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2024-03-20 21:14

北欧発の日本風アニメ「せんぱいクラブ」

日本でもバズった北欧発の日本風アニメ「せんぱいクラブ」についてお話しました!


・北欧デュオによる、日本アニメの様式美の結晶

・謎の学内クラブ「せんぱいクラブ」とは

・名曲「卒業しないで、先輩」


卒業しないで、先輩(ミュージックビデオ/YouTube)

https://www.youtube.com/watch?v=jyQWXRJ8Lc4


せんぱいクラブ(YouTube)

https://tinyurl.com/yt36m355


makebabi.es(メイクベイビーズ/YouTube)

https://www.youtube.com/@makebabidotes



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【音声素材】

下記サイトの音声素材を使用させていただきました。

Howling-indicator

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://howlingindicator.net⁠⁠⁠

00:02
みなさん、こんにちは。 自然を愛するウェブエンジニア、せみやまです。
今日は、北欧初の日本風アニメ、「せんぱいクラブ」についてお話ししたいと思います。
今回は、せんぱいクラブというアニメについてお話ししたいんですけども、今回も作品の内容についてネタバレありでお話ししていきたいと思います。
このせんぱいクラブは、2014年にツイッターとかニコニコ動画、ネットのニュースメディアなどで軽く話題になった作品でして、
当時そのあたりのメディアをきっかけに視聴されたり、タイトルに聞き覚えがあるという方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。
このせんぱいクラブの最初のエピソードが、YouTubeに投稿されたのが2014年の1月25日。
そのしばらく後に、ロケットニュース24というネットメディアに紹介記事が掲載され、軽くバズることになりました。
その紹介記事のタイトルは、「閲覧注意!外国人が作った萌えきゅん学園アニメせんぱいクラブが第1話からとんでもない破壊力7名上すぎだと話題!」というものなんですけども、
僕もおそらくこの記事がツイッターとかでシェアされているのを見て、せんぱいクラブってなんぞと気になって動画をチェックしたんだと思います。
このせんぱいクラブなんですが、スウェーデン在住のエリック・ブラッドフォードさん、オリビア・ベルイストロームさんによるサークルMakeBabiesが制作したもので、
北欧のスウェーデンという地理的には日本から遠く離れた国で制作された作品でありながら、
日本のアニメの影響を非常に強く受けてまして、唯一無二の存在感のある作品なんですよね。
日本の昔の少女漫画や90年代アニメのオマージュやパロディが過剰なくらい詰め込んであって、
制作者のエリックさん、オリビアさんらによるカタコトの日本語のセリフやシュールな展開と相まって、一目見ればその世界観に引きずり込まれることは間違いないかと思います。
この作品僕はいろんな角度から楽しんだり愛着を持っている作品でして、今回は皆さんにセンパイクラブの見どころをお伝えしていきたいと思います。
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あらゆる創作物に秩序と混沌という天秤があったとすると、
このセンパイクラブは完全に混沌の方に前振りしたカオスの極みのような作品でして、主人公はドメンツミキという名前の女の子で、外見的にはピンクのツインテール風の髪型で、90年代のアニメに出てきそうな雰囲気をまとっています。
ドメンツミキのドはひらがな、メンはメン類のメン、ツミとバツのツミにウッドのキでドメンツミキという表記なんですが、なかなかすごい名前なんですよね。
