武士と鎌倉時代の誕生
今日は11月1日です。トークの682回、日本通史の武士編ということをやってみたいと思います。
武士編なんだけど、そもそも鎌倉時代、源頼朝、武士の政権を作りましたということなんですけどね。
そもそも、どうして武士が誕生したかというとですね。
その話をだいぶん遡らないといけないなと思って。
いつまで遡るかというと、荘園ということを考えないといけないみたいですね。
荘園って説明がすごく難しいみたいですね。
僕も複雑すぎてよくわかんない。
なぜ複雑すぎてよくわかんないかというと、インチキなんですよ。
今の時代を思い浮かべてくださいね。
例えば、税金の仕組みって複雑でしょ。
一回聞いただけではわかんないでしょ。
そういうことなんですよ。
本来税金みたいなのは誰が見ても、単純に公平にわかりやすくしないといけないものをわざわざ難しく難しくしてるわけですよね。
ということで、荘園もそんな感じなんですよ。
荘園というのは何かというと、公地公民ということから始まるわけですよ。
公地公民って何かというと、日本の国全ての土地は天皇陛下のものですよ。
これが公地公民の考えですね。
使わせてもらえるんだから税金を払いなさい。
税金使用料を払いなさいというのが公地公民ですね。
税金もいろいろあって、取れた収穫の何割かを持っていく。
プラス、閉域というものがあったみたいですよ。何日間働きなさい。
働いている間、給料なし。
しかもそこに行くまでは料費は全部自分持ちですよみたいな。
まあまあひでえなみたいな話だったんですね。
男が連れて行かれますからね、その間力仕事ができないみたいな。
そんな感じで、ちょっと辛かったみたいです。
農地を貸してくれて、使用料を払ったらいいのかなと思いきや。
かつ働けまで言われてね、ただ働きしろみたいなことを言われてね。
それはつらいですね。
逃げ出す人が増えたわけですよ。
逃げ出すの簡単だったと思いますよ。
要はちょっと手の届かないところに逃げてですね。
そこで細々と野菜でも作りながら、釣りでもしながら生きていけばいいわけですからね。
縄文時代に戻るみたいな感じでね。
そういう人が増えちゃったみたいで、それはまずいねということで編み出された方法が、
昭和編。
昆伝英年時代の方。
何だろう、昆伝英年時代の方。
響きはかっこいいですよ。
昆伝英年時代の方。
昆伝英年時代の方。
社会の時間で習いましたよね、歴史の時間でね。
何かというと耕した土地は全部あなたのものになりますよっていう。
その前に3年、その前にもあったんですよ。
それ何かというと、名前ちょっと忘れてたけど、
新たに耕した田畑は3台に限りOKですよみたいな。
そういう法律もあったんですよ。
だから私が耕したらあなたの子供とその孫まで大丈夫ですよなんですよね。
ところがね、当時の平均寿命はそんなに長くないですから。
3台あっという間ですよね。
しかもですね、2台目、実際3台目ぐらいになったらもう逃げちゃうんですよね。
ということで、あんまりあんまりいい制度じゃなかったみたいですね。
永年にしたんですよ。
新たに耕した田畑はあなたのもんですよ。
ところが、そうなんですけど、あなたのもんだけど、
税金は払ってたみたいで、とはいえ税金は払いましょうねという感じでいくつか払ってたみたい。
でもあなたの土地ですよ。
でも一応税金は納めなさいね。
だから税金はかかってたんですよ。
初期の根伝永年死罪法で自分のもんにした土地は税金がかかってた。
ところがですね、いつの頃からかからなくなってしまったわけですよ。
どういう手段を使ったのかわかんないけど、かかんないですね。
これはしめしめと。
あと、新たに開墾したらあなたの土地ですよと言われてもですね、
山を切り開いてですね、田んぼにするわけですよ。
結構ですね、できないんですよ。
よし、やろうと思って。できないんですよ。
それなりの財力が必要なわけですよ。
一人の力じゃできない。
だから山を切り開いて田んぼを作るとしたら、
結構な土木事業、作業がいるわけですよ。
まず土木事業というのは、
土木を作るために山を切り開いて田んぼを作るわけですよ。
それなりの財力が必要なわけですよ。
田んぼを作るとしたら、結構な土木事業、作業がいるわけですよ。
まず山を切り開いて田がやして、
すじろを作らないといけない。これが大きいですよね。
すじろを作るって素人一人でできる話でもなくて、
田んぼっていうのは結構土木技術がいるんですよ。
だからそれをやるのってそこそこのお金持ちですよね。
貴族ですよね。
貴族、あと寺、神。
そういうのが先頭に立ってガンガンやりだしたと。
どうやってやるかというと、人を雇って。
雇って働き手を雇って。
誰かは耐えやさないか。時給いくらですよ。
日当いくらですよ。
昼飯つけますよみたいな。
そんな感じで人を集めて、田んぼをどんどん作りだしたと。
貴族の土地がどんどん増えて、
貴族と正確に言えば寺、神社の土地がどんどん増えていきました。
ということですね。
貴族じゃなくて独自で、
独自でもちろん近くの仲間を集めて、
俺らも作ろうかって作った人たちもいますよね。
だからお金持ちじゃなくても、今でいうクラウドファンディング的なもので、
力を合わせて一緒にやりませんかみたいな感じで、
新たな田んぼを作り出したようなグループもいましたね。
でもそのグループはいつしか大企業、貴族のグループに飲み込まれるわけですよ。
なぜかというと、なぜかそういう信仰勢力で作ったグループには税金がかけられるみたいで、
その辺がわかんないですよね。
なぜか税金がかけられる。
なぜかきつい税金がかけられる。
それならうちによこせって貴族とか自社が言うわけですよ。
なぜならうちのとりあえず名義にすればいいじゃん。
もちろんちょっとだけ手すりをちょうだいね。
あとは自由だからみたいな。
そういうことがまかり通っていくわけですよ。
国家権力と土地の奪取
でもですね、だんだん奪われていくわけですよ。
田んぼだから毎年毎年収穫がいいわけじゃないですか。
不作な年もあるじゃないですか。
でも不作な年でもこんだけはくれないと困りますよ。
ごめんなさい払いません。
じゃあいいですいいです。
土地もらいますねみたいな感じで。
で、貴族がどんどん土地を増やしていく。
そういう時代が続くわけですよ。
もうやりたい放題ですね。
だんだんやりたい放題になる。
そこで困るのは、誰が困るかというと天皇陛下が困るわけですよ。
元々天皇の土地であったのが、なぜかどんどん貴族に奪われていく。
そういう時代になる。
だから天皇陛下、今で言う国家権力だと思ってくださいね。
国家権力をうまく利用して私服を肥やす人が増えた。
これ今もよく考えたらそうだな。
国家権力を利用してる。
悪い人って悪い悪い悪いっていうのが語弊があるけど。
国家権力を利用する。もしくは国家権力でグルになって私服を肥やす。
そういう時代だったわけですよ。
さらにややこしいことに、天皇陛下も自分の土地がなくなる。
どうするかというと、天皇陛下もさっと引退しちゃって、引退しちゃって、
一戸陣になって同じようにやっちゃう。
そんなわけわかんないことをやりだして、もうやりたい放題ですよね。
そういうことだったわけですよ、荘園というのは。
いつの間にか。