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2022-02-04 15:07

セガサターンの闇のゲーム「デスクリムゾン」

「超クソゲー」という本で紹介されるや否や、その圧倒的な低クオリティと、どうかしている内容に魅了されるゲームファンが続出した
セガサターンの「暗黒ガンシューティング」デスクリムゾンについてお話しました!

・ゲーム雑誌の週間人気ランキングで、連続最下位記録を更新
・メーカーロゴはスキップ不可!謎の石仮面
・「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」
・唐突に出現するムササビ!撃つと「オーノー!」と叫ぶ
・個人的なデスクリムゾンの想い出

【デスクリムゾンのオープニングムービー】
https://www.youtube.com/watch?v=BOz1mSvrAys&t=2s

【デスクリムゾンについて】※今回のラジオの元となる、せみやまのホムペです。
https://semiyama.com/fwjg4977/crimson.htm

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みなさん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今日は、デスクリムゾンというセガサターンの暗黒ガンシューティングについてお話ししたいと思います。
このデスクリムゾンというゲームなんですけども、セガサターンで1996年に発売したガンシューティングです。
ガンシューティングということで、普通にコントローラーでも遊べるんですけども、バーチャガンという銃の形をしたコントローラーでも遊ぶことができました。
発売元は大阪のソフトウェアハウス、エコールソフトウェアという会社です。
このデスクリムゾン、1998年に発売された超クソゲーという本で紹介され、
当時一部の物好きの間で熱狂的に愛されたタイトルです。
その超クソゲーというクソゲーのムック本に取り上げられていたデスクリムゾン。
どんなゲームなのかというと、その凄さを物語るエピソードがあるんですが、
ゲーム雑誌の週刊人気ランキングで連続再開記録を更新というのがあります。
当時ゲーム雑誌のセガサターンマガジン通称サタマガでは、セガサターンの全タイトルを対象に毎号人気投票を行っていました。
投票によってこのゲームはすごく人気があるとか、このゲームは評価が低いとかが全ゲームを対象にわかってしまうというものだったんですね。
その読者レースと呼ばれた人気ランキングで幾度となく再開に選ばれ、他のタイトルを圧倒したのがこのデスクリムゾンです。
その勢いは留まるところを知らず、史上最多の18連続の再開を記録。
全145回の人気ランキングのうち実に69回もの再開記録を打ち立てるという偉業を達成しました。
圧倒的な内容ですね。 実際のゲームの内容なんですが、ゲームを起動するとまず表示されるのがメーカーのロゴ画面です。
血のような色の背景にデスマスクのような仮面が2つ浮かび、エコールの文字が一文字一文字、
ゆったりと現れて定位置に収まります。 民族音楽のような不思議な音色のBGMが流れています。
そしてこの毒々しい血の色の背景に石仮面が表示されているメーカーロゴ画面が約15秒間表示されるんですが、
この15秒間はどのボタンを押しても絶対にスキップができません。 当時事前情報もなくプレイした方がこの画面を見てどれほどの衝撃を受けたか想像してしまいます。
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その衝撃がとんでもないゲームがあるぞという発信につながり、ネット上での認知を早めたのではないかと想像しています。
このデスクリムゾン一番の見どころと突っ込みどころは、 スキップできないメーカーロゴに引き続いて生じされるオープニングムービーです。
動画の冒頭では荒い3Dモデルで作られた謎の生命体がキエーッと奇声を発しています。
3DCGのレベルはこの時期のゲームとしてもかなり低めです。 この奇声を上げている変なモンスターは何かというと、
実はラスボスなんですよね。 ラスボスがオープニングムービーにシルエットとかでもなく、そのままの姿でいきなり登場しちゃうという、
かなり斬新な構成になっています。 続いて表示されるのは主人公コンバット越前のプロフィールです。
フルネーム越前耕介。 日本人ですね。
コードネームコンバット越前。 コードネームに本名が含まれちゃってますね。
年齢29歳、身長81センチ、70キログラムと。 そのプロフィールに続いてコンバット越前が画面に登場するんですが、
