1. シンの木工家ラジオ
  2. #44 諏訪の祭りと鉋の都市伝説
2023-11-18 14:41

#44 諏訪の祭りと鉋の都市伝説

木工マニア度★★★★★★

花太郎とこーぐちが仕事をしている地域では御柱祭という変わったお祭りがあります。そのお祭りで使われる「おんべ」という道具?を2022年から花太郎さんが作ることになりました。

鉋を使って削った木のひらひらを棒に取り付けるのですが、難易度がとても高いんです。狙った厚みのひらひらが綺麗につながてて出てこない・・・。

そこで花太郎さんは知り合いの木工屋さんからたまに聞く「鉋の都市伝説」を信じて実行してみることに。


諏訪地域のお祭りとおんべ

鉋屑の話

地元の大工さんが作るおんべ

台の問題なのか、鉋の問題なのか、研ぎの問題なのか

都市伝説を実行すると粘りが出るらしい

オンベ四天皇

オンベ四天皇は癖が強い

オンベ四天皇は情報交換をしない

オンベ四天皇は祭りの度に誰か引退している

北海道の蝦夷松

おんべの作り方にも流派がある

鋼の種類ごとの適切な温度条件が知りたい



================================================ みなさんのおかげでPodcast収録機材 ZOOM Podtrak P4を買いました!ありがとうございます! 今後もコンテンツのクオリティ向上のために、ぜひ、応援していただけるとうれしいです。 こちらのURLからご支援を受け付けております。 https://checkout.square.site/merchant/MLQQAQTP01KKD/checkout/6XFS6X7OSMQAKNSLU26QVI63 よろしくお願いいたします。 ================================================ 【出演】 花太郎/SCALEWORKS (スケールワークス)  https://www.instagram.com/scaleworks_simosuwa/?hl=ja こーぐち/PLYLIST (プライリスト) https://www.instagram.com/plylist.koguchi/?hl=ja


【木工ビギナー向けプレイリスト】https://open.spotify.com/playlist/2y8JMehYNAV8ykRFVWM6rC?si=078d970982464bd8 【本職向けプレイリスト】https://open.spotify.com/playlist/6cmG5EU7Bk2x0Ft7HJQ2YM?si=babda51f3f1946e3


【番組関連リンクまとめ】https://lit.link/shinnomokkouka 【番組instagram】https://www.instagram.com/shinnomokkouka/?hl=ja 【番組へのお便りはこちらから】 https://forms.gle/MLaEKdaYFNhnAeha9 【Discord】 https://discord.gg/stQ9b4aCAx 【LINEオープンチャット】 https://line.me/ti/g2/85gesEROQwh8mS2PLtwcbxINDqBnF2kL6xJ-zQ?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default 【お問い合わせ】 shinnomokkouka@gmail.com 【BGM提供】 OtoLogic様 https://otologic.jp/


