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どうも、ボブです。今日は、介護の話をしたいんですけど、
今日、研修を受けてきたんですね。
これが、弁護士さん向けの研修なんですが、
ケアマネージャーとか、介護職も、みんな来てくださいということで、
元はこの研修は、弁護士さん向けのものだったんですけど、
公開して、みんなで考えようということになったんですね。
すっごいレベル高い話で、すっごい面白かったんですね。
今回の内容が、セルフネグレクト。
ネグレクトって、介護放棄みたいな意味合いなんですけど、
そのセルフ、自分で自分の介護とかケアとかを放棄して、
自暴自棄になって、もう誰も何もしないでくれ、
っていう、そんな状態の方の支援をどうするかっていう、そういう話でした。
弁護士の方たちも、青年貢献人とかなることもあったりで、
法律のことをね、自分で自分の人生を、もういいですって言ってる人たちに、
貢献人でお金を預かったりとか、めちゃくちゃ大変なわけですよね。
どうやっていったらいいのか、しかもシビアなお金に関する、
みんな何かしらお金に関してのいろんな感情を持ってるわけで、
やっぱり、そういうね、青年貢献人が必要な状態になる方って、
判断能力だったり、何かしら理由があって貢献になるわけだから、
まあ大変なようなんです。
このセルフネグレクトの状況の方って、どんなケースがあるかって言ったら、
わかりやすいのがゴミ屋敷の方ですね。
ゴミ屋敷、もう自分で自分の生活とか衛生管理とか、
そういったのを放棄して、言い方悪いですけどね、理由はあるんです。
誰かの支援ももう必要ありません、帰ってください。
何ならもうピンポーン鳴らしても一切出ない、そういう状況の方。
でも本人はもう困ってないんだけども、周りの地域の方や自治会長さんとか、
みんな困っていて、匂いも悪臭もするし、
そしてもしこれが火でもつく思うなら、放火とかあったらイチコロなわけです。
危ないよということで関わるんだけども、
もうみんな、住民の方もプンプン怒ってるんですね。
さあこんな中でどういうふうにやっていくのかって、まあ難しいことですけど、
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面白かったのがですね、感情、人の感情って相反する2つの正反対の感情を持っている。
こういう方は特にそうなんだと、相反する感情って言ったら、
地元の人たちが怒っているのも分かっているんです。
きれいにしないといけない。部屋をきれいにしないといけないっていうのもじゅうじゅう分かっている。
だけど自分は逆にね、もうこのまんま、もう汚いまんま、むしろもっと汚くなろうが別にいいんだっていう気持ち。
両方持ち合わせているわけですよ。
絶対やっちゃいけないこと、これをね言ってて、これをそうかって思ったんですけど、
絶対やっちゃいけないことは、この両方本人も気持ち持っているわけです。感情。
そんな時に、じゃあ対策とか手段、提案、それから入ったら絶対ダメ。
両方の感情を持っている時に、片方の提案、片方の主張をすると、
もう一方の感情も持っているので、もう一方の感情が反発を起こすんです。
で、お部屋をね、もうきれいにしましょうよ、お手伝いしますよ、そんな提案をしようもんなら、
反対側の意見が、感情が反発を起こして、いいです、なるわけですよね。
いいです、わかってます、帰ってください。自分はもう間に合ってます、そうなるわけですよ。
それは感情が反発しちゃうんです、もう一方の感情が。そんなことはわかっているよと。
ほっといてくれよってなっちゃうわけです。
で、じゃあどうしたらいいのか。これ、例えば勉強しなさいも同じですよね。
勉強しなさいって親が子供に言う。子供は勉強しないといけないのぐらいはわかっていて、
そういう気持ちもある。だけど、疲れてたり、勉強したくない、嫌いなんだ、
なんでこんなことしないといけないんだっていう感情も両方に持っている。
そんな時に勉強しなさいっていう風に強制力を持たせた言い方をすると、
正論を言われると、そうじゃないもう一方の感情がグワッと。
絶対勉強してやるものかとなるわけですよね。
それと同じで、じゃあもう手段とか提案から入っちゃダメなんてどうしたらいいの。
これ、例えば最近学校の勉強難しい?どんなことやってるの?とか、
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今日の宿題ってどんなのやってるの?とか、
最近学校で嫌な友達とか嫌なこととかある?とか、
そういう今の本人の気持ちや感情とか、今思ってること、今望んでること、困ってること、
そういうことに焦点を当てて話をしていく。
こういう寄り添い方が大事なんだよっていう風に言ってるんですね。
この事例の方については、この町内の人たちで、しかも町内会長さんと最初訪問したんだけども、
その時は全然うまくいかなかった。
だけど亡くなった奥さんが、奥さんと仲良くしていた方が、
今、民選員になっていて、その方を連れて一緒に訪問をして、
奥さんにはお世話になってたんですよ。あんなことがあったね、こんなことがあってね、とか、
そんな感じから入って、最近は生活どうですか?料理も大変でしょ?
