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2024-04-13 12:03

【#162】寸志ねたおろし第48回24/4/13 #立川寸志

#落語 #立川寸志 #寸志ねたおろし

笑って泣かせる『佐野山』は故・桂文字助師の思い出たっぷり。『付き馬』は浅草観光口上がもう楽しくてたまらない。極上の二席。

みんなで聴こう立川寸志。今年は真打トライアルイヤーです。
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00:05
はい、シェアする落語のshikeです。
本日は4月の13日かな。
高円寺箱にて寸志ねたおろし、聞いてまいりました。
寸志さんはですね、新討ち昇進を控えて、
新討ち昇進のイベントを自分でどう組み立てていくかということをですね、
それぞれの落語家に任されている。
どこまでそれが活用できるかというところがあって、
寸志さんがまあいろいろ考えたんですけども、
寸志さんはですね、
それぞれの落語家に任されている。
どこまでそれが活用できるかというところがあって、
寸志さんがまあいろいろ考えた末に、
ご自身に課したハードルというのが、
延べ1000人のお客さんに認められるということなんですね。
そのシリーズが来月からかな。
第一回はもうすごく小さなところでやるんで、
もう売り切れちゃってて、
残念ながらいけないんですけど、
そんな感じでですね、
新討ち昇進のお客さんに1000人認められるという、
そういうトライアルをこれから仕掛けていくということなんですね。
今日はですね、
もうずっと続いている、
前座の終わり頃かな、
続いているネタ卸しの回です。
今日のネタ卸しは月馬なんですけど、
その前にね、
一石ということで、
ご本人は久しぶりというふうにネタ出しをしていたけど、
よく調べたらそんなに久しぶりでもなかったみたいなことをおっしゃってましたが、
僕にとっては久しぶりで、
かつすごく感慨深い話です。
佐野山。
佐野山がなぜ感慨深いかというと、
僕が今やっているシェアする落語の10回目、
次回が36回目になりますかね。
の10回目にすんじさんに出ていただいた時にですね、
鳥ネタでやっていただいたのが佐野山だったんですね。
で、すんじさんがですね、この佐野山が素晴らしくて、
涙している人がいたのをもう千列に覚えています。
それが一つですね。
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あともう一つはやはり僕は、
かつら文字付け師匠というですね、
立川流のお辞儀文というか、
年期で言うと筆頭の弟子になるんですけど、
途中から入ってきたという、預かったということで、
立川流ができるときには、
代表の役割は受わず、
そんなことできる人じゃないんですけど、
とにかくずっと相撲話をね、やってる。
やってた人で、
男子労働省の文字付けコンフィデンシャルというツイートの
ツイキャッターでまとめたものがあるので、ぜひ見ていただきたい。
これを元にした文字付けの話という、
これはエッセイという小説だと思うんですけどね。
これも素晴らしいだけで、僕はとにかく文字付け師匠大好きで、
そんな意味で佐野山というのは非常に考え深い話なんですけど、
隼士さんは文字付け師匠にすごくいろんな影響を受けた方で、
今日ね、ステッキで殴られたという話をされていましたけども、
定期的に文字付け師匠のところに通って話を教えてもらっていたと。
佐野山もその一つなわけですね。
その文字付け師匠のエピソード、まだまだ知らないエピソードがいっぱいあるんですね。
当たり前ですけどね。
僕はこういうですね、勝田文字付けみたいな芸人のエピソードっていうのは大好きですので、
非常に楽しく聞かせていただきました。
なんか知らない話なのに、やっぱりなっていう感じがするのがいいところですよね。
そこから入った佐野山。
これがね、やっぱりね、久しぶりに聞いて素晴らしいんですよ。
全体的にはですね、笑いが多い話ではあるんですけど、
単純なその、これは谷風情け相撲というね、
元は口談なのかな。文字付け師匠も谷風情け相撲でやっていたけども、
文字付け師匠が君たちがやるときは、佐野山だよというふうにおっしゃったらしいですね。
まあその貧乏で、貧乏ゆえに飯が食えずに体力がないから、
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まあろくな相撲が取れない佐野山に谷風があるね。
まあ配慮するという、ぶっちゃけ谷風情も相撲するという、そういう言ってみれば単純な話ですよ。
その単純な、そのシンプルな内容のその話、人情の話ゆえに、
語りがいいと本当に気持ちよくなるというところと、
水産の佐野山には酔っ払いが出てくる。
やっぱり古評力士の悲哀というものが貧乏なだけではなくてね、
古評力士の悲哀とそこに共感する人っていうのがいて、
この偶然ぶつかる佐野山のパッとしない力士佐野山のファンが多分水産の工夫であって、
これが本当に心に響きますね。
でも全体的に笑いが多めに仕上がっている。
でもやっぱり投げてくるところもあるっていうところがやっぱり落語だなというところで、
またやっぱり水産のこの口調が枕の時とすっと変わっていく時の快楽があるんですよ。
歌になった、語りが歌になったっていうリズムとメロディーがぐっと乗ってくるところが本当に素敵だなというふうに思います。
僕は本当に水産の好きな話いくつもありますが、この佐野山は大好きです。
今日は良いものを聞けたなというふうに思って、仲入りがあっての2席目がネタ卸しということで、
月馬、まあね、これはね、今までやってなかったのか不思議なくらい水産に向いてる話です。
なぜなら、ただただずっとその調子よく喋り続けるっていうところがあるんですよ。
まあそれ吉原でね、お金払えなかった人が馬って言われるね、和刑囚を連れてお金を払ってくれる人のところまで行くところなんですけども、
その間のこの調子の良さっていうか、植木等しいって言っても今は通じないのかわかんないけど、
とにかくそのただただ調子がいい、ただただいい加減というのを浅草の観光案内でやるっていうね、
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吉原の黄門を出て浅草の観音様の前から雷門まで歩いていく途中でこうやっていくっていうところも本当にひたすら面白いですよね。
つまりその金持ってない吉原の客が本当にどうでもいいことを並べ立てる、この慎重に無責任な感じが、ご自身もね、自分向きみたいなことをおっしゃってましたけど、まあ面白い。
その一連がこの口調がその見事なまでにサラサラサラサラッと歌でリズムメロディーで流れていけば行くほど、その月馬に来ている和刑囚のイライラが募っていくところがですね、伝わってくるっていうのがすごいですよね。
好きな話ではあるんですけど、やっぱりスイスさんはやっぱりこうやらせると本当にすげえなっていうふうに思います。
というわけで充実の2席でございまして。
本当にこんなに技術がすごくて気持ちのこもった2席をこんな人数で共有してていいのかなっていう申し訳なさがもう絶ってしまうような感じがします。
本当に立川すんしの落語をもっともっともっと多くの人に聞いてほしいなっていうふうに毎回思いますけど、改めて心から思いました。
先ほど申し上げた通りスイスさんのトライアル今年は今日2回目のチケット7月だったっけな。開催のやつ買いましたけども3回目4回目の開催も決まっておりますので、ぜひどこかで立川すんしさんの落語を聞いてみていただきたいなというふうに思います。
面白さは私がもう心の底から保証させていただきます。
というわけでシェアする落語の式でした。ではまた。
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