どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機関の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックを、ザック・バランに語るポッドキャストです。
この番組は、株式会社フレアオリジナル、グラフテスターデザイン株式会社の提供でお送りします。
今日はですね、ちょっと忙しいので、取って出し回ですね、BGMも、編集もほぼ無しで、一発撮りでお送りいたします。
まず見てください、これ。どうですか、みなさん、いつもと違わないですか?
あのね、ちょっと雰囲気がありましたね。
いろいろと仕事の都合で転勤しまして、先週から単身赴任が始まったんですよ。
まあ番組の中でね、ちょっくちょっく言っていたんですけども、今日はその赴任先のお部屋からお届けです。
いつも2畳半のね、私の書斎で撮ってるんですけども、そこよりもだいぶ広いんで、ちょっと音の具合とかがちょっと違うかもしれません。
使ってるマイクも違うしね。
で、見てくださいよ。申し訳ない程度に、ほら、ここ、3Dプリンターを背景に置いております。
ちょっとね、ビデオ売りするかなと思ってね、ここで別に動かすわけじゃないんだけども、一応ちょっとポッドキャスト撮るかなと思ってここに今置いたんだけど。
ちなみにこの3Dプリンター、Presa Miniってやつなんだけど、引っ越しの時のシッピングダメージによって破損していて、今動きませんと。
終われちゃったね、ここね。
あの、SNSで呟きましたけど、やっぱちょっと運搬難しいですね、3Dプリンターの。
徐々にですね、この部屋をものづくり系ポッドキャスト映えする部屋に、ものづくり系ビデオポッドキャスト映えする部屋にね、どんどん作り変えていこうと思ってますんで、
そういう部分もですね、この番組の変化をお楽しみいただければなと思いますと。
で、今日のテーマですね、まさにこの3Dプリンターですね。3Dプリンターの話をしようかなと思ってます。
まあ、いつもしてるんですけど、3Dプリンターの話は。
今日はですね、その中でも多色成型のお話をしたいと思います。
ちょうどですね、今週、先週か、ポッドキャストウィークエンドというイベントがありました。
そこでね、もう一つやってる番組のね、落ち着きエアラジオっていう方で出展してきたんだけど、
その会場でですね、古典ラジオでおなじみの日本一のポッドキャスターである、樋口さんとですね、ちょっとお話しすることができたんですよ。
非常にありがたいことにですね、樋口さんは僕の書籍ですね、
あつまれ設計1年生、初めての締結設計、勝手に読んでくれてたりとか、
ご自身の番組の中で僕の名前を何回か出してくれたりっていうことをしてくれているんですね。
本当にありがたいんですけど、なんで樋口さんが、私の名前がこの番組で出してくれるかというとですね、
それがね、3Dプリンターなんですよ。樋口さんもバンブーラボのA1ミニ持ってて、
それってね、ガンガンものづくりしてますから、そのつながりというか、
3Dプリンターっていうところで、私の番組知ってくれて、こうやっていろいろ本と買ってくれたわけですね。
で、そのポッドキャストウィークエンドで、樋口さんとお話をいろいろした時に、
マルチカラー印刷の話になってね、色々と色を変えながら3Dプリントできますよね、みたいな、その技術の話になった時に、
今はフィラメントの色を一色一色切り替えてますけど、技術が進化すればですね、
フィラメントを混ぜながら好きな色を作って印刷するみたいな、そういうマルチカラー、フルカラー3Dプリンター実現できますよね、みたいな話になったんですよ。
だから、紙のインクジェットプリンターと一緒よね。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックみたいな、そういう色があれば、それを混合してですね、
その4色さえつけとけば、混合していろんな色の樹脂を使ってね、その場でフルカラーで3Dプリンターできるんじゃない、プリントできるんじゃない、という話ですよ。
これね、どうですか?これ聞いた時に、ああ、確かにできそうって思いますよね。
