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2022-06-08 29:54

アイコで喜ぶSF小説が判明!!

前々回のエピソードでご紹介した「題名が思い出せない、あるSF小説」の詳細が判明しました!!!


果てしなき多元宇宙 (ジュニアSF選)
https://amzn.to/38XaGwZ

森下一仁
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E4%B8%8B%E4%B8%80%E4%BB%81

日本の古本屋
https://bit.ly/3Mq8yLY

生き物系イラストレーター susumu nakajimaさん
https://twitter.com/susumunature

ぶつざくHP せみやま紹介記事
https://bit.ly/3zme8Mg

トリフィドさん
https://twitter.com/tri_triffid

00:02
みなさん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今回は、以前お話しさせていただいた題名のわからないSF小説の続報をお伝えさせていただきます。
はい、以前お話しした題名のわからないSF小説の続報なんですが、
以前お話しした内容については、2回前のエピソード、題名が思い出せないあるSF小説を聞いていただければと思います。
こちら、前回もお伝えしたんですが、結構反響をいただいてまして、お便りやご感想をいただいておりますので、早速ご紹介させていただきます。
まずはいつもセミラジオでお話ししている生き物系イラストレーターのすすむ中嶋さんからDMでお便りをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
すすむさん、いつもメッセージありがとうございます。
お疲れ様です。セミラジオ最新回聞きました。セミブログ700回突破おめでとうございます。
いやー継続は力ですね。植物屋さんの話も面白かったです。行きたくなってしまいました。
そして本編のSF作品、さすがに私も知らない作品でした。でも、生山さんのお話を聞いただけで、とても心に響くものがあり、すごく読んでみたい気持ちになりました。
本のタイトルがわかったら、ぜひ番組内で紹介していただけたらと思います。
そしてずっこ系3人組シリーズは私も読み漁っていました。面白いですよね。私は山賊にイラストされる話がとても記憶に残っています。
ということですすむさんにTwitterのDMでとても嬉しいメッセージをいただきました。
SF作品以外にもブログの700記事突破記念もお祝いしていただいて、ずっこ系3人組も読まれていたということで、
実はSF作品の話を収録するときにすすむさんもずっこ系3人組読んでたんじゃないかなという予感はあったんですよね。
すすむさんとは世代も近くて興味を持つ対象が近い類が友を呼ぶ類友なので、かなりの確率で読んでるんじゃないかと思っていました。
DMでずっこ系3人組読んでましたというメッセージをいただいて、やっぱりという感じで嬉しくなっちゃいましたね。
で、今ご紹介したお便りをいただいた後でDMでさらにやりとりしてたんですが、さらにこちらのDMもいただきました。
03:00
昨日の夜セミラジオ最新回をパートナーと聞き直してたんですが、うちのパートナーもあのSF作品についてとても良い話だと絶賛してました。
教科書に載せて欲しいとも言ってましたね。ほんとタイトルとかわかるといいですね。
なんとパートナーさんと一緒にセミラジオを聞いていただけて、そのSF作品についてとても良い話だと絶賛していただいたということで、教科書に載せて欲しいということで、本当に僕もそう思います。
切なくてシビアなところもあるお話なんですが、それだけに多感な学生時代に読んだらきっといろんな子の心に根差していくんじゃないかと思うんですよね。
もしこのラジオを文部科学省の方が聞かれてましたら、ぜひご検討いただけると嬉しいですね。
まあでも本当にこのSF小説のお話、セミラジオで話して良かったなぁと思いましたね。
自分の心の奥にひっそりとしまわれていたお話を共有して共感してもらえるというのは本当にありがたいことだなぁと思います。
SUSUMUさんもパートナーさんも本当に聞いていただいてありがとうございました。
もう一通お便りいただいてまして、こちらもいつもセミラジオでお話ししているポッドキャスト番組
生物をざっくり紹介するラジオ仏作のSHIROさんからメッセージをいただきました。
