1. ものづくりnoラジオ-しぶちょー技術研究所
  2. #215 「個人でCADを作る時代」..
2026-10-17 50:47

#215 「個人でCADを作る時代」は到来する!?

📌 要約
NVIDIAがCADの心臓部「カーネル」をタダで公開⚙️ SNSでは「個人でCADが作れる」「CADメーカー終了?」とお祭り騒ぎ。でも機械設計者の目線では、ちょっと騒ぎすぎ🤔 そもそもカーネルって何? NVIDIAの狙いは? CADの価値はどこにある? 後半はAIが使うCADと、エージェントハーネス「Pi」の話へ🤖 すごいニュースには、心の中で「からの〜?」

⏱️ タイムスタンプ
オープニング — NVIDIAがCADの心臓部をタダで公開
今日のテーマ「『個人でCADを作る時代』は到来する?」
何が起きたのか — 「USD BRep」と中核の「SMLib」
SNSの反応 — お祭り騒ぎと「NVIDIA怖えなぁ」
「SaaSの死」はCADにも来るのか
一旦、冷静に — オープンソースのカーネルは前からある
お知らせ: フレアオリジナルの「五指ハンド」
そもそもカーネルって何? — CADのおさらい
カーネルは自社製とは限らない — SOLIDWORKSとParasolid
商用カーネルがタダに — VectorworksとOpen CASCADE
お知らせ: グラフテスターズデザイン
NVIDIAは、なぜタダで出したのか
3Dの共通言語「OpenUSD」とOmniverse
狙いはCADデータを流し込む“道”
Omniverseへの集約とオープン・クローズ戦略
心臓だけじゃ、CADは動かない — カーネル以外の部品
「CAD作れちゃったぜ」に一言「からの〜?」
使い手がAIなら、CADの理想は変わる
MCPでAIがCADを横から操作する時代に
AIエージェント特化のCADとトークンの消費
Piってなんだ? ラズパイじゃないエージェントハーネス
おもちゃのせんばんの設計をAIに手伝ってほしい
今日の結論 — 情報に踊らされず、おちついていこう
クロージング — Shapr3Dクリエイタープログラムとお知らせ

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🔗 関連リンク

NVIDIA USD BRep(GitHub)
https://github.com/NVIDIA-Omniverse/usd-brep

FabScene「NVIDIA、CADカーネル『SMLib』をApache 2.0で無償公開」
https://fabscene.com/new/news/nvidia-smlib-usd-brep-open-source-nurbs-cad-kernel-apache-2/

DEVELOP3D「Nvidia launches USD BRep geometry kernel for solid modelling」(シーメンスのコメントの出典)
https://develop3d.com/cad/nvidia-launches-usd-brep-geometry-kernel-for-solid-modelling/

OpenUSD(Universal Scene Description)
https://openusd.org/

NVIDIA Omniverse
https://www.nvidia.com/ja-jp/omniverse/

NVIDIA と大手産業ソフトウェア企業の協業発表(2026年3月)
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-and-global-industrial-software-giants-bring-design-engineering-and-manufacturing-into-the-ai-era

Siemens Parasolid
https://www.siemens.com/en-us/products/plm-components/parasolid/

Open CASCADE Technology
https://occt3d.com/

Autodesk Fusion の MCP サーバー(engineering.com)
https://www.engineering.com/autodesk-announces-fusion-mcp-servers-and-more-ai-updates/

FreeCAD MCP(コミュニティのアドオン)
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Pi(エージェントハーネス、GitHub)
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サマリー

NVIDIAがCADの形状計算エンジンにあたるSMLibを含むUSD BRepをオープンソース化し、商用利用も可能な形で公開したニュースを取り上げる。話者は、これで個人がすぐ高機能CADを作れる、CADメーカーが終わるという反応に対し、カーネルはあくまで心臓部であり、履歴管理や寸法拘束、アセンブリ、エラー処理、図面・部品表など多くの部品が必要だと説明する。NVIDIAの狙いについては、OpenUSDとOmniverseを軸に、CADの正確な形状データをデジタルツインやフィジカルAIのシミュレーションへ流し込む基盤を広げることではないかと推測する。後半では、MCPでFusionやFreeCADをAIに操作させる流れと、AI専用CADに必要な検証機能を考察する。人間向けCADをAIから操作するとトークン消費が大きいため、エージェントハーネスのPiでCAD操作に特化したエージェントを作る構想も語られる。話者は、子ども向けのおもちゃの旋盤設計をAIに手伝わせるため、変更履歴や設計意図を保てる仕組みを試したいと述べる。結論として、NVIDIAの公開は強力な選択肢の追加だがCADそのものの終焉ではなく、ニュースやAIの成果を「からの〜?」と冷静に見るよう呼びかける。