このあたり日本語のネイティブスピーカーにはない言語感覚という気がします。
で、このツミキちゃんは15歳、そして今日から高校生、なのに寝坊して遅刻しちゃうというところからエピソード1は始まるわけです。
ツミキちゃんは昔の少女漫画みたいに食パンを食わえたまま学校に向かって猛ダッシュして、となれば当然曲がり角で初対面のイケメン男子とぶつかって痛いってなるわけなんですけども、本当にそういう昔の日本の少女漫画の展開を綺麗にトレースしてるんですよ。
で、ツミキちゃんはぶつかった男の子に対してバカバカバカバカバカバカバカって連呼するんですけど、このバカの回数がやけに多いんですよね。で、散々バカを連呼した挙句、遅刻遅刻と言いながら再び学校に向かって猛ダッシュするわけです。
こういう感じで、日本の昔の少女漫画やアニメのオマージュやギャグ、様式美を意識的に盛り込んでいるアニメなんですが、
片言の日本語とかシュールな展開、制作メンバーの文化的なバックボーンが日本以外にあるという事情が複雑に絡み合って、どこまでが狙ってやってて、どこからが素の表現なのかよくわからないところがあるんですよね。
そういう成立経緯がこの先輩クラブに唯一無二の存在感を与えているんじゃないかなと思っています。
で、つみきちゃんが通う高校には先輩クラブという謎のクラブがありまして、この先輩クラブにはつみきちゃんと曲がり角でぶつかったヒーロー先輩、
髪型が独特なボールカット先輩、黒髪リーゼントの番長先輩、ギターを弾いてるロックンロール先輩、高1点のお嬢様先輩、あと名前は不明なんですが赤髪でリーダー格の先輩というキャラもいたりします。
06:15
この先輩たちがどの人も非常に悪が強いんですよね。
部室にたまたま足を踏み入れたつみきちゃんに先輩たちはそれぞれ自己紹介をするんですけど、僕が動画を見てヒアリングしたセリフをそのままお伝えしますね。
俺はヒーロー先輩だ。クールでハンサムだ。
ヨー、ボールカット先輩でーす。こんにちは。麗しい女。僕の髪が最高でーす。キラー、キラー。
番長先輩だ。おせかいはやめてくれ。足をへし寄てやる。
オーホホホホホホホ、私はお嬢様先輩でーす。学校の一番綺麗女の子。
という感じで、今の朗読で先輩クラブという作品の雰囲気を少し感じていただけるんじゃないかなと思うんですけども。
先輩クラブの前エピソードは製作サークルのメイクベイビーズの youtube チャンネルで見ることができまして、現状で最新のエピソードは2020年の4月に投稿された
ザ先輩クラブピクニックとなっています。でも先輩クラブの全体的なあらすじを言ってしまうと、主人公のドメン・ツミキちゃんがヒーロー先輩に出会って、
ツミキちゃんに一目惚れしたヒーロー先輩がツミキちゃんをデートに誘って、二人はいい雰囲気になるんですが、
ヒーロー先輩が所属する先輩クラブはどうやら恋愛禁止のようで、ヒーロー先輩は他の先輩の非難を浴びるんですが、
それなら俺は先輩クラブを辞めると言って、ヒーロー先輩は先輩クラブを脱退することになります。
で、エピソード4で先輩クラブの本編は完結する予定だったんですが、エピソード4については予告編の動画は制作されたものの、何かしらの事情で現在に至るまで制作はされてはいないんですよね。
ただ本編とは別軸のアナザーエピソードとして、5 years later 5年後というエピソードが配信されてまして、そのエピソードでは成長した先輩たちが登場し、ヒーロー先輩と同面ツミキが結婚したということが明かされています。
先輩クラブの本編と関連エピソードについては、30分くらいで全部のエピソードを見ることができると思うので、概要欄にリンクを貼っておきますので、エピソード1だけでもチェックしていただけると、作品全体の雰囲気を十分感じてもらえるんじゃないかなと思います。
09:23
そしてこの先輩クラブを作ったスウェーデンのエリック・ブラッドホードさんとオリビア・ベルイストロームさんについて改めて触れておくと、このお二方は先輩クラブのエピソード1がYouTubeチャンネルに初めて投稿された2014年の時点では、エリックさんが18歳、オリビアさんが17歳で、
