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2025-09-27 06:26

大人のための音感トレーニング本2 from Radiotalk

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ちょっとだけ本を読みます。大人のための音感トレーニング本。
絶対音低感とは何でしょう。これまで絶対音感、相対音感といった言葉を聞いたことがある人が多いと思います。
しかし、この本で習得する絶対音低感という言葉は聞いたことがないでしょう。
これは私が命名した造語で、本書で初めて紹介する言葉だからです。
ここでは絶対音感や相対音感、そして絶対音低感について解説していきます。
絶対音感と相対音感。音楽教室、音楽教育の分野では、長年クラシック系の絶対音感教育派と
ポピュラー系の相対音感教育派との間で、音感教育をめぐって論争や対立があったりします。
これはラテン系諸国語で行われている固定度奏法と、英国に起こりドイツ・アメリカ・日本に広まったとされる異動度奏法との衝突と言い換えることができます。
異動度奏法は解明奏法のことです。
簡単に言えば、絶対音感派は、どんなキーであっても、ドの音はドと固定して歌うべきだと主張して立派です。
簡潔に固定度としましょう。
絶対音感は日常的ではパーフェクトピッチなどと呼ばれますが、厳密にはアン・アブソーラル・センス・オブ・ピッチとしている辞書もあります。
一方、相対音感派は、レラティブ・ヒーリング・派は、ドの音はそのキーの主音のことだから、キーが変わるごとにそのキーの主音をドとしてドレミを移動させるべきだと主張しています。
異動度ということになります。
日常語としては、レラティブ・ピッチというようです。
つい先ほど、両者は対立していると述べましたが、現在は暗黙の了解で隅分けができているようです。
幼児音楽教育のメソッドは、絶対音感の収束を目指す固定度奏法が常識となっています。
これは絶対音感教育は、学習年齢制限があるとされているからでしょう。
具体的には何歳までの早期教育なら絶対音感が身につけられることができるかはっきりしたことは言えないようですが、一般的な認識は6歳未満といったところではないでしょうか。
3歳頃からピアノやバイオリオンを流れ出す子供は、現在でも珍しくありません。
だからといって全員が絶対音感を所有できるかというと、そうでもありません。
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たまたま稽古の過程で身についたというケースが現状にあるようですが、絶対音感だけ身につけさせる教育メソッドがあれば、どういった結果になるかはわかりません。
当教室から絶対音感補助者、過去30年排出、本年度制募集と看板を挙げる教育があれば、ピアノやバイオリンといった楽器の稽古は、そっちの人は応募が殺到するかもしれません。
このように日本での音楽教育の土壌は絶対音感・固定度法教育メソッドが幼児教育の段階から根強く存在しています。
しかし結局絶対音感で身につけることができないまま幼児教育を過ぎ去ってしまった子供たちであっても、固定度教育は形だけ残しても何の意味もないようにした形で継続されています。
そしてこのまま音楽大学進学課の事件システムにつながっていきます。固定度奏法システムは譜面を読むという独譜能力において非常に優れたメソッドですから、ですから楽器奏者が独譜する場合は固定度で演奏をします。
これはジャズ・ポペラ系の楽器奏者とも同じです。ところがボーカル歌手といった歌を歌う人たちになると話は別です。
楽器は正しいところを押さえたり弾いたりすれば譜面と同じ音が出ますが、歌手が譜面だけを頼りに楽器の助けなしに歌う思想の場合は絶対音感なしに固定度で歌うことはできません。
固定度奏法は絶対音感能力を前提としたやり方ですからその能力がなければ意味がないのです。
譜面でどの音が指定されていても自分の思っているどの音が正しいのか確認できないからですね。
目の前にある譜面の音が脳に記録されていないわけですから最低限の出だしの音だけでも楽器で出してもらわないと譜面の音の高さがさっぱりわからないのです。
プロの歌手でも絶対音感を持たない人は数多くいらっしゃいます。
以前アイスランド出身の歌手ビヨークが故郷の教会で歌ったライブをテレビで見たことがありますがバックのコーラスタイトとともにビヨークが歌うのですがある曲はビヨークのソロからスタートしました。
無伴奏です。その時彼女はツカツカツカピアノに歩み寄り鍵盤の1音を叩き自分の出だしの音を確認してから再び中央を戻り素晴らしい歌唱力を披露しました。
一流の歌手たちのこうした出だし音の確認という行為はよく見かけます。
スポーツ競技のオープニングで国歌を無伴奏で歌うプロの歌手でさえもチューナーを持参して出だしの音を確認したりしています。
こうしたことから絶対音感は歌唱や演奏に必ず必要な技能でないと言えるのですが
絶対音感教育は絶対音感さえあれば音楽はどんなことでも可能になるという絶対音感幻想を生んでしまいました。
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このことで逆に絶対音感を所有していないというコンプレックスを抱くプロや一流歌手もいるほどです。
何だ先生絶対音感ないんですがうちの姉さんあるんですよという発言に平然と答えられる音楽教師がどれだけいるでしょうか。
一般的にはこうした幻想が奉行しているわけです。
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