はい。ちょっと緊張してるんですが、がんばって喋るのでよろしくお願いします。
大丈夫です。
じゃあちょっとミスノブさんから軽く経歴をお願いいたします。
僕は1994年生まれで、今29歳になっています。
経歴、まず僕が木工を初めてやり始めたのが高校の時ですね。
高校で木工をやってるところってあるんですか?
北海道の音エネット美術工芸高校っていうところに行ったんですけど、
そこが美術とか絵画とか木工、工芸を学べる学校で、そこに入学して初めて木工に行かれました。
ミスノブさんのご出身は北海道だったりするんですか?
出身は高山。
高山で、高校の時に北海道の音エネットの学校に行って、3年間学んで、
それは一通り手道具の扱いとか家具の作り方とか、そういうことを勉強、習得するんですか?
そうですね、手道具、観覧の時から始まって、機械も一通り使う形で、
デザイン的なことは置いといて、まず木を使って立体作品を作るところは高校の段階で学ばせてもらいました。
それ語教会やりながら、あれするんですよね。
そうですね。
高校は専門学校じゃなくて。
そうなんですよ。だから普通の数学、英語、社会とかやりながら。
そうなんですよ。普通の授業もありながら、ただ普通科の高校よりはそれの割合は割と少なくて、
木工基礎とか、製図とか、そういった授業がありました。
じゃあ工業高校の工芸とか美術版みたいな感じですかね、イメージさせたら。
それで卒業された後はどちらに行かれたんですか?
卒業してからは、僕地元高山に帰って木工芸術スクール、職業訓練校に1年通いました。
でまた技術を習得して。
そうですね。本当により現場に近いフラッシュ家具も学べたし、デザイン的な部分も改めてやり直したり、
そう1年という短い間ですけど、ちょっと刃物研ぎとかも含め復習もしながら、さらに実践的な。
めちゃめちゃ濃い4年間ですね。木工づけのというか。
もう本当木工しかしてなくて。
でスクールを卒業されてからどこか就職されたんですか?それとももう独立の道を歩んだんですか?
木工芸術部卒業してから神奈ってところなんですけど、に就職して、そこで1年修行させてもらいました。
そうすると20代の前半、24、25の辺りまでは神奈で。
それでここにまた高山に戻ってきた感じですか?
はい。
それでいよいよ独立と。
25の時に高山に帰ってきて、個人でやってみようと思って独立しました。
そこに繋がってくるわけですね。
はい。
一応あれなんですか、その高山イス展には1回目から参加されてるんです?
僕は3回目からですね、高山は。
2回目の時に実際に高山イス展イベントに僕が行って、実際に展示されてる作品とかを見ながら作家さんとお話しして、
その時の打ち上げにありがたいことに参加させていただいて、その繋がりで次の年からイス展に参加させてもらってます。
そうなんですか。
今年からミスノブさんが大会ながらまとめ役になりまして、第6回の高山イス展2024なんですけども、
ちょっと概要をザクッと説明していただきたいんですけど、今年のイス展の。
今年、今までと違って、まず拠点が2つになりました。
2つになりましたよね。
今まで草壁民芸館さんとか、その前は旧酒場、酒蔵とか、会場1カ所だったのを、今回深夜と高山市制記念館2カ所で開催ということで、まずそこが大きく違います。
何組くらいの作家さん参加されてるんですか?
今回は作家全部で32組参加していて、イスで言ったら合計で70客近くが展示されています。
70客!?
そう。
すごいですね。
2拠点開催なので、2拠点でコンセプトとしてはどう違うんですか?
市制館は新作展と題して、作家それぞれが新作を持ち寄って展示をする。今までのイス展と同じような形ですね。
従来の形を引き継いだのは、今年市制館でやった。
そうですね、市制館で。
やった新作展が、いわゆるイメージする。
今年新たに深夜さん、高山深夜でやったのがどんな感じのコンセプトなんですか?
