皆さん、とうとう始まりますね。
来週11月5日火曜日より、2年に1回の工作機械の祭典、JIMTOF2024が開催します。
B2Bの製造業系の展示会の中では、最大と言っていいかなと思います。
それだけ大きい機械の展示会、それがJIMTOF2024です。
私も本業は工作機械のエンジニアなので、この展示会には非常に関わりが深くて、
大学の頃から毎年行っていますので、かれこれ人生で8回目のJIMTOFですね。
今日はこのビッグイベント、JIMTOFの見どころを、
私のこれまでの経験、そしてエンジニアとしての工作機械の知識、独断と偏見、
これを強く交えながら、ザックバランに紹介していきたいと思います。
見学行く人はぜひとも参考にしていただければと思います。
というわけで、今日のテーマはこちら。
JIMTOF2024はここを見ろ!です。
それでは早速行きましょう。
まずはですね、そもそもJIMTOFって何なの?という人のために、
簡単にJIMTOF自体を説明します。
JIMTOFっていうのは、JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIRの略で、
日本語で言うと、日本工作機械日本一です。
例えるとね、東京モーターショー、今だとJAPAN MOBILITY SHOWになりましたけど、
これの工作機械版だと考えてもらえればOKです。
歴史自体はね、結構古くて、1962年に初めて開催されて、
基本的には2年に1回東京ビッグサイトで行われています。
そして今年第32回目を迎えます。
工作機械の展示会なんで、
工作機械メーカーっていうのはもちろんなんですけど、
その周辺機器とか工具とか油とかね、
あとは機械に組み込むベアリングとかの機械要素部品、
そんな様々なものづくりメーカーが集まって、
最新の技術を展示したり、商談をするというショーになります。
普段なかなか日の目の見ることのない産業機械を、
表だってアピールできるってチャンスなんですよ。
なんで各メーカーがここぞとばかりに技術アピールして、
そしてしのぎを削り合う、そんな非常に熱い見本市でございます。
最近だとこういった機械の展示会をSNS上で盛り上げるなんて流れも出てきてて、
ジムトフが始まる前からすでにジムトフが始まっているような感覚になるほど、
期待感がすごく高まってます。
まあお祭りですわな。工作機械フェスティバルです。
普段ね、工作機械を使ってますよってユーザーの人はもちろん、
機械業界を勉強したいって人もそうだし、
なんとなく工作機械の実機見てみたいなって人もOK。
ただただメカが好き、機械が好きなんだって人でもOKです。
まあとにかくね、そういう誰でも来れる展示会ですよ。
さっきも言ったけど開催場所としては東京ビッグサイト。
しかもね、これ全館貸し切りなのね。
いやーこれはでかいよ。会場めちゃくちゃ広いです。
会期としては11月5日の火曜日から10日までの6日間です。
日曜日までだからね、一応土日もジムトフやってるんで、
平日が仕事ですよって人も来やすい展示会です。
ジムトフの公式ホームページのリンクはこのポッドキャストの説明欄に貼っておくんで、
ぜひともね、チェックしてください。
ただこのジムトフさっきも言ったけど、東京ビッグサイト全館貸し切りなんで、
とにかく広いんですよ。めちゃくちゃ歩くしね、めちゃくちゃ疲れます。
疲れるのは100歩譲っていいんだけど、これ事前調査なしで来てもなんだかよくわかんないんですよ。
なんかよくわかんない機会がいっぱいあって、
あーすごかったな、なんかすごかったなで結構終わりがちなんですね。
それ非常にもったいないんで、事前調査非常に大事です。
今回はその事前調査とかジムトフの見方について、
私なりのコツと見どころ、勘どころ、そういうのをお伝えしていこうかなと思います。
なんせもう8回言ってるベテランですからね。
まず大事なのは、具体的な展示の前に業界の全体のざっくりしたトレンドをお話しします。
こういうものを理解しておくと、展示を見た時に、