何ならもうすぐにでもその技術ってできそうじゃないですか。紙のプリンターと同じノリでフィラメント4色用意して、
ノズルの中で溶かしながら混ぜれば、好きな色作れるんじゃないかと思うんですけど、直感的にめちゃくちゃ筋がいい話には聞こえるんですよ。
実はですね、熱融解析双方の家庭用3Dプリンター、だから樹脂を溶かして印刷するタイプの3Dプリンターで、フルカラーの3Dプリンターっていうのは、
実はあるんですね、すでに。樹脂を混ぜながら印刷するやつって。あるんですが、あまりというか、全然ね、流行ってないですよ。
発想的には、いろんな樹脂、4色樹脂を付けておけば、すべての色に対応できますみたいなね。なんとなくそういうプリンターって、技術があったら派遣取りそうな感じじゃないですか。
もうこの世の、この世のすべてじゃないけど、3Dプリンター大体その形ですよっていう風になってそうなものなんですけど、
実際なってないんですね。で、これ不思議じゃないですか。なんかすぐできそうな技術に聞こえるんですけど、実際にね、全然流行ってないと。
直感的にできそうなのに誰もやってないのかと。そういう時はね、往々にして技術的な障壁っていうのが必ずあるんですよ。
この樹脂を溶かして混ぜるって、色を作るっていうのは、実はなかなか上手くいかない分野なんですね。
今日はちょっとその分野のお話をせっかくだからしようかなと思っています。
今日はですね、直感と光学の絶望的なギャップみたいなお話。そして今その多色、樹脂を溶かして印刷していくタイプの3Dプリンターで、
マルチカラー、フルカラーみたいなものってどういう風に扱われているのかみたいな話をしたいなと思っております。
それでは早速いきましょう。ということでね、今日はくぐりなくそのまま次の話に行くんですけど、
まずですね、なぜフィラメントを混ぜて色を作ろうとしてもなかなか上手くいかないのかと。
そういう物理的な話から説明しようかなと思います。一応あるのよ。フィラメントを混ぜて印刷していく、フィラメント混合ノズルというものがこの世の中にはあります。
その代表的なノズルとしてダイヤモンドホットエンドというね、海外製のホットエンドがあるんですけど、
これデンマークの会社が2015年にキックスターターというクラウドファンディングのプラットフォームで出した製品で、
3色とか5色とかのフィラメントを1個のノズルの中に集中して押し出し、混合させて出すみたいな仕組みなんですよね。
リンクは貼っておくので見てほしいんですけど、なかなかごついんですよ。3方向にフィラメントがあって、
3方向から樹脂が入っていて、真ん中のノズルが出てくるみたいな、結構かっこいいノズルなんですけど、男心くすぐるような形のね。
当時はすごく話題になって、クラウドファンディングでは目標金額で400%以上集めて、技術的にも頑張って一応真面目に作られたフィラメント混合ノズルらしいんですよね。
これを実際に買って評価してみた海外のユーザーのレビューみたいなものがあるんですけど、
そうしたら書いたブログの一言が、そのノズルのすべてを物語ってるなっていうので言うんですけど、
こう書いてあるんですよね。 ノズルから出てくるのはストライプ模様の歯磨き粉だったと。
なんとなく言ったらよくわかるでしょ。それで何が起きたかだいたいわかるんじゃないですか。 これがフィラメント混合の難しさの本質を一言で言い表している言葉だなと思います。
歯磨き粉なんですね。イメージしてください。この歯磨き粉のチューブね。 ストライプ模様の白、赤、青みたいなさ、そういうザ歯磨き粉みたいなやつあるじゃない。
あれってさ、チューブビシュって出すけど、別にチューブの中で混ざってないでしょ。 色別々に出てくるじゃん。それが楽しいんだけどね。
最後の方結構ね、終わりの方はもうぐちゃぐちゃで混ざっている感じはするんだけど、 最初の方ってさ、3色並んで出てくるじゃないですか。
絞り出した時にしまもよのまま出てくると。 だからそのダイヤモンドホットエンドというね、あのホットエンドの中で起きている
樹脂の混合の現象ってまさにこれなんですよ。 混ざらないね基本的には。分離してきたまま出てきてしまうと。
