救急車のサイレンとリズムの違い
リズム練習をします。今日は224で、ちょっと本を読みます。
救急車のサイレンはどう聞こえる?
おいおい、救急車はどうした?
リズムの本だと思って読んでみたら、なんだこれは?
などと思わず、もうちょっと先を読んでください。
とにかく、僕はまだ正気なんですから。
ご存知のように、救急車のサイレンはピーポーピーポーと
高い音と低い音が2つ繰り返されています。
そう聞こえませんか?
ところが、僕らのピーポーピーポーと思っていたそのリズムを
僕の周囲の外人に聞いてみたら、みんな低いほうから高いほうに
ピーポーピーポーピーと聞いていたから驚くです。
まるで反対なんです。
機会があったら、注意深くあのサイレンを聞いてみてください。
すると、高いほうのピーという音がずいぶん強めにしっかり響いているのがわかります。
つまり、脅迫なんです。
弱迫なんかじゃない。
ご存知の方がいると思いますが、日本の伝統音楽の一定の拍子感を持つ音楽の多くは
この脅迫と弱迫の繰り返しで作る2拍子的リズムが圧倒的に多く、
これに耳慣れている僕らとしては、やはり強い音をまずはじめに聞き取るという傾向が自然と身についています。
だからどうしたって外人のようにポーピーとは聞き取れない。
やろうと思えばできなくはありませんので、意識的にやらないとダメです。
この2つの耳が自然に聞き取ったリズムをちょっと不明に直してみました。
もうお分かりでしょうか。
僕たちのリズムの感じ方を言ってみたら、
典型的なダウンビートで、外人さんのはまた典型的なアップビートなんです。
救急車のサイレンがどう聞こえるかなんてことを大事にならなかったりして覚えるのではなく、
これまでの生活様式とか、言語のリズムによって視点に養われるものです。
こんなところでも、東と西のリズム感の違いが表れています。