言葉の力と古歌の魅力
【徒然草ミニッツ】 さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、
【1日8分で600年分の知恵をポケットに】をコンセプトに、 吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、
【通勤・家事の隙間時間で個展チャージしていこう】という、 教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。今回が14回目になります。 では早速、【徒然草】第14段の現代語訳から見ていきましょう。
和歌はやはり面白い。 添やな百姓の行為も歌に読めば趣が生まれ、恐ろしいイノシシでさえ、
不遂のとこと歌にすれば優雅に聞こえる。 近頃の歌は巧みなフレーズもあるが、
孤歌のように、 言葉の奥に余剰が感じられない。
例えば木のつら雪の、 糸による物ならなくに、の歌は、
昔は歌屑とまで言われたが、今の私たちには到底読めない深みがある。 個人の歌は、
姿も言葉も簡潔で、 美しさと哀愁が一際深い。
良人秘匠の歌詞にも胸打つ表現が多い。 どうやら昔の人は、どんな言い捨ての言葉でさえ、絶妙に響かせる達人だったのだ。
ということです。この不遂のとこ、 不遂のとこというのは、イノシシが枯れ草などで作った簡易的に
寝るところですね。 を指すそうです。
で、要点3つ。 言葉は現実を化粧する力を持つ。
古歌は、簡潔×余剥で深い情感を残す。 語感を磨けば日常もアートになる。
現代への応用
現代への示唆、なぜ今も刺さるのか。 マーケティングではネーミングが9割、格安中古よりリファービッシュ。
まさに不遂のとこ効果。 なるほどですね。確かにネーミングめちゃくちゃ大事ですからね。
日常&仕事での応用ネタ。 イック・リブランド。
部下の企画タイトルを5・7・5で言い換えてみると学信が浮かぶ。 語尾チェンジ術。
メールのご確認くださいを、お目通し頂ければ幸いです。 に変えるだけで柔らかさアップ。
余剥コピー練習。 140字ツイート。ポストを70字に削り、読後にイメージが残るかチェック、イコール、古歌トレーニング。
なるほどですね。 イック・リブランドいいですね。
部下の企画タイトルを5・7・5で言い換えると。 いいですね。
重み級深いですね。そんな上司、最高じゃないですか。 影で何か言われそうですけど。
語尾チェンジ。これも面白いですね。ご確認ください。 確かにお目通し頂ければ幸いです。
ニュアンスが柔らかくなりますね。
余剥コピー練習。 140字のポストを70字に削ると。
これも意識的にやるとトレーニングになりそうです。 読み手のことを考えるっていうのは大事ですからね。何においても他社目線大事です。
というわけで、今回はここまでとなります。 ぜひ皆さんも日常&仕事に応用してみてはいかがでしょうか。
というわけで、また明日お会いしましょう。 さよなら。