実はね使いこなすのが結構難しくて、 実際こう日本全体で見ると思ったように普及が進んでないよっていう問題があります。
よく言われるのはやっぱ世界的に見ても日本のものづくりとか製造業は3Dモデル、 だから立体のデータですね、あれをあまりうまく扱えてないんじゃないの?みたいな
そういうことがよく問題として挙げられています。 3D CADっていうものをですね我々そして日本は使いこなしていかなければならないんですね。
そんな日本の製造業にですねこう流星のごとく現れたのが CADを愛しCADに愛された男
そうCAD内さんですね。 CAD内さんはねCADメーカーに勤めながら個人的にもCADに関する情報発信を行っているっていうね非常に面白い方です。
私もね設計者の端くれなんでCADを使ってますし、 仕事でも使うしプライベートでもねよく使ってます。
なので今日はCADを使う人とCADを広める人の対談だと思っていただければと思います。 例によってこのコラボ会は2部構成となっています。
第1回目の今回は主にはCAD内さんってどんな人なの?っていうね パーソナリティの部分を深掘る回です。
第2部は明日投稿しますけど、そちらではCADについてザックバランに対談をしております。
というわけでちょっと前置き長くなりましたけども本編の方をどうぞ。 今日のゲストはCAD内さんです。
よろしくお願いします。 じゃああの本当はちょっとさっき1回喋ってもらったんですけどちょっと音声トラブルで今
撮り直してますんでもう一度ですね自己紹介の方をお願いしてもいいですか?
はいCAD内と申します。 最近よくCAD内さんって呼ばれることがあって
CAD持ってない人みたいな思われるのちょっと嫌だなと思いながら改めてCAD内と言います。
よろしくお願いします。 主にSNSでCADに関する話とか3Dデータの活用みたいなことに関して情報発信をしています。
私あの今CADメーカーに勤めてましてそういった背景でCADに関する情報をもっと出していきたいなという活動をしております。
はいよろしくお願いします。 ちなみにまず大前提のあのお話をちょっとしてもらいたいんですけど
僕のリスナーさん多分CADってなんだっていうのがあまり分かってない人が多少いると思うんですよ。
なのでまずそもそもCADとは何かこれをですねあのまず説明していただくことは可能でしょうか?
はい大丈夫です。 CADっていうのはコンピューターを使って設計を支援する道具です。ソフトウェアですね。
略としてはコンピューターエイデッドデザインの略で頭文字のCとAとDを取ってCADというふうに呼んでいます。
でもあの例えばそのパソコンで何か3次元のモデルを作ったりとかこれを何か作ってそれを加工したいという時に図面にして設計者の人が考えた情報を伝える道具というような形で使われています。
はいあの私もですねCADは大変お世話になっているソフトウェアでございます。
そのCADメーカーでCADおじさんは働いてCADに関するとか3Dモデルに関する情報発信をされているということなんですよね。
主に発信の媒体というのはSNSで言うとXになるんですか?
そうですねXが一番発信してますね。もう一つリンクトインというところでも情報を発信しています。
なんかリンクトインの方が最近ちょっとCADおじさんのリンクトインを見てですね思ったんですけどなんかフォロワー数というかリンクトインの方がなんか影響力強くないですか?
そうですねあの実は私あのXを始める前にリンクトインから最初スタートしたんですよ。
あそうなんですね。
あのというのも元々こういう情報を発信しようとしたのがちょうどあのコロナが始まったぐらいの時ですね。
それまで私SNSと言ったらもうフェイスブックしかしてないような人間でして
なんかあのXって結構世の中的に炎上したりするようなイメージがあってちょっと怖いなーっていう印象を持ってて
その中のリンクトインというその実名で所属も明かして非常に何か神知的な集まりに見えてそこであの最初活動し始めたというところがあります。
そういうことなんですね。リンクトイン始まりでどこからまたあのXというかその時は多分ツイッターだったと思いますけど
そっちに移ってきてキャド系の発信をされているっていうことなんですね。
ちなみに僕もコロナぐらいで情報発信始めた口なんですけど
キャド主さんがそのキャドに関する情報発信を始められたきっかけみたいなのって何かあるんですか?