実はこの二人、当時スウェーデンの同じ学校に通っていた高校生だったんですよね。
二人の当時の年齢については、今回の配信のために調べてみるまで知らなくてびっくりしたんですけども、
この二人が通う高校はデジタルデザインを学べる学科があって、学校内で知り合って意気投合した二人は、最初はシンプルなビデオゲームの開発を共同で始めたんだそうです。
で、日本のアニメの熱狂的なファンだったオリビアさんにエリックさんが感化されて、いつしか二人で日本のアニメのパロディ作品を制作することを思いついた。
それがセンパイクラブだったんですね。
制作はオリビアさんが脚本と絵コンテ、エリックさんが音声や音楽を担当して、アニメーションの作業は半々で進めていたそうなんですが、
複雑なシーンでは、もともと実写の映像作品の経験のあったエリックさんが担当していたそうで、声優に関してはこちらも二人で分担していました。
そんなスウェーデンの高校生デュオの悪ノリと日本のアニメへの愛着から生まれたのがセンパイクラブだったわけなんですね。
二人はセンパイクラブの制作のために独学で日本語を学び、ツイッター上で日本のユーザーとやり取りすることで、さらに日本語を上達させていったそうで、そのあたりもすごく熱意が感じられるエピソードですよね。
もともとはエリックさんとオリビアさんの自主プロジェクトだったセンパイクラブなんですが、スウェーデンでは高校を卒業するときに卒業政策があるそうで、エリックさんは学校と交渉することでセンパイクラブを卒業政策として認めさせ、無事高校を卒業することができたんだそうです。
学校相手に生徒が果敢に交渉して認めさせるというのもすごいなと思いますし、スウェーデンの学校の自由な気質を感じますよね。
12:15
で、センパイクラブの本編についてはそんなところなんですが、実はここからが今回一番お話ししたかった部分になりまして、
センパイクラブのエピソード3パート2のエンディングテーマとしてかかる卒業しないでセンパイっていう曲があるんですが、この曲めちゃくちゃ好きなんですよ。
それまでは昔の少女漫画とか90年代アニメのオマージュをやってきたセンパイクラブだったんですが、このエピソード3では作画やノリが80年代アニメをオマージュした雰囲気に一変しまして、
この卒業しないでセンパイがかかるエンディングの動画も80年代アニメのエンディング風に作ってあってめちゃくちゃ芸が細かいんですよね。
で、この卒業しないでセンパイどんな曲かなんですが、概要欄に貼っておきますのでぜひ聴いていただきたいんですけども、
センパイクラブという作品をメタな視点から捉えたり、作品世界の内側から眺めたり、いろんな視点で書かれた歌詞が散りばめられていて、曲調はレトロポップな雰囲気のある名曲なんですよ。
サテライト・ヤングという音楽ユニットの歌なんですが、このサテライト・ヤング自体がレトロポップを持ち味にしてるんですよね。
メタな視点で書かれた歌詞についてちょっと引用するんですが、心ドギマギ、目線クラクラ、センパイクラブお出まし、国境を越えて時空歪めてまさにパラレルワールドと、このセンパイクラブという作品の成立過程自体を歌詞に盛り込んでるんですよね。
これがメタ視点の歌詞で、いつかあなたとアバンチュール、ずっとずっとラビンUなの、あなたでいてセンパイ、友達も知らないインマイハート、素直になれないアイオンチュー、卒業しないでセンパイ、このあたりは作品の内側に入り込んだ歌詞になってると思うんですよね。
そういうパラレルな視点で歌詞が書かれていて、そのバランスが絶妙なんですよ。
センパイクラブの歌ってエピソード1でも作者のエリックブラッドフォードさんのお兄さんであるトビアスさんが歌うライトチョコレートライフラブという歌が流れるんですが、こちらは片言の日本語なんですよ。
15:06
で、ああセンパイクラブの歌はこういう感じで行くんだと思ってたんですが、エピソード3のエンディングで普通にネイティブな日本語の、しかもめちゃくちゃいい歌が流れたので、ドギも抜かれたんですよね。