これはどのトレンドに沿ったものなのかなっていうのがわかるので、非常に理解しやすいと思います。
工作機械業界、製造業全体と言ってもいいですけど、大まかなトレンドは4つです。
自動化、DX、AM、EVです。
ちょっとアルファベットいっぱいなんですけど、一つずつ簡単に説明していきます。
一つ目のトレンドはまず自動化。
これはわかりやすいね。
人件費の高騰、労働人口の減少などの背景があって、
少ない人員でなるべく多くの機械を動かしたいというニーズがすごく高まっています。
そのために無人で長時間生産活動できる機械が求められます。
それが強く求められる時代になってきました。
機械なんて放っておきゃ勝手に自動で動いてるんじゃないの?と思うかもしれないんですけど、
工作機械の長時間運転は色々課題があるんですよ。
そもそも部品を付け替えたりするからそれが正しく行われているかとか、
工作機械って金属を削る機械なんで、削るための工具、破損してないですか?とか、
削ると切りくず、切りこって言われるものがいっぱい出るんですけど、
それをちゃんと掃除できてますか?みたいな、
とにかく無人で長時間動かすためには色んな工夫が必要なんですよ。
それは機械単体の性能だけじゃなくて、生産システム全体の能力が求められます。
これを提案するのも機械メーカーの務めなんですね。
最近は特に共同ロボットっていう、人と一緒に働ける産業ロボット、
柵を設置しなくても使えますよっていうロボットがあるんですけど、
それを活用した自動化っていうのが流行りで、各社がこぞって開発を進めてます。
共同ロボットってできること無限にありますから、
産業用ロボットって地面から手が生えてるみたいな窓ハンドみたいなやつ、
多分見たことあると思うんですけど、
あれに何を持たせるかってもう本当に使う人が自由に決めれるんで、
自由度高すぎて活用が結構難しいんですね。
なので各社が共同ロボットにどんな仕事をさせているのか、
どういうふうに人と一緒に働かせようとしているのか、
こういう視点で展示を見てみると意外と狙いっていうのが見えてくると思います。
これが一つ目のトレンド、自動化です。
二つ目、DX。これはもう耳タコですよ。
耳からタコなりイカなりが湧き出てくるほど、
デジタルトランスフォーメーションってよく聞きますよね、DX。
一体いつまで変革してんだっていう感じなんですけど、
まだまだ続くんですね。
これは工作機械業界に限らず、ものづくり業界全体に言えることなんですけども、
デジタル化、IoTの活用、さらには今では空前のAIブームですから、
AIを利用したソリューションとかね、
このDXっていう流れはまだまだ大きいです。
デジタル化するっていうところはもはや当たり前で、
そうやってデジタル化した情報をどうやって活用するのか、
その視点で展示をぜひ見てください。
そこでAIを使ったりとか、バーチャルリアリティを使ったりとか、
デジタルツインダーみたいなね、そういう展示がいろいろあるはずです。
データをどう活かすかという視点でね、ぜひとも展示をチェックするといいと思います。
3つ目のトレンド、AM。午前中って意味じゃないですよ。
アディティブマニファクチャリングの略です。
積層造形。つまりはね、3Dプリントのことですね。
3Dプリントっていうと、なんか樹脂の部品作るんでしょみたいなイメージある人いるかもしれないんですけど、
ここで言うAM、3Dプリントは、主には金属の積層造形のことです。
工作機械っていうのは、金属の塊から不要な部分を削って部品を作るっていう仕事をするんですけど、
このアディティブマニファクチャリングっていうのは、
必要な形に金属を印刷して部品を作るっていう技術で、
切削っていうね、削るっていうものとは全く逆のアプローチなんですよ。
ただそんな相反するアプローチなんですけど、削るというものと融合してですね、
このAM技術をものづくりに生かそうよというのが最近のトレンドです。
ほんの少し前までは、工作機械で積層造形もできちゃうんですよ。複合化しました。