00:03
みなさん、こんにちは。シンの木工家ラジオ始まりました。この番組は、シンの木工家になりたい。
かぐやの花太郎と、アルバイトのこーぐちくんがお送りする、木工バラエティーです。こんにちは。
こんにちは。
シンの木工家ラジオ、長く続けてきましたね。
うん。これ、収録してるのは、6月末ですけど、多分、配信されるのは、11月頭ぐらいですね。
そうです。何月から始めたんでしたっけ?
えっとね、2月かな。
2月。だから、52回を迎えると、1年ちょうど経ったっていうことですね。
おそらく、そうですね。
だから、もうちょっとですね。
もうちょっとじゃないですかね。今、配信された分が、30何話とかですよね、確かね。
あ、そうですそうです。なんかもう、この回が放送される頃には、終わっちゃってますけど、今度、高山一転ってあるじゃないですか。
はい。10月末の方の土日、20何日とかですね。
そうそうそう。なんか、その高山一転のメンバーの中で、1回でもシンの木工家ラジオっていうワードが出たら、嬉しいなって思ってますね。
そしたら、勝ちですね。
勝ちですね。
何に勝っているのか分かんないけど。
まあ、嬉しいなって。
嬉しいなっていうことですね。
今日はですね、ちょっと僕が普段取り組んでいることの中で、最近ちょっとした発見があったので。
何ですか?
まず、前提から行きましょう。
前提からお願いします。
前提から、僕の住んでいる地域、諏訪地域っていう地域にはですね、音場知らさいという。
このラジオでたびたび出てきますけど。
たびたび。知らない人はちょっと1回は調べていただいて。
坂の上から丸太を落とすようなイメージの人が多いかな。ニュースで映像が結構それが多いので。
丸太をですね、山の中から引っ張っていって、ふもとの神社まで引きつけて立てるっていうお祭りなんですけど。
そこのお祭りの中に、きやりっていうですね、歌というか、民謡に近いようなものが出てるんですけど。
それを歌うことで柱が動いたりとか、シグナルみたいな感じになって。
用意しようみたいな合図ですよね。
あれの一番最初にこの歌が聞こえたら運ぶよ、みたいな合図ですよね。
そうそう。それがあるんですけど、きやりしゅうって呼ばれるんですけど、歌う人たち。
泣くって言うんですけど、泣く人たちは。
なんか寄生を発してる人たちって感じですね。
結構高音でね、訓練した人は出ないです。
あれは出ないですね、なかなか。
で、その人たちが音笛って言われる木の棒に木の削り、削った。
鉋くず。
そう、鉋くず。リボン。
鉋のひらひら。
そう、ひらひらをつけているものを持っているんですよ。
そうですよね。
それは地元の大工さんとか建具屋さんとかが作っているんですけど、音柱祭っていうのが去年ありまして、去年からちょっと花太郎も音笛制作に取り組んでますと。
そうでしたね。
取り組んでますということで、地元の先人たちに話を聞きに行ったりとか、どうやって作ってるんですかとか聞きながら、僕も取り組んでるんですけど、音笛に使えるひらひらを削るのが割と大変という。
そうですよね。何回かんな弾きはいいんだって話ですよね。
03:00
そうそう。大人が持つ一本にですね、180枚ぐらいひらひらがついてるんですよ。
なるほど。
その180枚は1枚で40ミクロン。
45ミクロンから50ミクロンぐらいの厚みなんですよ。
なるほど。
手がんなで全部やるんですよね。
なんか恐ろしい話です。
恐ろしい話ですよね。
去年も僕も見てますからね。大変さまで知ってますけどね。
そう。なんせ手がんなでやるって。昔の人たちは言ってはいけないですけど、僕そんなに一生懸命かんなやってこなかったので、ちょっとかんなを研いだりとか台を仕込んだりするのがちょっとしんどいという。
まず最初のハードルはそこがありますよね。
しんどい。というのと、普段使っている二枚刃のかんなじゃなくて。
一枚刃。
そう。一枚刃なんですよ。
僕の知識不足でですね、二枚刃のですね、裏刃を抜けば一枚刃になるんじゃないかと僕は思ってたんですけど。
あれ?そうじゃないんですか?
そうじゃないんですよ。
あれ?じゃあ僕もちょっとリテラシーが低いですね。
いや、なんかもしこのラジオ聞いてて、いやいや違うよ花太郎と。裏刃を抜いただけじゃ一枚刃にならないよって。
そうなんだ。
そう。思っている方はリテラシーすごい高いかもしれないですね。
そっか。
そうなんですよ。具体的に、俺もかんなの台の名称をちょっと忘れちゃったんですけど、結構ですね、角度は一緒なんですよ。
仕込み勾配はいいですよ。
そう。八分勾配というか、八分勾配で仕込むんですけども、裏刃がない分、ほぼかんなの裏とコッパ返しっていうのかな。
はいはい。
コッパ返しこっちか。小口の方が割と角度がほぼ一緒で。
あ、そうなんだ。
そうそう。そうすると、それに慣らされて割とピンと張った。
あ、屑が出るんだ。
そう。屑が出るんだぞと。
なるほど。
小僧。小僧そうなんだぞと。
教えられた。
先人にね。かんなの台もいじくれないようではダメだぞみたいなことを、やんわりと言われたんですけど。
