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2023-10-04 09:50

【#109】圓橘の会23/09/30 ちきり伊勢屋(2)

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#落語 #三遊亭圓橘 #三遊亭萬丸
萬丸さんの泥棒噺、いろんな仕掛けが面白いです。圓橘師匠のちきり伊勢屋はさすがの演出で、続きがすぐに聴きたい!王子の狐も絶品でございました。

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はい、シェアする落語のしけです。土曜日でしたね。9月30日、圓橘の会にまた行ってまいりました。ここのとこ毎月、三友邸圓橘市長の会には足を運べているのでありがたいですね。
いつもの通り、開講一番は三友邸まんまるさん。自分は大縁が多い。大縁が多いのは、要するに暇だと思われているというようなですね。自虐ネタの枕からですね。
園木としてはどうなるのかな?後に出た園吉章は出来心と呼んでましたが、出来心のいわゆるあの公が出てくるやつですね。あのシーンは全くなかったので、まぬけ泥なのかもしれません。
あれですね。泥棒の親分と古文が会話して出て行って、入った先で西五兵衛さんがいるという。前座さんもよくやるネタなんですが、これがね、工夫満載なんですよ。
どうしようかな。ちょっと伏せとこうかな。下駄を忘れてくるっていうシーンがあって、そこで下げることはよくあると思うんですが、その下駄を忘れるシーンにもう一個被せて下げに持っていくっていうですね。
またその下げがすごくよくできてるっていうですね。今回、割とその珍しいネタをまんまるさんここで描けること多いんですが、今回に関してはまさして珍しくはないのに、そのなんというか、くすぐり全体の構成、解策に近いようなところで。
またそれがまんまるさんの場合、僕はよく思うのは、例えば満喫師匠の方を継承するというパターンもあると思いますし、ご自身でくすぐりを作っているってこともあると思うんですが、それがね、まんまるさんという落語家の雰囲気にとても合ってるんですよね。
だからこう、解策しましたーっていうのを打ち出してる感じじゃないんですよね。そこがすごく僕は好きなところです。
はい。そして、満喫師匠登場ということで、一石目がですね、王子の狐ですね。これがね、大サービスというかなんというか、枕で、当然動物の話ということで動物絡みの話が出てくるわけですけど、
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その中でね、枕の中でなんとゴンベイダヌキの超ダイジェスト版をやってしまいました。これはなんすかね、もう大サービスですね。
で、王子の狐なんですが、わりとバタバタ演じられるところが多い話かなと思って、特にだんだん酔っ払ってくる正体が、狐の娘の、本当は子供いたりするんですけど、
この狐がバケている女性が、なんだっけ、お玉ちゃんだっけ、忘れちゃったけど、だんだん酔っ払ってきて、男の方が逃げちゃった後にドタンバタンやりますよね。
で、あのあたりの流れが結構バタバタしている。それはそれでスラップスティック的に面白いんですけど、そこにやっぱり演出師匠は全体的に抑制を効かせてくるんですよね。
そのあたりが、すんなりと江戸情緒を楽しめるっていうか、どうしても狐、狸あたりが出てくるっていうのは、民話的な色彩を持ちつつ、しっかり江戸の話なので、
そのあたりの雰囲気が、細かく優しくすんなり出せるっていうあたりが、ベテランの味なんでしょうね。一言で言っちゃうととても良いということになってしまうんですが、
やっぱり結構な落としなのに、最後に出てくる小狐が可愛いという。これがすごく良いなというふうに思いました。
ちょっと喉の調子が良くないというふうにおっしゃってましたが、若干声のボリュームは抑え目だったかもしれませんが、それほど気になることもなく、いつもの演出師匠の芸が楽しめたというところですね。
中入りに入って、チキリーセヤーのその2でございます。チキリーセヤーが長いお話なので、3つに分けて、今回が2回目ということになりますが、今回はもう完全に葬式ですね。
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それも生前葬ですね。生前、逆に言うと、たぶん3回目の方にちょっと比重を置いているのかなという、時間的にもね、置く構成にしたのかなという感じで、2回目はほぼ生前葬だけでしたね。
要はその占い師に思想が出ているあなたは死ぬというふうに言われて、お金を使い切って施しをして、死ぬと思ったら死なないというようなところなんですが、
今回のその第2回にだけ見ると短くなってはいるんですけども、とはいえ、やっぱり長い話であり、それほど正直笑えるシーンも多くはないんですよ。
そんな中で、割と淡々とした、それこそ誰も死なない、生前葬が行われたけど自分は死ねませんでしたというだけの話をするだけで、しっかり聞き手の気持ちを捉えていくっていうあたり。
要するに聞き手を引きつける材料というのがあんまりない中で、それでも細かい人物描写と、やっぱり今回語りのところがすごく長いところがあったと思うんですが、その辺のリズム、絶妙なリズムで聞かせていただけるというあたりがいいところですね。
たぶんこのチキリーセアは3部に分けたことによって、3部目が、次回がたぶん一番面白いというふうに思います。
次回の2世紀ネタ出しは、もちろん1つはチキリーセア完結編その3ということになるんですが、もう1つ猫怪談も出しています。
というところで、大変楽しみでございますので、皆さんこれを聞かれるようなマニアな方は是非深川東京モダン館に足を運びいただきたいなというふうに思います。
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次回が10月28日ですね。10月29日が私が主催している、シェアする落語、松福亭紀行さんの落語をぜひ聞いていただきたいということでございます。
そんな感じで、門前中町にぜひ来ていただきたいなという、私シェアする落語の式でした。ではまた。
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