかりではなくて、
主語を疑問詞で置き換える、主語を尋ねる疑問詞疑問文っていうのもあります。
例えば誰が来ますかっていうのはWho will comeっていう言い方になりますね。
これはWhoっていうのが主語の位置に現れているわけなんですけど、
生成文法ではこのWhoっていうのも一応主語の位置からさらに文頭に移動してるっていうふうに考えるんですね。
He will comeっていうのとWho will comeっていうのは、
He、彼、Who、誰っていうのがどちらも文頭に現れて入れ替わっているだけのように見えるんですけど、
生成文法ではWhoのほうが本当は一個外側というかね、厳密には別の位置に現れていると考えることもあるんですが、
ちょっと細かい話は置いておいて、主語を尋ねる疑問詞疑問文っていうのも英語では平気でできますよね。
あるいは目的語とはちょっと性質が異なるbe動詞の後の保護みたいなものも疑問詞で置き換えることができて、
Who are youみたいなものですね。
こういうのもいけるし、あるいは前置詞の後の要素っていうのも疑問詞で置き換えて文頭に移動させるということができます。
What are you looking for?
Look forでこれで一つの他動詞、探すという他動詞として見てもいいんですけど、
forの後の名詞をwhatに置き換えて、
What are you looking for?何を探しているんですか?ということもできます。
あるいはWhen will you come?とかいった場合は、このwhenっていうのは時を尋ねているわけですが、
06:01
そういった副詞的な要素も疑問詞で置き換えて文頭に出すことができるんですよね。
さらにややこしいケースであっても英語は疑問詞で置き換えることができて、
専門的には埋め込み文とか言われるようなものです。
文の中にちっちゃい文があるみたいな構造ですね。
例えばthink、思うっていう動詞を使った場合は、
I think that John bought it とかなって、
私はジョンがそれを買ったと思う。
I thinkっていうのが主語動詞となっていて、
そのthinkの目的語がざっと節になっているわけですね。
そのざっと節の中身がまたJohn bought itっていう風にSVOと、
ちっちゃい文みたいなのが入っています。
このざっと節っていうのが埋め込まれているっていう風に考えるんですよね。
英語の疑問詞疑問文はこの埋め込み文の中の要素を疑問詞に置き換えて、
疑問詞疑問文を作ることもできます。
今の例だと、I think that John bought it。
この最後のitですね。
これをwhatに置き換えることもできて、
日本語風に考えれば、
元の文が私はジョンがそれを買ったと思う。
なので、あなたはジョンが何を買ったと思いますかっていうことですね。
これが英語になると、
What do you think that John bought っていう風になるということです。
think、思うの目的語の中というか、
目的語説の中の目的語、
bought itのitをwhatに置き換えて、
それを長い距離を移動して、
文頭のwhatに出すことができる。
What do you think that John bought というのも英語では可能な言い方となっています。
さて、今までの話だと、
英語は何でもかんでも疑問詞に置き換えて文頭に出せるという気がすると思います。
最後にお話しした埋め込み文っていうのは、
いわば二重構造になっているわけですけど、
その二重構造の内側の要素でさえ、
文頭に取り出すことができる、疑問詞に置き換えることができる。
制約なんか何もないじゃないかという気もするんですが、
これがあって、
さっきのI think that John bought itって言った場合は、
目的語の部分が埋め込み説でした。
thinkの目的語がthat John bought itっていうふうに、
ちっちゃい文になってたわけですよね。
09:01
英語の場合はこの目的語だけではなくて、
主語を埋め込み説で表すこともできて、
これもざっと説で考えてみると、
that John bought it surprised youみたいな感じですね。
ジョンがそれを買ったことがあなたを驚かせた。
that John bought it surprised you。
いかにも英語らしい表現という感じですが、
この文ではthat John bought itっていう、
このざっと説がsurpriseという動詞の主語になっているわけですね。
埋め込み文が主語として機能しています。
このthat John bought itのitをwhatに置き換えて、
文頭に出して疑問文を作ろうと思うとできないんですね。
無理やり作ればwhat did that John bought surprise you?
となるわけですけど、
日本語にすると、
ジョンが何を買ったことがあなたを驚かせましたか?ですかね。
英語ではこれは言えないんですね。
主語の埋め込み説のその中身を疑問詞に置き換えて、
疑問文を作ることはできません。
これが目的語だったらいけたんですよね。
さっきのthinkの目的語みたいな場合だったらOKだったんですけど、
surpriseの主語のthat説の中身を疑問詞で置き換えることはできない。
これが縞の制約と言われるものです。
特にこういうのを主語の縞と言って、
その縞の中のメンバーは外に出ることができない、
移動できないというふうに考えるんですね。
目的語の場合は縞ではないので移動できたわけですけど、
主語の埋め込み文、埋め込み説には縞の制約があるんですね。
他にも主語以外で疑問詞として移動できないっていう縞の制約はあるんですが、
一旦主語の制約というのがあるというお話でございました。
どのような縞の制約があるかっていうのは言語によって様々ですが、
今回は英語を中心にお話しいたしました。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
関連エピソードもぜひ聞いてみてください。
番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お相手はしがじゅうごでした。
またねー。
11:46

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