NVIDIAがCADカーネルを公開したニュース
どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックをザックバナに語るポッドキャストです。
この番組は、株式会社フレアオリジナル、グラフテスターズデザイン株式会社の提供でお送りします。
いきなりですが、あなたはCADって使ったことありますか?
C-A-Dと書いてCADですね。
CADっていうのは、コンピューターで物の形を設計するソフトのことです。
私みたいな機械設計者にとっては毎日いらめっこしているような仕事道具なんですけども、
そんなCADの世界で、最近ちょっとした騒ぎがあったんですね。
あの、泣く子も黙る、飛ぶ鳥を全て撃ち落とす、撃墜する勢いの世界のNVIDIAが、
CADの振動部にあたるソフトを、誰でもただで使える形で公開したんですね。
SNSでは、これで個人でCADが作れるじゃないかと。
CADメーカーちょっとやばいんじゃないのか、みたいな空気も流れていると。
確かにこれすごく面白いニュース、後で解説するんですけど、
ちょっと変な方向に騒ぎ過ぎ感はあるかなと思います。
CADをヘビーユースしている身からするとですね、やや過剰に言い過ぎであるというところも痛くなる感じなんですよね。
今日はこのNVIDIAのニュースの何がすごくて、何が言い過ぎなのかというのを、
独断と偏見でいろいろと落ち着いて解説していきたいと思います。
というわけで今日のテーマはこちら。
個人でCADを作る時代は到来する?カーネルとCADの間にあるもの。
まずは何が起きたのかという話からしていきましょう。
NVIDIAがですね、10月8日付けでUSDBREPというソフトウェアの部品をオープンソースで公開しました。
これはですね、CADの中で形を計算するエンジン、業界で言うカーネルと呼ばれるものがあるんですけども、
それを誰でも使えるようにしたライブラリーというのをオープンソースで公開したんですね。
この中核に入っている、このライブラリーの中核に入っているSMLibというものがあるんですけど、
このライセンスがですね、Apache 2.0という、ちょっといろいろな用語が出てきて分かりにくいんですけど、
かなり緩い、とにかく結構利用の幅が広いですね。
そういうオープンソースのライセンスで、ただでも使えるし、自分の製品にも組み込んでいいよって形で、
CADという3Dモデルを作るソフトの心臓部みたいなものがオープンソースで公開されたということです。
大々的な発表というよりはGitHubという開発者向けのサイトで公開されて、
翌週にはSNSで一気に広がったという感じです。
ちなみにこのSMLibというのは、もともと別の会社が1990年ぐらいから開発してたものらしいんですけど、
割と歴史のある商用のカーネルで、カーネルというのはCAD用のエンジンみたいなことね。
そのカーネルを作っている会社をNVIDIAが数年前に買収したという形らしいんですね。
このSNSの反応はすごく大きくて、一番目立つのはCAD業界にとってはビッグニュースだと。
そういう歓喜の声ですね。
そこにやっぱりSMLibで3D CADを作ってみましたみたいな人とか、
AIにSMLibで何か作ってって頼んだら、照明の3Dモデルがパッと出来ましたみたいな。
そういうことがSNSですごく言われているわけですね。
私調べ、エコーチャンパーなんだけど、すごくお祭り騒ぎが起きてるなっていうのを私のSNS上では見ました。
多分皆さんのSNS上では違うものが表示されていると思うんですけど、
結構話題にしている人が多いなっていう感じでしたね。
一方で、いやいやNVIDIA怖ぇなみたいな声も若干あるんですよ。
っていうのはCADメーカーですね。
3Dモデルを作るソフトを作っているCADメーカーっていうのは、
NVIDIAにとっては一緒に組んでいる相棒的な存在なんですよ。
っていうのはCADを動かすためにNVIDIAのGPUが売れるんですね。
っていうのと共存関係にあるんですよ。
なんですけど、そこにこの無料のカーネルっていうのを投げ込んでいくと、
いやこの容赦の無さが怖いねみたいなことがSNSで囁かれたりしていました。
CADメーカー大丈夫なの?みたいな。
もしかしてもうCADメーカー終了なんじゃないですかみたいな落ち着いてない意見もやや散見される感じで、
SaaSの死とかってよく言うんだけど、
月額課金のSaaSビジネス、ソフトウェアアザサービスのビジネスモデルが
AIの登場によって壊されるんじゃないかみたいなことがここ数年ずっと言われ続けております。
つまり月額課金してソフトウェアを今まで使ってたんだけど、
いやいやもう月額課金いらないです。もう自分で作れますよみたいなことで、
そういうサービスが一層されるんじゃないかなみたいな。
一部はあると思うんですけど、そういう話もCADの業界にもそういうのがやってきたよねみたいな、
そういうことがすごく言われているんですね。
確かにこう自分で作っちゃえる絶感はSNSで雰囲気ですごく流れてますと。
まあ個人で使いやすいようにオリジナルのCAD作れちゃうかもなみたいな、
そういうワクワク感っていうのは確かにありますし、私もそう思いますね実際ね。
その気持ちすごくわかるんですけど、やっぱりそうやってCAD全然作れちゃうじゃんっていう話題になる裏で、
やっぱり製品として売られているCAD、安定して使えるCADっていうのが、
ちょっとだいぶ下に見られてるんじゃないかなっていうのをCADユーザーとしては非常に思うわけですよ。
ここ一旦冷静にならなければならないなと思います。
NVIDIAほどの会社が商用のカーネルをオープンソースにしたっていうのはすごいんですけど、
ただこのオープンソースのカーネルっていうのは今まで世の中になかったわけじゃないんですね。
もう既にかなり良いものが世の中に公開されてるんですよ。
だからNVIDIAがこれを公開したからといって、一気にこの世界でみんながCADを作れるようになったっていうわけじゃなくて、
あくまでもCADを作ろうっていう人たちの選択肢が一つ増えただけなんですよね。
だからなんか今までの環境がガラッと変わったぜみたいな。
もう全然CADとか自分で作る時代になっちゃったねってわけじゃなくて、
もともとそういうものは世の中にあったけど選択肢が一つ増えたよっていうニュースだよっていうのをまず一つ捉えておくといいと思います。
もちろん個人でCADを作ってみようっていう人を否定するつもりは全くなくてですね。
というか作ってみるのはすごく大事だと思います。
ただCADってやっぱり3Dモデリングするソフトだよねっていう感覚あると思うんですけど、
モデリング以外の要素がめちゃくちゃ大事なソフトなんですよね。
別に私もCADメーカーの人間ではないですけど、
そのモデリングっていうのはもうCADの機能の一部なんですよ。
だからCADメーカーがやばいっていう話にはこの時点ではまだ全然そうはならないかなっていうのが私の意見でございます。
とはいえこれがすごいニュースなのは間違いないと。
