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この時間は、Zoom Up。毎週火曜日は経済です。
エアコン2027年問題とは
エアコンの2027年問題って聞いたことある?最近よく聞くという方もいるかもしれませんね。
2027年、来年の4月から国が定める省エネ基準が大幅に引き上げられ、メーカー各社はより高性能な製品開発を求められるというものなんですが、
その背景には国が進める脱炭素社会への取り組みなどがあるということです。
今日はこのエアコン2027年問題にZoom Upしていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田佑紀さんです。
飯田さん、おはようございます。
今、家電量販店に行くと、エアコンフロアはもう2027年問題って書いてパネルポップでいっぱいですね。
大きなビジネスチャンスということで、量販店各社はかなり前のめりに宣伝中なんですけれども、
別にこの2027年からですね、昔でいうところの市場派のアナログ放送とか、
あとはガラケーのようにですね、昔のつまりそれ以前の製品が使えなくなったり、
何か著しく不利になったりっていうことがあるわけではないんですね。
これは環境基準の改定というのが、2010年以来のかなり大幅な、17年ぶりの大幅な変更になる予定なので、
これ何をやるかというと、こういった環境基準って各メーカーが1年間に出荷したの標準的な性能に応じて、
環境基準をこのメーカーは達成した、このメーカーは達成しないっていうふうに決めつけるんですね。
そうしますと2027年から環境基準が厳しくなります。
その中で環境基準に適合しないタイプの、比較的省エネ性能の低いタイプの商品をたくさん売ると、
メーカー1年間の平均でその基準を満たさなくなっちゃうんですよ。
そうすると比較的環境対応の高性能なエアコンにラインナップをちょっと変化させる可能性があるんですね。
これ何が影響になるかというと、各メーカーの平均値で環境性能を達成されるという時にですね、
今のエアコンの価格ってかなり二極化してきてるんですね。
これ家電量販店に行くと気づかれるかもしれませんが、すごい高いっていう商品と、
別に安くはないですけれどもエアコンだから。
でも手ごろだね。
そうそうそう。この二極化っていうのは、ざっくり言うと高いほうが環境性能が高い商品で。
さらに言うと省エネ機能も高いので、年間の電気量が安く抑えられる。
一方で、お手頃なほうはですね、この環境基準をそこまで強く満たしてないんですね。
そうすると基準が厳しくなると各メーカー、値段が高くて環境性能を満たす商品を増やして、
または営業に力を入れるようになって。
お手頃価格の方は、生産のシェアを少し落とそうということになる。
ここが不思議なところで、市場の面白いところで、
まさにお手頃品の供給が減るので、むしろお手頃品の値段が来年以降上がるんじゃないか。
お手頃じゃなくなるかもってことですよね。
家電量販店等ですと、今のうちにお手頃エアコンは買い替えたほうがいいですよ、みたいな営業トークをするわけですよね。
なるほど。新基準の方じゃなくて、従来品のお手頃の方が上がるかもしれないから、買うなら今のうちに。
そうなんです。
面白い現象ですね、これは。
買い替えの検討と注意点
ただ、エアコンを買い替えるときに気をつけていただきたいのは、確かに新基準適合の品は電気代非常に安くなります。
そんな違うんですね。
さらには、エアコンって結構持つんですよ。
感覚的なことを申しますと、うちにあるのは20年何の問題もなく動いておりまして。
結構使ってますね。
なぜか壊れないのが1台あるんですよね。
壊れなきゃまだ買い替えなくていいかってなりますもんね。
これ不思議なもんで、うちで一番安かったエアコンが一番長く動いていないっていう。
不思議なことはあるんですけれども、かなり長期間使う可能性があるっていう風に考えると、ある程度電気代を検討して、高級ラインナップっていうのも選択肢になる一方で。
例えば賃貸のお家に住んでらっしゃるとか、
あとはそれほど長く使う予定がないという場合には、
決して高いもの、そんな省エネ性能が優れてるって言っても、5年やそこらで元取れるような価格差ではないです。
結構開いてるんですね。
10年以上は最低使うって思うと、省エネ対応のものっていうのが優れてるということになってくるんだと思うんですね。
環境基準改定の影響(エアコン以外)
実はこの環境基準の改定というのは、エアコンだけではなくて、かなりいろいろな商品で環境基準が変わっていってます。
例えば一番生活に関係するところですと、蛍光灯が2027年までに製造が終了します。
そうすると、特にうちの実家とかだとそうなるんですけれども、昔からある灯りって蛍光灯ですよね、大抵。
そうしますと、それを交換する時の蛍光灯が、いきなり電子サネルとかじゃないんですけれども、製造や輸出入が止まるわけですから、
そうすると、だんだん今ある在庫のみっていう犯罪になると。そうすると決して安売りはされなくなってくるんですね。
そうしますと、じゃあどのタイミングでLEDに切り替えるのか、またはそんなに長く済まない近帯等であれば、今のうちにもう一本買っておくかといった選択になりますし、
こういった環境基準が変わるとメーカーの行動が変わるので、その結果値段の方に大きく影響が出てくるんですね。
実際のところ、このエアコンといい蛍光灯といい、かなりメーカーの行動が変化してきますので、ちょっと注意が今後必要になってくるんだと思うんですけれども、
日本の家電製品の高機能化の問題点
その一方で、日本の家電メーカーにもう一つ問題があるというふうに言われているのが、日本の家電って全般的にとにかく機能が多いんですね。
確かに、いろいろついてますよね、今ね。
この高機能化というのは、いわば日本の消費者は、言葉は悪いんですが、世界で一番うるさい消費者と言われてまして。
物言う株主みたいな感じですね。
株主は物言わないのに、お客はやたら物を言って。
その結果、何が起きているかというと、日本は消費者が、あれもこの機能も必要だ、あの機能も必要だ、この機能もつけろって言うとですね。
もう一つは、これ言われると日本の職人魂とか技術者魂を刺激するのか、日系メーカーって全部答えちゃうし、答えられちゃうんですよね。
やってやろうじゃないかっていう気持ちと、確かに腕もあるっていうことですね。
そうそう、俺これできるからっていう。
なるほど。
ただね、その結果として、一つは海外市場で非常に弱くなっている。
つまりは、こんな細かい機能を使わない。
むしろ海外のメジャーメーカーの、韓国また中国のメジャーメーカーの主要機種ってめちゃめちゃ単純なんですね。
押す、消えるっていうような機能だったりする。
さらには日本の消費者もですね、あまりの高機能さに、よくある話で、きっと皆さんのお家にあるビデオデッキ、ビデオデッキというか今だとHDDレコーダー、ほとんどの機能使いこなしてないと思います。
そうですね。
あと、私もうちにあるレンジの機能がよくわからず、パンを焼くのにも苦労します。
パン焼くのに5種類くらいあるんですよね。
全然使いこなせてないってやつですよね。
なので、ちょっとこれから日本の家電メーカー、またエアコンもそうですけれども、こういった環境基準適応とともに、どんどん高機能化していく。
本当にその機能って、マーケット、市場とか顧客にどのぐらい求められているのかなっていう考え方の変化っていうのが必要になってくるかもしれないですね。
そうですね。
なるほど。
今日はそのエアコン2027年問題について解説していただきました。
井田さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。