深夜では傑作展と題して、新旧問わず作家が傑作との作品を1点出展する。
それが深夜です。
僕ね、僕1曲しか作ってなくて、開夜の方は展示してないんですよ。
そうですよね。
いわゆる今までの方が市制館開夜って言ったので、ちょっと後悔してるんですけど、市制館に出せばいいかなと思ってたんですけど、
深夜さんの雰囲気めちゃめちゃ良くて。
いや、マジそうなんですよね。
で、傑作展だから力入ってるじゃないですか。
そうですね。
いや、ちょっと出したかったなと思いました。
ミスノブさんはちなみに何曲出されてるんですか?
僕は今回市制記念館に3曲。
エイジチェアーとカウンターチェアーとパンファームチェアー3曲と、深夜の方にクラムチェアーっていう1曲特別仕様の椅子を出してもらってます。
で、今は32組の参加者で高山を中心に全国から椅子作っている作家さんが集まっている感じなんですけども、元々の椅子展っていうのはどんな形だったんですか?
一番最初に開催した、僕は参加してないんですけど、2019年は川上博一氏。
もうレジェンドですね。
もうレジェンドですよね。
もうあのかなり有名な。
購入でやったんですよね。
そうなんですよ。
何人ぐらいの方で始められたんですか?
最初6人、7人とか。
そんなに少なかったんですね、最初は。
そうですね、10人満たないくらいの少年数で開催しました。
だからそれも川上さんの関係というか、ちかしお弟子さんだったりとか、高山で活動している方が主になって始められたってことですか?
そうですね。高山の作家のみでやってます。
それってどういうきっかけで始まったとかって知ってたりします?
もとはといえば川上さんが一層売りたいっていうのを弟子さんたちに言ったところ、その弟子さんが川上さんの一層売ろうということで、ちょっと仲間も呼んで一層企画展をやったって聞いてますけどね。
なんかめちゃめちゃわかりやすくていいですね。一層売りたいと。
そうなんですよ。
なんか結構個人でやってる方が多いと思うんで、そこは生命線じゃないですか。
その売り上げを立てるという意味で。
やっぱり芸術品としてオブジェとして終わっちゃうんじゃなくて、売ってなんぼだなと僕は思うんですけど、そういうきっかけで始められたんですね。
始まりはそうだと聞いてるんですけどね。
それでどういう感じで増えてたんですか?どんどん。
やっぱりイス展を見に来てくれた方とかも結構出展したいとかいう話もあって、じゃあ来年は出展しないよみたいなそんな軽いノリもあったりなかったりで、なんだかんだでそうですね今年32組まで増えて。
すごい増え方ではありますよね。
ですよね。
そうですね。
一応コロナ禍も経てっていう形にはなるんですかね。
コロナ中ちょっと開催延期とかいろいろあったものの継続的にやってるイベントであります。
だから初回はイス売ろうという話が始まって、一応今もその当初の目的というかイスを売りたいみたいなのが根底にあったりするんですか?
それも結構出してる作家それぞれだったりするんですか。
それぞれ。
そうですね。いろいろなスタンスの方がいらっしゃったりとかですね。
全国でいろんなイス展ってあったりするじゃないですか。いろいろ増えてきてはいると思うんですけども、他の展示会には三忍さん出されたりとかしてるんですか。
僕は何も出してないんです。
なんかちょっと高山イス展ならではの特徴ってこうだよなって三忍さんが思うところがあれば聞きたいなと思うんですけど。
そうですね。他があんまわかんないんでどう言ったらいいかわかんないんですけど、高山イス展本当にそれぞれ個性豊かな、イスも人も個性豊かな方々が集まってるので、
本当にそこで交流したりお互いの作品を見せ合ったりするっていうのはすごい刺激になるし、本当にいい時間だなと思ってます。
それめっちゃわかりますね。
広口くんとしてはいろんなイベントもあったりしてるじゃないですか。高山イス展って、僕ら初回で今回参加させてもらってるんですけども、外から見てどんな感じですか。高山イス展の特徴ってこんなだよなみたいな。
僕から見た高山イス展の特徴はもう尖りまくってる。尖りまくってるっていうのが高山イス展の特徴で。
なんか結構個人が集まってるからできるゆとりというんですかね、遊びの部分と言いますか、そういうのもありつつ個々の個性がめちゃくちゃ尖ってるイベントだなっていうのは感じて、
企業とかどっかそういうのが絡んでないイベントなので、だからこそ出せるいい雰囲気というかいい味というか、そこまで尖ってるものが出せるみたいなのはなんとなく感じていますね。
確かに。なんか人も尖ってますよね、高山の職人さん。なんか僕が感じたのはめちゃめちゃ木工と日常の距離が近い。
高山って椅子の産地、足物のメッカというか聖地というか、僕そんなイメージなんですけど、いい意味で木工を神聖史してなくて、めちゃめちゃ日常と木工の距離が近くて、
なんかすごい上手く溶け込んで、なんかこっちとしては居心地がいいなーっていう感じがするんですけど、なんかそんなクセものを今回水野さんまとめて、ちょっと苦労された点とかもありますか?