SHIROさんメッセージありがとうございます。お便り読ませていただきます。
題名が思い出せないあるSF小説、衝撃でした。
じゃんけんで愛子を出した時に喜ぶっていうのはすごくほっこりする話ですし、いろいろ考えさせられるなぁと思います。
この小説すごく読みたいので、正体がわかったらぜひ教えてください。
セミラジオのサブからのエピソードすごく面白いです。
もちろん生き物の方もですが、よくこんなエピソードネタが豊富にあるなとすごく楽しく聞かせていただいています。
これからも配信楽しみにしています。
というすごくありがたいメッセージをいただきました。
SHIROさんも僕のお話したSF小説の内容に感銘を受けられたということでメッセージを送っていただいたんですね。
SF小説以外についても言及していただいてまして、サブからのエピソードがネタが豊富にあるなとすごく楽しく聞かせていただいてますということで、
いやーそう言っていただけるとすごく嬉しいですね。
前も言ったかもしれないんですけど、僕絞れない人なんですよね。
自分では職人というかひたすら一つのことを極めて特化していく人に憧れてるんですけど、
06:01
一個のことをやり続けるってことがあんまりできなくて、ブログもラジオも何をやってもカオスな内容になっちゃうんですよね。
でもそのカオスなラジオをネタが豊富で楽しいですと言っていただけるのは本当に嬉しくてありがたいですね。
SHIROさんは仏作のホームページの更新もされてるんですが、
最近セミラジオと僕のやっているブログセミブログのことを仏作のホームページですごく丁寧にご紹介いただきまして、
それも本当にありがたくて嬉しかったですね。
SHIROさんお便りもブログも改めて本当にありがとうございました。
もう一件、ツイッターではトリフィドさんという方がハッシュタグセミラジオでご感想を書いてくださってまして、
こちらもすごく嬉しかったです。
トリフィドさんありがとうございます。
ツイッターに書いていただいたご感想を引用させていただきます。
このSF小説が判明したら読みたいです。
愛子を喜んで発展できるのかストーリーの先が気になります。
少し前の回の将棋騎士さんたちのエピソード紹介も面白かったです。
SNSのせいかっこおかげで評価しディストピアかっこパラダイスにみんな生きてるのでというとても嬉しいご感想をいただきました。
愛子を喜んで発展できるのかストーリーの先が気になりますということで、
いや確かにそうですよね。
競争心がない社会ということですから、そこを広げた話も読んでみたいですよね。
トリフィドさん改めてご感想ありがとうございました。
そんないろんなメッセージやご感想をいただいたSF小説なんですけども、
やっぱり皆さんこの小説、誰が書いたなんていう作品か気になりますよね。
ある意味僕がその話をしたことで、
いろんな方を読みたいという気持ちにさせてしまったというところもあるので、
なんとかして作品を突き止めたいなという気持ちが、
この前々回のラジオをやってから、
皆さんからのお便りや感想をいただいてから、
改めて沸き上がってきたんですね。
もともとただ自分が読みたいと思ってきていた作品なんですけど、
セメラジオを聞いて、なんて作品か気になると思ってくれた皆さんにも、
なんとか情報をお伝えしたいなと、
そういう気持ちが沸き上がってきたんですね。
でですね、古い作品なので、
インターネットではどう探しても見つからないだろうと考えてたんですが、
09:00
ちょっと検索ワードを変えて調べてみたんですよ。
で、検索結果を見てみると、
やっぱり全然検討違いなページしかヒットしなかったんですけども、
ダメ元で検索結果の2ページ目、3ページ目と、
ページの階層を下げてみたんですね。
そしたら、前回僕がお話しした、
僕の記憶の中にある、
愛子で喜ぶSF小説と、
ほぼ同じ内容のあらすじが書いてあるページがヒットしたんですよ。
で、そのページには、
そのお話が掲載されている本の名前も書いてあって、
Amazonマーケットプレイスで購入できることも分かったんですよ。
これはと思って早速注文しましたね。
で、Amazonマーケットプレイスで買った本が届きまして、
黒いビニール包装で包まれてるわけですよ。
開封する時、ドキドキしましたね。
あの本なのか。
30年前に小学校の図書室で読んだあの本が、
この袋の中にあるのか?
みたいな感じで。
購入する前に表紙をチェックすることができたんですけど、
その表紙に全く見覚えがなかったんですね。
なので、読むまでは100%この本だろうという確信が持てなかったんですね。