何がどうすごいのか。
まずカーネルってさっきからずっと言ってるんですけど、
何者なのかとケンタッキーでしか聞いたことねーぞと思うかもしれないですけど、
まずそこから話していきたいと思います。
ロボティクスが未来を切り開く。株式会社フレアオリジナル。
フレアオリジナルさんからものづくり界隈に熱いプロダクトの紹介です。
その名もゴシハンド。
読んで字のごとく人間の手と同じ5本の指を持つロボットハンドのことです。
ロボットの世界には人間の作業を人間の環境のままやらせたいという大きな流れが来ています。
工場の軸も工具も身の回りの道具も全部人間が手で使うことを前提に作られています。
だからこそ作業させるにもAIに学習させるにも、人間と同じ5本指のハンドが効いてくるんですね。
フレアオリジナルではこの5本指のハンド、ゴシハンドの取り扱いを本格的にスタートしました。
DHロボティクス、リンカーボット、ウージー、サイノバといった複数のメーカーの製品を扱っていて、
用途に合わせて最適な一台を提案してもらえます。
さらにはハンド単体だけではなく、ロボット本体、GPU搭載PC、カメラまでを組み合わせたフィジカルAI開発環境を一式提案構築してくれます。
NVIDIA製品で国内トップクラスの実績を持つ正規一時代理店、量産量用さんとの協業で、JETSONやAIワークステーションまでまとめて相談可能。
もちろん売って終わりではなく、支援導入からシステム構築、技術サポートまでワンストップで対応します。
ご支援と一回触ってみたいなぁ、フィジカルAIうちでも始めたいなぁという方は概要欄のリンクからフレアオリジナルさんまでお気軽にご相談ください。
カーネルの役割と既存CADの構造
冒頭でもちょっと言ったんですけど、CADっていうのはですね、設計者にとって包丁みたいな道具なんですね。
昔はねペンと紙で書いていた図面っていうのがパソコン上でそのまま書けるようになったっていうのが2DCAD、2次元のCADというものです。
そこからさらに進化してパソコンの中で立体の形を作れるようになりましたよっていうのが3DのCADですね。
3D CADと呼ばれるものがあります。会社にもよるんだけど、今の機械設計を知るっていうのは3DのCADがメインなんですね。
メインというか切り替わっていってるよと。まだ2Dでやってる会社もありますけど、3Dっていうのがどんどん3Dの方向に行こうぜっていう風になっております。
3DのCAD、立体のモデルを何を作る時を想像するとですね、どうやって作るかというと、例えば四角い箱、スケッチって言って四角い図を書いて、
それを押し出しって言ってボコって立体にします。お豆腐みたいなやつを作って、そこに穴を開いていきますよ、ここをくり抜きますよみたいな感じで、
あと角をまとめますよっていう感じで、どんどんぽちぽち指定していくことでいろんな形を作っていくというのがCADの操作なんですね。
で、表面上はぽちぽちボタンを押す、マウスを押すだけなんだけど、その裏でこの箱から円柱をくり抜いたら、どの面とどの面がつながって、
どこに新しい辺とか面ができるのかっていうのを指令された値をすごく頑張って計算しているやつがいるんですよ、CADの中でね。
そいつがいわゆるカーネルというものです。計算機ですね。立体の形状をこうやって計算して作っていくっていう、そのまあ本当にエンジンみたいなものがカーネルなんですよね。
こう、面と辺と頂点をつながりで立体を表すVREPっていうやり方で、こう曲がった面とかね、そういうものも数式で正確に表現するみたいな、そういうことをしてくれるやつがカーネルというものなんです。
カーネルというものがCADに組み込まれてますよという話なんですけど、ここからちょっと面白い話で、このカーネルというものね、これね、CADメーカーが全部オリジナルで作っているとは実は限らないんですよ。
例えば、ソリッドワークスというCADがありますと、ちょっと設計に関わらない人はあるんだって感じだと思うんですけど、機械設計では超度定番のCADですね。
私もよく使ってました。で、今ねフランスのダッソーっていう会社の製品の一つなんだけど、元々は1990年代にアメリカのベンチャーが作ったCADで、その後ダッソーに買収されてるんですけど、
まあそれは一旦置いておいて、このソリッドワークスね、みんな大好きソリッドワークスの中で動いている心臓部、カーネルっていうのは、
ただですね、ダッソーシステムズとか、それに関わる会社が作ったわけではなくて、シーメンスっていうね、ダッソーのライバル会社が提供しているパラソリッドっていう名前のカーネルがあるんですけど、
それがね、使われているんですよ。で、このパラソリッドっていうカーネルは、私が前からもうお勧めして、お勧めし続けている。
そして今はその専用の、専用というかアンバサダーみたいなこともやっている、シェパー3D、iPadで使えるCAD、シェパー3Dの中身も実はね、カーネルが、パラソリッドが入ってるんですね。
で、これ車で言えば、本当にね、エンジンだけ他社から買ってきてますよ、みたいなパターンに近いですよ。
例えばトヨタのGRスープラっていう車があるんですけど、あれね、GRスープラって、エンジンはドイツのBMW製のエンジンなんですけど、
それでもあれはトヨタのスープラですよね、トヨタの車として走ってるんだけど、エンジンはBMW製ですよね、っていう風になってます。
CADも同じで、カーネルっていうエンジンは、CADメーカー同士でも共通であったりとか、他の会社から買ってくるっていう、部品の一つなんですよね。
で、じゃあ今回の取り上げているニュースのNVIDIAのカーネルのオープンソース化、これ何がすごいかというと、
これね、長年商用で使われてきた系譜のカーネルが、突然ですね、誰でもタダで商用、商売にも使えるような形でオープンになったということなんですよ。
もともとオープンとして作られてたものでなくて、商売に使ってた、そういう権利関係をちゃんと販売していたCADが突然無料になったと。
CADでカーネルが突然無料になったという、そんな感じなんですよね。
で、これもともとソリッドリブ、それじゃSMリブというカーネルなんですけど、建築系のデザインとかで強いベクターワークスっていうCADが、もともとカーネルとして使ってたものらしいです。
私もこれはちょっとよくわからないというか、ベクターワークスは使ったことないんですけどね。
ただ、さっきも言ったけど、オープンソースのCAD、カーネル自体は、別に今に始まったことじゃなくて、今まであったんですよ。
それからですね、オープンカスケードっていうカーネルが20年以上前からオープンソースで作られていて、それこそフリーCADのカーネルとして使われていたりとか、
あと、過去の回で言ってるんですけど、実はオープンカスケードの話、実は出してます。
皆さん初耳かもしれないですけど、モノづくりのラジオではこれ実は2回目の登場で、シャープ182ですね。
パイソンで形を作れると、プログラマブルCADを紹介したときですね。