本当皆さん思いが強いんで、石田に対する。それをだいぶ苦労して、途中投げ出したいことがもう何回かありましたね。
結構僕が想像するんですけど、今回初めてリーダーになられたじゃないですか、やっぱりプレッシャーとか相当あったんじゃないかなと思うんですけど、水野さん自身が僕やりますって言ってリーダーになられたのか、それともなんかどなたかの推薦があったのかとかその辺あったりはどうなんですかね?
推薦ですね。
そうなんですね。
推薦されちゃいました。
あとなんか高山一転、結構年齢層幅広いのがスノフさん。
20代ですね。
20代で29歳ですけど、もっと若い方も参加されてますもんね。
最年少で藤井浩樹くんとか、23ですね今年。
40代ですね、上から20代のとこから。それをまとめるのは若干29歳の若きリーダー。
僕がもう一個高山の一転で思ったのは若い。
若い一転は多分年齢層がもっと上なんですよね。
一番上とか行くと80とかの人も出てたりとかして、60、50、40がボリュームゾーンになってるようなイメージなんですけど、高山一転はボリュームゾーンが30、40ぐらいなのかなっていう気がしていますね。
そこが尖ってる要因なのかもしれないですけど、関係はありそうだなっていう感じはしてますね。
あと結構幅広くて、年減っていくと大御所っぽくなっていくところが、めちゃめちゃみんなフランクに話しかけてくださって、初回の参加者としてはすごいありがたかったです。
そうそう、みんな受け入れてくれてる感じがめちゃくちゃして、結構我々二人高山一転出展するのに、戸様の我々が大丈夫だろうか言ってもみたいな感じだったんですよね。
でも行ってみたら結構みんなめちゃくちゃ暖かく受け入れてくれて、その辺がすごい嬉しかったですね。
そうですね。そのウェルカムな体制があったからこそ、僕も3回目から出展させていただきましたし、誰でも歓迎とまでは行かないかもしれないですけど、本当にフランクな感じで楽しみ合ってます。
今ちょっと誰でも歓迎みたいな話がありましたけど、僕が一転出展するぞってなった時に結構知り合いの方から、一転ってどうやったら出展できるんですかっていう質問を結構多くの知り合いの人からいただいたんですよね。
そこに対して、もし今回この新野もこかラジオで言っても大丈夫なのであれば、三野さんのほうから、今現状高山一転出展している人たちはこういうので出展してますみたいなことを教えていただいてもいいですか?
やっぱりこうやって展示会に見に来てくれた方と出展者とかが交流していくうちに、そこから仲良くなって、それこそ僕みたいに来年出展してみなよみたいな言ってもらえて、その流れで次の年出展するとか。
もうありますね。
いろんな出展の形はあるけど、広くは公募はしていないっていうような形ですよね。
公募制ではなく、別に選考がちゃんとした形で設けられているわけでもないという。
そうですね、その辺は今現在は公募してない。
そういうことですね。
だから言い切れないよ。
言い切れないよってことですね。
そうなんですよ。僕も本当に今年リーダーさせてもらってるだけで、本当に心残者になってしまうんで。
これもちょっと言い切れないかもしれないんですけど、ミスノブさんご自身として高山一転、今6回目じゃないですか。きっと来年も続いていくだろうなと思うんですけど、今後ミスノブさん個人としてはこうなっていったらいいなっていうのはあったりするんですか?