っていうところだけで、おおすごいってなってたんですけど、
もうその展示ならみんな驚かないですよ。
今はアディティブマニファクチャリングを、じゃあ実際の生産とか部品、
そういうところでどうやって使うんですかっていうAMソリューションの提案、
そこまで求められるようになってきました。
だからもう技術展示、こんなことをやってみました、こんなことできるんですよだけじゃなくて、
じゃあ実際どう使うのっていうフェーズに、このアディティブマニファクチャリングっていうのが来てるということですね。
ジムトフでは前回からこのAMエリアっていう、
その積層造形の技術だけを集めた場所っていうのをわざわざ作って展示してるんですね。
だからもうこの展示会全体でもうアディティブマニファクチャリングをしてるんですよ。
今年もそのAMエリアっていうのがありまして、
南1ホールっていうところがまるまるアディティブマニファクチャリングエリアとして展開されてます。
ただですね、ただね、大きい声では言えないんだけど、正直ね、
前回のジムトフの時はAMエリアめっちゃ換算としてましたね。
かわいそうなほどかそり散らかしてたんですね。
たぶんまだね、みんなのAMに対する理解が追いついてないっていう感じでしたね。
あとね、ちょっと場所も悪いんですよ。
南館ってね、めっちゃ端っこの方で遠いんで、みんな行かないんですね。
で、おととしのジムトフでね、AMエリア見た時に、
うわー、めっちゃ換算としてるやんと、すげーいい企画だと思ったけど、
これ次回もしかしたらなくなっちゃうかもなって心配したんですけど、
ちゃんとね、今年もAMエリアありますんで、これは期待ですよ。
さらにこの2年で、やっぱアディティブマニファクチャリングへの風向き、
強くなったり変わったりしてますから、
この4つを意識して展示を見ると、なんかすごかったなだけじゃなくてね、
実りのある展示会になるかもしれません。
意識してみてください。
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詳しくはこのポッドキャストの説明欄、東大阪機械制御のホームページをチェック。
ちょっと前置きが長くなっちゃったんですけど、
ここからは私の独断と偏見で気になるものをピックアップして紹介していきます。
かなり偏見含むんでね、真に受けないようにしてください。
ジムトフって工作機械メーカー以外も色々と展示あるんですけど、
それ全部紹介していくと長くなっちゃうので、
主には主要な工作機械メーカーに絞ってピックアップしていきます。
じゃあ早速なんですけど、まず1社目、DMG森。
これはもう言わずと知れた世界最大手の工作機械メーカーです。
今年のDMGのブースはどデカいですね。
ブース自体がデカいっていうよりね、
東8ホールっていう門地をDMG関連の企業でまとめたって感じ。
なので通路も含めて全部DMGのスペースって感じなんですよ。
あんまり見たことない陣取り方で、戦略的というか面白いなって思いました。
そのDMGの展示コンセプトは、マシニングトランスフォーメーション。
展示の動画もYouTubeに公開されてるんですけど、
見たんだけどかっこよすぎてよくわかんないね。
かっこよかったっていう感想だけが残った感じです。
機種名はあるけどあんまり具体的な技術の解説とかなくて、
ブースのレイアウトがバーって映っていくみたいな動画でした。
最近のDMGは工作機械だけじゃなくて、
結構周辺装置にも力を入れてる印象で、
機内の雰囲気をきれいにするミストコレクターとか、
クーラントタンク周りとか、あとクーラントの突出自体。
結構今までわりと進化してこなかったというか、
放置されてきた部分にしっかりと技術で手こいでしてるって印象を受けますね。
今回出展してるかちょっとわかんないんだけど、
去年か今年かな、すごい縦長のクーラントタンクっていうのを開発してて、
クーラントタンクっていうのは、切削する時に突出するための、
切削水っていうのを入れておくタンクなんですよ。