キャドに関しての情報発信っていう意味だとあのやっぱり私も普段活動する中でまだまだキャドって普及してないなとかうまく使いこなせてないなとかそういったところを感じてて
じゃあもっとそのキャドに関して自社製品だけじゃなくて本当にキャドをもっと使いこなしてほしいなっていうところで情報を発信していくようになりました。
やっぱりあのキャドに関する誤解みたいなところもいろいろあったりするのでその辺ももうセキュララに伝えていきたいなというところがあります。
例えばその情報発信を始めてというか始める前でこうなんかこの人誤解してるなとか全然キャドって普及してないなみたいな感じたエピソードとかって何かあります?
もういろいろありますねあのまあ割とその3次元キャドっていうのがもう今世の中いっぱいあるんですけども
3次元で設計してると思って例えばお客さんのところ行ったら全然2次元じゃないかみたいなお客さんもめちゃくちゃ多くて
であと導入したけど全然使ってないみたいなお客さんもいるわけですよ
あーそういうことですね3Dだっていう流れで3D入れたけどただ入ってるだけみたいな
ただ入ってるだけ
でもそれってやっぱりなんでかっていうふうに考えていくともう3次元キャドを導入することが目的になっちゃって
業務をどう良くしたいとかそのモチベーション的なところが全然ないのに入れちゃって
現場では使いたくないみたいな形になってまあなんて言いますか誇りをかぶってるというような状況は多かったですね
あーそういうことですか
いやでもその気持ちわかるというか僕はもう3Dでしか設計できないんで
あのもう設計始めた時点で3Dキャドから始めたので2Dで設計しろって言われてもなかなか難しいタイプの設計者なんですけど
でも確かにこうそんだけ3Dで設計するのと2Dで2次元上で設計していくのって全然頭の使い方が多分違うじゃないですかやり方が
だからなんかとりあえず3D流行ってるっていうかこれから使っていかなきゃいけないから入れようっていうモチベーションで入れても
働き方変えるモチベーションなければ多分変わんないですよね
まさにその通りです
そうですよね
なかなかあのひどいケースっていう言い方をするとあれなんですけど
もう2次元で設計してしまってからそれを後から3次元化しちゃうっていうパターンもあって
そうするとめちゃくちゃ時間の無駄だなっていうのもあったりするんで
いやあのそうなんですよそれ結構耳が痛い話的なやつであるんですね
うちもうちもうちもって言うとちょっと問題があるなとある会社は
工作機械メーカーって割と旋盤は旋盤ってわかりますよね
割れ物旋盤は2Dでマシニングセンターは3Dみたいなちょっとした文化があるんですよ
そうなんですね
はい全部が全部そうじゃないんですけど旋盤って結局ワークがチャックでつかまれて回ってるじゃないですか
だから旋盤で断面主軸の断面を切るとそれだけで機械の全部が見れちゃうんですね
だから断面で計画していけるんですよ旋盤って基本断面って言ってそこを切った断面を育てて呼ぶんですけど
だからもうそれで機器の配置とかストロークとか全部その主軸で切った断面で見れちゃうから
2Dがあれば設計できちゃうんですね旋盤って
だからマシニングセンターって主軸がすごい動くからどこで断面切っても機械の全容が見える断面って切れないですよ
だから結構3Dの設計との相性が良くてマシニングの人たちは結構3D恩恵受けるんですけど
旋盤の人たちはもうその基本断面切って2Dで計画して終わったら3Dにしてデータ残すみたいな
そういう人たちが結構いてですねこれはなかなかギルティだなって思いながら僕は見てましたけど
結構そうなんですよそういう機械の形によって実は3Dにするまでもないというか
通常の速いっていうパターンもやっぱ丸物はそうなんですよね断面切っちゃうやつ
っていうのがあるっていうのを今僕の記憶がそれも本当に入社してちょっとぐらいの頃でしたけど
衝撃を受けたんで脳が刺激されてですね棚から飛び出してきました
でもそれも本当におっしゃられる通りでやっぱり2次元の方が全然速いよっていう場合もあるので
そういう時に無理にして本当に3次元でやるのって言われたらそこも判断難しいところかなと僕は思います
そうですよねキャドウジさん的にはまあ今後キャド2次元の絵を描くキャドと3次元の3Dモデルを作るキャド2つあって
比率は変われどやっぱその全部がなくなる完全に置き換わることっていうのはおそらくないという考えですか
完全にはないとは思ってますねあのやっぱりその設計する対象にもよったりとか使い方にもよって変わってくるんで