CADクエリーっていうパイソンのライブラリーがあるんですけど、その中でも実はカーネルはオープンカスケードが使われていると。
ちょっと皆さん頭ごちゃごちゃになるかもしれない。とにかくオープンソースのカーネルってのは昔からあったと。
だから今回のNVIDIAの発表によって、ゼロから何か新しいことができるようになったぜっていうよりは、
なんかめっちゃ強い選択肢が1個増えたなというのが正確なところなんですよ。
しかも増えたのはCADじゃなくて、あくまでもCADの一部を携わっている心臓部分の部品が使えるようになったと。
これ中身はもうライブラリーで、これだけで何かソリッドワークスみたいなCADがすぐ作れるよっていう代物ではないんですね。
NVIDIA自身もそう説明してるし、実際に今回オープンソースになったソフトウェアについてくる画面もあくまでもテスト用のものなんですよね。
周りは自分で作ってくださいねっていう感じになっていて、立体系を作るメインエンジンはここにありますという感じです。
ただつまりは我々はCADの心臓部は一応手に入れているということなんですよ。
でも当然ですけど、車もそうですがエンジンだけじゃ車は走れないですよね。
そもそもそんな大事なエンジンをNVIDIAはなぜタダで急に出し始めたのかと。
まずちょっとここをね深掘りしていこうかなと思います。
オーダーメイド試験機ならお任せ。グラフテスターズデザイン株式会社。
先に断っておくと今回NVIDIAはですね、公開した狙い、オープンソース化した狙いをはっきりは全然語ってないです。
だからここからの話は私の独断と偏見と妄想になりますけども、こんなことなんじゃないのかなというぐらいで聞いていただければなと思います。
OpenUSDとOmniverseへのデータ連携
まず最初に押さえておきたいのが3Dのデータの形式の話です。
ステップファイルとかSTLとかね色々な形式あるんですけど、今から紹介するのはOpenSUDという形式です。
私も初めて聞いたんですけど、今回の話をするために色々調査をしていて初めて聞いた形式なんですけども、
これですね、ディズニーの映画でおなじみピクサーが作った3Dの世界を丸ごと記述するみたいな形式の3Dモデルらしいんですよ。
今では3Dの世界の共通言語みたいな存在になりつつあるらしいです。
なかなか機械の設計をやっていると携わらないんですけど、
例えば映画のワンシーンとかそれこそディズニーのピクサー作品をイメージしてもらうと分かるんですけど、
たくさんの人とたくさんのソフトが同時に入るわけじゃない。
1個のモデルというか色んな人が色んなその空間で色んなツールを使って作業して色んな映像を作っているわけですよね。
そのベースとなる世界のモデルみたいなものが3Dモデルみたいな空間があるわけですよ。
それを色々なソフトを入れながら映像を作っているという感じなんですけど、
その1個の世界のモデルを記述しましょうみたいなでっかいこの3Dモデルですね。
なんて説明するんだろうな。
とにかくみんなで共通に使える世界の3Dモデルですね。
その空間その世界観の3Dモデルを作りましょうみたいなところで、
そういう使える企画があるといいよねと言ってピクサーの人たちが頑張って作った。
映画のために作ったっていうのがOpenUSDというモデルの企画です。
2016年にオープンソースになっていて、今は業界標準にこれしようぜっていう動きになっているらしいです。
この映画の話をなぜしたかというと、
NVIDIAはこのOpenUSDというデータ形式を自社のオムニバースというプラットフォームで活用しています。
オムニバースは工場とか街を丸ごとコンピューターの中で再現するデジタルツインとか、
ロボットシミュレーションをするためのプラットフォームなんですね。
例えばデジタル空間上に現実世界と同じような工場、自社の工場を丸々一個作って、
そこでいろんな生産シミュレーションとかロボットの動きのシミュレーションを一気にやってしまおうぜと。
だからそれをデジタルツインですよね。
現実の世界と同じものをデジタルの空間に作って、それと現実をリンクさせながら、
現実ではできないようなシミュレーションとか実験をして、現実世界にフィードバックして使うみたいな。
そういうのをデジタルツインと言うんですけど、そのプラットフォームとして今推し進めているのがオムニバースというものです。
そこにさっき言ったようにPIXARが作ったオープンUSD。
すぐ言い間違える。オープンUSDですね。これが使われているということなんですよね。
NVIDIAは今年の3月の公開ブログでCADのデータ、3DモデルとかCADのデータをオープンUSDに変換することは、
フィジカルAI、つまり現実の世界で体を持って動くAIの流れの中で重要な一歩だというふうに言っているんですね。
だからそういう空間に我々が設計している機械のモデルとかを置いて、ちゃんとシミュレーションするというのがやっぱりフィジカルAIにとっては非常に重要です。
そこで全てシミュレーションできるからね。
これでいろいろと推し進めていこうということをブログに書いてあるんですけど、
同じ3月にDASOとかPTCとかCMSとかそういった大手のCADメーカーもその流れに協業しますよみたいなことを発表しております。
ここまでの話を踏まえると、今回NVIDIAが新しいオープンソースのカーネルを公開したということは、
実はそのCADメーカーを潰しに来たぞということではなくて、CADで作った正確な形、機械の形のデータをシミュレーションやロボットの世界に流し込む道っていうのを
復刻したかったんじゃないかなというふうに私は読んでます。
フィジカルAI文脈ですよねこれね。
その道の入り口として、実際に正確な形を扱えるカーネルを置いたというのがこの戦略なんじゃないかなと。
実際にどういう話かというと、今回公開されているUSDB LAPという、これがNVIDIAが公開したカーネルの名前なんですけど、
このカーネルってオープンUSDの形式とのデータのやり取りっていうのが売りの一つになっているんですよ。
これまでそういう世界のモデル、ピクサーが作った世界モデルみたいな形式のものに、
CADのデータ、我々が設計した機械のデータを持ち込もうと思った時ですね。
結構ね、この形の細かいもの、変換がすごく難しかったんですよ。
見た目は再現できても、寸法の正確性とか、面と面との繋がり、CADならではのデータっていうのがそこで欠落しちゃって、
なんかこのこっちにCADモデルを持っていくとうまく形表現できないよね、みたいなものがやっぱり問題として上がっていたんですね。
なんですけど、今回NVIDIAが公開したカーネルであれば、CADの正確の形のままオープンUSDというその形式に変換できたり、やり取りができるんですよ。
そこが結構得意なカーネルなんですよ。他のカーネルとの違いはやっぱりそこにあります。
で、その基盤が今回無料で公開されましたよ、というのが今回のニュースのある意味で趣旨なんですね。
ここから私の推察ですけど、最終的には製造業全体のフィジカルAIのシミュレーション環境をNVIDIAのオムニバースに集約していきたいというふうにNVIDIAさんは思っているんじゃないかなと。