なんでそんな歯磨き粉みたいになっちゃうのかと言ったら、それ歯磨き粉と一緒なんだけど、 一言で言えば粘度。
あの、流体の粘っこさが原因なのね。 溶けたプラスチックめっちゃくちゃ粘っこいから、糸引くぐらい粘っこいから混ざらないのよ。
普通にこう、ノズルの中で一緒に出したぐらいじゃ全然うまく混同しないと。 分離して出てきてしまうと。
紙のプリンターのインクって、粘度が水と同じぐらいシャビシャビだから、瞬間的にパッとこう、 拭いただけでも瞬間的に混ざるんだけど、それに対して溶けた PLA のフィラメントとかね、
粘度、非常にね、その普通の流体に比べて100倍じゃなかった、 10万倍から100万倍ぐらい全然違う粘度を持ってます。
すごいドロドロなのよ。 だから紙のインクって比較的こう、サラサラ流れるような世界で、
溶けたフィラメントって、蜂蜜とかピーナッツバターを押し出してると一緒の世界なんですよね。 もうちょっと圧力いるかもしれないけど。
だから、同じところ、同じ空間にただ押し込むだけでは、 勝手に混ざることは絶対にないわけ。
何をしなきゃいけないかといったら、一緒に押し出した後にかき混ぜるっていうね、 拡散の作業が必要になってくるわけですよ。
じゃあ、そういうことだったらもうそこでかき混ぜちゃえばいいんじゃないですか、 と思うかもしれないんですけど、
フィラメントの先っちょ、何ミリですかと。 標準は0.4ミリ。0.4ミリノズル。
細いのだと0.8ミリとか、太いのだと2ミリノズルとかあるんだけども、 とにかくそれだけ細い部分の溶石に対して、
いかに拡散機をそこに入れるかと。 拡散機みたいなものを入れる工学的な余地が残っているのかという話ですね。
化学プラントとかね、それこそ金丸さんが 化学プラントの話してますけど、
そういうとこだったら拡散機って混ぜる専用の機械とか 道具があったりするんだけども、
卓上の小さい3Dプリンタ、このぐらいのサイズのものの中に、 じゃあ、拡散機を詰めましょうといったら、それはもう別の機械なわけね。
拡散するための機械をこれにつけるってことは、 物理的に不可能だよと。
しかもそれがね、粒体シャビシャビじゃなくて、 ドロッとしたものをうまく均等に混ぜましょうみたいな機械をこれにつけたら、
もうこれは家庭用の3Dプリンターではなくなってしまうぐらい 大きくなったりとか高くなってしまうんですよね。
そんな感じで、粘っこさがかなり厄介で、 紙のインクのようには取り扱えないのが3Dプリントの世界なんですよ。
直感的にできそうなのに意外にできないって、 そこにやっぱり技術的な難しさがあるわけですね。
ということで、こちらここから広告でございますね。
ロボティックスは未来を切り拓く。 株式会社フレアオリジナルということで、
ゴールドスポンサーについていただいている、 株式会社フレアオリジナルさんをぜひともよろしくお願いいたしますと。
今日は広告もこの場で入れていくスタイルです。 ちょっと余談になるんだけど、
なんでBGMがついていないのか、 広告をこの場で喋っているかというと、
単身不倫先に今来ましたと、いろいろ荷物持ってきたんですよ、ダンボールでね。
持ってき忘れたものがあって、
何持ってき忘れたかというと、
PodcastのBGM持ってき忘れたんですよね。
無形のものなんだけど、データなんだけどさ。 家のメインのパソコンに入ってんのね、Podcast。
私、それでPodcast編集してるから、
広告音源、私が喋ってる広告音源とかBGM、 Podcastで使ってるBGMとか全部そこに入ってるんだけど、
丸々置いてきてしまってね、Podcast作れないというBGM無いみたいな感じになってるんですよ。
BGM、家に忘れるっていう日本語、初めて言いましたけど、
今日、広告音源とBGMが手元にないので、
こうやってね、喋ってるというスタイルになっております。
あとね、編集する時間もなくてですね、ちょっとPodらしいになりますけど、
ちょっとお聞き苦しい点はあるかもしれないですけど、
一応ビデオとしてね、画像はいくつか貼るぐらいの手間はかけておこうかなと思うんで、
ビデオを見てる人もちょっと楽しめるかなと思います。