完全にはないかなと思っていますただやっぱり3次元は増えていくと思います
限りなくその2Dが減って3次元が増えていくみたいな感じになっていくというかまあそうしていこうということで発信をされてるという感じですね
あの主に例えばどういうことを見てる僕は見てるからわかるんですけどどういう発信を具体的にされてますキャドに関しては
キャドに関しては例えばそのどういう使い方ができますよとか例えば今日もちらっと話を投稿したところの話だと
これまでだと加工図を書いて組み立て図を書いてっていう仕事があったと思うんですけど
3次元使い始めるともう3次元見て組み立ててくださいよっていうようなパターンも増えてきて
そうすると図面をわざわざ書かなくてもいいよねっていうところとか
あとは今だと加工図に関してもミスミさんのメビーとか使えばより早く手配までできますよとかそういった情報とか
あとはその3次元の形を使えばその動きも可視化してそういったところでぶっかったところとか見れますよねとかそういう情報とか
あとはいいじゃん世の中今2次元で設計しててどういうトラブルがありますかとかそういったところで困るよねとかそういったところを発信することが多いですね
そうなんですねいいですねさっき感傷の話も出ましたけどそれ本当にそうですよね
やっぱ2Dの時にやっぱ2次元で見てるとここ3次元作ったら当たってたみたいなところって相当3Dにしてなくなったって
言いますもんね実際は僕も現場から聞くんですよそういうふうにあんたら3次元にしてからなんか機械あんまぶつからなくなったから面白くないわって
俺は板金切って発達したいんだわってそう言われるぐらいやっぱ減ってるみたいではあるので
絶対的に良いとは思いますけどね
ありがとうございますとは言うものの逆の発信もしてて3次元ってでもいいことばっかりでもないよっていうあの逆に言うと3次元でももう
干渉ってすることあるじゃないですか
ありますねありますねそういうところの注意喚起みたいなこともやってますね
それは大事ですねあの僕の話ばっかりさっきから恐縮ですけど僕もあのなんで3次元で計画したのに干渉するんだっつって逆に現場から怒られたこともあるんで干渉して欲しいのかしてくれ欲しくないかどっちなんやと思いながら聞いてましたけど
やっぱ3次元で作ってなんで干渉見落とすんだっていう人もやっぱいるんですけど
動きはだってチェックできますけど機能でなかなか難しいですもんね使いこなすのが
そうですねそこまでやられてる人ってやっぱまだまだ少ないかなっていうところも
少ないですよね僕もなんか一生懸命こう10ミリずつスライドしたモデルをずずずずずずってこう並べて
分かります?
分かります分かります
重ねてこの動く範囲みたいなのにしてそいつと周りが干渉してないかっていうのを確認するみたいな
そういうことをやったりとかしますよね
そうですよねであとまた一つの動きだったらいいんですけど複数の動作が絡み合ってきたりすると
そのタイミングどうなんだとか
そうなんですよ交差器官やってそうなんですよもう五軸なんて言ったらもう軸いっぱいあるんで
どんだけ干渉エリア見ればいいんだと組み合わせ無限じゃないかっていうのはあるんで
そうですねそこら辺確かにそれ3Dにしたから全部解決かって言われたらそうじゃなくて運用とか使い方めちゃくちゃ大事っすね
ありがとうございます
その辺も理解してもらえないパターンもあるので
パターンあるんですねなんか僕は本当に3Dっこなんで
なんかそれが理解できないっていうことがあんまりよくわかんないですけど
やっぱなかなか2Dから行くとって言うと別に2Dが上で2Dが下で3Dが上と言う気はないですけど
大学とかの専門のところからちょっと話してもらってもいいですか
もともと何を学んでてどういう経緯でCADに
大学の頃は私あの物理学科に進学してました
その中でも素粒子物理という実験をしてました
素粒子物理
素粒子この世の中にある一番
被災というかその分割していったら一番最後に出てくるような物質は何かみたいなそういったの研究をしてました
なのであの面白い原子核があってその原子核の中には陽子と中性子があって
その陽子はさらに何でできてるのとかその中にまあどういう性質を持ったものがあるのとか
あと今理論で予想されてるけどまだ見つかってないそういう微小粒子って何があるのとか
そういうような分野があの素粒子物理になります
もうごめんなさい素粒子物理ちょっとほっちゃいますけど
本当にあのいわゆる最小単位でいう分子の原子のさらに細かくみたいなってところですね