そこでプラットフォームとして派遣を取ってやろうという話で、今回こういうCADモデルを変換できるような素敵なカーネルを皆さんにプレゼントしますねということを言っているんじゃないかなと思いますね。
形を扱う土台のデータの形、土台のデータの形式というのはもうオープンにして仲間を増やしますと。
みんなが使えるデータの形式ですよというふうに出して、それを動かすGPUとかシミュレーション環境というのはNVIDIAが抑えると。
いわゆるオープンクローズ戦略ってやつですよね。ここをオープンにしてここはクローズにするという、そういうことを決めてビジネスを広げていこうという定番の戦略なんですけども。
今回はねそのオープンクローズ戦略、だからオムニバースというプラットフォームを中心にしたオープンクローズ戦略の布石の一つなんじゃないかなと私は思っているという個人の感想でございます。
まあいずれにしてもNVIDIAが配ったのはあくまでもエンジンなんですよ。
これでCADができるぜというよりはどっちかって言ったらそのデータ変換ですね。世界モデルというか、世界モデルってちょっと語弊があるんだけども。
この空間を全部表せるようなそういう3Dの形式に今我々が使っている機械で使っているCADのデータを変換できる。
それが得意なKernelをみんなで使えるように公開したっていうのが本質的な部分かなと思います。
まあいずれにしてもやっぱりNVIDIAが作ったのはあくまでもエンジンの部分だと。CADの全てではないんですね。
カーネルだけではCADにならない理由
じゃあそもそもちょっと話は盛り返して戻してCADってCADの価値って一体どこにあるんだと。
これでみんなCADが作れるぜって言っていて騒いでいたけど実際そうではないと。
じゃあCADって何がすごくてCADの中でどういうことが起きてるんだというお話を今からしようと思います。
さっきも言ったけどCADを車に例えるのであればKernelっていうのはエンジンなんですね。
でもエンジンだけ手に入っても車にはならないと。
ハンドルもいるしブレーキもいるしメーターもいるしタイヤもいると。
いろいろいるじゃないですかボディも入れますよと。
でなんならもう車検だってありますよと。メンテナンスも必要ですよみたいな。
CADも同じでKernelの周りにいろんな部品が組み合わさってようやく仕事で使えるそういう道具になっているんですね。
例えばですけどCADでよくあるパターンの操作として立体形状がありますとここに穴が開いてますと。
じゃあこの穴を10ミリ横にずらしたいですよみたいなね。
設計ではよくある場面を考えてみるとですね。
3D CADはまず平面にスケッチを描いてそれを押し出したりくり抜いたりして形を作るんだけど
そのスケッチの寸法に描いた絵自体に寸法が引いてあってですね。
ここのここの間隔はこれでこことここは平行でみたいな条件が全部ついていてその条件を解いて形を決めると。
でその条件が変更されたら変更された条件に従って形を組み直すみたいなプロセスが必要になってくるんですね。
かつアセンブリっていって部品と部品が組み合わさっているものだったら例えばこの穴が動いたらそれに付随しているボルトも一緒に動かすよみたいな。
そういう計算がやっぱ別で必要なんですよ。
部品間の条件を計算する仕組みも必要でこういう機能っていうのは実は別にカーネルとは別の部品でシーメンスなんかはそれも単体で売っているぐらいです。
例えば形を途中で変更して決め直したらですねその後ろの工程ですねその後この移動したボルト穴に合わせてこの穴も開いてますよって言ったらそれも一緒に動かなきゃいけないみたいな。
どこの工程でどの基準に対してどういう指示をして穴を開けたかみたいなものを履歴として全部キャドって覚えてなきゃいけないですよね。
覚えてなくてもいいキャドもあるんですけどヒストリカルキャドっていうね履歴を持っているキャドっていうのは全部覚えてるわけ。
それ故に一箇所変更したらそこに付随するものも全部こう一緒に変更していけるという形になってます。
だから履歴の仕組みっていうのがいるわけね。
この番組の前でもよく紹介してるんだけど機械設計って本当に変更設計変更の連続なんで後から変更する変える作ったものをちょっと変えれるみたいなことが結構重要で大切なんですよね。
それができないと一回穴消してもう一回開け直すみたいな結構めんどくさい作業がいるんですよ。
カーネルってどこで動いているのかというとですね寸法を例えば変えますとスケッチの寸法を変えますと。
キャドは変えたところからその後ろの工程順にその全部設計をやり直していくんですね。
押し出す穴開け角を丸めるっていうのを形が変わるたびにその工程順にカーネルが呼ばれて
ここ変わったからこういう形だよね。ここ変わったからこういう形だよね。
ここ指示されてるからここめんどくさいよねみたいな感じで一回一回形状を決めていってくれると。
そういう計算をしているのがカーネルなんですよね。
呼び直して計算をさせ直していると。
その先に形を決めた先に図面とか部品表みたいなものがあってその形の外以外の仕事も山ほどあるんですよ。
だからそのキャドを使っていろいろ形を作ろうというプロセスをたどると
キャドのエンジンカーネルの部分すごく大事だし確かに3Dモデルを作るのはそれができないですけど
それ以外の工程とか役割を持った部品っていうのが本当に多くて
形を作るのは本当にキャドの入り口にしか過ぎないんですね。
しかもこのねさっきも言ったけど後から形を変えるのがめちゃくちゃむずいんですよね。
穴1個足しただけでもなんかねいろいろと面についてた名前が変わったりとか
基準の面が消えたりしてですね壊れたりしてめっちゃエラーが出るってことは設計あるんですよ。
ここに穴あげをピュッて開けてこの穴ちょっと消そうってペッて消したらなんかモデルが真っ赤になって
エラー形状定義エラーズズズズッつってやべーこれどうやって直せばいいんやみたいなことになっているのが結構設計あるあるですね。
モデリングしたことはもうもうトラウマ級に大きいモデルでそれになって
やべ固まったみたいなことがねよくあるんですけど
まあそうならないためにというかなるべくそうならないように
いろいろと計算し直したりとかうまく処理しましょうねっていう仕組みも
キャドの中にいろいろ長年の歴史と秘伝のタレみたいなものを作り込まれているわけですよ
実際今のハイエンドのキャドでも形状定義エラーで止まったりとかなんか真っ赤になっちゃったりするわけで
そのモデルの作り方とかって結構ノウハウがないとできなかったり
それを嫌ってノンヒスって言ってね履歴のないキャドを使うとかっていう人もいるし
その方が軽いよねっていうキャドもあるんですけど
まあまあいろいろとにかくいろいろいろんな視点でキャドっていうのは部品が作られているわけですね
だからちょっと私の意見ですけどSNSで見かけるキャド作れちゃったぜ
キャド作っちゃったぜもうキャドいらないんじゃないみたいな意見に対しては
私の一言はからのっていう話です
