地図帳の魅力
僕は結構地図というのが好きで、壁に貼るような一枚の地図というのも好きですが、地図帳っていうのも割と眺めるのが好きなんですよね。
あるいは昔の地図とかね、日本が変な形だったりとか、オーストラリアと南極がつながってるみたいなね、
そういう想像上の地図みたいなのも結構好きです。 小学校の頃なんかは母親の実家に行った時に、
母親が使っていた高校の地図帳とかを眺めてましたね。
で、当然そこには時代的な隔たりがあって、 ソ連とかまだある時代でした。
それで最近、最近つっても何ヶ月か前ですけど、 昭和9年版の地図帳というのを手に入れたんですね。
これは帝国書院から出ている、 正式には復刻版ということになります。昭和9年版復刻版地図帳というのが
帝国書院から出ていて、地図帳といえばね、帝国書院みたいなところがあると思います。
皆さんも学校で使っていた地図帳はおそらく帝国書院のものだと思いますが、 昭和9年というと1934年ですので
相当昔ですよね、当然。 当時はガンガン帝国主義的な時代で
韓国併合をしていますし、 だから朝鮮半島は日本領なんですよね。
さらに太平洋地域、より正確にはミクロネシアと言われる地域も日本領扱いで、
大東は共栄圏とか言っていた時代ですよね。 ですので日本の最南端が
今だったら沖ノ鳥島ですけど、1934年当時の日本最南端は
グリニチカン島になっていて、 この1934年当時の表記だとグリニチ島となっています。
いずれにせよ赤道付近のミクロネシア地域が日本最南端となっているんですね。
歴史的背景の分析
そういったミクロネシア地域、そして朝鮮半島、 さらに台湾も日本領扱いとなっております。
BGMです。始まりました4月15日のツボ。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。キアヌリーブスです。
この1934年の地図帳というのは、僕が小学校の頃を見てた母親の地図帳とは
まあさらにレベルが違うっていうかね、ソ連どころの騒ぎではないというか、 さっきも言ったように朝鮮半島や台湾は日本だし、
中国東北部、北東部には満州もありますし、 母親の地図帳では
当然ドイツは東西に分裂してたんですよね。 西ドイツ、東ドイツでしたけど、この1934年の地図帳だと
ドイツはまだ一つなんですよね。 で1934年というのは当然戦前、戦前というか戦中というかね
ですので 植民地が大量にあって
特にアフリカなんかはまだ独立してない 地域がほとんどなんですよね。
1960年がアフリカの年と言われて、そこで 独立した国が
多いわけですが、 当時は植民地時代の
真っ只中っていう感じですね。 その列強と言われる国がね、土地を奪い合う時代も終わって
ある意味植民地っていうのが確定したような時代ですよね。 で日本は
第一次世界大戦後に ドイツ領だったところを
引き継いだみたいな植民地もあって、さっき言ったミクロネシアがそうですけど そういう時代の
何て言うんですかね、時代をそのまま地図帳が反映しているという感じがします。 で僕が手にしたね、この
昭和9年版の復刻版地図帳は2冊組みになってて 世界の部と帝国の部に分かれています。帝国の部っていうのは当然
著者とそのエピソード
日本の部ということですね。当時帝国ですから。 この地図帳の
作り自体もかなり面白くってですね。 世界の部の方は横書きなんですけど
帝国の部の方は縦書きです。 なので
帝国の部の方は 文字が横に並ぶときは右から左に読むことになります。
昔はね横書き右から左だっていう風に、まあそういう風なイメージを持っている方もいらっしゃると 思いますけどあれは横書きというよりは
なんて言うんですかね、その 本当は縦書きなんだけど一文字しか入らないから次の行に行って
右から左に書いているように見えるっていうだけらしいんですよね。 横書きはちゃんと左から右っていうのが帝国の部じゃないや
世界の部がそうなってますけど横書きは横書きで左から右っていうのがあって 縦書きの場合は
見た目的には右から左に横に書いているように見えるということなんですね。 でその帝国の部の中身も
相当に面白くてやっぱり地元とか見ちゃいますよね。 地元はまだ鉄道走ってなかったですね。
確かね僕の地元出身地のね岡山の鉄道は 34本線というのはすでに走っているんですけど
確か戦後に開通されたっていうことなんで まだこの昭和9年の地図帳には載ってないです。
で今の地図帳でもそうだと思いますけど 東京とか首都圏って言うんですかね
の拡大図というか詳細な地図が載っていて それを見るとね今より区の数が多いですね。今23区ですけど当時は35区
あったようです。 千代田区あたりがねもっと細かくなってますね。
でぱっと見た感じ 鉄道も
今とあんま変わってないように見えますね。 当時
多分国鉄だと思いますけど中央線は当然走っていて 私鉄も西武線も京王線も小田急も
走ってますね。 多分当時も地下鉄も走ってたと思うんですけど
ちょっとね地下鉄の情報はあんまり読み取れなかったです。 いずれにせよ東京の鉄道もは今と変わってないようなとこも
多いかなーって気がしますね。特に私鉄が当時からちゃんと走ってたんだなーっていう のに驚きました。駅の名前とかちょいちょい変わってますけど
やっぱり自分のお馴染みのあるとことかね 行ったことあるとことか見るのは面白いですね
その地図の中身自体もかなり面白いんですが 帝国の文にしろ世界の文にしろ
この昭和9年当時この地図帳ですね を出したのが著者ですね。出版社は帝国書院なんですけど
著者は森谷すさびおという方です。最初全然お名前が読めなくてですね すさびおというのは荒れる美しい
おすですね。ゆうという字ですさびお と読みます。でこの方はね
調べたら倉敷の方で まあ距離の先輩ですよね
ただまぁ倉敷は備中で僕はどっちかというと備全の方ですけどまぁいずれにせよ岡山の方で
帝国書院も作ったんですけど 関東第一高校とか
吉祥寿司とかを 作ってるんですよね。学校を建ててます
これは全然知らなかったですね 関東第一っていうのはバドウィントンが強いから
よく知ってるし吉祥寿司も中央線から見えたりするんで 知ってたんですけど
まさかそれが帝国書院の社長が作ったものでしかも 倉敷出身の方だったとはっていう感じですね
地図帳自体も面白いんですけどこの森谷すさびおさん のエピソードもたくさんあって
今言ったように帝国書院作って 高校も2つ作ってっていうのもそうなんですけど
ご結婚なさってからすさびおという名前に変えたそうで キリスト教の洗礼を受けてるんですよね
でそのすさびおというのがラテン語に由来しているっていうエピソードもあって まあそういったいろいろなエピソードのあるお方でございます
地図帳はね学校でお世話になるもので もしかしたらそれっきり使ってないっていう人もいるかもしれませんが
僕は地図帳は捨てられなかったというかね 実家から持ってきちゃってますし
まあ今日のエピソードで言ったようにね昭和9年版のその復刻版の昔のやつを買ったり とかもして楽しんでますので
皆さんもぜひ久しぶりにね地図帳とか眺めてみてはいかがでしょうか さらにそういう昔の地図帳を見てみるのも面白いと思います
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう 番組フォローも忘れずよろしくお願いいたしますお相手はシガ15でした
またねー