そんな世界があるんですね
これは聞いたことあるかもわかんないんですけども
例えばそのノーベル賞を取った実験とかでニュートリノの実験とかあったりするんですけど
あのニュートリノも素粒子の仲間になります
それをやってたちなみにごめんなさいほとんど逆のレクスタ
何で素粒子をやってたんですか
僕中高生の頃物理がめちゃくちゃ好きで
本当にいわゆる古典物理と言われるニュートン方程式とか電磁気学とかああいうのが好きで
その中で日常生活の物理現象みたいなのにどんどん興味を持ってきて
この世の中ってどういうものなんだろうっていうような興味から
大学行ったらちょっと物理やりたいなっていうところで
一番プリンシパルなところで行くと
素粒子物理勉強すればもっと世の中のことがわかるんじゃないのかっていうので
素粒子の方に進みました
めちゃくちゃ面白いじゃないですか
世の中の仕組みの成り立ちを物理で俺は知りたいんだっていうところで
その素粒子物理の世界に進まれたということですね
ちょっとまだCADと繋がらないですけど
そうですねその中で僕がやってたのが
物理の中でも理論系と実験系っていうのがあって
僕は実験系に進みました
実験系っていうと自分で実験装置とかも作ったりすることがあって
そこでいろんな装置とか物に触れることが増えてきて
その中の一環でも自分でCADで図面を書いたりってこともやってて
そこでちょっとやっとCADに触れてくるかなっていうところですね
ああそういうことなんですね
実験系っていうと実際にすごい大きな設備とか使って
どういう実験を加速させてガッってやるみたいな
まさにその通りですね
やってることとしては用紙を加速させてて
用紙って伝わりますよね大丈夫ですよね
用紙をすごい光の速度に近いようなスピードで加速させて
それを照明衝突させて
その時に出てくる粒子は何だっていうのを捉える実験をやってました
その実験っていうのがめちゃくちゃ規模のでかい加速機があって
大体山手線一周ぐらいの大きさを想像してもらえばいいんですけど
そういった加速機が地下100メーターぐらいに埋まってて
その地下に25メーターかける50メーターぐらいのでかい装置があって
それの保守メンテナンスを僕やってました
それあれですよね海外でやってたってやつですよね
前お会いした時聞きましたけど
怖くないですかその地下100
もう本当に地下にある秘密の施設みたいなやつですよね
そうですそうですもう地下に降りる時もこの目を見てこの人は登録されてる人だみたいなのを
判断して地下に潜っていくっていう感じですね
ああもうなんかすごいですねSFの世界と
そんな感じの世界でやってたことはもうど方みたいな作業をずっとやってました
その機械の保守メンテとか実験の段取りみたいなってところですか
その実験っていうのも夜間ずっと走ってるような実験なので
止まっただけで大損失みたいな形なんですよ
その実験たぶんそんだけ設備が大きいと
一緒に行われている実験って別にその例えばキャドーシスさんの実験だけじゃなくて
いろんな会社からいろんな大学がそこを使ってやってるってことですか
止まったら全部それが止まるみたいな感じなんですか
そうですね
なぜ保守をしてるんですかそこで
いろんな大学が集まってるんですけどもその中でも
ここの大学はここの装置が強いみたいな
一個の装置の中でもいろんな検出機って言えばいいんですかね
いろんなセンサーみたいなやつがあって
僕が担当してるというか強い装置みたいなのがあって
そこはあんたがやらなきゃ他誰やんのみたいな状態になるので
他にも何人かいるんですけど仲間
そこの強い部分得意な部分のメンテとか
今日はあんたの大学がやってくれよみたいな感じになってるって感じですか
そういう形ですね
それで地下に潜って秘密の作業をしてたわけですね
そうですね
夜中に電話で呼び出されてちょっと止まったからなんか対処してくれとか言われたり
それ何年ぐらいやってたんでしたっけ
トータルで4,5年ぐらい
4,5年って言うと言い過ぎだけど3,4年はやってると思います
3,4年
はい
あれ大学
はい博士課程まで進んで途中でドロップアウトしてるんですよ
そうなんですね
はい
そういうことですか
はい
博士課程行っててだから3,4年なんですね
陰曹だったらなんか全然年数が合わねえなと思ってた時だよね
なるほど
そういうことなんですね
はい
でまあちょっといろいろあってあれですか博士は
とりあえず諦めて
で就職の道を選んだという感じですね
はい
でキャドウ
いきなりキャドウですか
いやいきなりキャドウなんですけどそれも