これ落ち着きAIっていう別の番組でも言ったんですけど
AIの驚き屋さんってねいろいろいるんですよ
AIでこんなことできましたみたいな
うわもうこれ入れませんと
はい皆さんの世界終了ですこの仕事なくなりますみたいなことを言うんですけど
その成果物に対してからのって言った時に
回答ができるものっていうのはやっぱ本物かなっていうのは私の基準としてあるんですね
これすごいでしょって見せてすごいねからのみたいなちょっとすかし感はあるんですけど
そのからのがの先がないっていうのは結構ただパフォーマンスとして見せてますよね
それっていうのが結構ありがちだから
そういう視点でいろいろSNSを見るといいんじゃないかなっていうのが私の一つのアドバイスなんですけども
3Dキャドもそうで3Dモデル自分でキャドできちゃいましたよっていうのはやっぱからの
それ何かに使いますか寸法変換しても大丈夫ですか何百個の部品と組み合わせてもちゃんと動きますかみたいな
何年経っても他の人は設計直せますかみたいな
そういうねあといろんな形式に対応してますかみたいな
言い出したらキリがないからのがやっぱりキャドにはあるんですね
強い言葉をあえて使うとやっぱり3Dキャドもどきみたいのを作って見栄えのいいとこだけ見せて
どうやって言ってる人もやっぱり多少多い気がしますね
かっこ当社費ですよ当社費で私の感覚です
たださっきも言ったけど作ってみることはすごくいいと思います
作ってみること自体はいいんだけど
なんかそのワンパターン動いていやキャド作れたぜっていうのはやっぱちょっとね
既存のキャドっていうのをちょっと下に見過ぎかなって思いますね
形状が出せるってのはキャドのスタートなんですよ
そっからキャドとして成り立たせるためにはとんでもなく長い道のりが待っているわけですね
その長い道のりを何十年もかけて歩いてきたのは製品として売られているキャドたちなんですよ
安定して使えると大規模でもサクサク動く落ちないと
落ちても保存されてますよデータがみたいなね
当たり前に使えることっていうのが結構重要で
我々としてはやっぱそれがありがたいという感じですね
だからそういうことをねやっぱないがしろにしてはいけないんですねと言ってはみたものです
別に私がキャドメーカーの回し者でも何でもないんで
AIが操作するCADとMCP
個人でキャドを作ることの期待っていうのも当然あるわけです
ここまでの話は全部人が使う今の既存のキャドのお話でしたけども
キャドを作れるんだったらキャドの使い手が人間じゃなくてAIだったらどうなるんですかと
そういうお話もできますよねと
このねAIが使うキャドみたいな話って
今年の2月ですねシャープ802の回でも話してます
さっきもちらっと話し出したけども
コードですねプログラミングのコードで形を作るプログラマブルキャドと
AIエージェントの可能性について語った回があるんですけども
そこではAIにとって人間向けのボタン
ユーザーインターフェイスですよね
メニューとかむしろ邪魔でコマンドで動くとか
プログラムで記述できるキャドの方が得意なはずだという話をしたんですよ
あの時はだからプログラムキャドでいろいろな形を記述したりとか
それでGitに履歴を残すみたいなことが形をコードとして履歴を残すみたいなことができたら
結構いいんじゃないのこれ可能性を追求していきたいんですよみたいな話をして
私がこれ注目してますよっていう知る人ぞ知るみたいな分野の話をしたんですけど
なんとですねそれが半年経って半年だよね半年ちょっとか経って
今どうなってるかというとですね
今年の2月はプログラムで記述した形作れますよねって言ってたんですけど
今はですねAIが人間用のキャドを横から操作できるという時代になってきましたと
そのための差し込み口がいわゆるMCPとAI界のUSBタイプCと言われ続けてるやつですね
だからAIエージェントにプスッと差し込む物理的に差し込むわけじゃないんだけど
繋ぎ込んであげればこれ今繋ぎ込まれましたキャドが繋ぎ込まれました
使い方が頭に流れてくる使えますこれ支部長さんこれ動かせます
こいつ動くぞということでキャドをAIエージェントが動かしてくれると
そういうものがMCPですね
今代表して対応しているのはオートデスクフュージョンとかあとはフリーキャドですね
ここら辺はMCP対応してますし他にもMCP対応のキャドソフトっていうのがいっぱい出てきております
パラソリッドを持っているシーメンスのソフトウェアの部門のトップですね
今年のインタビューでですねAIをキャドに繋ぐことの可能性について聞かれた時に
その価値っていうのはモデラーが一人増えるということにないと
AIを今あるキャドの道具にどう繋ぐかが価値だという話をしてるんですね
だからこのAIがキャドを操作できることになった価値っていうのは
自分の代わりにAIを操作してくれる人が一人増えたな
自分の代わりにキャドを操作してくれる人が一人増えたなっていうことではない
AIがどうやってキャドを道具として使いこなすかっていうところが重要なんだぞという話をしていて
やっぱりこの表の会社もAIとキャドの繋ぎ方っていう部分にすごく価値を見ているわけですよ
最近何が起こったかというとさっきも話したけどNVIDIAの商用のカーネルが無料で開放されて
無料のカーネルは元々あったんだけど1週間も経たないうちに
じゃあこれ使ってみようって言って
いろんなAIから繋ぎ込める口までついたソフトウェアが第三者から
サードパーティーというかいろんな人が個人で開発していろいろ出てきたと
SNSにはAIでキャドを作らせてみましたみたいなことがより並ぶようになったんですね
これはすごいですよ
元々今年の2月なんてAIでキャドできるんかって言ったらできなかったですし
今って別にチャットGPTデスクトップじゃなくて
普通にブラウザから使えるチャットGPTすら3Dキャドのモデル吐き出したりできますからね
なのでかなりいろんなことが一気にできるようになったなと
もう時代の進み方が早すぎてついていけない節はあるんですけど
AI専用CADとトークン消費
AIがキャド操作を手伝いますよみたいな時代から
AIだけがキャドを操作できますよみたいな世界も来るんじゃないかなっていう風に思ってるんですよ
だからキャドの作り方が変わるというか
キャドを使うのはAIですよってなるとキャドの理想的な形って変わってくるんですよね
AIに必要なのは画面じゃないですよ
人間だったら3Dモデルが見れる画面とかいろんなボタンが必要なんですけど
AIに必要なのは穴4つとか20mm間隔で指示をする設計意図を渡せる口と
実際に生成された結果が正しいか
AI自身が確かめられる仕組みっていうのが必要になってくるわけね
確かめるっていうのは何かっていうと
カーネルってさっき言ったキャドのエンジンって
こういう形作ってとかこういう計算してって言われて
できましたって形返すんだけど
たまに形がうまく計算されてないっていうことがあるらしいんですよね
確実にちゃんと計算してくれるわけじゃなくて
たまにエラーを出すので
そういう形のいびつさに対して