左手が棒みたいになっているのが気になります。 その後コンバット越前と声優のダニー・グレッグが戦場で会話するシーンになります。
コンバット越前と声優の声が素人っぽく聞こえたので、社員を使ったのではないかという説が流れていたんですが、
実際には本職の声優さんを起用していたことが明らかになっています。 会話の内容はこんな感じになります。
ダニー・グレッグ、生きてるか? ああ、なんとかな。上から来るぞ、気をつけろ。
何が上から来るかは画面上に映っていないのでわかりません。 声優が、こっちだ、越前。越前が、何だこの階段は?と
何だこの階段は?と言いつつ、全速力でその階段を降りていきます。 声優が、とにかく入ってみようぜ、と言って
コンバット越前が建物の中に入ると、気が抜けたBGMが流れ始めます。 そして建物の奥にある扉にカメラがズームしていき、
せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ! というセリフがコンバット越前の口から放たれます。
このせっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ!という言葉、 言い方も含めて当時のゲームファンに大きなインパクトを与えました。
せっかくだからって何? 何がせっかくなのか全然わからないんですよね。
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しかも赤の扉と言いつつ、この扉が赤くないんですよね。 混乱したユーザーを置き去りにしたまま、ムービーはどんどん進んでいき、
コンバット越前が赤の扉をくぐると、そこにあったのは一丁の銃でした。 ナレーションと字幕が流れるんですけども、その内容はこうです。
こうして越前はクリムゾンを手に入れた。 こうしてじゃないんですけど、という感じなんですけども
何がどうなってか全然飲み込めないんですよね。 しかし今デスビスノスの放ったモンスターが越前に襲いかかるとナレーションが入り、
デスビスノスというのは冒頭で規制を発してたラスボスなんですけども、 そこでオープニングムービーは終わりになります。
何が何だかわからないし、尻滅裂なんですが、 よくわからないけどなんかとんでもないものを見せられたなという印象は
深く心に刻まれるオープニングムービーになっています。 概要欄に動画リンクを貼っておきますので、未見の方は2分ほどで終わりますので、ぜひ見ていただければと思います。
オープニングに続いて実際のゲーム内容なんですが、 かなりローポリゴンで動きがぎこちないガンシューティングといった雰囲気です。
3Dのゲームなんですが、ゲーム内に登場する敵キャラクターのモデリングデータが厚みがないのが特徴です。
3Dで計算された世界の中にペラペラの紙が浮いているようなイメージですね。 普通の3Dゲームだったら、例えば敵モンスターには厚みがあって、
体の前面や側面にそれぞれ2Dのテクスチャが貼ってあって、 質感が感じられるという感じなんですけども、
スクリームゾーンの場合厚みがないので、 ペーパークラフト?毒々しいペーパーマリオ?
みたいな世界観になっています。 唐突にムササビが出てきます。
ムササビは腕についている被膜に空気をはらんで滑空する生き物なんですが、 このゲームのムササビは空中の一点に停止して、
ホバリングなのか何なのか、 なんかもぞもぞと気だるそうに動いています。
敵なのかな?と思って撃ってみると、オーノーという声がして、 主人公のライフが減ります。
このオーノーというボイス、ムササビが喋っているのではなく、 同じように民間人を撃った時にも聞こえます。
なのでおそらく、民間人を撃ってしまったオーノー! 可愛いムササビを撃ってしまったオーノー!
というコンバット越前の嘆きの叫びなんだと思います。 ここからは僕とデスクリムゾーンの個人的な思い出についてお話ししたいと思います。
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高校時代、最初にお話しした超クソゲーという本を読んで、 なんかとんでもないゲームがあるらしいなと、
このゲームのオープニングムービーぜひ見てみたいとなったんですけども、 当時はYouTubeもなくて、ソフトをセガスタタンの実機で動かす以外に見る方法がありませんでした。
セガスタタン本体を持っていたので、デスクリムゾーンを入手するために、 地元のゲームショップとかブックオフやハードオフを調みつぶしに探したんですけども、
見つけることができませんでした。 友人と秋葉原に行って、マニアックなゲームソフト扱いを見せて、デスクリムゾーンを発見したんですけども、
