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シェアする落語の四家です。9月7日土曜日、アートスペース兜座で三遊亭ぽん太さんの勉強会、ぽん太ラボへ行ってまいりました。
この日は3席のネタおろしということで、1席目が『半分垢』2席目が『野ざらし』
3席目が『寝床』というなかなかのラインナップでございましたね。『半分垢』については、ぽん太さんらしいですね。
セリフがしっかりと綺麗に耳に入ってくる感じと、この奥さんをバカっぽくやるのか、
かわいらしくいじらしくやるのか、っていうのがあると思うんですが、相撲取りの奥さんの演じ方、どっちかというとかわいい方に寄せていっているという感じがいたしました。
2席目の『野ざらし』はまだね、これからその伸ばしていけるだろうなという感じで、
セリフの回し方の上手さみたいなところはもちろんちゃんとあるんですけど、多分これはやり慣れていくうちにもっとはっちゃけた感じになって楽しくなっていくんじゃないかなという気がいたしました。
あと、あのさいさい節っていうのはなんか人によって全然違うので、誰が正解だかよくわかんないですね。
まあそんなもんだったんじゃないのかなという気もちょっといたしますけども。 仲入り挟んで3席目の寝床。ここがやっぱりね、さすがしっかりしてましたね。
もうとにかくね、出てくる人も多いし場面も変わるし、難しい話ですけどやっぱりあの繁蔵でしたっけ。繁蔵のあの言い訳をね、うまくこう回していく。
そんでちょっと突っかかって旦那にね、義太夫好きの旦那にこう突っ込まれるみたいな、あの辺のやり取りはやっぱ本当面白いですし、
ここに一箇所だけなんかすごいオリジナルっぽいくすぐりが入ってて、そこが面白かったですし、
義太夫をね、避けるところが、体を上下に使ってこう、伏せたと思ったら跳ね上がったりとかするとかですね。
非常に身軽な感じが出ていて、この辺もまた義太夫のひどさをアピールするのに良かったなっていうのと、
あとね、これが非常に興味深かったんですけど、ぽん太さん義太夫やったことがあって、
やった後にそのICレコーダーで録ったものをもう1回聞き直してみたら本当に聞けたもんじゃなかったと。
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だからやってる最中はわかんないんだと。だからあの旦那もICレコーダーがあれば自分の義太夫のひどさを実感することができたのかもしれないみたいな話をしててですね。
なるほど義太夫ってそういう芸能なんだなっていう。カラオケでもね、話芸でもなんでもそうですけど、もう録音したものなんて聞けたもんじゃないですけど。
私もねこの放送、放送なのか、
トークをずっとやりながら後で聞き返すと本当にこいつへったくそだなぁ。気持ち悪いなぁみたいなですね。ことをよく思うんですが、
客観視できない自分っていうのをですね、あそこまで滑稽に仕立てた寝床という傑作古典落語を
身軽に軽快にやり切って非常に僕は満足度が高かったです。そしてこの日のぽん太さんはまくらというか漫談というか
話題が2つありまして一つはですね、実はついさっき放送が終わったばかりなんですけど、新婚さんいらっしゃいに出演されました。
この時の裏話をいろいろと聞かせていただきました。何しろ裏話なのでここでも喋れないんですが、いやテレビって大変だなっていうような話でですね、非常に興味深くかつ爆笑しました。
もう一つはですね、笑点で24時間テレビか、
あちらの北陸の方に行かれた時の逸話というかなんですけども、いやーこれもね面白かったですね。
今日、実はあの方の宮治師匠がもうラジオで朝方のラジオでですね、『これが宮治でございます』でちょっと
お話ししてましたけども、そのさらに裏みたいな話で非常に興味深い話かつ、やっぱり爆笑の話ですね。2本ちゃんと持ってきて、
そういうですねエピソードを綺麗に語ると綺麗に爆笑を取れるあたりが、やっぱ、ぽん太さんらしいなというふうに思いました。
ますますとですね、実力を増しているぽん太さんでございますが、10月もこのぽん太ラボがあって11月3日にですね、
「ティアラこうとう」で大きな会があるということで、まだまだお席余裕あるという話でしたので、ぜひ探して行ってみてはいかがかなというふうに思います。
なんか中村仲蔵やるらしいですよ。楽しみです。ということでシェアする落語の四家でした。ではまた。
あ、新婚さんいらっしゃいは多分TVerで見れます。