で、去年自分で四丁を打ってみまして、かんな刃はですね、結構貰い物の刃がいっぱいあったので。
古いかんながね、いっぱいありますもんね。
いっぱいあったので、四丁仕込んで自分で見ましたと。
で、なんか二丁は切れた。
二丁は切れた。
二丁は切れた。
残り二丁は。
残り二丁がどうしても切れない。
で、それが台の問題なのか、かんなの問題なのか、俺の研ぎの問題なのか。
そうですよね。
ちょっと一向によく分からなくて。
で、研ぎを割とやっててですね。
一向によくならないので、その二丁だけは。
なるほど。
やっぱもうかんなのせいにしちゃおうかなってことで。
かんなのせいにしちゃおうかなってことで、なんかそれ調べてるうちに、どうやら油で煮るとよくなることもあるらしい。
油で煮る。
あ、これあれかな。前ヤマゲンさんがちょっと言ってたやつかな、もしかして。
あれ、言ってたっけ。
ヤマゲンさんのとこ行った時に、のみがすぐ欠けるって話があった。
はいはいはいはい。
その時、油で煮れば変わるのかもしれないけどね、みたいにちょっとボソッと言ってて。
そう、なんかね、都市伝説的には聞いたことあったんですよ。
06:00
チラギキする。
知り合いの知り合いが、かんなを油で煮て、よくなったらしいみたいな。
でも、ちょっと怖いじゃないですか。
いや、怖いですよ。
油で煮るの。
で、なんか調べたら、180℃から200℃の油で、なんか人によって違うんですけど、20分から40分ぐらい煮る。
温度と時間が人それぞれ、ネットによって違ったりとかするんですけど、なんかいいらしいと。
でね、その時、ちょうどうちにですね、使い古された天ぷら油っていうかですね、天ぷら揚げて唐揚げ揚げてフライも揚げてみたいな。
もう、抹茶色の。
そう、抹茶色になったやつがあったので、ちょっとこれは。
最後もう、かんなを煮て。
そう、かんなを煮て終わりにしようと。
なるほど。
いいかもしれないです。今度唐揚げとかが最後じゃなくても、かんなを煮て最後にしようみたいな。
なるほどね。
そのかんながですね、ダメなかんながどういう状況かっていうと、木ひいた時に裂けちゃう。
縦にね。
そう。
縦に裂け目が入る。
なんか串目でひいたみたいな感じ。
よくあるやつだ。
そうそう。なんかカサカサカサカサみたいな感じで。
どうやら油で煮ると、かんな葉に粘りが出るらしい。粘りが出るらしいということが書いてあったので。
かけにくいみたいな。
そう。
かけにくくなるのかな。
一応串葉だから、なんかちっちゃく欠けてんじゃねえかなっていう。
なるほどね。こう微細なノコギリみたいな。
そうそうそうそう。
感じになっちゃってる。
だから、もろい状態なのかなという。
なるほど。という仮説のもと。
花太郎的な仮説のもとですね。
一応180度で20分自宅の天ぷら鍋で煮てみました。
20分たったら、一応新聞紙の上にあげて、普通に空気で除霊しました。
で、2枚。1枚研いでみて、削ってみました。
どうでした?
変わりません。変わりません。全然変わりません。
やっぱ都市伝説だった。
これは騙されたと。やっぱ都市伝説だったかなと思ったんですよ。
はいはいはい。
だって全然変わってないんだもん。似たのに。
で、もう一丁。
そう。で、もう一丁を。あ、でも一丁ダメだった時点で、もうなんか嫌になっちゃって。
あー。
そう。で、ちょっとほっといたんですよ。
はい。
今1週間ぐらいか1週間か2週間ぐらいほっといて。
あ、そうだったんです。
そう。で、まあちょっとこれも研いでみるかと。
うんうん。
まあ、あの、研いでみると分かんないしってことで。
せっかくにいたしみたいな。
そう。せっかくにいたから、一応まあ削ってみようということで研いで。
削ってみたら、これがね、切れるようになってたんですよ。
えー。あ、そうなんだ。
そう。で、まあ勝敗で言えばまあ、1勝1敗。
1勝1敗だったんですけど、かなりなんでしょうね。こうぬるっと削れるようになっていた。
あー。じゃあその縦の先ももう全然入らないしみたいな。
そうそうそうそう。まあ、カサカサカサっていうのが、こうぬるっと。
えー。
こう、カンナクズがつながって。
カンナクズがつながって出る。
素人じゃないんだからって話なんですけど。
いや、でもそれがね、難しいですからね。
そうそうそうそう。だからまあ、カンナクズがつながって出るようになって。
えー。それ花太郎さんの時がたまたまうまくいったとかではない?
09:01
で、それ思うじゃん。
うん。
俺も思うんですよ。
なんかこう、不確定要素が。
多いですからね。
そう、多いんですよ。
なんか一応、トイシー市長。
あ、一応そこは揃えて。
そう、トイシー市長で。
まあ、研ぎ方もなるべく一緒。
それはちょっとよくわかんないけど。
で、一応揃えてやってみたら、かなり改善。
かなりというかですね、一気にエース級まで。
あ、そうなんですね。
もう、二軍から一軍の。
あ、じゃあ都市伝説ではなかった、あれなのかな。