発見したときは、やったーという感じで胸が踊ったんですが、なんと1万2000円という包外な値段がついていて、
やむなく購入を見送りました。 当時はまだメルカリもヤフオクもアマゾン日本語版もなくて、
どうすれば適正価格で入手できるかがわからなくて途方に暮れてました。 で、我らにもすがる思いで、セガスタタンの発売元であるセガが運営していた掲示板に、
山梨周辺でデスクリムゾーンを売っているお店をご存じないでしょうか?という書き込みをしたところ、 その書き込みを読んだ方から、
デスクリムゾーン買いませんか?というメールをいただきました。 先方にご提示いただいた金額は6000円でしたね。
秋葉原のショップの売り値の半額で、さらにクソゲーつながりということで、 ツーファミのラブクエストというゲームをセットでいかがですか?という
ありがたい申し出をいただきまして、購入に至りました。 ラブクエストはドラクエをベースにしたRPGで、敵キャラとして出現するのは街を歩いている女の子なんですよね。
ドラクエだったら武器や魔法で攻撃するところを、女の子をくどいて満足させるというアクションに置き換えた、 これもまた知る人ぞ知るカルトゲームになってます。
そんなラブクエストとデスクリムゾンを入手して、早速デスクリムゾンを起動して、 先ほどご紹介したスキップできないメーカーロゴやらどうかしているオープニングムーンビーの洗礼を浴びて、
ゲーム本編の攻略にもチャレンジして、ムササビを撃ってオーノーと言われ、 苦労しつつもラスボスを撃破することができました。
ゲームは割とすぐクリアしたんですけども、このデスクリムゾンというゲームの毒系に当てられたユーザーの何人かが、
自分でもよくわからない衝動に駆られ、デスクリムゾンのファンサイトを続々と立ち上げるという現象が当時発生してました。
実は僕もその一人で、近所の本屋でホームページの作り方という初心者向けの本を買ってきて、
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Windowsのメモ帳でHTMLタグをポチポチ打って、デスクリムゾンのファンサイトを立ち上げました。
当時ブログとかなかったのでみんなメモ帳でHTML打ってホームページ作ってたんですよね。
ホームペって呼んでましたね。 今言わないですよね、ホームペって。
その頃みんなだいたいサイトのタイトルは自分の名前たすホームペにしてましたね。 セミ山のホームペみたいな。
僕はそのメモ帳でHTMLポチポチ打って作った、デスクリムゾンのファンサイトのタイトルは赤騎士を着たれってタイトルにしてました。
紅の士、赤騎士。 当時エヴァンゲリオンも流行ってたのでその影響もあるんですけども、
末期の中二病に侵されてましたよね。 当時中二病って言葉もまだなかったんですけどね。
去年当時を懐かしんでその当時のホームペを再現したので、 ご興味のある方は概要欄からご覧ください。
もちろんそのホームペは当時と同じようにメモ帳でHTMLをポチポチ打って作りました。 今は仕事ではプログラミングに特化したエディターとかを使ってますけども、そのホームペはメモ帳で作りましたね。
で当時は自分ではその赤騎士を着たれってサイトを運営して、 他のデスクリームゾーンのファンサイトを運営されていた方と掲示板で交流させていただいてましたね。
ある方とはオフ会もやりましたね。 当時僕が高校生で電車も一人で乗ったことなかったんですけど、
僕が山梨在住で相手の方が東京だったので 中間地点の高尾駅で待ち合わせたんですよ。
でお互いの顔もわからないじゃないですか。 だから初めて会うときはデスクリームゾーンのソフトをお互いの目印にしたんですよ。
想像してほしいんですけども、 山梨方面から来た電車と東京方面から来た電車がそれぞれ高尾駅に止まると。
ほとんどの人は高尾駅の改札をくぐって外に出て行くんですけども、2人の男がそれぞれホームにいると。
そしてどちらからともなくカバンからデスクリームゾーンを取り出してお互いの存在を認識し合うという。
もうそれは何なの?秘密結社かなんかなの? フリーメイソンなの?という感じなんですけども。
実際に当時の高尾駅でそんな光景が展開されていたというわけなんですね。
今日は闇のゲームデスクリームゾーンとそれにまつわるエピソードや思い出についてお話しさせていただきました。
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ご視聴ありがとうございました。
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