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【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。
この番組は、【1日8分で600年分の知恵をポケットに】をコンセプトに、
吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、
通勤・家事の隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。
さて、今回が第50段ですね。
第50段を見ていきましょう。
早速、現代語訳からです。
女鬼の噂と群衆の混乱
王朝の頃、伊勢の国から、女の鬼が都に昇ってきたという噂が流れた。
その約20日間、今日の白川界隈の人々が、
鬼見に行こうと口々に呼びかけ、群衆は右往左往。
昨日は西音寺へ参った。
今日は院に参るらしい。
ただ今はそこそこに、誰一人確かめたものはなく、
それを真実と信じる者も否定する者もいなかった。
上下の身分を問わず、話題はその、
女鬼一触であった。
ある日、東山から阿久井院へ向かう車が通ると、
四条あたりから一条室町に鬼ありと大騒ぎになった。
今、出川まで行くと、都の北側は人で埋まり、
誰も立ち去れない状況に。
人を走らせて確認させても、そこには何の証拠もない。
夕方まで群衆は騒ぎ続け、ついに乱島にまで発展。
哀れな騒動であった。
その後数日、人々は病に倒れる者も出て、
あの女鬼はこの印だという者もいた。
噂が具現化するかのように混乱が広がった。
という第50弾。
なんか不思議な話でしたね。
要点3つ。
裏付けなき噂が群衆心理を狂わせる。
真偽を確かめず拡散するほど悲劇は膨らむ。
結末は混乱と病苦、後悔だけが残る。
現代への示唆、なぜ今も刺さるのか。
SNSやチャットでデマ炎上が瞬時に拡散し、
人々が実際に不安を抱いてしまう現代。
声のない噂でも一度火がつけば制御不能である。
健康は700年前にその危険性を身をもって警告していると。
なるほどですね。
ありますよね。
フェイクニュースっていう感じですね。
今で言えば。
まさに700年前のフェイクニュース。
女の鬼でしたね。
すごいですね。
乱党騒ぎまで。
群衆心理すごいですね。
ありがち、ありがちというか、さもありなんて感じですね。
情報管理の重要性
そして日常&リスクマネジメント応用ネタ。
一つ目が情報出所の確認ルール。
職場やSNSで根拠を示せない情報は拡散しない習慣をチームに提案。
誰もが一呼吸を置いて本当にと確認する文化を作る。
これはめちゃくちゃ大事ですね。
まずは情報の出所を探る一時ソースに当たるっていうのが基本中の基本ですね。
ここは意識していきたいところです。
次がひけしチーム。
会社やコミュニティ内でデマが流れた際に即座に検証して発信するファクトチェック担当を設置。
噂の火種を早期消化する仕組みをと。
これもね大事ですよね。
今は会社だとどの部署がやってるんだろう。広報とかになるんですかね。
デマが流れた時にこれはデマであり実際のものではありませんと。
たまにありますよね。
よくわかんない、誰が言ってるのかもわからないポストがバズって
公式がこれは事実無言ですみたいなことを言うのはたまに見かけますね。
そして最後、メンタル防護策。
情報に振り回されてストレスを感じたら情報断捨離タイムを設けてスマホやPCをオフにし、
15分の深呼吸や散歩で心を落ち着ける噂疲れを防ぐと。
これもね大事ですよね。
SNSから距離を置くっていうだけでだいぶメンタルが落ち着くんじゃないかなと思います。
僕も最近はSNSを見る時間を意識的に減らしているので、
こういうところを少しずつやっていきたいなと思います。
というわけで皆さんもぜひ日常&リスクマネジメントに応用してみてください。
それでは今回はここまでです。
また明日お会いしましょう。さよなら。