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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
機関車トーマスです。
今回は日本語のアクセントについてお話ししていこうと思います。
巷ではイントネーションと言われているものですけど、
この話はね、過去にも何度も取り上げたことがございますので、
関連エピソードを探してリンクを貼っておこうと思うので、
そちらも合わせて聞いていただけたらと思います。
日本語のアクセントっていうのは、
その一つのまとまりの中で音の高さが異なってくるっていうような話ですね。
分かりやすいのはアメとアメっていうので、
アメっていうのは低い高いというパターンになっていて、
アメ、これはキャンディの方ですよね。
一方それが逆になって高い低いになっていると、
アメ、これはレインの方ということになります。
で、こういうふうに日本語のアクセントには高さが決まっているわけなんですけど、
1拍の単語には2つのアクセントパターンがあって、
2拍の単語には3つの、3拍の単語には4つのっていうふうに、
僕が習ったときはね、
N拍の単語にはNプラス1のアクセントパターンがあるっていうふうに習ったんですよね。
例えば、究極に少ない、拍が少ない単語は1拍の単語ですけど、
ひっていうものがあります。
で、これが2パターン、アクセントのパターンがあるっていうことなんですけど、
1拍だったらその高いも低いもないじゃないかっていう感じがしますよね。
アメとアメだったら2拍でその隣り合っている音があるから高い低いがわかるんだということなんですが、
この日本語のアクセントを考えるときに助詞をつけたらどうなるかっていうことを考える必要があります。
例えば、がみたいなものをつけて、それで発音したときに2つパターンが出てくるんですね。
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日がっていうのと日がっていうのがあり得ます。
で、日がっていう低い高いのパターンだと意味としては、日が落ちたとかなので、
太陽の意味になります。
一方、日がっていうふうに高い低いのパターンだと日がついたっていうふうにファイヤーの意味になるんですね。
こういったわけで、日本語の1拍名詞には、
2つの低い高いと高い低いのアクセントパターンがね、あり得るということです。
ここでちょっと注意が必要なのは、低い低いとか高い高いっていうパターンは、
共通語ではあり得ないパターンとなっています。
日本語のアクセントの規則として、
1拍目と2拍目の音の高さは絶対違わなきゃいけないっていうような規則もあるんですね。
で、今回取り上げるのは主に共通語の話ですけど、
じゃあ3拍の名詞だったら、4パターンあるっていうことですね、アクセントのパターンが。
さっき言ったように、N拍の単語にはNプラス1のパターンがあるっていうことなので、
当然3拍の名詞には4つのアクセントのパターンがあります。
で、1個目は、最初だけ低くって、あとは全部高いみたいなパターンです。
例えばネズミみたいなもので、
これは最初のネっていうのが低くて、あとが全部高いパターンになっています。
で、こういうのを特に平板型と言われることがあるんですね。
で、日本語の単語はよくこの平板化してるみたいな言い方をされるんですよね。
なんだろうな、彼氏とかクラブみたいに、こういうパターンが非常に増えてると言われています。
で、こういった平板型のアクセントはアクセントが下がることがないんですよね。
それに対して他の3つのパターンはアクセントが下がります。
つまり高い低いというパターンがあります。
で、こういうのを起伏型という言い方をしてですね。
例えば最初だけ高いのは、いのちみたいなものです。
いだけ高くて、のちっていうのが低い。
あるいは真ん中が高いのが、こころみたいなものです。
こころ、これは低い高い低いのパターンになっています。
こういうふうに高い低いとなるパターンの高い音のことというか、
アクセントの高低の下がり目のことをアクセント格というふうに言って、
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いのちっていうのはアクセント格が頭にあって、
こころっていうのはアクセント格が真ん中にあるということになります。
で、最後のパターンはアクセント格が最後の拍に来るというもので、
例えば男みたいなパターンです。
で、これはぱっと見、平板式のねずみと同じ発音な気がするんですが、
さっきも言ったように助詞をつけたときにどうなるかっていうのを考えなきゃいけないので、
ねずみっていうのは平板型で下がることがないです。ねずみが。
一方、男の方は単体で発音したときは、
ねずみと一緒なんですけど、男がっていうふうに、
子とがの間で高い低いというパターンになっているので、
これはアクセントの下がり目がある起伏式ということになります。
今までの話をまとめると、
日本語のアクセントのパターンっていうのはまず平板型と起伏型に分かれます。
平板型っていうのはアクセントの下がり目がない、
高い低いというパターンが出てこないものです。
三拍の名詞だったらねずみっていうのがその例となっております。
一方、起伏型っていうのはアクセントの下がり目があるもので、
頭にしろ真ん中にしろ最後にしろどっかしらで音が下がります。
命、心、男が、以上4つのパターンが三拍の単語だとあり得るということなんですね。
で、このN拍の名詞にはNプラス1のパターンがあるっていうのが、
ずっと定説だったわけなんですが、
実際に数っていうのを調べてみると、
統計的に見てみると偏りっていうのが非常に見られてですね、
まあ結論から言うと平板型と、つまりねずみみたいなものと、
起伏型の中でも命っていうパターン、頭が高いパターン、
この2つのパターンが非常に多いそうです。
つまり心とか男が、こういったものは非常に少数だそうです。
これはさらに一般化を進めることができて、
日本語の単語っていうのは平板型、つまりアクセント格を持たない、下がり目がないものか、
5末から単語の最後から3つ目にアクセント格を持っている単語か、
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この2つのパターンしかないと言えるんですね。
極論ですけどね。
命だと5末から3拍目にアクセント格があるということになっています。
で、これは3拍の名詞に限らず、
例えば岡山とか神奈川みたいに、
後ろから3つ目の音がね、アクセント格になっているものが多いんですよね。
この後ろから3つ目にアクセント格が来るっていうのは、
釈用、つまり外来語にも見られて、
バナナとかね、ストレス、クリスマス、オレンジ、
ご自身で発音してみていただきたいんですけど、
後ろから3つ目が高くて、次の拍で音が下がっているっていうのがよくわかると思います。
この5末から3番目の法則っていうのはね、なかなか面白いんじゃないかなと思います。
というわけで今回は、日本語のアクセントについてのお話でございました。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
また次回のエピソードでお会いいたしましょう。
お相手はシガ15でした。