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2024-07-22 13:37

【#185】立川らく兵真打昇進披露興行(阿佐ヶ谷)24/7/20

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#立川志らく #立川志らら #立川らく兵 #立川らく人
とにかく志らく師匠の凄まじいサービス精神と、弟子への愛情を感じました。らく兵師匠の前途に幸あれ。
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サマリー

7月20日土曜日、阿佐ヶ谷地域区民センターで開催されている立川志らく一門会、立川らく兵真打昇進披露興行の様子をご紹介します。

立川志らら師匠のオープナー
はい、シェアする落語の四家です。
7月20日土曜日、阿佐ヶ谷地域区民センターでですね、
立川志らく一門会、立川らく兵真打昇進披露興行行って参りました。
この立川志らく一門会は、普段は立川志らら師匠、立川らく兵師匠、立川らく人さんの3人が出てくるのが通常らしいんですが、
初回と今回、今回はらく兵師匠の真打昇進披露ということで、
立川志らく師匠がですね、自ら参加ということになってまして、
抽選だったんですけど、幸運にも抽選、当選いたしまして、行ってまいりました。
開口一番は、志らく師匠の次に偉いのになぜか一番最初に出たがる。
これは野球でいうところのオープナーですね。リリーフの逆で試合を作るために、
短いイニングを最初に投げるというですね、そんな感じの立川志らら師匠。
もう今回もですね、見事なまでのオープナーでその会をワッと温める。
やっぱり寄席みたいに落語を最初から聴きに来るよっていう人だけではない地域寄席において、
最初にワッと盛り上げるってとっても大事なことで、それをキャリアがある人がやるっていうのは、
僕はこの形はありだなっていうふうに思えております。
今回 子ほめ だったんですけども、多分志らく師匠も出るし、らく兵さんが主役の回ですから、
自分は軽めにという、そういう判断だったんじゃないかなと思うんですけど、
もう枕からトントントントントンというですね、バッバッバッバッバッバッと笑いが盛り上がっていく値は、
さすがの真打ちでございました。噺ちょっと間違えたんですけど、かえってその方が面白かったなというところです。
立川らく人さんのクラシカルな落語 そして志らく師匠
で、お二人目が立川らく人さん。もうこの齢このキャリアにしては本当に珍しいクラシカルな昭和の落語をやる人でございますね。
もうね独特のテンポね。これはね、令和のテンポじゃない昭和のテンポ。
これをね語り切れるっていうのがなかなかすごいなと思うんですけども、ネタは家見舞。
まああの言ってみりゃ汚い系のネタなので僕あんま好きじゃないんですけど、らく人さんのこのテンポで聞くとですね、
間抜けさが際立ってなかなかいい感じだなというふうに思いました。
そしていよいよ立川志らく師匠です。いや久しぶりに聞かせていただきましたけども、とにかくサービス精神がものすごいんですよね。
この目の前のお客さんどうやって喜ばせようかっていうのを、持ち時間の間で全部やるっていうのがすごいなと思います。
まずやっぱりテレビの方から入っていって時事ネタをずらずらずらと並べる。談志エピソードもずらっとちょっとずつちょっとずつ入れていく。
そして話に入ったら、話は幇間腹ですよ。歌うんですね。替え歌というかちょっとトリッキーな歌を。
しかも3曲も歌うんですね。古典落語のテクニックの凄さを味わってもらう部分をポッポッポッと作っておいて、
そこではうわすげーこの人名人だみたいな感じもとりつつ、全体としては楽しい時間を過ごしたなというふうに感じさせてふわっと終わって去っていく。
かっこいい。目の前のお客さんに対して落語家として持っている能力をありったけぶつけていって、だけど汗ひとつかいてないみたいなんですね。
たぶん独演会ではまたちょっと違う落語をやるんでしょうけど、実にやっぱり立川志らく師匠すげーなっていうようなところを見せていただきました。
仲入りが入って口上でございます。口上は志らら師匠が言ってましたけども通常の寄席の口上っていうのはとざいとーざい って言って幕が開いてみんなが頭下げてるっていう形なんですが、
幕がない会場なので、もともとでっかい会議室みたいなところですから、おじさんが4人、らく人さんはおじさんって言っていいのかな。緋毛氈引いてあるところにちゃんと乗っかるっていうですね。
ところから始まるという、そういう口上でしたが、司会が立川らく人さんで隣に志らら師匠、真ん中にらく兵師匠、そして立川志らく師匠という並び順ですね。らく人さんの司会がうまい。
