2027年問題とは?
日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って、専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー
Weekly Close Up。気温もだんだん上がってきてますよね。これからの時期に欠かせないのがエアコン。そのエアコンについて
2027年問題というものが話題になっておりますよね。そこで今週は、今が替え時エアコン2027年問題というテーマでお送りします。
今日はそのズバリ2027年問題と省エネ基準についてです。
IT家電ジャーナリストでオールアバウトデジタル家電ガイドの安蔵康史さんです。
安蔵さん、おはようございます。
おはようございます。
今、家電量販店のエアコンフロアは2027年問題というパネルをよく目にするようになっているんですけど、ズバリまず2027年問題とはどういうことなんですかね。
来年4月以降、家庭用エアコンの省エネ基準が引き上げられることによって、その基準に満たないエアコンの製造や販売が難しくなるという問題ですね。
結果として、現在販売されている低価格帯のエアコンが少なくなり、エアコンの本体価格が全体的に高くなるという問題です。
その価格差によって、人によっては今のうちに買った方がいいよということで、今フロアなどに貼っているわけですかね。
そういうことですね。
省エネ基準引き上げの理由とメリット
ここから具体的にいろいろ伺っていきたいと思うんですが、まず省エネ基準というものを引き上げる理由というのは何なんですかね。
これは世界的に地球温暖化対策に取り組んでおりまして、日本でももちろん様々な形で省エネ性能の向上に努めてきました。
二酸化炭素の排出を抑えるということですね。そのためにエアコンの省エネ基準も引き上げられたということです。
エアコンも家庭の消費電力の25%から30%を占めていると言われているので、このエアコンのエネルギー消費効率をアップさせることによって脱炭素化を進めていきたいという狙いがあります。
特に夏場は猛暑が続いているわけで、エアコンというのはもう欠かせない存在。
そして昨年なんかはエアコンは夏場はいらないとされていた北海道も新たに設置するぐらい暑くなっていますので、ますますエアコンはもう必需品になっているということですよね。
そうですね。
そういう意味で省エネということも一緒に考えていかなきゃいけないわけですけど、省エネ基準が高いと我々使う側にはどういうメリットがあるんですかね。
省エネ基準が高くなることによって省エネ性能の高いエアコンしか売れなくなるということになりますので、それによって省エネ性能が高いエアコンイコール電気代が安くなるということですね。
これは従来と比べてかなり下がってくるということですか電気代も。
そういう意味ではエアコンって悪者にされがちなんですが、実はずっと悪者されてきたというのもあって省エネ性能はかなり高くはなっているんですよね。
なので年間の電気代という意味では6畳タイプから10畳タイプぐらいだともう2、3000円ぐらいなんですよ。
14畳以上でもやっぱり1万2、3000円とかそのぐらいがせいぜいというところですね。もちろん10年間使うと12万13万とかになってしまうので、それを考えるとどっちを買ったほうがいいのかというところですね。
なるほど。我々消費者からするとメリットとしてはその電気代というところが一番。もちろん長い目というか地球的に見ると環境にもいいということになるわけですよね。
そうですね。
省エネ基準の更新ペースと海外との比較
今回省エネ基準が引き上げられるということですけど、その基準ってどのくらいのペースで更新されてきているんですかね。
実はその前が2010年なのでもう17年ぶりになりますね。
そうなんですね。じゃあ別に定期的に引き上げられているというわけではないわけですか。
そうですね。エアコンの省エネ性能というのが頭打ちといったらあれですけれども、ある程度行くところまで来てはいるので、かなり一番高い省エネ性能のエアコンぐらいしか出せないぐらいの厳しさになったという感じがありますね。
なるほど。これ省エネ基準というのは日本独自のものなんですかね。
そうですね。
これ海外のエアコンと比較して日本の製品というのは省エネ基準というのはかなりグレードとしては高いものなんですか。
ちょっと海外の事情はなかなかわからないんですけれども、例えばヨーロッパなんかだと、まずヨーロッパって基本的に冷凍な気候なので、フランスのパリなんかでも熱波でお年寄りが何十人も亡くなったりとかそういうことがあるじゃないですか。
エアコンがないんですよね、基本的に。
そうなんですね。
なので日本は高温多湿な気候にどんどんなってきているのもあって、エアコンの普及率はかなり高いですけど、海外はそこまでではないのかなという感じはありますね。
基準未達製品の扱いと購入時期の検討
なるほど。そして省エネ基準を下回ったエアコン、つまりは従来品ということにもなると思うんですけど、そういったものは先ほど少なくなるという話があったんですけど、使ってはダメなんですか。
いや、そんなことは全くないです。
エアコン、メーカーが出荷するエアコン製品のトータルで厳しい基準を満たさなければいけなくなるので、それで結果として基準を大幅に下回る製品というのは、やっぱりそれはトータルの足を引っ張ることになるので、なかなか出せないということですね。
なるほど。じゃあ基本的には来シーズン以降発売されるのは全て基準を上回ったものを新商品として出していくということですかね。
いや、全てではなく、下回る製品も出せることは出せるんですよ。ただトータルで、これ算数の問題みたいな感じなんですよね。数値が大幅に高くなったので、数値の低い製品と高い製品を、例えば数値が低い製品が1割、高い製品が9割みたいな感じで、トータルで基準を満たせばいいということなんです。
なるほど。だから出荷できる量というものも少なくなってきてしまうということですね、来シーズン以降。
そうです。
そのあたりがちょうど買い替えを迎える方々にとって、今買うべきなのか、またまた来年以降でもいいのかというところが気になるわけですが、明日、その従来品と新基準品の違いなどについて具体的にいろいろ伺っていきたいと思います。
今日はここまで、安蔵さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
IT家電ジャーナリストで、オールアバウトデジタル家電ガイドの安蔵靖さんに伺いました。