では、次の話に行きたいと思います。
じゃあ、この話戻すけども、
直感的なのに意外とできないよっていうのが、フィラメントの拡散、拡販の拡販というか混ぜるね、
そういう技術なんですけども、
実際この分野にチャレンジした人っていっぱいいるし、
実際販売された実機っていうのもあるんですよ。
拡販して、拡販じゃない、フィラメントを出して混ぜて、
フルカラーで印刷するFFF、熱いうか石器装法の3Dプリンターを作りましょうっていう取り組みがあるんですけど、
メインストリームに全然なってないね、流行ってないと。
ほとんどそういう機会も残ってないとか、淘汰されつつあるんですよ。
事例をいくつか紹介するんですけど、
まず最初に紹介するのはですね、
BotObjectsっていうニューヨークの会社が2013年に発売したプロデスク3Dという3Dプリンターがあるみたいです。
これね、業界の歌い文句で言うと、
世界初のフルカラーデスクトップ3Dプリンターという、
家におけるタイプの3Dプリンターでフルカラー実現できますよっていうふうに、
大々的に宣伝した3Dプリンターらしいんですよね。
CMYK、だからシアン、マゼンタ、イエロー、あとはブラックと、
それに白を加えた5色のPLAのフィラメントを混合して、
あらゆる色が印刷できるようにした3Dプリンターで、
価格はですね、2800ドルぐらいらしいですね、当時は。
結構高いよね。
当時のニュースサイトは、それでとうとうフルカラーの3Dプリンターが来たんだなということで、
お祭り騒ぎだったようです。
2013年というからね、今から10年以上前だし、
家庭用3Dプリンターも一般的ではなかった時期だから、
結構これ先進的ですよね。
3Dプリンターの未来が来たみたいな感じで騒がれてたみたいなんですけど、
結論としてはですね、これ全然製品として成立してなかったみたいです。
2013年5月に予約金を募集して、6月に出荷予定だったんですが、
これはどんどん遅延してですね、
そこから1年後の2014年に入ってもなかなか出荷されないと。
当時3Dプリンター業界のメディアのコメント欄にはですね、
俺は3台で1万ドル払ったが、何一つ受け取れてないよっていうね、
そういう叫びにも似たコメントがあったみたいなんですけど、
なかなか来ねえなっていうのはクラウンあるあるではありますよね。
当時の取材記事がいくつかあって、そこにはですね、
その3Dプリンター作ってる共同創業者の2人って、
3Dプリンター作る専業の人じゃなくて、
映画生産会社とかも並行して経営してたらしいんですよね。
だから映画作ってる暇あったのはいつ3Dプリンター作ってくれんねんみたいなことで、
なかなかこいつら3Dプリンター作らないなと。
ほぼほぼこれ詐欺だったんじゃないかみたいな感じで認定されてたと。
でも一応このものを作ってですね、2015年の1月にはですね、
Stratasysっていう大きい会社があるんですけど、
そこが買収して新しい機械として名前を変えて売り出したんですけど、
これも製品として出したものも爆死したみたいで、
結局それをひっかけにしてですね、
Stratasysってコンシューマー向けの事業から 撤退する流れになっていきますと。
同じぐらいの時期、アメリカのM3Dっていう会社が
クレーンクワットっていう機種を出したんですよ。
これはね、399ドルとかっていう比較的安い機種で、
クワットフュージョンっていうね、 CMYK、4色のフィラメントを混合して印刷していくみたいな、
そういう特殊な技術を使ってました。
で、その透明な樹脂も選べてですね、 いろんな色が作れますよと。
公式が言うにはね、5万色作れますというふうに 歌っているみたいで、これは一般販売されてたようですね。
なんか日本語のレビュー記事とかもあって、 買った方もいるぐらいの結構その混合のね、
フィラメント混合していろんな色を作るよっていう 3Dプリンターとしては一般普及を比較的したような機種ではあるんですけど、
ただね、いろいろと問題があってですね、 動くし印刷できるんだけど、
だいぶいろんな条件、制約があって、 上級者向けの3Dプリンターだったみたいですね。
