圓橘の会の公演
はいシェアする落語の四家です 12月14日土曜日討ち入りの日ですね
いつもの深川東京モダン館に圓橘の会へ行ってまいりました 開口一番は
いつもの三遊亭萬丸さん
ネタはですね 『洒落番頭』あるいは『庭蟹』
立川寸志さんですとか春風亭昇也師匠ですとか得意にされている方がいらっしゃる 噺ですよね。もっと遡れば多分いっぱいいると思いますけど僕はこの2人を思い浮かべ
ます 。で、いずれの2人ともですねちょっと方が違っていて
まあこれはあくまで個人的なその話ではありますけど 萬丸さんがかける話というのは僕が知っている方とちょっと違うことが多くてですね
そこがまた楽しいのとこと あとやっぱりねあの
出ている人がすごい生き生きしてていいですよね セリフもますますゆとみなく綺麗にこう出てくるようになりましたし
聴くたびにちょっとずつ高成長している時々ポーンと成長している感じがですね。萬丸さんいいなというふうに思います
で 圓橘師匠の1席目。今回は文芸シリーズ2席で年を
締めくくるというこれがまあ2024年最後の 圓橘の会になるわけですが
1席目はですね『赤い太鼓』これはあの太宰治のですね 短編を落語に仕立てたもので
これ1回以前聴いたことがあります これはの僕はのまあ
こう種明かしがあるような感じの話ではあるんですが 前半のですね
あの お金がなくて困っている人のところに
商売なのか
仲間がこう集まって お金をこう
集めていくところがあるんですけどこのシーンがすごく好きですね なんかねあの
江戸のその暗さとかまあ夜暗いのは当たり前ですけど
明かりはあるけど暗いみたいな感じとか
お金がねお金が物理的にこう移動しているんですけども その質感みたいなものが
まあ圓橘師匠のこの研ぎ澄まされた語りの中でふわっとこう再現されるあたりが 好きですね
で、仲入り明けまして2席目が
こちらは 僕は初めて聴きました
『磯辺のやどり』という噺です。 この日12月14日だということもあったんだと思うんですが
これ、正式には入ってないのかもしれませんが
義士伝の外伝のような話ですね。
要するに討ち入りに行かなかった 人の話です
で そこにこうどういうドラマチックな展開があるかというと
ほとんどないです あの侍が
まああの仕事で
磯辺の宿りの描写
磯辺というところに行った時に 今の群馬県に当たるのかな
お世話になった人が まあそのあ香盤の
侍だった人で 討ち入りに行かなかった人だと
で a なんすかねその
地元の人に尽くして大変愛されていたというのは それだけの話ですね
岡本綺堂原作の岡本綺堂はあまり旅行する人じゃなかったけども この時は取材旅行に出かけていたなんていうお話も
圓橘師匠のまくらでお伺いしました このシチュエーション
であるとかまあそもそも設定ですよね あの
元あ香盤の武士であった人という設定を考えると
なんかものすごくもっとドラマチックな展開というのも 余裕でありだと思うんですよ全然できることだと思うんです
それをねあえてしないんですよね 淡々と
その 人の
人生のこの 流れというか定めというか
を 淡々と薄ぼんやりと
わずかなセリフわずかな情景描写で 浮かび上がらせて
で 特にその大きなどんでん返しも何もなく
さらりとこう終わっていくというところですね ある意味江戸前とも言えると思いますしまたその
聴き手のことをその信じ切って ここのそのこれだけの最小限の情報を
最小限の表現をすることにより その
お客さんの 気持ちの中の
余白ですね
を含めて 味わっていただける客であるというふうな
圓橘師匠の信頼があって初めて成り立つ表現かなというふうに思います 文芸ものの中にはそのもっとこうドラマチックな展開があるものも
圓橘師匠の文芸ものの中ではですねあります岡本綺堂の原作のものでも、もっと「えっ!」いうようなものがあるんですが
このネタに関しては本当に聴いた後、心の中にできるその余白を
楽しむという非常に今ある意味ミニマリリズムと言いますか
優れて芸術性の高い高座であるというふうに感じました ただそれだけに初心者はちょっとついてこれないかもしれないなというようなですね
ところはありますねであの講談 でやりそうな話でもあるんですがやっぱ講談ではないんですよね
あくまで落語の語り落語のリズムでもって あの心の中に入ってくる話であるということで
まあなんというかあのこの芸を味わえる自分というのも なんかまんざらなものじゃないなっていうふうにですね
まあ変な自慢を自分にしてしまうという まあそんな感じの高座でございました
そしてですねえっと1月の2日3日 深川東京モダン館では新春圓橘一望会ということで
萬橘師匠朝橘師匠萬丸さん 萬次郎さんということでですね、萬次郎さんが、なんか前回インフルエンザで出れなかったのかな
で今回は多分出れるということで一門揃って おにぎやかな感じになるんじゃないかなというところで私も
23どっちかへ行こうと思っております これはねあの人気のプログラムですからぜひご予約を入れていただければなというふうに
思います。 ということでシェアする落語の四家でしたではまた