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2024-03-31 17:45

【#155】浪曲広小路亭 勝千代はる乃二人会24/3/23

久しぶりに浪曲の会。
復帰10年と入門10年、どちらも素晴らしい熱演。
曲師も含めて全員女性の華やかな会でした。
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はい、シェアする落語のしけです。3月24日日曜日、お江戸上野広小路亭で、浪曲広小路亭、木村勝千代、九人本はる乃二人会行って参りました。
木村勝千代さんは若い頃に浪曲をやられていて、一度引退というか、浪曲を離れられて、また改めて戻ってきてちょうど10年。
で、この復帰された時とほぼ同じタイミングで入門された国本春野さんが、入門から10年ということで10周年のお祝い。
そして、木村勝千代さんが、山梨県上野原市のPR大使に就任。そして、国本春野さんが花形園芸大賞、国立園芸場ですね、銀賞受賞ということで、
おめでたいので、勝千代さんがお祝いやりましょうというふうに持ちかけたら、それでしたら二人会でというお話になって始まった会だそうでございます。
僕はお二人の浪曲は結構好きだったんですが、最近ずっと浪曲を聞く機会がなかなかなくて、久しぶりでしたね。
オープニングでちょっとトークがあった後に、勝千代さんが出てきて、公衆街道桃太郎伝説という一石。
木村勝千代さんというのは、木村派の浪曲の、今お一人になってしまった木村派の浪曲氏なわけですけども、
木村派の方針なんですかね、持ちネタがそれほどない、なかなか増やせないみたいなところがあって、そこから新作に行ったみたいなところがあるみたいで、
桃太郎の伝説って日本中あっちゃこっちゃにあるみたいなんですよね、何百つ、浪曲の節の中で出てきたんですけど300とか言ってたかな、有名なとこは岡山ですよね。
公衆街道にも桃太郎の伝説があると。
鬼ヶ島どうするの?みたいなところが気になるところなんですが、そこはうまく節の中で処理をして、この公衆街道、オニスタール桃太郎の伝説、イヌサルキジの名前のついた地名が公衆街道の中にあるので、
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僕がよく覚えてるのは猿橋ですけども、あのあたりですね、盛り込んだですね、お話になっていまして、きびだんごと、あともう一個地元の、すいません、名前忘れちゃった、おまんじゅうですね、いろんな味のあるおまんじゅうを持ってですね、
イヌサルキジをですね、家来にして鬼ヶ島、っていうか島じゃないわけですけども、そこに行くわけなんです。鬼がいるところに行くわけなんですが、この狼曲が始まる前にですね、かつしおさんが、皆さんはあだ打ちをする派ですかしない派ですかっていうですね、謎の質問をしまして、
みんな困ってたんですけど、一応しない派が多数ではないかということで、あだ打ちしないバージョンになりました。まあこれはその桃太郎が、鬼に対して切りかかろうとして、まあいろいろあって、あだ打ちじゃないですね、鬼退治ですね。
鬼退治を退治するかしないかでしない派になったと。退治しなかったんですね。でこれ、退治しないでどうなったのかっていう話をしない方が面白いかな。しない方がいいかな。新作はね、ちょっとネタバレはですね、ちょっと避けたいなと個人的に思っておりますので。
だったらなんかね、このかつしおさんのその、あの、ほがらかな、あの、ふくよかな声というか、こう伸びのあるね、伸びと艶のあるふくよかな声が、えっとあったね、なんかかつしおさんやっぱちょっとどっかその、社会性っていうのかな。
あの、今の社会をちょっと切り取ってる感じを時々あの新作の中に入れ込むところがあって、狼曲だからそれはもうとてもわかりやすいものなんですけども。ちょっとドキッとしましたね。あの途中までは非常にコミカルな展開で、いろんなことをだいたい食べ物で片付けるっていうところがですね、非常に面白くて気に入ったんですけども。
僕はこの鬼退治しない派の方がなんか好きですね。
で、続いて登場は国本晴野さんでございます。
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これがですね、ネタがあの国貞忠二ですね。人気者を割と好きで、まあ十路長殿が好きで、まあ僕はまあこういう和芸のキャラクターで一番好きなのはやっぱり森主松なんですけども。
国貞忠二の話はそんなに知らない。多分数もそんなに多くないんじゃないかな。有名有名ですけどね。赤城の山も今宵限りっていうのはですね、よく昔天服塗料のコントとかね定番として使われる名場面というような感じでございますが、この国貞忠二のその石宿のところですね。
でね、もともと僕はもう春野さんのそのパワフルな声が大好きなんですけども、しばらく聞いてなかったんですよ。聞く機会がなかったんですよ。
久しぶりに聞いたらね、やっぱさすがまた上手くなってましたね。こうね、全身でこう表現するんですよね。だからね、足も使えます。人形ですから、こうね、出入りというか、ところでババッというところに足を使うところがね。まあね、足って足ごとね、まあ上手い。
普通の子、普通っていうかね、あの話に入る節が始まる前までは、まあ都市草のお嬢様、お嬢さんがぐっとこの人形人の世界に入っていくのはね、まあかっこいいですね。
いいなあと思いました。
まあ、あの不思議に入る前に落語でいう枕みたいなところで、先ほどの葛飾さんの鬼退治の話、鬼退治で退治しないということについて、なんでしないのかよみたいなことをね、おっしゃってましたけど、僕はしない方が好き。
まあそれはそれとして、あとね、タイムカプセルの話をして、この日の前日にその小学校に小学生の時に埋めたタイムカプセルを開けるっていう、みんなで集まってそれを開けるっていうですね、僕らの世代には全くそういうのなかったんですけども。
僕らの世代なのか住んでいるところなのかわかりませんが、その将来、小学生ですか、小学生の頃、春野さんは何になりたかったのかって、客はね、別にそこ興味あるんですよ。あるんですけど、あまりそんな大きなリアクションを取るところじゃないじゃないですか。
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って言ったら、その春野さんが、なんだ、みんな全然興味ないじゃんって言ってですね、この話はやめよ、みたいなところなんですけど、2席目にその話を引っ張るというですね、なかなかな手を取りましたね。
お腹入りがあって、3席目がまた春野さんです。で、これがね、ネタだし。
牛若戸弁慶。まずはその枕のところで、さっきのタイムカプセルで分かった小学生の時の春野さんは何になりたかったのか。8歳って言ったかな、20年前。
かき氷屋さんだそうです。
本人はね、夏しか稼げないじゃん、みたいなことをおっしゃってましたけど、今ね、かき氷は1年中食べてますよね。あとなんか、僕は全然そういうとこ行かないですけど、スイーツ好き、かき氷好きの人は、ものすごい高いかき氷食べてません?