基本的には機械の下に敷いてあって、
本当にちょっと浅いプールみたいな感じの、そういうタンクなんですけど、
それをめっちゃ縦長にするっていう非常に斬新な設計をしてましたね。
あれはね、この考え方あるんかっていうか新しいなって思いました。
ちょっと今回展示があるかわかんないですけど、
そんな感じで機械はすごいかっこいいし、目がいくんだけど、
周辺機器っていうのにも注目して展示見ても面白いと思います。
次、山崎マザックです。
これも説明する必要がないぐらい言わずと知れた大手工作機械メーカーです。
とにかくド派手でドデカイ展示ブースでお馴染みですね。
なんかやたら光ってるブースあるなと思ったら多分それがマザックです。
毎回展示ブースの大きさがジムトフ最大なんですけど、
今年も例によってマザックのブースっていうのがジムトフ最大の大きさになってます。
展示のコンセプトは、マザトロールで作るものづくり革新ということで、
独自のCNC、マザトロールを軸にしたソリューションの展示を行うようです。
が、今日私が紹介するのはちょっとずれたところです。
今回マザックのブースにミネラルキャスト製の縦型マシニングセンターの展示があるみたいです。
ミネラルキャストっていうのは異物に代わる新材料で、石とエポキシ樹脂の混合材料なんですよ。
ほぼ石です。河原に落ちてるようなザ石。
あれをエポキシでくっつけて形にするみたいな、そういう材料ね。
機械ってさ、普通は金属じゃないですか。
主には鋳鉄っていう金属でできてるんですけど、そうじゃなくて石で作られた機械が展示されるってことです。
これはいかなるものか、どんな効果があるのか、こういうの見ておくべきでしょう。
ちなみにミネラルキャストについては、このラジオの初期の方でも語ってますし、
私の技術ブログの方で解説記事書いてますんで、気になる人はぜひチェックしてください。
記事のリンクはこのポッドキャストの説明欄に貼っておきます。
あと今年マザックのノベルティーがすごい面白くて、工作機械のガチャガチャを配布するんですよ。
近々全国販売されるものなんですけど、ただおそらくジムトフで入手できるのが最速です。
これはジムトフ来たら絶対もらうべきですよ。
マザック製の工作機械の64分の1スケールのガチャガチャです。
これを1回回せるみたいですよ。
いやーいいよね、工作機械のガチャガチャいいよね。
早くね、デパートとかに行った時に、あ、工作機械のガチャガチャあるっていう風景を見たいですよね。
とにかくそれが先行でできるんでね、ぜひとも皆さんチェックしましょう。
続いて3社目、大熊です。
これもね、マザック、DMG森に並ぶ国内の大手工作機械メーカーの1つです。
大手の中でもね、多分一番歴史が古いメーカーなんじゃないかなと思います。
ここはね、もう超技術集団で、何でも自分たちで作っちゃうっていう感じで、あらゆるものを買わずに内製で作るっていう会社です。
で、ホームページ見たんだけど、展示のコンセプトはね、特に書いてなかったですね。
ちょっと見落としたかもしれないですけど。
いろいろホームページ見たんですけど、うーん、そんな目新しいもんないかなって感じです、正直。
ただ大熊を紹介するとき必ず押してる機械があるんですけど、それがね、アームロイドっていうもので、これはね、見といた方がいいですよ。
アームロイドっていうのは、ロボットアーム。
これは機械の外に置くという一般常識を打ち崩した1台です。
機械の中にロボットアームを組み込むってね、非常に変態的な発想の機械なんです。
これはね、思いつかないし、仮に思いついたとしてもやろうとは思わないですよ。
それを技術で実現できちゃってるっていうのはね、これすごくて。
そして機械の中にアームを置くことによって、ロボットアームが加工を手助けしてくれるっていう活用が可能になってるんですよ。
これはね、革新的ですよ。
超技術集団の大熊田から成し得た1台と言っていいと思います。
これメカ好きだったらね、ぜひとも見てほしい。
僕はね、この機械大好きなんですよ。