なんて言うんだろう。昭和チックな長めの間をとって喋るあの間が、司会にぴったりで堂々としていて、ちょっと若手っぽく上から怒られてちょっと戸惑うみたいなシーンもちゃんと入れて
あれだけ二ツ目で司会がうまい人って珍しいなと思いましたね。結構落語協会の若手人気親打ちが司会やるときって結構ボロボロになったりしてますからね。
それはその一緒に並んでる人たちが偉すぎるっていうのがあるのかもしれませんけど、らく人さんの司会は非常に非常にいいですね。落語だけじゃない仕事をいろいろ来てるんじゃないですかね。落語じゃない仕事をいろいろあげてもいいんじゃないかと思います。
結婚式とかね、できそうですよね。今は若手落語家が落語ばっかりやってる時代ではありますけども、いろいろできちゃうんじゃないかなと思いますけどもね。
ちなみにらく人さんってプロ雀士なんですよね。いろんな有名人の方と卓を囲んでるらしくて、この辺面白いなというふうに思ってますけど。
志らら師匠のご挨拶はもう志らら師匠らしい。短い時間でバンバンバンとらく兵さんをネタにして笑いを取ってさっと終わるというですね。江戸前でかつ爆笑というところです。
でやっぱりね、志らく師匠ですよ。すべての言葉にちゃんと誰もが納得できる理由があるっていうのがすごいですよね。
意外と落語家ってこう面白いんだけどあんまり無責任、責任取らないというか、なんていうのかな。言いっぱなしみたいなところがあるんですけども。そんなに長い時間じゃないんですよね。
短い時間で立川らく兵という人の人となり、しくじり、そこからどうやって復帰したかで落語の筋もいいし、羨ましいのは顔が破壊されてるっていう。顔が破壊されてるって誰でしたっけ。先代の歌笑師匠かな。
あの売りでね、要するに落語家としていい顔をしている、個性的な顔をしているというところで、これだけ腕もあって外見にも恵まれているんだから売れなかったらそれは本人の怠慢だと思ってくださいと。
だから10年後売れていなかったらこいつは怠慢だったなというふうに思ってください。よろしくお願いしますというようなご挨拶で。
まあその厳しさと優しさとその理解の深さですよね。自分の弟子に対する。それはもうすなわち愛情だと思うんですけど。そこをこれだけきちんとこう説明できるっていうところのこの頭の良さ。
すごいなというふうに思いますね。そんな感じですね。非常に簡素ではありますが、他の協会の口上に比べたらアットフォームな雰囲気ではありましたけども、僕はちょっと感動的でしたね。
で、トリがもちろん真打昇進立川らく兵師匠です。またね小話がまたモンキードライバーやってましたけども、しょうがないよね。ウケますからね。なんでウケるかというともう仕草がめちゃくちゃ上手いんですよね。猿の仕草がねめちゃくちゃ上手くて。
前ちょっと話しましたけども、手の動きとかがこう直線で動いていくっていうのがすっごいマンガチックで面白いというのがあるんで、もうモンキードライバーは多分日本中どこでやってもウケるでしょうね。
そこのあたりから見事なんですが、そこから宮戸川。またこの宮戸川もね、明らかに自分が面白くできる部分にきっちり重点を置いてやっていくというあたりですね。
で決してそのなんかこうねっとりとした感じにしない。あくまで軽快に軽快に持っていく。大きなボケを作るよりも小ボケの連発でスーッとつなげていくあたりがらく兵さんっぽいなーっていう思いながらもう客はもうみんな喜んでましたよ。
でね、最後の方はね結構、宮戸川ってねエロいのが始まる前に終わるっていう話ですけど、ちょっとね、きつめのエロを入れていたんですが、もう全然それがあの嫌な感じしないんですよね。なぜなら全部軽快にいってるから。
まあここらへんがね、落語家立川らく兵の一つの色なんだろうなというふうに思いました。
僕はらく兵さんの人情話聞いたことないんで、人情話もね、子別れとかやるので聞いてみたいなとはちょっと思いましたけども、もう滑稽噺のこの独特のね、軽快な古典の軸をしっかり捉えた上で、軽快で軽快で軽快な感じね。
で、独自のこぼけをポンポンポンポン入れてくるですね、心地いい落語。これはね、これから10年かけて売れっ子になっていただきたい落語だなというふうに改めて思いました。非常にめでたい席でございました。
そうですね、阿佐ヶ谷にはこのらく兵さん応援してる人がいっぱいいますので、この阿佐ヶ谷からですね、大看板が生まれるっていうのがね、いいストーリーなんじゃないかなというふうに思います。
田舎者なので中央線文化が非常に羨ましい私なんでございますが、阿佐ヶ谷から良い楽屋が真打ちになりましたというめでたいお話でございまして、シェアする落語の四家でした。ではまた。
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