かき氷モーカルビジネスなんじゃないかなと思って、そういう意味では小学生春野さん、先見の名があったんじゃないかなんてことも思ったりしますが、まあまあそれはいいとして、牛若戸弁慶、これはもう新作だそうですが、まあね、ここもね、春野さんのしばらく見てない、聞いてなかったせいもあるんだと思うんですが、
まあとにかくね、もともとこの人の不死のパワフルさってのは本当すごいんですよね。ただね、ちょっとこう、引きを覚えたというか、引きを出すのシーンも出してくれるようになったのかなっていうところがあって、まあ有名な話ですよね、牛若戸弁慶。
で、あのー、弁慶が、なんすかね、今日の五条の橋の上ですよね。この五条の橋に牛若が近づいていくときかあたりのところでね、ものすごく小さな声を使って描写するんですよ。小さいけど力強くて、不死が確かなんですよね。
ああ、またこういう、しばらく見ないとこう進化しちゃうんだなあみたいなところがあって、あのー、ひろこじてマイク、ボーカル、単一四孔星のマイクがポンとこう置いてあって、僕は春野さんマイクいらないんじゃないかなっていうふうに思ったんですけど、むしろそのマイクにこう、乗せる声を使っていくっていうか、
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だからまあ、そのー、自分のその声が大きすぎる、不死の声が大きすぎるときにはちょっと後ろ引いたりとかね、細かいコントロールをされながらね、お客さんを楽しませてるのはすごいなあっていうふうに思いましたね。
で、最後にまた葛千代さんが出てきて、竹田信玄。僕も知らなかったんですけど、葛千代っていう名前はあの、信玄の妖名なんですね。
だからまあ、あの、甲州ご出身だということで師匠につけてもらった名前が葛千代と、ちなんでたわけですね。
で、その葛千代時代から、ウイジンのあたりを中心とした展開になっていますが、これもね、まずね、そのキャラクターの演じ分け方が繊細かつ豪快というか、素晴らしかったですね。
で、節もね、1席目も良かったんですけど、さらにこうノリノリというか、物語にこう歓喜されてるんですかね。素晴らしかったですね。
あの、やっぱり僕はもう春野さん大好きですけど、やっぱ春野さんのあの若いがゆえのパワーみたいなところに対して、やっぱり途中ブランクあるとはいえ年月を重ねてきた芸でこうね、出していくっていうのはやっぱかっこいいですね。
特にその、この、信虎でしたっけ。お父さんですね。このあたりがちょっとこう、壊れていくんですよね。神言が優れているので。
なんかね、リア王的な感じがね、すごく良いですよね。いつも思うんですけど、老曲ってやっぱ不思議で語る分情報量ってどうしても制限されちゃう。少なくなっちゃう。その中でね、ちゃんと物語を聞かせてくれるっていうね、この老曲の和芸の力。
堪能しましたね。で、この日はやっぱりね、曲師もお二人。澤村道夫さんと玉川美船さん。どちらもですね、澤村豊子師匠のお弟子さんになりますが、道夫さんの方はね、こう、パーカッシブな感じ。
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一人で弦楽器と打楽器をやっているような、このバチがバチバチ来るですね。そういう感じがかっこいいですね。美船さんはね、もうちょいこうね、メロディアス。
どっちかっていうと美船さんの弾き方の方が豊子師匠に近い気もするけど、まあ僕は老曲素人なので、そこまではよくわかりませんけども、いずれにしてもお見事でございます。
広沢美船になったんで、広沢菊春、パートナーのね、広沢菊春さんとのね、お二人での講座というか、聞いてみたいですね。
というわけでですね、久しぶりに老曲楽しませていただきました。二つだけ申し上げたいことがありまして、一つは、どうですか長谷さん、そろそろスリッパ出しませんか。
靴下でね、スリッパがね、コロナの時にスリッパ廃止して、それ以来スリッパを持参することになってるんですけど、半分以上の人が忘れて持ってこないわけですよ。
なので、ここはもうスリッパ復活してもいいんじゃないかなっていう思うのが一つ。あともう一つね、この二人が出てきて、これ曲紙入れたら4人出てくるわけですよ。
ちょっと気のせん前売り2000円は安くないですかっていうですね、いらん心配かもしれませんが、思ってしまうかなというところはあります。
まぁでも逆にね、いっぱいお客さん来てましたけど満員にはなってないので、この老曲広告辞典のシリーズ2000円で聴けるっていうのはとってもお得だよっていうことは強調しておきたいと思います。
というわけで、シェアする楽護の死刑でした。ではまた。
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