最近はやっぱね、システム側での差別化っていうのはすごく主流なんですけど、
その中でもこの機械はメカで差別化したっていうね、非常に機械設計者好みの1台だと思います。
次、マキノフライス。
東京に本社を置く大手工作機械メーカーの1つですね。
その名の通りフライスから始まった会社なので、今はマシニングセンターを中心に開発してます。
マキノフライスはね、ブースが本当に綺麗なんですよね。
ごちゃごちゃしてないっていうか、シンプルで無駄がないというか、
なんかすごいね、機械への自信に満ち溢れてるというかな、
はい、機械を見なさい、みたいな感じのすごい落ち着いたブースなんですよ。
だからね、僕はマキノフライスのブースの風に結構好きなんですよ。
今年の展示のテーマは、Find Your Way Togetherということで、
一緒に道を見つけましょうよっていう感じでね、ユーザーに寄り添うようなコンセプトらしいです。
マキノフライスのブースでの個人的な注目は、DA500っていう五軸製の縦型マシニングセンターですね。
具体的にどこがすごいかって聞かれてもちょっと説明しづらいんですけど、
工作機械として洗練されてると思いますね。
私もね、工作機械のメカ設計してきましたから、
しかもね、担当がずっと五軸製の縦型マシニングセンターだったんですよ。
最後、中村留精密工業。
これはですね、石川県にある工作機械メーカーですね。
旋盤系の工作機械を主に製造してまして、
SNSとかね、やってる人だったら結構知ってると思うけど、
SNS、動画配信、ブログ等々ですね、
非常に有効にメディアを活用して、
色々とですね、アピールとか展開をしている、
フットワークの軽い会社ですね。
社長の中村翔子さん、通称マルさんが、
表だって発信してるっていうのも結構特徴的です。
中村留の注目はですね、
カミングスーンですね。
これいいっすよね。
ホームページに行くとね、黒塗りで、
カミングスーンみたいな機械があって、
ジムトーク始まるまでのお楽しみですよと、
そこで初めて公開するんですよみたいなやり方。
これね、やっぱとっても良きです。
何が出るんだろうってワクワクするじゃないですか。
ちょっと実際会場を見に行こうかなって思うじゃないですか。
やっぱこういう設計うまいですよね。
もっと他の会社もやっていいと思う。
むしろジムトフ側が、
出展企業は一台はカミングスーンにしなさいと、
そういうルールを作ってもいいと思いますよ。
前回のジムトフだとね、
ちょうど牧野フライスがカミングスーンやってたんですけど、
今回は中村留だけだね。
カミングスーン皆さんやりましょう。
皆さんに言ってもしょうがないけど。
是非ともね、工作機械メーカーさん。
カミングスーンやった方がいいと思いますよ。
中村留の展示ですね。
もう一つ注目を上げるんだったら、
ドクターツールっていうやつですね。
これは今年の4月に発表された、
AIを活用して工作機械の稼働状態とか、
異常を検知するっていうシステムです。
機械の稼働時の電流値から異常を検知するっていうアイテムで、
以前ね、ちょっとチラッと説明を聞かせてもらったんだけど、
結構ね、シンプルにパッケージ化してあって、
後付けもできるような仕組みだし、
面白かったですよ。
こういう外付けのアイテムって結構大事だなって思いましたんで、
皆さんもね、是非ともチェックしてください。
結構王道のメーカーを紹介したんで、
ここからは完全に好みの領域。
これ見とくと面白いんじゃないの?っていう展示を紹介します。
ジムトフって結構ね、大きい工作機械が目立つんですけど、
まあ大きいから目立つのは当たり前なんだけど、
そんな中だからこそ、小さい工作機械にも是非注目してほしいんですよ。
まず一社目が、オリジナルマインドっていう会社ね。
長野県にある、主に卓上タイプのCNCフライス板を開発しているメーカーです。
ここのフライス板はね、本当に頑張れば個人で買えるような価格帯なものもあって、
私もね、コシ淡々とオリジナルマインドのフライス板欲しいなと思ってます。