ソフトウェアの知識とか、 3Dプリンターの高度なメカ知識がないと、
なかなか動かすのが難しいよみたいなレベルのもので、 今のね、バンブラムのA1Bみたいに、
ユーザーがポンと箱から出してすぐ使えるような 代物ではなかったと。
あとM3D社自体もあんまり評判良くないらしくて、 配送の遅延とかサポートの不備とかね、品質のトラブル、
いろいろ報告があったみたいで、 だんだん注目されなくなってきてしまったというか、
つまり一般ユーザー向けではあまりない。 今でいうところの一般ユーザー向けではないと。
当時ね、1900じゃなくて、2015年とか、 これ17年とか18年ぐらいじゃなかったかな。
まだまだ3Dプリンターが一般ユーザー、 全然ものづくりやってないよって人の手元にあって、
動くようなものではなかったんですね。 私もある程度民主化されてから触り始めた口なんですけど、
当時は動かすだけでもかなり苦労と、 動かせれば苦労とみたいなぐらいの時代だったんですよ。
そういう時代のまま、その時代のクオリティのまま ずっと作り続けてしまっていて、
結局あまり流行ってないという感じですね。 この会社、こういう混合するというアプローチとは、
また違うアプローチを取った会社もあります。 それが台湾のXYZプリンティングという会社で、
もう潰れちゃった会社なんだけども、 赤色というか、エンジン色の筐体みたいなのが非常に特徴的なメーカーでしたね。
今もそれを置いている会社とか多いんですけど、 ここがダビンチカラーっていう3Dプリンターを出していて、
価格はですね、約3000ドルだったと。 結構高いね。
この機械はすごい面白い発想をしていて、 フィラメントを混ぜて色を作るのやめようぜという発想で、
CMYKのインクジェットヘッドっていうのを、 樹脂を作る、溶かす部分の上に乗っけちゃったんですよね。
で、印刷するのは熱有解積層法なんで、 溶かして印刷していくんだけど、
色を吸収する特殊な白いPLAフィラメントに、 層ごとにインクを打ち込むみたいな。
そういうことをやったらしいんですね。 だから紙の印刷ロジックをそのまま3Dプリンターに持ち込んだっていう面白いアプローチです。
一層白く印刷して、その上からまた色を塗る。 もう一層また白く印刷して、ある意味キャンバスを作って、
その上から色を塗っていくみたいな。 そういうことを繰り返してカラーを実現するみたいな3Dプリンターだったみたいです。
非常に面白いアプローチで、こういうフルカラーのFFFの 3Dプリンターって製品としては既に存在するんですよ。
今購入できるものもあるんですけど、全然流行ってないですね。
それは今言ったように価格がまず高すぎますよねっていう話だったり、 品質が低かったりとか、市場の要求となかなかマッチしていない部分が実はあるんですよね。
フルカラーの3Dプリントなら、インクジェット方式の 3Dプリンターっていうのは既に確立されてるんですよ。
フルカラーの3Dプリントって世の中にできないわけじゃなくて、 インクジェット方式の3Dプリンターっていうのだったら簡単にというか、すごく精度良く綺麗にできるんですよね。
インクジェット方式の3Dプリンターって何ぞやって話なんですけど、 これは微小な樹脂液をノズルからプシュって噴射して、
そこにすぐ光を当てて固めると。 それを瞬時に行いながら積み上げていくという積層方式なんですけど、
噴射した樹脂液の中に塗料を混ぜることによって、 精密なフルカラーの3D印刷っていうのができるんですよね。
これがインクジェット方式のフルカラー造形の技術なんですけど、 だからこれがもうすでに世の中にあるからさ。
わざわざ樹脂を溶かすFFFでやる必要がそんなにないわけですよ。 FFFでなぜやるかっていうと、そこの良さってコストなのよね。
さっき言ったインクジェットの方式の3Dプリンターって、 じゃあ個人で買いますかって言ったら、そういうレベルのものではないわけです。
もう本当に業者というか、そういう仕事をする人たち向けの 本格的なものなんですよ。
バンブラムのAoMとか、こういうプルサとかね、 こういうコンシューマー向けのものではないわけ。