それ聞きたい。
海外ですかね。
いいっすね。
海外的にはヨーロッパとかアメリカとかどんなところに行けたらいいなって感じですか?
そうですね、場所はもうどこでもいいです。海外。今まで一転結構地方、東京とか名古屋とか進出して、エイズとかいろんな場所でやらせてもらったんですけど、まだ海外がないんで、間近いじゃなくてもいずれは海外でやってみたいですね。
いいっすね。海外でも勝負できる日本の椅子持ってきたいっすよね。
そうですね、海外。言ってみていろいろ想像したんですけど、いけますね。いけるかな。
結構いろんなメンバーの方にお話聞くと、ほら海外っていうワード出てきますね。
出てきますよね。
みんな言い切れないけど、意識はしてるぞ、我々意識はしてるぞっていう感じですよね。
そういう雰囲気を感じましたけど。
あれなんですか?来年もリーダーやってもいいかなって感じですか?まだ終わってないですけど。
そうなんすよね。
準備中してどうなるかなって思って。
正直準備中はもう二度とやらないっていうか、できるなら後輩とかに引き継ぎたいなとか思ったんですけど、
実際始まってこうやってお客さんとかいっぱい入ってくれて、その出展者とか来場者さんの喜んでる顔とか見ると、
まだもう一回やってもいいのかなとか、いやそんな僕がやらせてもらえるのであればやりたいのかなみたいな。
言い切りはしないですけどって感じですね。
そうですね。気持ちになってきました。
でもきっとミスノブさんの中ではもう中火ですけど、なんかやってみて、
ちょっともうちょっとこここうしたらよかったなというところとかやっぱあると思うんですよ。
多分来年以降そういったあたりをブラッシュアップしてもっといいイベントになっていくような気もするので、
それはそれで来年のミスノブさんが引っ張っていく高山一軒、なんか僕としては結構見たい気持ちはありますけどね。
個人的には3回ぐらいやっていくと、1回目のいろんなことが同じ人がやっていくとブラッシュアップされてて、
勝手に言ってるけどね。
いいのかななんて思いますけど。
なんかリーダーのプレッシャーもありつつ、
一出展者としての作品作りも同時進行で進めていったわけじゃないですか。
その辺ってどうなんですか?
そうですよね。やっぱりもう早め早めでいろいろ準備とか制作も進めたつもりだったんですけど、
やっぱどうしても最後ちょっと時間がなくなってしまったりとか、
そうですよね。
バタバタしてしまって。
でもそうですね、今回は一応新作椅子という形で3点出展できたんで、
良かったのかなと思ってます。
3点ですよね。すごいなと思って。
本当すごいなって思いますね。
実行委員会というかリーダーやりながら。
ミスノブさんの椅子って結構繊細で、
思いますね。
年齢としては29歳とかじゃないですか。
どんなところから着想へと制作始めてるんですか?
結構北欧家具は好きです。
北欧家具はもう好きなんですけど、
そのきっかけってなったのが高校生の時で、
高大連携授業とかで小田先生。
小田先生が東海大学からおといねっぷのその高校に授業に来てくれて、
そこで小田先生のコレクションを見たりとか、
そういった機会があって、もうそこからすごい北欧家具にハマって、
今の昨年のルーツになってる部分がありますね。
そういうことなんですね。
さっきは高山井支店の展望みたいなの聞いたんですけど、
ミスノブさんご自身の展望っていうのもあったりするんですか?
ちょうど去年、工房を新しいところに移転したんですけど、
まだ環境が全然整ってなくて、
今後の展望って具体的なところ考えれてないんですけど、
とりあえずショールーム作って、授業に雇って、
でももっと大きくやっていきたいなって思いますね。
本当にざっくりしてますね。