その本の名前は、「ジュニアSF戦 果てしなき多元宇宙」と言います。
これは5人の作家による5編のSF小説を収めた短編集です。
そして、おそらく僕が前々回でお話したのはこの話だろうという作品が、
「もう一つのルール」という題名の物語です。
手元に届いた果てしなき多元宇宙の
もう一つのルールというお話を早速読んでみました。
読んでみたんですよ。
僕の記憶では、その愛子で喜ぶSF小説には差し絵が入ってたんですね。
ドームの外でほぼ裸で暮らしている子供が、
じゃんけんをするために手を出している。
そんな絵でした。
この絵がずっと焼き付いていて、
前々回のSF小説の回のサムネも、
その差し絵を記憶を頼りに自分で再現したものだったんですね。
今回読んだもう一つのルールにその差し絵が入ってました。
物語も結末も間違いありません。
僕が小学生の頃に読んだ愛子で喜ぶSF小説は、
12:01
ジュニアSF戦果てしなき多元宇宙収録の
森下勝人作のもう一つのルールです。
見つかりました。
見つかっちゃいました。
本当に見つかっちゃいました。
ありがとうございます。
メッセージやご感想をくださった
すすむさん、しろさん、とりひとさん、
そして聞いてくださった皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
この作品をもう一度読むことができるなんて、
正直信じられません。
夢みたいですね。
このもう一つのルールを書いたのは、
森下勝人さんというSF小説家・評論家の方で、
SF小説に関しては、
主に80年代から90年代に作品を発表されていました。
もう一つのルールは、1982年発行の
明日出会った少女という短編集に収録されているのと、
今回僕が購入した1987年出版の
ジュニアSF戦果てしなき多元宇宙に
再録されています。
でですね、もう一つのルール、
改めて30年ぶりくらいに読んでみたんですけども、
物語のコアの部分は僕の記憶と完全一致してました。
ガラス越しにじゃんけんして、
実は愛子で喜んでたっていう、
一番印象的だった部分は完全に一致してましたね。
なんですけど、何せ30年前に読んだっきりだったので、
ディテールやニュアンス、あと登場人物について、
いくつか記憶違いがあったんですよ。
なので今回もう一つのルール読み返したので、
主に僕の記憶と食い違ってた点について、
改めてご紹介したいと思います。
前回思いっきり結末部分をお話ししていたので、
今更ネタバレ注意とかでもないんですが、
一応そういう手で結末までお話しできればと思います。
まず前回核戦争で壊滅した地球にドームがあって、
主人公は両親とドームの中で生活している、
というふうにお話ししたんですが、
ここがいきなり違ってて、すみません、
ドームじゃなかったです。
地球は核戦争で壊滅したというところまでは同じなんですが、
この作品の中では、
文明を維持しつつ生き残った人々は、
宇宙コロニーに数万人単位で暮らしてるんですね。
15:02
宇宙空間に浮かんでるコロニー、
人を収容できる巨大な構造体の中に、
人類の生き残りは住んで文明を維持してると、
そういう感じなんですね。
例えて言うなら、
ガンダムのジオン公国みたいな感じの環境なんですね。
ガンダムシリーズご覧になってない方、
わからない例えをしてしまって申し訳ないんですけれども。
ただこの宇宙コロニーは、
人間の生存に必要な全てのリソースを生産できるほどの機能はなくて、
水とかいろんな資源を地球に降りて、
宇宙コロニーの方に持ってこないと、
コロニーに住んでる人は生きていけないんですね。
で、主人公の男の子、ミツール君のお父さんは、
そういう地球の資源を集めて、
コロニーに運ぶ、運び手の仕事をしている人で、
9歳のミツール君は、行ったことがない地球に憧れて、
お父さんに頼み込んで、初めて宇宙船で地球に降り立ったと、
そういうことなんですね。
その頃の地球は、外の空気は高濃度の放射能やらウイルスで汚染されていて、
防護服がないと外に出ることができません。
風景としては綺麗なんですけど、
そんな地球のことをコロニーの人は地獄と呼んでます。
で、お父さんは防護服を着て、外に仕事をしに行くんですね。
資源を集めに行くんでしょうね。
で、ミツール君はお留守番で、
宇宙船の窓から外の地球の風景を見て、
ああ、ここが地球か。
こんなに綺麗なのに、どうして戦争で汚しちゃったんだろうと、
そんな思いを胸に抱いたりするわけです。
で、夜になって、やることもないので寝ようかなと思った頃に、
ふと宇宙船の窓ガラスを見ると、
