同じ地域ばっかりってことですか?
まあ杉、日の木ばっかりで。
たまにこうちょっとドローン飛ばすと、どこもかしこもこれも同じみたいな。
でも林業地はそうなっちゃうよね、確かにどうしてもね。
そう、だから長野に行くと、わーなんか山がめちゃくちゃ豊かだなって思いますね。
すげー思いますね。
なんか色づくとか、普通に暮らしててカラフルとかっていうのが、わーってなりましたね、僕が長野に来たときは。
紅葉とかね、やっぱ美しいですよね。
美しいです、本当に。
長野はね、植えられてる唐松ですら紅葉してくれるからね。
そうなの。
それが一番いいよね。
唐松があの金色になったとき、ほんと山めちゃくちゃ綺麗ですね。
めちゃくちゃ綺麗ですよね。
あれいいよな。
高橋さんはなんかやっぱり山が好きとかなんかそういうのは何がきっかけだったんですか?
山が好きとか自然が好きっていうのはもうベースとしてやっぱあって。
山登山とかめちゃくちゃやってたので、そういうところはもちろん自分の性質としてはあるんですけど、
やっぱり大きい企業に勤めてたっていうところもあったのと、
また最後商品の企画開発やってたところが結構原因にはなっていて、
営業やってた頃とかってあんまり物を一生懸命売りに行くみたいな感じだったんで、
原料がどうなってるとか、実際に余ってしまってるものが発生してるとか、
あんまりちゃんと分かってなかったところが多くて、
自分が商品の企画開発やったときって、
例えば食品だと冷凍の原料とかを海外から買い付けたりするんですけど、
賞味期限すごい長いんですよね。5年とか10年とかそういう単位の賞味期限のものを買ったりしてくるんですけど、
ただ原料買い付けるときに一括で買わないといけないし、
商品の企画をして全然売れない商品になっちゃったときって、
原料がだだ余りして、そこから結局原料どうするっていうので、
その原料を使える商品をもう一回作るのかっていうのを繰り返しやっていくんですけど、
やっぱり最終的に使い切れなくなってしまったものがどうしても廃棄しなきゃいけなくなったりとか、
あとは、そもそも食品、今ちょっとずつ緩和はされてきてるんですけど、
食品の小売店さんに作った製品を納品するときの召喚手としてルールが賞味期限の3分の1ルールって、
12ヶ月の賞味期限がつくものだったら最初の4ヶ月しか納品ができない、
それはすごい僕もよくわかるんですけど、農業も林業も究極そうなんだけど、
結局僕が作って、僕がじゃない、農家が作っている1個の農産物で大量のロットで扱われるけど、
最後誰か個人、1人の口に入るわけじゃないですか。
だからそこを繋ぐところがあまりにも大きな仕組みになっちゃってるから、
なんかこう、食べ物であって食べ物じゃないというか、
そういうデータみたいな、右から左に物流に乗っている何かみたいな感じになっちゃって、
なんかどんどん人の手を離れちゃってるのが、あれ?みたいな、
地に足のついてないっていうような感じがして、僕は小さい農業がいいなと思ってやってるんですけども、
林業ってもっとそれが極端な気がするんですよね。
極端ですね。農家は生産者の顔が見えるみたいな形で、直売したりとか直売所におろしたりあるじゃないですか。
でも林業の場合は顔の見える材木ってほぼ存在しなかったので、
誰がどこでどうやって切ったのかなんて全くわかんないし、
木はいいものだと思うけど、木を切ることは良くないって今でも思ってる人多いけど、
それなんか、じゃあどういう意味?木の商品っていいですよね?って言いながら、
でも木を切るのは悪いことですよね?みたいな、どういう世界観なのかみたいな。
でもそれは木を切るっていうことにリアリティがなさすぎるっていうことだと思うんですけど。
まあそうですね。
ないんでしょうね。
あとやっぱり、意外と農産物だと自分に直接体に入れるものじゃないですか。
だから安全安心とかっていうところに、みんな頭が行くっていうところは絶対あると思うんですけど、
林業とかの木材産業の場合って、見た目が良ければそれで欲しくなるっていうか、
だからそれが日本の材木が使われていようが海外の材木が使われていようが、
一般消費者の方にとってはあんまり関係がない話だったりもするというか、
意識が行きづらいのは農業業業業と比べるとちょっと違うかもしれないですよね。
まあ同じクオリティで安いんだったらこっちでいいかって。
まあ野菜とかでもそういう選ぶ方もする人いるけど、
日本だからまたちょっと、確かにね、ちょっと違うかな。
あと多分農産物と違ってこだわりが出しづらい。
やっぱり出しづらいんですか。
出しづらいですね。
70年間先の話なんで、っていうのはありますよね。