鋼の種類とかによるのかな。
そう、多分温度と時間は。
鋼の種類によって最適な加熱条件というかが変わってくるみたいな。
あるらしいという感じなんですけど、
よくですね、インスタ特化見ると、木工系のインスタ見ると、
火花散らして、いやこれは何系だと。
これは白髪系とか。
言いますよね、火花の散り方で青髪、白髪とかが、かじやさんは判別するという。
そう、ですけど、花太郎ごときでは全然わからないので。
もうカンナとして出来上がったあいつを見る限り、
青髪とか白髪とか描いてくんないとわかんないですよね。
描いてくんないとわかんないと。
わかんない。
でもスウェーデン甲とかさ、色々あるじゃない。
ありますあります。
青髪1号とかスーパーとかもあるじゃない。
ありますね。
全くわからないので、とりあえずこれからはやってみて切れないと。
まだね、8枚ぐらいあるんですよ。
仕込んでないのが。
ストックはまだいくらでもあると。
それで、次のお祭りが5年後なので。
だいぶ先です。
だいぶ先なんですよ。
5年後まで8枚を仕込んで。
少しずつ少しずつ。
ダメなら一応180度20分か30分。
で、負けたカンナ。
変わらなかったカンナも200度30分とか。
もう一回ちょっと条件変えてね。
そうそう条件変えてやってみれば変わるかなということで。
鋼に対してとかはよくわからないので、とりあえずこれでやってみて。
ダメならもうちょっと温度上げてこれでやってみてという風にやっていこうかなと思うんですよ。
収録場所の隣にも。
もうね、屑が。
屑が。
ちょっと山になってますけどカンナ屑が。
で、それでですね。
あのおじいちゃんたち。
諏訪地域にですね。
オンベシ天皇っていうのがいるんですよ。
オンベシ天皇。
オンベシ天皇。
なんすかそのなんかジャンプに出てきそうな。
そうでしょ。
オンベシ天皇っておじいちゃんたちがいてですね。
それぞれ、それぞれこだわりがあって。
こだわりが。
クステが強そうですよそれは。
そう。
今の時代だとね。
そういうオンベシ天皇で集まって情報交換とかしてさ。
誰がいいとかこれがどうとかってさ。
この土石は良かったぞとかね。
そういう話。
やりそうじゃないですか。
やりそう。すごいやりそう。
全く情報共有が。
なされていない。
なされていないし。
なんなら話ってなるものかみたいな感じです。
今ね、オンベシ天皇は多分70代80代くらいなんですよ。
もう亡くなっちゃった方もいるんですけど。
そうなんだ。
だいたいお祭りが切り替わるとどなたか亡くなってるので。
まあ恒例になってますからね。
そう一人入れ替わったりするんですけど。
樹種。
キソヒノキ使ったりとか。
12:01
トウヒっていう木を使ったりとか。
エゾマツっていう。
エゾマツ。
エゾマツ。
でもそれもエゾマツもトウヒの仲間らしいんですけど。
じゃあいわゆる松っぽいやにっぽい感じじゃないんだ。
ちょっとヤニっぽいらしいんですよ。
松かトウヒ族まで一緒なんだけど。
北海道。
エゾマツっていうぐらい。
北海道とか寒い地域にあるからちょっとヤニっぽいというか。
変種らしいんですけど。
それが削りやすい。
水につける刃。
つけてから少し影干ししてカンナを引く刃と全く引かない刃とか。
濡らし削り刃かそうじゃない。
カラカラの状態で削る刃か。
竜刃があるんですね。
竜刃。
で、オンメの作り方も微妙に違ってて。
そうなんだ。
組み立て方というかですね。
見た目は一緒なんですけど、組み立て方も違ったりとか。
だから見る人が見ると、あの人が誰が作ったオンメかっていうのがですね。
分かるんですね。
分かるらしいんですよ。
オンメメキキ職人がまたいるんですね。
テレビを見ながらね。
というお祭りがありますので、
花太郎もオンメ四天王の下の下ぐらいにくっついていければいいかなっていう。
下の下ぐらいにね。
まずはそこから。
それで今回話した油で煮るっていう都市伝説。
なんかもうちょっと詳しい人がいたら、リスナーさんで。
これこうするといいですよとか。
知りたいですね。
鋼によって。
例えばこの鋼はちょっと高い温度で。
青髪系は何度くらいがいいとか、白髪系は何度くらいがいいとか。
そういうのを知りたいですね。
もしあったら、すごい。
一応5年間あるので、その間に教えてもらえればいいと思うので。
もし知ってる方リスナーさんいましたら、
ぜひ番組までDMが欲しい。
本当に。
ぜひ欲しいので。
よろしくお願いします。
ということで、本日はオンベのお話と、
カンナの都市伝説。
ということでした。
皆さんありがとうございました。
ありがとうございました。
ぜひフォローしていただけると嬉しいです。
番組への感想、質問は概要欄にあるお便りフォームからお待ちしております。
また、LINEオープンチャットとDiscordを使った番組リスナーコミュニティがあります。
番組への感想だけでなく、木工関連情報の交換の場としてぜひご利用ください。
今回もお聞きくださりありがとうございました。
14:41

コメント

スクロール