小さい手がぺったりと張り付いてるんですね。
音もなく。
ミツール君は、「ひっ!」ってなるわけです。
僕もなりました。
結構普通に描写が怖いんですよ。
ややホラー風味になってて。
人類は滅んで、生き残ってないとされてた地上に人がいると。
ミツール君が驚きつつも相手を確認すると、
髪はボサボサで、地上の環境がとても過酷なことの裏付けだと思うんですが、
目も半分開いてない。
18:00
片面になってて、口もちょっと裂けていて、服も何にも身につけていない。
割と生々しい感じで、そういう子がいるわけです。
ミツール君は、地獄の子とその子のことを呼ぶんですね。
ミツール君は最初怖くて、その子を追い払おうとするんですね。
ライトとかで脅かして、脅かせると、とりあえず一回逃げるんですけど、
好奇心が上回ってしまうのか、すぐにその子戻ってきてしまうんですね。
で、ミツール君もだんだん恐怖心が薄れてきて、宇宙船のガラス越しにその子と手を合わせたりするんですね。
この宇宙船のガラスが、僕がドームのガラスと記憶してたものだったんですね。
で、そうこうするうちに、じゃんけんでもしてみようかなということで、
宇宙船のガラス越しに、宇宙コロニーの住人であるミツール君と、
地上の過酷な環境の中で生きる地獄の子が、じゃんけんをするんですね。
そして一時の交流の後で、ミツール君はお父さんとコロニーに帰って、
次に地球に降り立つのは、それから12年後のことになるんですね。
ここで物語内の時間が一気に飛ぶんですね。
21歳のミツール君は、地球環境の調査チームの一人として、12年ぶりに地球に降り立ちます。
人類は、地球から資源を調達しながら、コロニーで命を繋いできたわけなんですけど、
この頃になると、地球基幹計画が進められてるんですね。
まあいろいろあったけど、もうそろそろ済めるんじゃないか的な希望を持って、地球の環境を調査しに来たわけです。
外に出るのに分厚い防護服が必要だった地上も、技術が進歩したこともあって、
薄くて歩きやすい防護服やフィルター付きのヘルメットを被ることで、外の空気を吸うこともできるようになってました。
で、主人公は地上の調査スタッフと話すうちに、地上で今も暮らしている人たちの話を聞きます。
調査地の周辺にはいくつかの家族が住んでいるようなんですが、
その中でも3人の子供がいる片目の女性がいるという話を聞くんですね。
その片目の女性は髪の色は赤毛で、アンというあだ名で呼ばれてるんですね。
で、ミツルは、もしかしたらそのアンは子供の頃に一緒に遊んだあの子じゃないかと考えてアンの住むという小屋に行ってみるんですね。
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しかしアンに会うことはできず、ミツルはさり際にちょっとした親切のつもりで食べ物を小屋に置いていきます。
その数日後、調査基地が何やら騒がしくなってミツルが行ってみるとアンが調査基地の中庭で亡くなっていました。
あの9歳のミツル君と一緒にジャンケンで遊んだ地獄の子と呼ばれたアンです。
アンの遺体の前で呆然とするスタッフに詰め寄ると、お前が悪いんだとミツルは逆に非難されるんですね。
どういうことかというと、ミツルが良かれと思って置いていった食べ物に味を占めたアンがまた食べ物がもらえるならと基地にやってきてしまったんですね。
で、地上で暮らす人たちの体の構造に興味があった研究者が、食べ物やるからちょっと調べさせてくれと
そう言ってアンを色々と調べたんですね。高濃度の放射能やウイルスが蔓延する中で平気で暮らしている体の構造に興味を持ったわけですね。
そして試しに消毒をしてみるとすぐにアンは死んでしまったんですね。 その調査員もまさかという感じで憔悴している感じではあるんですが
結果的にアンも死なせてしまい、同僚には責められたミツルは打ちひしがれてアンの住んでいた小屋に行ってみます。
そこでミツルはアンの子供たちに会うんですね。 このあたりクライマックスの部分をちょっとだけ朗読したいと思います。
何か聞き慣れた物音が風に乗って聞こえてくる。 ミツルはずっと耳を澄ました。
笑い声だった。 近くで子供たちが笑い合っているのだ。ミツルにはそれが天使の歌声のように聞こえた。
こっそりと声のする方へ近づく。 基地へ向けて緩やかに下っている斜面の開けたところに
3人の子供がいた。 裸で皆痩せており髪も伸び放題伸びている。
アンの子供たちだ。 子供たちは母親が帰ってくるのを待っているようだった。
一番年上の5歳ぐらいの子が時々下の子たちを見ながら 基地の方を見合って心配そうな顔つきをしている。