この卒業しないでセンパイという歌がとにかく印象的で心に残っていて、正直センパイクラブってエピソード3以降はあまりチェックしてなかったんですが、どういうわけかこの卒業しないでセンパイという歌が最近急に聞きたくなりまして。
で、いろいろ調べてたらメイクベイビーズの youtube チャンネルに卒業しないでセンパイのミュージックビデオがアップされていることに気づいたんですよね。
3分57秒の動画なんですけど、この卒業しないでセンパイのフルバージョンが聞けるミュージックビデオが僕は本当に大好きで。
ぶっちゃけ本編よりも僕自身の再生回数は多いんですよ。
曲に関してはここまでにもお話ししてきたようにレトロポップな曲調の名曲で歌詞もウィットに飛んでいて最高なんですが、この曲に添えられたミュージックビデオの映像もまた素晴らしくて。
ミュージックビデオ全体のあらすじを最初に言ってしまうと、本編と同様同面つみきちゃんとヒーロー先輩が知り合ってヒーロー先輩がつみきちゃんをデートに誘って仲良くなっていくんですが、
ミュージックビデオの後半では卒業しないでセンパイを歌っている音楽ユニットであるサテライトヤングがつみきちゃんの住んでいる町でライブをする。
そしてつみきちゃんは友達やヒーロー先輩と連れ立ってそのライブを見に行ってすごく感動する。大まかに言うとそういう展開なんですよ。
で僕がこの卒業しないで先輩のミュージックビデオの何がそんなに好きかっていうと、この3分57秒には
先輩クラブ本編でも描かれていた日本のアニメの様式美がぎゅっと濃縮されてるんですよね。
それはまたボーイミーツガールの様式美でもあって、このミュージックビデオは外国の文化として日本のアニメに触れてきた
オリビアさんとエリックさんの視点を通すことで余計なものがそぎ落とされた日本のアニメやボーイミーツガール作品の真髄みたいなものに到達していると思ったんですよね。
18:13
レトロポップの頂点のような曲と共に懐かしい絵柄で描かれたつみきちゃんとヒーロー先輩が親しげに目線を交わすとか、仲良く2人でデートするとか
そういうのを見てるだけで涙出そうになるんですよ。でもやっぱり先輩クラブらしく変テコなところも色々とあって
ミュージックビデオの後半でつみきちゃんがライブハウスに向かう時に走って向かってるんですけど、すごく変なポーズで走ってるんですよ。
そんなポーズで走れるのってくらい後ろにのけぞってるんですよね。このシーンわかってても見るたびに笑っちゃうんですけど
で、同じタイミングでヒーロー先輩は自転車を漕いでライブハウスに向かってるんですけど、その漕ぎ方も独特なんですよ。
ヒーロー先輩は結構身長があるんですけど、その長い足をすごく小刻みに動かして自転車を漕いでるんですよね。
動きちっちゃーと思ったんですけど、このあたりはしっかり笑いどころを用意してくれたっていうことなのかもしれません。
そしてライブハウスに入ったつみきちゃんたちはサテライトヤングのライブに感動して、ライブの帰りはつみきちゃんとヒーロー先輩が2人で帰って、最後に2人でまたねのハグをするんですよね。
つみきちゃんが身長差を埋めるために背伸びしてて、この流れ、この3分57秒は完璧だなと思いました。
この3分57秒でしか得られない栄養があるし、感動があるなと思いますね。
これからも繰り返し見ていきたいミュージックビデオですし、この素晴らしい作品を作り上げてくれたメイクベイビーズのお二人とサテライトヤングの皆さんに心から感謝してますね。
そんな卒業しないで先輩のミュージックビデオ、概要欄に貼っておきますのでぜひぜひチェックしてみてくださいね。
セミラジオではお便りを募集しています。Xのハッシュタグセミラジオや概要欄のフォームからお送りいただけると嬉しいです。
今回は北欧初の日本風アニメ先輩クラブと名曲卒業しないで先輩についてお話しさせていただきました。
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ご視聴ありがとうございました。
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