2、30万円くらいで一番安いやつ買えたかなと思いますね、確か。
展示のコンセプトは、誰も追いつけない試作力や技術力をアピールしてやろうっていうね、
着替えが見えて実に良いコンセプトです。
展示のメインは、キットミルっていう卓上CNCフライスです。
卓上サイズでありながら剛性感あふれるフライス板で、
これは100万円くらいするんだけど、シンプルながらね、洗練されている形だと思うので、
是非ともね、皆さん見て欲しいですね。
あと、ここはね、射出成形機も展示していて、個人的に好きなのは、
手動射出成形機、稲荷M06っていうやつ。
これは世にも珍しいコンパクトサイズの手動射出成形機というもので、
プラスチック部品の形を作るための機械だね、射出成形機なんで。
それがハンディータイプになってかつ手動っていう、
他に同じ機械がこの世に存在するのかって言われたら、
ちょっと僕詳しくないんでよくわかんないんですけど、
かなり珍しい機械だと思います。
これもね、是非チェックして欲しいですね。
次、株式会社サイダ。
ここはね、静岡県の工作機械メーカーなんですけど、
面白い機械作ってるのよ。
ベルセックネオっていう機械で、
これはね、めちゃくちゃイケてる汎用旋盤なんですよ。
汎用旋盤っていうのは、昔ながらの職人さんがね、
ハンドル手で回して操作するタイプの工作機械なんですけど、
普通ね、汎用旋盤が進化したら、NCつくみたいな、
自動化になるよって感じなんですけど、
これはね、この汎用旋盤を、
汎用旋盤のまま今風に進化させた機械で、
それがね、ベルセックネオ。
これはね、何度見てもかっこいいですね。
展示行くためにね、私この機械見てますけど、
あえて汎用旋盤をかっこよくするっていうアプローチ、
これが実にいいんですよ。
是非ともね、皆さん、現物を拝んでみて欲しいです。
すごいマニアックな話なんだけど、
この旋盤見た時にね、びっくりしたのが、
親ねじが見えないんですよ。
親ねじなんだって話はしないんですけど、
旋盤っていうのはね、
必ずこの真ん中に親ねじっていうのが付いてるんですね。
それがパッて見た時に見えない設計になって隠されてるんですね。
そういう設計上の見た目のこだわりもあるし、
機能的にも汎用旋盤だけどね、
最新ですねとかかっこいいですねっていうのがあるんですね。
回転数がデジタルで表示されたりとか、
そういうものも是非とも現物を見て拝んできてください。
次、NKワークス。
ここ商社なんですけど、
ここがペンタマシン社っていうところのメーカーの
ポケットNCっていうね、
卓上サイズの五軸加工機。
これを展示してます。
自宅で使える五軸加工機なんですよ。
本当にちっちゃい。
自宅で使えるって言ったって100万円以上するからね、
おいそれと買えるものではないんですが、
この工作機械もオツなんですよ。
これ確か結構前に海外のクラウドファンディングやっていて、
そこから製品化された工作機械なのね。
違う展示会でNKワークスさんのブースで、
この機械の加工実演なんとか見たことあるんですけど、
何度見てもいいですよ。
これが家にあったらなという妄想を何十回もしました。
今回も加工実演やるみたいなんで、
皆さんも是非見てください。
多分これが家にあったらって妄想皆さんもすると思うんで。
という感じで大手メーカーもいいんですけど、
こういう機械も時間があったら是非見に行ってください。
木曜日は大坪さん一人で、テーマは日本の製造業工作機械メーカーの未来っていう話をするんですけど、
これも聞きたすぎるね。
本当にね、こういうのはアーカイブ残したりとか、オンライン配信してほしいんですよ。
残念ながらね、これ現地のみなんです。
もしこのタイミングでジムトフ行く人いたら、これらの講演はね、もうマスト絶対聞きに行ってほしいです。
最後、SNS系のお話ね。
冒頭でもチラッと話したんだけど、
もともとジムトフって結構企業主体のお堅い雰囲気の展示会だったんですけど、
コロナ感染症の流行以来ですね、色々と状況が一変して、
