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2024-01-23 09:02

【#138】立川寸志トリ噺五十席 24/1/17

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#落語 #立川寸志 #芝浜 #黄金餅
抜群の安定感でトリネタ2席。オリジナルのフレーズがピタッと決まるのがまた気持ちいいです。さあ、真打昇進いつかなー!

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サマリー

寸志トリ噺五十席は、立川寸志さんが新討ち昇進したことをきっかけに、彼自身もトリネタを50席作るという趣旨で始まった会です。寸志さんのトリネタは古典落語の中でスーッと空いている穴を埋める一言があり、話はスムーズにトントンと流れて終わります。

寸志トリ噺五十席の始まり
はい、シェアする落語のshikeです。1月17日水曜日、仕事の帰りに、かやば町アートスペース兜座、立川寸志さんの会、杉江松恋先生プロデュース、寸志トリ噺五十席に行ってまいりました。
こちらはですね、寸志さんが新討ち昇進した時に、例えば落語協会で単独で新討ちになると、寄せでトリを50回やることになると。
今ちょっと国立演芸所がなくなっちゃったんで、もうちょっと少ないかもしれませんけども、新討ちという基準をそこに置いたときに、自分もトリネタを50席作ろうというような、そういう趣旨で始まった会で。
ただこのペースでいくと、トリネタを50席やり切るより早く新討ちになっちゃうんじゃないかみたいな、そんな話もあったりしておりますということで、本当にトリネタをみっちりやる会でございまして、なんと今日すごいですよ。
小金持ちから柴浜。しかも枕も短め。もともと寸志さんは丁寧にやる分だけちょっと話が長くなる傾向はあるので、枕もさらっと短めの方がこれだけのトリネタ2つ並べると考えると適切なんだというふうに思います。
今年仕掛けることをチラチラと紹介された後に1席目が『黄金餅』。『黄金餅』も『芝浜』もそうなんですけど、寸志さんが入れてくる作られたくすぐりとその話の間の違和感のなさというか。
本当こんなくすぐりがあったんじゃないかなって思うようなところですよね。
古典落語っていうのは割と荒くできてるっていうか、よく見るとなんかうまく繋がってない説明不足なところがポコポコあるんですよ。
で、それを気にしないで聞いちゃうのがいいわけなんですけども、寸志さんはそれをね、そういう古典落語にちょこっと空いてる穴をね、スーッと埋めるような一言を入れるのがすごいうまいんですよね。
だから自然に聞こえる。悪目立ちしないっていうかな。思いっきり解釈に走る。死神なんかは解釈にグッと走ってるところがありますけど、小金持ちは割とオーソドックスな中にちょこちょこっと寸志フレーズが入ってくるところが魅力的ですね。
僕はこの話もともと大好き、落語らしい話だなっていうふうに思いますけども、寸志版のですね、このいい感じにバランスの取れた。
例えば有名な道中づけがありますけど、ああいう道中づけ、ちょっと今日は口というより咳、喉がちょっと引っかかった感じがあったかなっていうのはありますけども、寸志さんの道中づけとか言い立てってスーッと流れていくんで、中手をする隙がないんですよね。そこが素敵だなというふうに思います。
俳句しだべとかもね、そんな感じがあります。そういう全体的にすごくスムースに話が流れていく中で、寸志さんらしいフレーズがあって、ただ違和感がなく、あくまで話はスムースにトントンと流れていって、
特に小金持ちのような話は何の解決も、めでたい結論はつくんですけど、スッと終わるっていうあたりがいいですよね。
あんなに不気味な話が聞けてしまう、スッと耳の中で聞けて楽しめてしまうっていうのは、やっぱりやる人の力量なんじゃないかなと思います。
2席目は、もう年は明けてるんだけどもと言いつつ、『芝浜』ですね。正直、これ話何度かしてるかもと思うんですけど、僕『芝浜』はそれほど得意な方ではありません。
一言で言うと、落語にしてはちょっといい話すぎるかなというような。あまりにも詐欺が有名になりすぎて、あの詐欺でみんなで安心しちゃうっていうあたりが、なんとなくそこまで得意ではないという感じなんですけど、
こういうあんまり得意じゃない話の方が、いい演者と出会うと、いい演者が料理するとグッと楽しめるというのが落語の面白いところで。
やはりここでも、話を綺麗に流していく、スッと心に入るように流していくために、スイッサーは細かいところにちょこちょこ工夫を入れていきます。
ただ普通は、それはもう気がつかないぐらいのところもあったりしますね。
寸志さん 立川談四楼師匠がゲストに出た時のネタ卸しだったかな。これで『芝浜』は聞いていますが、ちょっと多分またいじってるんじゃないかなというふうに思います。
いい感じにバージョンアップしていました。
前回、その時もあったのかな。今回すごく好きなフレーズは、畳の匂いなんかどうでもいいやっていうフレーズが好きですね。
最後の方に出てきますけども。
やっぱりね、もちろん家元立川談志の、黄金餅もそうですけども、影響もあり、師匠である立川談四楼の師匠の影響もあるんですが、それが本当に練りに練られていて、
全てが建川孫子の一連の話に溶け込んでいるっていうですね。そのあたりがですね、スイッサーの本当に魅力的なところですね。
いやもう、誰もが認める力量だけは随分前から真打ち暮らすっていうですね、ところはもう間違いないというふうにみんな知ってるわけですけども、
ここからどうやって孫子さんが真打ちになるという物語を多くの人を巻き込みながら持っていけるかというところですよね。
何かやってくれる、考えていると思いますし、何かやってくれるんじゃないっていうことを期待してますし、わかりませんけど何かお手伝いできることがあったらしたいなっていうふうに思っております。
しばらくね、ちょっと寸志さんを聞く機会が取れなかったんですけども、久しぶりに寸志さんを聞けて大満足でございました。ということで、シェアする落語の四家でした。ではまた。
09:02

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