1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #368 言語の特性とは何か? fr..
2021-10-04 10:36

#368 言語の特性とは何か? from Radiotalk

関連トーク
159 記号の中で生きる私たち
https://radiotalk.jp/talk/350494
148 言語の本質とは?
https://radiotalk.jp/talk/340209

参考文献
『言語と言語学』 (ジョン・ライアンズ、岩波書店)

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:01
みなさんは古本屋さんとか行ったりするでしょうか? 古本苦手だっていう方もいらっしゃると思うんですよね。
まあその気持ちはわからんでもないんですけど、 僕はそんなに気にしないかなと思います。
うちには古本屋さんで買った本もたくさんございます。 古本屋さん巡るのも好きで、
人望帳に行きつけっていうかね、お気に入りの古本屋さんもいくつかあって まあまたね行きたいなぁと思っています。
僕はねあんま本の 新品か古本かっていうのもそんな気にしないし、電子書籍もまあ活用はしてるんですけど
なんだろうなぁまあでも手元に置いておきたい本は やっぱりね電子書籍じゃなくて紙の書籍で購入したいなぁとは
思いますよね。まあ皆さんに似たような感覚なんじゃないかなと思います。 始まりました。志賀十五のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
志賀十五です。 ブックオフっていうチェーン店がありますよね。
あれも古本屋っていうことだと思うんですけど、本以外も置いてたりする店舗ございますけど 僕はブックオフも
まあまあ利用する方だと思います。 ゲームとか置いてるけど僕はもうゲームは全然テンでわかんないので
漫画も別にだから 主に新書文庫を中心に
あるいは言語学のね本とかもあれば見たりしてるんですよね。
ブックオフってオンラインでも注文できて 割と僕はそれを利用してますね。オンラインで注文して
で近所のブックオフに店舗を受け取りっていう形で取りに行くっていうことをしています。 一応配送もしてくれるんですけど
確かね1500円以上買わないと送料無料にはならないので
まあそれだったらね僕はもう店舗に送ってもらって自分なしで取りに行くっていうことを よくやっています。
意外とオンラインで探すと掘り出し物もあってですね 最近買ったのは言語と言語学っていう
ジョン・ライアンズっていう先生が書いた本なんですね。 岩波書店から出てる。で僕はこれね昔読んだ記憶があって
かなりね古典的な位置づけだと思ってたら1981年発行なので
まあ原著が 日本語版が出たのが87年なので
まあそんな古典っていうほどでもないんだなぁと思いました。 記憶違いでしたね。
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これは実際に大学の言語学の授業で使われている教科書で それぞれの章の末に
説問と練習問題っていうのが設けられてて、いかにも教科書的だなっていう感じなんですよね。
この中のね、ボンゴボンゴ語っていう仮想言語っていうか このジョン・ライアンズが作った言語を解かせる説問っていうのがあって
これは僕は解いた覚えがあるので、ちょっと懐かしいなぁと見ています。
まあ81年に 原著が出ているので
まあやや古いですけどそれでもお勧めできますし まあそういうねブックオフの使い方もあるので
もし欲しい本がある方はですね オンラインの方で検索して店舗で受け取りっていうのをやってみるとよろしいんじゃないかと思います。
この言語と言語学の冒頭の方を読んでて あらゆる言語に共通する特徴というか人間の持つ言語の特性みたいなものを4つ
挙げててですねそれが面白いなぁと思ったので今日はその話をしようと思います 一つ目はC性と言われるもの
二つ目は二重性と言われるもの 3番目は分離性
4つ目は生産性 この4つを
ジョン・ライアンズは 言語の特性としてね一般的な特性として挙げています
このうちねC性と二重性と生産性はよくわかるっていうか まあ結構どこでもね言われていることなのでそうだなぁと思ってたんですけど
最後のね分離性っていうのはね まあ確かになぁとちょっと納得したっていうか新しくね感銘を受けたとこなので
そこをお話ししようと思います でもまぁ一応1個ずつお話ししますね
C性っていうのはこれ本当に言語の特徴としてね よく言われるんですよ
このC性について話している収録トークございますので 関連トークもぜひ合わせて聞いていただけたらと思います
C性っていうのはね そもそも言語っていうのは
記号の集まりだっていうのが前提としてあるんですね 記号っていうのは
表すものと表されるものっていうのが表裏一体となっているというか必ずこの2つ がセットになっているものだと
言語記号の場合は表すものといった場合は まあ音声的なねものであることが多いですけど
文字だって一応表すものですよねで表されるものっていうのは まあ平たく言えば意味というか概念と考えていいかもしれません
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でこの2つから記号っていうのは成り立っていて C性というかC的っていうのはどういうことかっていうと
この表すものと表されるものの間に 自然的な関係はないっていうことなんですね
例えば日本語で犬と呼ばれているあの生き物を犬という音で表す義理はないんですね 別にどんな音だって構わないんですけど
我々は犬と呼んでいるわけですねでそれがC的であるということです まあ本当にざっくりとしか言ってないので関連トークを聞いていただきたいと思います
で二重性っていうのもこれ確か過去のトークで話しているんですけど まあめちゃくちゃ平たく言えば
我々は意味のない音を組み合わせることで意味のある単位を生み出しているということなんですね 例えば日本語の母音のアーとかいいっていうものそれ自体には意味がなくて
でそれを組み合わせることで愛とか言うと 意味のある単位になるわけですよね
でこの意味のない単位を組み合わせることで意味のある単位を作り出すっていうこの 二重性という特徴が生産性という特徴と結びついているとも考えられて
生産性っていうのは我々は聞いたことのないような文章だって 理解することができるし自分の口から出ていきますよね
例えば子供は自分の聞いたことのないような文章だって平気で口から出てくるわけですけど インプットに対してアウトプットの方がはるかに
なんていうのこういうの出力が大きいって言うんですか でこういう生産性が高いっていうのも人間の言語の特徴だということなんですね
でこのC性と二重性と生産性っていうのはよく言われることで まあそうだなぁと僕も読んでて思いました
本当にねざっくりとしか今説明してないので本当に関連トーク聞いていただきたいと思います 最後のねこの分離性っていうのはね
僕はあんまり考えたことがなくてまぁないことはないのかもしれないんですけど 読んでてねおっと思いました
この分離性っていうのは連続性の反対で なんというかな0か100かきっちり切り分けられるみたいなことなんですね
例えばまた日本語の例で考えると 駅と秋っていう単語がありますよね
物理的には a と a の間の母音っていうのは存在して
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日本人だって a みたいに発音はすることができるんですね 英語にはこういう母音はありますけど日本語にはないと
例えば駅みたいな発音をした場合 これは駅と秋の中間の意味とはならないんですよね
あるいは駅と秋両方を含んだ意味として 解釈することはありませんどっちかにしか解釈できないと思います
駅といった場合駅か秋のまあ言い間違いかなぐらいにしか 思わないわけですよね
でこれが分離性というもので 0か100で
その中間というものはなくて 程度の問題っていう話ではないっていうことなんですね
今のは発音の話ですけど文字の面だって同じだと思います めとぬっていうのは非常に似ていますけど
ぬの最後のくるんのとこが不完全だったからといって めとぬの間の音を表しているとはなりませんよね
必ずどっちかとしてしか解釈されません これが言語の持つ分離性という特徴だということですね
はいいかがだったでしょうか今回は相当抽象的な話でしたけど まあね言語の持つ面白い特徴ではないかなと思います
というわけでまた次回のトークでお会いいたしましょう お相手はしが15でしたではまた
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