長屋の花見と山友亭円吉賞
はい、シェアする落語のshikeです。
今月も行って参りました。
今月もって先月行けなかったんですけども、
山友亭円吉賞の会、円吉の会ですね。
深川東京モダン館行って参りました。
開講一番はいつも毎度お馴染みの山友亭まんまるさん。
長屋の花見でしたね。
後でですね、円吉賞が孫弟子にはちょっと甘いんだなっていう感じのですね、
好評を述べますけども、そんなこともないか。
弟子の話が面白かった時、ちゃんと面白いって言ってましたからね、円吉賞は。
まあまあ、旧代展を上げたいというふうにおっしゃってました。
なぜならちゃんと流れで聞かせているからということですね。
僕も本当そう思います。
長屋の花見は、きちんと情報を追っかけていくと非常に悲惨なんですよね。
本当貧乏すぎるんで。
その貧乏すぎるところをトントントントンと行くから楽しく聞けるんであって、
そのあたりの流れをうまくまんまるさん作っていたのかなというところと、
1個ね、これも円吉賞を褒めていらっしゃいましたけども、独自のギャグが入ってました。
これがね、かなり面白かったですね。
なるほど、そう来たかと。
確かにあのお茶系を、山椒もね、飲みたくないよと来ると、
あの仕掛けが来るっていうところですね。
これはなかなかまんまるさんやりますね。
うん、いい感じでございます。
ただ、僕は長屋の花見に関しては、全ての中岡さんに申し上げたいのは、
なんで枕で卵の値段の話をちょっとでもしないんだと。
卵焼きが高級な時代の話っていうのは、
今の経済感覚とちょっと合わないでしょ。
ちょうど卵の値段逆に上がってきているところもあるんで、
その辺も絡めて枕から入れてみてはいかがでしょうかというような素人考えがございます。
そこからですね、山友亭円吉賞1席目なんでございますが、
円吉賞の得意ネタと取りネタ
もう本当に心の底からうっとりするぐらい素晴らしい包丁。
包丁はね、本当に円吉賞の包丁こそ落語ですよ。
何もかも全て詰まっている気がしますね、ここに。
あのね、小歌を歌いながら仕掛けていって引っ叩かれる。
このシーンが本当に全部素晴らしいんですけど、特にこのシーンが素晴らしい。
ダオハゼって罵倒してた男とすぐくっついちゃうという女がまた素晴らしい。
詐欺もまた素晴らしいというですね。
またこの包丁という話にまつまる、もちろんこれは円吉賞の、6代目円吉賞の得意ネタですから、
6代目円吉賞からまたさらに遡っての話であるとか、
このダオハゼみたいな顔をした音楽師がいたなんていう話なんかも絡めて、
この辺が枕で絡めていただいて、もう極上の一品という風になっておりました。
もうね、幸せですよ。
三優帝円吉賞の包丁が利ける至高の幸せといっていいと思います、落語好きにとっては。
で、中入りがございまして、取りネタがですね、旗の元の娘、沖代、その2でございます。
これはもう完全に円吉賞の新作、元になった古典はあるんですけども、小説があるんですけども、
このね、その2ということで、この沖代が犬ですね、鎮が飼いたいというところでですね、
子どもたちと動物が活躍するというのが本当に珍しい、江戸を舞台にした旗元の娘ですから、
江戸を舞台にした話なんですが、子どもと動物が一緒に活躍するんですよ。
これはね、まだその1その2なんで、その2もまた次どうなるんだろうというところで終わったので、
まだまだわからないんですけど、この先どうなるかわからないところがあるわけですが、
もうなんかちょっとアニメ化してほしいなというですね、なんかこう、スタジオジブリかなみたいなですね。
落語における子どもと動物
ところで、ここはやっぱり円吉賞、新境地なのかもしれませんね。
もちろん語り口のうまさ。
なんで、70いくつだったかなの方があんなに子どもがうまいのか。
ただね、耳づく袋とね、今度鷹が出てくるんですよ。
これがね、いい感じのなんかね、江戸っぽいんだ。鳥たちとの会話が江戸っぽいというのがね、またいい感じですね。
まさか動物に江戸の風が吹くとはね、楽しいです。
ということで、今回も充実の円吉の会でございました。
はともとの娘おきよの続きが気になりますが、来月ではなさそう。
今年中に完結するんでしょうか。楽しみですね。
ぜひ皆さん来てください。深川東京、モダン館、たまに僕がシェアするラグボもやってます。
毎月やってるのは円吉の会。ぜひどうぞ。ではまた。
