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シェアする落語の四家です。1月3日池之端しのぶ亭におきまして、しのぶ亭初席、好楽一門が出る会ですね。こちらの方へ行ってまいりました。
もともとこの好楽一門のしのぶ亭初席っていうのは、飛び入りゲストがあまりにも豪華すぎて人がいっぱい来すぎちゃって大変だったみたいな話があったんですけども、最近は基本的に好楽一門、五代目圓楽一門会の落語家さんに色々という感じで行われているようです。
開口一番は三遊亭好青年さん。スウェーデン出身の落語家さんでございます。青い目の落語家が出てきても白い目で見ないでというギャグは結構好きですね。
ネタは『動物園』。この人はね、声が大きくてね、押し出しが強くて、しっかりしてていいなと思います。しのぶ亭だと狭いんでね、ちょっと大きな声が大きすぎる感じもありますけども、聴こえないより聴こえた方が絶対いいので、あの押し出しの強さというのはいいんじゃないかなというふうに思います。
続いて三遊亭らっ好さん。らっ好さんね、なんかいい感じでちょっとあの風格が出てきた感じがしますね。もともと若々しい感じの人だったんですけども、らっ好さん『悋気の独楽』。もうこれは、愛嬌たっぷりでらっ好さんが得意そうなね。
定吉っていう小僧がね、非常にいい感じでございました。続いて三遊亭兼太郎さん。兼太郎さんもね、なんかね、兼太郎さんもなんかもう貫禄が出てきた感じですね。いやーいいなというふうに思います。ネタは正月らしく『ざるや』。
上上上っていうですね、めでたいことをどんどん言ってどんどん小遣いを稼いでいくザルを売ってる人の話ですけども、正月らしくて本当にいい感じのネタですし、やっぱね、自分のその得意なとこを知ってるっていうのがやっぱいい楽音歌の強みだなと思うんですけども、この『ざるや』は本当に兼太郎さんにあってるなというふうに思います。
どんどんお金出したお旦那さんの仕草とか表情とかも非常に良かったなというふうに思います。で、仲入り前を最後を締めるのが三遊亭好一郎さん。違う好一郎師匠です。失礼いたしました。好一郎師匠。
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しばらく聴く機会がなかったんです。久しぶりに聴いたら、やっぱなんか上手くなってましたね。こなれた、非常にこなれた感じがあって、ネタは親子酒だったんですけども、いい出来でしたね。
親子酒ってね、基本誰がやってもそれなりに面白いネタではあるんですが、それだけに差別化していくのは難しい中でですね、何だろうな、爺さん婆さんの可愛らしさがすごくあるんですよね。そこがすごくいいなっていうふうに思いました。
好一郎師匠は滑稽噺でこれだけ笑い取れるんですけど、一番この人がいけるのは人情噺じゃないかなっていうふうな予感もありまして、そっちも今度聴いてみたいなーなんてことを思いました。
で、この後、好青年さんと兼太郎さんが出てきて、3人でしのぶ亭、普通は1人しか立てないところに3人立ってカッポレを踊るというですね、わざわざぶつかりながら踊るっていうね、なかなかいい感じの座興をやりまして、
仲入りが入り、仲入り開けて出てきたのが錦笑亭満堂師匠。
昨年ですね、ド派手な真打昇進をね、やりきった人ですよ。武道館でやった人です。
正直この人は本当に一生懸命いろんなことをやってるんだけど、なんかね、興味が持てないっていうのが自分で不思議だったんですけど、
今日のネタはね、すごく良かったですね。あれはなんつうんだろう『落語家免許センター』っていうのかな、新作なんですよ。
でね、フリップ入れるんですよ。フリップなくても成り立つかなって気がしたんですけど、フリップ入れた方がこの人らしくて、
落語家がしくじって落語家の免許センターに研修しに行くっていうね、免許の点数の話に引っ掛けてるんですけど、
非常にうまくまとまってた、よくできた新作で、ところどころにご自身のしくじりをギャグとして入れていく。
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ご自身のしくじりなんで、自虐なんだけど、もって生まれた明るさがあるんで、あんまり自虐が湿っぽくならないあたりがですね、この人の人徳なのかなっていうふうに思いました。
良い高座でした。
ここでヒザで色物が入るんですが、出ましたね。冷蔵庫マンですよ。冷蔵庫マンについてね、語るのは難しいです。見た目のインパクトとネタの寒さで、それだけの人なので。語るほどのことでもない。まず喋りがうまい。東京の漫談の形式を踏んでいる。
なにげに段ボールで作られた冷蔵庫の機能がすごい。腕が出る穴が空いているのが大好きです。
ふつうによくできたスタンダップコメディですよ。寒いダジャレを言って「ヒエヒエ〜」20年やってるって。もう63歳だって。
キャリアが生んだ味わいなのかダジャレの暴走。ちゃんと色物、ちょっと笑わせすぎかも。
一度は観ていただきたい冷蔵庫マンです。
トリが三遊亭好太郎師匠ですね 。でネタは『ふぐ鍋』。
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ちっちゃいジャブみたいなギャグかねポンポンポンポン入ってきて
幇間じゃないんですけど、旦那を持ち上げる感じが非常に聴いていて、
楽しいですね。
あの旦那と、大橋さんっていうのかな、お客さんに出来る人が
若手みたいにねピリピリしてないんですよね。やっぱ非常にこう穏やかな
感じで
その中に笑いがポンポンポンポンこう入ってくるんで、
さすがだなというような
高座でございました。いやでも池之端しのぶ亭
正月初席 まあ楽しいですねあのぜひですね
3日間ぐらいやんのかな。予約で 行くのをお勧めします。
まあ来年の正月について今行ってもしょうがないってのはあるんですけど いいですよ
あの普段はねしのぶ亭いてどっちかっていうとその 若手
が一人でやる会とか若手同士の会みたいなところではあると思うんですが こういうねちょっと寄席形式っぽい会っていうのはなかなか貴重で、
またねお客さんが非常に温かくて 良かったですね。
非常に楽しめました。シェアする落語の四家でした。ではまた。