こういうのにしようと思ったら、やっぱりFFF、熱融解積層法のものの方が 絶対的にコストが下がるから、それがいいわけですよ。
でも、混合、ノズル混合をして、 FFFでフルカラーをやろうと思ったら、結局値段が高くなってしまうんですね。
そうすると我々個人で使いたいよって人は買えなくなると。 市場と全然マッチしてないわけ。
じゃあ本格的にフルカラーの印刷したい人は、 インクジェットの方が絶対綺麗だから、そっち買っちゃうわけね。
非常に、樹脂混合して色を作るタイプのマルチカラー印刷、 フルカラー印刷っていうのは、市場とマッチしてなくて流行らなかった。
淘汰されていたら、そこに開発しようっていう ドライブ力が発生しないみたいなね。
そういう分野なんですよ。
ということで、ここでまた広告を挟みますけども。
グラフテスターズデザイン株式会社ということで、 前もゲストでお越しいただきましたけども、
ヤグさんという方がやっている設計会社があります。
ここは設計製造を一気通貫で行っている会社でございます。
是非とも過去回あるんで聞いてください。
シルバースポンサーについていただいております。 ありがとうございます。
ということで、広告を挟みまして、 最後のチャプターに行きたいと思います。
ただ、ここまでピラミッド混合の話しましたけども、
FFF、ピラミッドを溶かして印刷するっていう技術を使って、
なんとかカラーを実現しようという研究は、 いろいろとされているわけですね。
これがなかなか面白いんですけど、
2024年に韓国の大学が発表したですね、 パイラグラフィっていう研究がありますと。
パイラグラフィって日本語で言うと焼き絵っていうらしいんですけど、 あんまり焼き絵って聞かないんだけど、
木を焼いて絵を描くみたいな伝統工芸があるらしいんですよね。
これを応用した3Dプリンターっていうのを発明したんですよ。
何かというとウッドフィラメントって言って、 私も何回か使ったことあるんだけど、
木の粉を混ぜたフィラメントってあるわけ。 それで印刷すると本当に木が焦げた香りがしてくるんで、
あと印刷したものはすごく木っぽいものができますと。
ただ吸湿って言ったら湿度めっちゃ素早く吸って、 印刷もめちゃくちゃしにくいんで、
ちょっと上級者向けとか若干初心者が扱うには 難しいフィラメントなんですけど、
そういう木質フィラメントっていうのがあるんですね。
この研究ではこの木質フィラメントを使って、 何をしたかって言ったらノズルの温度ですね。
木質フィラメントを溶かすノズルの温度を動的に変えて、 木の粉を焼いていったんですね。
焼く具合を制御することによって、 16段階の茶色のグラデーションを作ると。
だからフィラメントは1本なんだけど、 グラデーションで色が付くわけね。
そのグラデーションを使って何かをそこに描くとか、 模様を作るみたいなことを研究して行ったと。
これ面白いですよね。
だから木を焼くみたいな、そういうホットエンドの温度を生かして、 色を変化させるという発想ですね。
これ思いついた人、すごい頭いいなと思いますね。
こういう研究が行われていたりとか、 それからダートマス大学というところが2022年に出した
フィラメントインキングという研究があるらしいんですけど、 これはもっと現実的で、
これはプリンターの手前に油性マーカーを置いて、 フィラメントが供給される時にリアルタイムで色を塗っていくっていうやつですね。
非常にシンプルですよね。
印刷しながら、ビューって印刷しながら、 そこにマーカーで色を塗っていくみたいな。
マーカーでフィラメントを染めちゃおうぜ。 それじゃ色が付くじゃんみたいな、そういう話なのよ。
物理的な今後を諦めて、その工程の途中で色を付けてあげるっていう。
これはなかなかいいよね。 エレガントなハックだなと思いました。
こういう研究がいろいろとされているわけなんですけど、
この研究とか業界の動きを通して見えてくるのは、
やっぱりそもそも紙のプリンター、 インクジェットでやってるような紙のプリンターと3Dプリンターでは、
そもそも色の概念って違うんですよね。
紙のプリンターって、白い紙の上に薄いインクの膜を乗せて、
光が透けて、光が当たって色が見えるわけじゃないですか。