いやこれ違うよねもう1回計算しましょうねみたいな
やり直しとか修正みたいなことをかけて
初めて3Dのモデルができると
その処理をキャド側はキャドソフト側でこなしているらしいんですけど
そういうものをちゃんと含めた判断ができる
AIのモデルというか
AI用のキャドが必要になってくるんですね
人のキャド
人が操作するキャドをそのまま横から操作するんだったら
その仕組みっていうのはキャドの中に含まれてるからいいんだけど
AI用のキャドを作るってなったら
またその確認のプロセスみたいなものも
AIにやらせたりとかっていうことが必要になるんじゃないかなと
これちょっと私の予想ですけど
そういうことも含めて
AI用のキャドを作らなければならないと
だからさっき話したMCPは
あくまでも人間用のキャドをAIに差し込める口を作ると
これは人も使えるしAIも使えますよみたいな
これはこれでいいと思うんですけど
最初からAIエージェントを使うことに特化したキャドがあったら
多分結構強いんですよね
というのも何が強いかというと
AIのサービスって読み書きできる上限があるんですね
その量を数えたいのがトークンっていうんだけど
サブスクリプションの中でトークンを消費しながら
AIを動かしますよと
このトークンの消費量がやっぱりMCP経由だと
非常に消費が激しいんですね
元々人が使うように作られているものを
AIに無理やり繋いで操作させてるっていうのもあってですね
非常に消費が激しくて
どのくらい激しいかというと
私の経験則でいうと
4時間ぐらい分回したら
1週間分のトークン使い切っちゃったよみたいな
そのぐらいやっぱ消費するんですよね
だいぶ最近のモデルの効率が上がってきて
長く使えるようになってきたとはいえ
結構1日回してたら余裕で1週間分解けちゃうよね
みたいなものは全然ありますと
そういう問題がとにかくあるんですよ
ただこれを単にMCPで繋いでるからだって
判断するのは早くて
AIエージェント自体もやり取りのたびに
会話の履歴読み起こしたりとか
道具が返してきた結果を読み直すから
やっぱねこのやり取りの中で
どんどん情報が膨大になっていったりとかって
するわけですよね
やっぱねこう
MCPってかCADを操作するのに適切な形に
AIエージェント自体もなってないということで
結構そのトークンの消費にまだまだ
無駄があるんじゃないかなと思ってます
なんでやっぱそのMCPCAD側もしっかり
PiでCAD操作エージェントを作る構想
AI用に作るっていうのもあるんだけど
AIエージェント側もCAD用に
AIエージェントを作るっていう視点も
一つ必要になるかなと思います
今私がその観点で注目してるのが
パイというものなんですね
パイといってもですね
円周率でもなければ食べ物でもないと
みんな大好きカードサイズのマイコン
ラズパイのことでもないんですね
これエージェントハーネスで
パイっていうものがあるんですよ
どんな優秀な馬でもバグがなければ
行きたい方向に走ってくれないと
AIも同じでどんな賢いモデルでも
道具を持たしたりとか
段取りを決めて記憶を残すみたいな
そういう仕組みいわゆるハーネスがあって
初めてAIエージェントとしての
仕事ができますよねと
だからハーネスエンジニアリングなんて
よく言うんですけど
AIの世界でよく聞くクロードコードとか
コーデックスもいわゆる
ハーネスの一種なんですね
AIモデルにファイルを読み書きさせたり
コマンド打ったりする道具を持たせて
仕事をさせてるわけ
ハーネスがこの道具使いますよって
道具使ってくれるみたいな
そういうものをAIにまとわせてるっていうのが
今のAIエージェントなんですよ
今言ったパイというものはですね
そのハーネス自体を自分自身で組み立てられる
オープンソフトのソフトです
このパイの面白いところは
とにかくちっちゃいんですよ
最小構成
もともと最低限の道具しか持ってなくて
無課金ユーザーみたいな感じの
AIエージェントがまず作れますよと
必要な道具みたいなのがあれば
自分で足してってくださいね
みたいな作りになってますと
パイ自体もMCPの接続には対応してるんで
一応パイを通して作った
AIエージェント
パイを使って作った
AIエージェントをMCP繋げて
操作させるってことも一応できます
MCP対応したの最近らしいですけどね
とにかくクロードコードみたいなやつの
超シンプル版を自分で作れますよ
っていうのがパイというものです
私が今考えてるのは
このパイを使って
CAD専用の道具だけを持たせた
CAD操作専用AIエージェント
みたいなハーネスを作れたら
結構トークン節約できるんじゃないかな
っていう仮説を今立ててます
接続先はフリーCADとか
Fusionでもいいんだけど
そっちCAD側を一生懸命頑張るんじゃなくて
AIエージェント側を
ちょっと最低限のもので
CAD操作だけに特化したやつを
うまく作ってあげたら
なんか節約できる気がするんですよね
気がするってだけでまだやってないですけどね
かなり無駄なトークンを減らせて
長時間いろいろさせられるんじゃないかな
と思いますと
まずちょっとね
最近やりたいなと思ってるんですよね
その先も考えてて
そもそもAIエージェントが操作しやすい
CADソフトっぽいものを作って
MCP経由じゃなくて
エージェントの機能の中に
がっちり組み込んじゃおうでみたいな
CADしかしないAIエージェント
がっつり版みたいなやつね
だからソフトとして
ソフトとして本当はCADの部分と
AIエージェントの部分分けとくのが
いいと思うんだけど
そのエージェントはCADでしか
使わないよってなったら別に
そこを素結合にする必要なくて
密に結合させて
これ一個のそういう
3Dモデリングできるエージェントです
みたいな形で作っても
なんか面白いかなと思ってます
MCPをあえて返さないというか
中に入ってますよみたいなね
トークンがそれで
本当に消費量減るかっていうのと
どのくらいのクオリティのものが
モデリングできるかっていうのは
分からないんですけど
MCPを外すことによって
どこまで
密にできるかなっていうのも
面白いかなと思ってます
観点として
もうやってる人もしかしたらいるかもしれないですけど
まだそこの調査できてないんだけど
本当にできるのって言われたら知らんっていう感じですね
いいんじゃないかなと思いついて
Piっていう
Pi自体はいろんな
シンプルなAIエージェントを作るのに
使えるから
勉強中で
コツコツいろいろ
シンプルなものを作っているんですけど
エージェントを使う上で
トークン量の節約って
みんなの課題ですから
そこにキャドウを使う上での
トークンの節約みたいなものが
入ってきたら
いい気がするんですよね
本当にトークンが減るのかどうかはやってみないと
分からないんで
やってみようかなと思ってます
なんでそんなに渋キヨさん
トークン節約しようと思うんですかというと
おもちゃの旋盤設計と今回の結論
おもちゃの旋盤って
今プロダクト作ってますけど
その設計をとにかくAIに手伝ってほしいから