参加型っていうか、個人で発信している方がジムトフの中でも活動したりとか、
SNSを使って集客したり、コミュニティ作ったりみたいな流れがかなり強まってきました。
製造業系の人で、2020年ぐらいからSNSとかブログ始めましたみたいな人ね、めちゃくちゃ多いんですよ。
ほとんどその世代。
各有私もその一人です。
そういう流れもあって、コロナを節目として展示会の形とか雰囲気っていうのがちょっとずつ変化してるなって気がします。
まず紹介したいのが、たくみ先輩のハットリさん。
このものづくりのラジオにもゲストで来ていただきましたけど、
切削工具の専門メディア、たくみ先輩を運営している方です。
私とのコラボをきっかけに、たくみ先輩トークっていうポッドキャスト番組を始められてたりして、精力的に活動されてます。
ハットリさんのジムトフにかける気合がすごくて、ジムトフ連動企画を5つぐらい並行で進行してます。
ジムトフ行く方はぜひとも5つともチェックしてほしいんですけど、
特に事前に見ておいた方がいいなって思うのは、ジムトフ2024出展者こだわりノベルティー紹介です。
これ概要欄にリンク貼っておきます。
ジムトフって各メーカーがノベルティー配ったりするんですけど、展示会行く人にとってそれ結構楽しみの一つだったりするのね。
でもノベルティーの情報だけまとめた記事なんて、今までずっと存在しなかったんで、行ってみたらもらえたとか、
展示会終わった後に他の人がもらったのを見てさ、うわぁそのノベルティーめっちゃいいやん、俺も行けばよかったみたいなことがね、結構度々あったんですけど、
なんとこの度ハットリさんがそういうノベルティー情報を事前にまとめた記事作ったのね。
これね、すごいんですよ。
まあこういう記事をまとめるの大変ですよね、っていうレベルじゃないんですよ。
だってノベルティーの情報なんて調べたって出てこないんです。
だからこれね、自分で会社に直接問い合わせたりとか、こういう記事書くんで教えてくださいみたいな募集して、
こう能動的に情報を集めないと絶対こんな記事書けないの。
すごい数の会社のノベルティーの情報が書いてあるんで、相当これ頑張らないと書けないぞと。
まあ同じくね、やっぱブログ書いてるものなんでわかります。これすごいです、本当に。
これ個人でやったかって、やっぱね、ハットリさんすげーわって思いましたね。感動しました。
この人は本当こういうの上手っていうかね、僕には絶対真似できない。
この記事はね、本当に有益情報すぎるんで、ぜひともチェックしましょう。
あとハットリさんの話ちょっと続くんですけど、ハットリさんね、日刊工業新聞社の売り子として登場するみたいです。
11月5日と8日、この2日間の11時から12時までの1時間限定で南エリアにある日刊工の本売ってるブースね、そこに現れると。
で、本を売ってるらしいです。売り子だからね。
ちょっとね、まあ南エリアってね、まあ秘技地って言うとちょっと失礼なんですけど、メインのエリアからねだいぶ遠いんですよ。
ただね、AMエリアもそこにあるから、その時間帯ぐらいにちょっと南エリアの展示見に行こうかなっていう計画を立てて、ぜひともね、ハットリさんに会いに行ってください。
そこでね、匠先輩のノベルティもらえるみたいです。
あとついでに言っとくと、日刊工業新聞のブース行くと、ヤング機械技術っていう冊子がもらえるんですけど、
主にはですね、学生向け、未来の製造業を担う理工系学生を応援する雑誌ということで、そんなに厚みはないんですけど、
35ページから40ページぐらいかな、ぐらいの冊子がもらえるんですよ。
これね、ぜひ受け取ってください。
この冊子の中ね、かなり私が執筆した記事が入ってます。
というかね、9割は私の記事です。
ほぼこれ私の本って言って過言ではないぐらい、ほとんどのページ自分が執筆してますね、これ。
この冊子ね、タダでもらえるんで、ぜひともね、皆さんも手に取ってみてください。
ヤング機械技術ね。
で、ちょっと話戻しますけど、SNSから派生したイベントの紹介。