これ表面色なのね。表面の色を見てると。
一方で3Dプリンターって樹脂の塊を見てるわけ。
だから中の状態とか中の具合で、 やっぱり見えてくる色って違うわけですよ。
こういうのは堆積色というらしいんですけど、 紙って本当に表面の色なんだけど、
3Dプリンターの色って堆積色なんですよ。
だから研究でわかってきたのは、やっぱり PLAの色とか厚みとか、後ろの背景とか、
見る角度で全然やっぱり色が変わってきちゃうわけ。
つまりこのCMYKの4色で全色を再現するようみたいな前提が、
立体のアーチだと全然成り立ってないわけですよね。
堆積色の世界だと、やっぱり4色あれば色再現できるよね。
最低白を入れるからね。紙の印刷の場合ってさ、
4色プラス1色なんですよ。紙白いよね。
あの白っていうのを利用して、実は5色で色を再現してるんだけど、紙の印刷って。
それはちょっと置いておいて、 最低5色あれば色を色々再現できますよね。
しかも材料ごとに厚みごとに、 3Dプリンターで作る場合はですね、
いろんな条件がより複雑に必要になってくると。
同じ赤色でもどういう厚みにするかとかさ、
どういうインフィールドをするかとか、
そもそもPLAとBED-Gでも全然違う色。
同じ赤なのに違う色になっちゃうみたいなことが 実際あるわけですよね。
色のコントロールってすごい難しいなと。
体積とかそういうものに変わってくるんだよ という話があるんですけど、
そこをうまく利用して、物理的な話じゃなくて、
ソフトウェアで色をコントロールしようぜっていう取り組みも 最近すごく行われてるわけですよ。
それこそバンブースタジオっていうですね、 バンブーラボという会社が作っているスライサーソフト。
実際に3Dプリンターを動かすための プログラムを作るソフトがあるんですけども、
これがめっちゃ最近ですね、2026年に カラーミキシングっていう機能を導入したんですよ。
まだプレスリリースというかお試し機能 みたいな感じだった気がするんだけど、
正式にリリースされたのかな、 ちょっとそこ終えてないんだけど、
これがですね、結構面白くて、色を混合してね、 樹脂同士を混合してハード側で色を作るんじゃなくて、
ソフトでうまくやっちゃいましょうぜという話なんですよね。
ソフト上で複数のフィラメントの比率を計算して、
色設計をしてスライサーでプログラムで 色を変えるという発想です。
これどういうことをしているかというと、
異なる色のフィラメントを層上に積むことで、 光の加減で色が結構反射したりして、
半透明の層を作ってですね、 色を混ぜることができるんです。
だから、薄く黄色を塗るじゃん、 薄く赤を塗るじゃん、薄く黄色を塗るじゃんってことをやっていくと、
そこって黄色と赤が混ざったような色に見えるよねと。
実際はこの赤黄色赤黄色とか、 違う色が交互になっていたとしても、
人が遠くから見たとか、光を反射して見たときって、 その色同士が混ざって見えるんですよね。
こういう発想で色んな色作ろうぜっていうのが、 BAMブラボがやってるカラーミクシングというもので、
これまさにハードウェアにある混合できないよみたいな問題を ソフトで解決しに来てると。
人がそう見えたらいいよねで解決してきているというのが 最近の技術なんですよ。
これなかなか面白い技術ですよね。 こういうのも最近はあると。
というわけでちょっと今日は短めなので、 ここでまとめに入りますけども、
CMYK、4色混ぜればもう紙のプリンターみたいに いろんな色実現できるぜっていう、そういう直感ですね。
これすごくできそうだなというふうに聞こえて、 実は意外と物理的な制約があって、かなり障壁があるんですよ。
直感的にできそうだなっていうものって割と 光学の世界では裏切られたりするっていうのが
結構典型的な事例だなと思って、 これ面白いなと思ったので今日お話しさせていただきましたと。
さらにこの物理的なメカで解決できなかった問題を ソフトの分野で解決しようとすると。
そういう技術も実現されようとしてますよという 面白い分野なんですね。
カラーミキシングどうなんだろうな。
A1 miniとかのマルチカラーのAMSライトとか使えるのかな?