この番組でも何度か話してますけど
子供向けのおもちゃの旋盤を
作っているんですけど
なかなか設計が進んでいかないよねという現状が
ありますと
一応今でもAI使って設計したり
モデルの修正とかしてるんですよ
ボムとか部品表作ったりとか
コスト計算とかも結構サクサク
やってくれたりモデルの整理とかも
やってくれるんでかなり
楽になってはいますけど
やっぱもうちょっと
具体的なところを任せたりとか
あとなんか変えちゃいました
って言って元に戻せない
みたいなパターンが何回かあったから
そういうところを
うまく設計できるようにしたいですよね
変更履歴を残したりとか
なんでこここんな風に変えちゃったの
みたいなやつもあるから暴走して
その意図を保存したり
みたいな
今まで本当にあんまり良くなかったんだけど
そういう変更したモデルを
全部保存するようにみたいなことしてたら
やっぱモデルの容量も大きくなっていくし
そこに対してトークンも
かかってくるし
一瞬でトークン消費しちゃうみたいな
管理みたいな設計情報管理みたいなやつも
なかなかうまくできないですよ
AIエージェント使うと
そこも含めたエージェント
みたいなやつがあったらいいんじゃないかな
って思ってはいるんですけど
深くやっていくと多分ドツボにはまるんで
なんかこう
概念実証みたいなこと
だけでもできればなんか面白いかな
と思っているという
自分が興味を持っている
お話をさせてもらってます
それが世界に注目されてるよとかいうわけではないです
そういうのいいんじゃねって思ってる感じですね
とにかく
私が会社に行ってる間におもちゃの旋盤の設計を進めてくれる
部下が欲しいわけですよ
だからそれをコツコツ
部下からまずコツコツ作るということでございます
という最後も
ふわっとしたまとまりになったんですけど
ここまでの話をまとめると
まずNVIDIAがカーネルを公開しました
オープンソースで
これはすごくビッグニュースで
CADメーカー終わりなんじゃないかと騒がれていたんですけど
確かにモデリングを含めて
CADアプリみたいなのを
作る上では
すごく便利な選択肢が一つ増えたかなと思います
ただやっぱりCADを成り立たせるには
他の部品もいろいろ必要なんで
これでCADメーカー終わりですよみたいな話では
全然ないですよと
そもそもオープンソースのカーネルは
世の中にありましたよという話を
まず覚えておいてくださいと
なんですけどCAD自体を
自作するっていうのは
AIエージェントと繋げて
CADを自動で操作させましょうみたいなものを
個人開発する上では
非常に役に立つかなと思ってますし
私もそこには依然として注目してますよ
ということですと
CADはなくなりません
CADの価値は心臓の外にあるからですね
自分でCAD自身を成り立たせるのも
なかなかハードルが高いと
部分的なモデリング
ただ部分的にモデリング機能を
ツールに実装したりとか
さっきも言ったように
エージェントとシームレスに繋ぐってことは
どんどんやりやすくなってくるかなと思いますと
というのが今日の結論でございますね
なんで今日は
皆さん情報に踊らされずに
落ち着いていきましょうということです
落ち着きAの方でも非常に言ってますけど
これを聞いてるあなたもですね
すごいニュース見かけたら
うわー世界がこんなだったんだ
じゃなくて一回心の中で
からのーって言ってあげると
落ち着くことができるんじゃないかなと
それをうがった目でSNSの発信とか
世の中の情報を受け取るというのも
非常に大事な視点でございますよと
それだけでニュースの見方がだいぶ変わりますから
最近やっぱ製造業の
界隈でも
すごくAI使ってこういうのをしましたみたいな
発信が増えてて
AI浸透して聞いてるなと思うんですけど
同時にやっぱちょっとよく見せすぎだな
っていう技術もありますから
そういうとこに踊らされないように
曇りなきマナコで見定めていきましょう
というわけでクロージングトークです
非常に今日はマニアックで情報もりもりだったし
ちょっとところどころ
詰まって喋る部分もありましたけどね
私もちょっとCADの専門家ではなくて
CADのユーザーの一人なので
まあまあそのね
CADっていうのはそんな簡単なものじゃないし
安定して動くCADってやっぱ
すごい設計者として大事なんだよ
ということを
理解していただけたらなと思います
あとですねCADなんか触りたいなと思う方は
ぜひともシェパー3Dですね
3D
CADじゃなかった
iPadで使える3DCADで
ずっと推してるものであります
シェパー3Dクリエイターに
登録してまして
有料版無料で使わせてもらう代わりに
シェパー3Dを世の中に広めていきましょう
みたいな立場を
シェパー3Dさんからいただきまして
申し込んだんですけどね自分で
そういう発信をしております
ちなみにこれ皆さんも申し込めますので
シェパー3Dでなんか作ってるよって方は
みんな申し込めるような
そういうプログラムになってて
それで認定されるかどうかは置いておいても
結構
シェパー3Dでものづくりしている人は
1回募集してもいいんじゃないかな
と思いますのでそのURLも貼っておくんで
ぜひぜひ活用していただければなと思います
CADを使ってですね
モデリングしていきましょう
よろしくお願いいたします
というわけで今回はここまでとさせていただきます
私は技術ブログ支部長技術研究所も
運営しております
こちらもぜひともチェックしてください
また兄弟番組ものづくりの視点ですね
毎日配信中でございます
こちらもぜひとも聞いてください
あと新しい番組始まりました
週刊3Dプリンターポッドキャスト
というね工業高校農業部の
牛若さんますぼーさん
私の3人でポッドキャストじゃなかった
なんでポッドキャストって言った
3Dプリンターについて語る番組でございます
とぜひとも
毎週月曜日配信なのでぜひとも聞いてください
今ポッドキャストと言い間違えてしまったのは
この次紹介する
ポッドキャストの教科書ラジオという
ポッドキャストもやっております
毎週水曜日に配信されることがあると
毎週配信
される予定ではあるんですけど
時々お休みをいただいている感じも
あるという番組でございますけども
あのね
ポッドキャストプロデューサーのコンさんがね
頑張って作ってくれておりますけども
こちらもね毎週水曜日上がりますので
ぜひともよろしくお願いいたします
あとは面白いXラボというリスナー向け
コミュニティも運営しております
こちらもよろしくお願いします
LINEのオープンチャットもやってますからね
こちらも入っていただけると嬉しいです
またですねここから重要な
お知らせですよ
お知らせじゃない重要なお話ですよ
このものづくりのラジオ
いいなぁと思っていただけたらですね
各ポッドキャストアプリの評価
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50:47

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