もう一つありまして、
11月9日土曜日、昼12時、中村とめ精密工業さんのブースにて、
社長のマルさんに丸いものを渡そうっていう謎の企画がね、これ開催されます。
これ毎回恒例になってるみたいですけどね、なんかこのマルさんになんか渡しましょうみたいな。
前回はね、バナナ渡そうみたいな感じで、
すっごい中村とめのブースにね、バナナ集まってたんですよ。
今回はね、丸いものってテーマなんで、
何らかの丸いものがですね、中村とめのブースに集結するはずです。
こういうなんか、SNSのノリと、あと実際の企業を絡み合いながらできるっていうのが、
本当にね、事務届の雰囲気変わったなーって思いますね。
皆さんもね、ぜひとも気になる人はね、丸いものを献上しに行きましょう。
どんな丸いものが募るか気になりますよね。
ちなみに丸いもの持ってなくても参加できるみたいですけど、
まあなんか探せば丸いものぐらいいくらでもありますから、
迷惑にならない範囲でね、持っていきましょう。
最後、これもうお知らせに近いんですけど、
私のところにもですね、ぜひとも遊びに来てください。
ジムトフ開期中6日間毎日います。フルでいます。
ジムトフの会場のどっかに必ず私がいるという感じになってます。
ぜひともね、私に会いに来てください。遊びに来てください。
毎回なんですけど、例によってですね、会社名は明かさないので、
支部長一体どこにいるんだって人は、私にXでDMください。
そしたら、ここに立ってますよってメッセージ返します。
何度か私とやりとりしたことがあって、会社分かっている人は、
もうそのままダイレクトに来てくれてOKです。
その場にいなかったら、休憩に行ってるか、くたばったかどっちかなんで、
今どこにいるんですかっていうね、DMをXでくれれば返すと思うんで、よろしくお願いします。
私は私でノベルティ用意してますんで、
お会いした方にはですね、新作のメカトロザウルスくんステッカーお渡しします。
その他いろいろグッズもあるんで、ぜひともね、もらいに来てください。
皆様に会えること楽しみにしております。
ただ私、支部長として立っているというよりは、
一、会社員として立っているんで、
一応その手前ですね、自社のブースの説明も聞いてもらうことになるんですけど、
今回結構面白い展示なんでね、楽しめると思いますんで、
そこらへんも楽しみにしながらね、私に会いに来てくださると非常に嬉しいです。
はい、クロージングトークです。
本日11月2日、何の日か知ってますか?
なんとですね、ポッドキャストものづくりのラジオ2周年記念日でございます。
おめでとうございます。ありがとうございます。
はい、ということでね、もうね、このものづくりのラジオ始まって、
2年経ったんですね。
月並みなんだけど、早いもんですよ。
でね、このものづくりのラジオの第2回のエピソードがちょうど、
今日みたいなジムトーク2022の紹介だったんですよ。
もうあれから2年経ったんですね。
いやー、感慨深い。
そこから週一の更新っていうのを1回も途切れることなく続けてこれていて、
リスナーの方もね、徐々に増えていっているんで、本当にありがたい限りです。
この2周年記念会はね、また別のタイミングでやろうかなと思ってるんですけども、
今日ね、ちょうど2周年のタイミングで配信することになったんでね、
これも何かの縁ということでお伝えさせていただきました。
皆さん是非ともね、今後ともよろしくお願いします。
これから3年、4年、5年と。長寿番組だとね、10年、20年やってる番組もありますから。
そんな感じでね、これからの製造業と共にあるものづくりのラジオでありたいと思います。
未来のことを語りつつもですね、まず直近のジムトフ2024。
これをどう乗り切るかと。
来場する人はね、楽しみだとか見学するんだって感じですけど、
6日間説明する方はですね、なんかこう、リフェイスの気分ですね。
受け切るというか、何とか乗り切るみたいな。
そんな気持ちもちょっとあるという感じですけど。