ちょっと実は使ったことなくて、 情報は知ってたんですけど、
あまり理解はしていないんですけど、細かい仕様をね。
そういう技術がありますよという話ですね。
それも参考記事は是非とも貼っておきますので、 見ていただければなと思いますと。
だから色を変える。
今4色付けて、4色変えて、 4色のマルチカラーにさってきましたよというのはいいんだけども、
ついているピラミッド同士をうまく使って、 違う色を実現していきましょう。
表現していきましょうというのもやっぱりありますから、 それを混合させるんじゃなくて、
薄い層を一層一層違うように重ねてですね、 擬似的に見えるようにするみたいな、
そういう技術もありますと。
なのでそういう色の表現、 3Dプリントにおける色の表現ってすごく面白い分野なんでね。
熱融解積層法のフルカラーの印刷ですね。
今後も注目して見ていきたい部分となっておりますね。
そういう技術も注目していきましょう。
私の番組でも取り上げさせていただきます。 よろしくお願いいたします。
というわけで、今回はここまでとさせていただきます。
ありがとうございます。 新しい場所での収録でしたけども、
見栄え的にまだちょっとここら辺寂しいよね。
ここら辺にパーッと、 物作りっぽいものがあってですね。
ここら辺にも3Dプリントをパーッと並べておきたいよね。
もう飯食う場所もなくなっちゃうけど、そうすると。
そんな感じでね、いろいろとビデオポッドキャストバイする部屋にしていきたいなと思いますので、
よろしくお願いします。 クロージングトークですけど、
今日はこの収録終わったら、 あと2時間ぐらいで夜行バス乗って神戸に向かいます。
ポッドキャストミキサーという、 私主催のポッドキャストイベントありますので、
神戸で行います。 ちなみにありがとうございます。
チケット完売しました。 50枚あったんですけども、チケット完売してですね、
非常に豪華ゲスト来てくれますので、 めちゃくちゃ盛り上がると思いますし、
主催なんでMCもやるんですけど、 また盛り上げていきたいと思いますので、
面白いポッドキャストミキサー遊びに来てくれるよという方がいましたら、
会場でお会いできるのをお待ちしております。 よろしくお願いいたします。
というわけで、今回はここまでとさせていただきます。
私は技術ブログ、 支部長技術研究所も運営してますので、
そちらのほうもぜひチェックしてください。
ボイシーのほうでも、ものづくりの視点という、 短めの番組を配信してますね。
短め、10分で聞けるものづくりの話と言ってますけども、 30分くらい毎日話してます。
これは週6で配信中でございますね。
厳密に言ったら週8で配信しております。
週6で月曜日から土曜日まで通常放送と、
毎週日曜日と水曜日に500円払っていただけると聞ける、 プレミアム放送というのをやっておりますので、
私のこと応援していただけるよという方は、 ぜひそちらボイシーのほうで会員になっていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
あと最近ね、土曜日にAIポッドキャストっていうのを上げてて、
ものづくりの視点の方ね。
ものづくりの視点、ボイシーでも配信してるんだけど、 ポッドキャストでも聞けるんで、
ものづくりの視点で検索すると多分出てくると思います。
そっちは毎週土曜日はもう私一言も喋らない、 AI支部長に喋らせて、
原稿を全部AIに作らせている、 AIポッドキャストっていうのを週1だけで配信してるんで、
そちらもちょっと技術的な取り組みになってますんで、 聞いていただけるといいかなと思います。
ちょっとまだまだ何言ってんだろうっていう部分はあるんですけどね。
このぐらいまでできるんだっていうのを知る、 いい仕様になるかなと思いますんで、お楽しみください。
あとですね、カネリンとやってる 落ち着きAIラジオという番組もありますんで、
AIのニュース落ち着かないなっていう方は、 毎週火曜日金曜日旬で配信してますので、
こちらもぜひとも聞いてください。 よろしくお願いいたします。
あとはいいかな。
あとはですね、一番重要な話ですね。
このものづくりのラジオ、いいなと思っていただけたらですね、
番組のフォロー、各ポッドキャスト、アプリの評価、 YouTubeで聞いてる方はですね、
チャンネル登録、いいね、よろしくお願いいたします。
皆さんが2秒でできる私への応援となりますので、 そういうの励みになりますので、
ぜひともよろしくお願いいたします。
というわけで今回はここまで。 以上、渋長でした。ではでは。