下の子たちは2人とも同じぐらいの年に見えた。 向かい合って座って遊んでいる。
24:02
笑い声を上げているのはこの子たちだった。 岩陰からじっと見守っているうちにミツルはこの子供たちが自分が小さい時見た
あの地獄の子の後継者に間違いないことを知った。 向かい合った子供たちがやっている遊びはジャンケンだったのである。
あの子が… アンが自分の子供に教えたんだ。
そしてアンに教えたのはミツル自身であった。 ミツルの内側に熱いものが満ちてきた。
アンは死んでしまったけれどアンとミツルとの間で通じ合ったものがこの子供たちにも伝えられている。
2人の子は飽きることなく遊びを続けた。 ミツルは時間の経つのも忘れてその光景に見入っていた。
おや? 何かが変だった。
子供たちがやっているのはジャンケンのようでいてどこか違っていた。 出す手の形は同じだった。
だがどうも勝負のつけ方が違うのである。 ジャンケンなら勝った方が笑って喜ぶはずである。
2人の子供は常に同時に笑い声を上げていた。 ミツルは2人の手をじっと見つめた。
愛子になった時に喜んでいる。 最初ミツルはそれが何かの勘違いだろうと思った。
子供らしい幼さゆえのあるいは汚染から来る障害のためにきちんとした勝負ができないのではないかと。
だが見続けているうちにそうではないことがわかってきた。 子供たちは明らかに同じ手の形を同時に突き出すのを目的としているのだ。
もし最初からあんがジャンケンを違うルールのものだと思い込んでいたら 勝ち負けを決めるゲームではなくてお互いが同じものを出し合うゲームだと思っていたのだとしたら
確かあの時ミツルは地獄の子を相手にジャンケンを繰り返したのであった。 圧勝しそれで気を良くしてぐっすりと眠った覚えがあった。
だがあの時相手は全く違うゲームをしていたとしたら その考えはミツルの体の中で燃えていた何かを吹き消した。
自分では心が通じ合っていたと思っていたのが実はそうではなかったかもしれないのだ。 一枚の壁を挟んで向き合いながら全く違うゲームを繰り返している二人。
一方は相手を打ち負かそうと思い 一方は相手と同じ形を作りたいと願っている。
戦争を起こした人々が採用するのはどちらのルールであろうか。 廃墟と化した地球の片隅でヘルメットをかぶった人類の生き残りの男が一人声も出さずに泣き始めた。
はいこれがもう一つのルールの結末部分になります。 前回僕の話した内容と大筋は一致しているんですが
27:09
子供の頃に主人公がジャンケンをした相手が少年ではなく少女で しかもその後死んでしまうという展開になっていて
よりシリアスな感じを受けますね。 しかも物語の結末のその先に更なる悲劇が待ち受けているということが示唆されていて
この物語の世界ではコロニーの人間をどんどん地球に戻そうという計画が進行中で それによって案に起きた悲劇のような
今地上で暮らしている人とコロニーの人との圧力が生まれる可能性も示唆されているんですね。
で実はコロニーの人間は戦争を嫌って宇宙に逃げ延びた人類の子孫ということになっているんですけども
こちらははっきり書かれてないんですが地上に残って生きている人は 戦争を起こした人たちの子孫というふうにも解釈できるんですね
ただクライマックスの一文ですよ 一枚の壁を挟んで向き合いながら全く違うゲームを繰り返している二人
一方は相手を打ち負かそうと思い一方は相手と同じ形を作りたいと願っている 戦争を起こした人々が採用するのはどちらのルールであろうか
この一文案に本当はどちらが戦争を起こしたんだろうね と読者に投げかけているようにも読めるんですね
今またコロニーの人たちはもともと住んでいる人がいることにもかまわず 地球にどんどん降りてこようとしているわけですからね
果たしてということですよね そんなもう一つのルールいかがだったでしょうか
こちら改めてご紹介したいんですが ジュニアSF戦 果てしなき多元宇宙という本に掲載されています
お近くの図書館にあればぜひ読んでほしい作品ですし Amazonマーケットプレイスや日本の古本屋という古本専門のネットショップのモールがありまして
そこでもまだ若干の在庫があるようです ご興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね
今日は 愛子で喜ぶSF小説こと
森下勝人もう一つのルールをご紹介させていただきました ご視聴ありがとうございました
すすむさんしろさんといひどさん 見つかりました
ありがとうございました
29:54

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