そんな感じでね、話を、今の本人の心境とか、今、実は結構ね、ご飯食べたりするのもね、
食べるものにありつくのも大変なんだ。
そういうこととかいろいろね、話が膨らんでいって、本人の言葉、本人の感情がいろいろ出てくるわけですよね。
そういう、誰と一緒に行くのか、とかですね。
あと、提案じゃなくて、今の本人の気持ちや状況を知る。
そういうふうにね、意識を向けてやっていく。
急いで解決を求めてはうまくいかないよということですね。
ただ、ちんたらちんたらやっぱりやらないといけないんです。気長に。
そうなると、地域の人もね、あの包括支援センターの方や、ケアマネージャーや、公権人さん。
もう、早く解決してくれよ。いつまで待たせんだ。
こっちはね、いつ放課に放課されるか、いつ事故に遭うかわからなくて心配なんだよ。
周りの反発もあったようなんですけど。
でもそれでもね、急いだらいけない。
本人に寄り添いながら、今ね、どういうことでね。
何がお困りですか?とも聞いちゃいけないんですよ。
何がお困りですか?なんて聞いたら、困っていません。になりますよね。
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あと、ご飯はちゃんと食べてますか?
食べてます。で終わっちゃいますよね。
だからそうじゃなくて、今日朝ご飯何食べました?みたいなこれをね、オープンクエスチョンって言ったりしますね。
答えがイエス・ノーではない。そういう質問の仕方で。
イエス・ノーって、もう本人に選択の幅を狭めてますよね。
ですけど、自由に話すことができるような質問の仕方をやっていきましょうということでね。
あと、調理もね、なかなかできないんだけども、ご飯だけは炊いてるんだとか言ったら、
えー、奥さんいた時ってご飯炊いてたんですか?
いや、炊いたことなかった。
それはすごいですね。
なかなかね、ご飯も自分でこの年になってね、一人でご飯炊いたりとか、
買い物行ったりするのも大変でしょう。
でも頑張ってあるんですね。今までやってなかったの、誰から教わったんですか?
炊飯器も使ったことなかったんだったら、最初は失敗したんじゃないですか?とかね。
いろいろそういった話で膨らんでくるわけですよね。
で、本人がちょっとでも頑張っていることを褒めるんですね。
本人がね、なんかこう関心のある話だったりとか、そういったキーワードがやっぱり奥さんの話だったということで、
亡くなった奥さん大好きだったんです。
思い出の旅行のことだったり、心残りになっていたことだったり、
これはね、亡くなった方の話は慎重にね、あまり切り出すかどうかは人それぞれなんですけど、
この方の場合はね、そのおかげでいろいろね、奥さんの話をしたくても誰にも話せる人がいなかったという意味ではとても良かったということで。
で、奥さんの関係、仲良くしていた地域の方とかいろいろいるわけですよね。
そういう方の思いにちょっと本人もですね、話の中で周りの方とのね、奥さんとの関係を想像してもらいながら、
地域の方のね、気持ちに目を向ける、そういった機会を作ったりとか、
あと、もし今の何かちょっと困っていることとか全部解消したら、どんな気持ちになるか。
それもね、話の中でちょっと想像してみたり、もしもトークみたいなね、そういったのをやってみたり。
で、今のね、あの生活の中での評価ですね、10点満点中何点かとか、そういったいろいろね、織り混ぜながら、
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本人に少しずつですね、本人を最初ね、こうオープンクエスチョンで話しつつ、その後褒めて、
本人の意欲とか可能性とかをね、本人が気づくような話をね、どんどん見つけていくんですね、一緒に。
誘導するんじゃなくて見つけていって、本人が気づく、そういうポイントをね、探っていくんです。
これはね、なかなか一発では行かないので時間をかけながらです。
でも大事なのは頻度と、覚えているうちにね、頻度を重ねていくということが大事ということなんですね。
で、徐々にね、そういう自分以外の人たちに意識が向いたりとか、この先の今を大事にしつつ、
この先の未来の自分もちょっとこう意識できるようになってくると、今よりも少しでも良くなるための動機を作ることができるんですよね。
このゴミ屋敷の方の場合は、奥さんにね、もし奥さんが生きていたらどうしてたかっていうのを想像してみたりとかして、
で、地域の方との関係性も良くなってただろう。
今奥さん生きてたら、今のね、ゴミ屋敷の状況もやっぱ悲しむんじゃないかな。
もっとね、周りの人たちのことを考えてた素敵な奥さんだったから、奥さんのためにも、天国にいる奥さんのためにも、ちょっと今の自分のね、生活を見直そう。
そういう風に意識が変わっていったんです。
でも、ちょっと前までと最初の頃だったら、絶対に同じ気持ちにはならなかったんですよね。
なぜ変わったのか。
これは徐々に、自分が認められた、自分で自分のことを認めることができなかったわけだけども、認めてもらえた。
今までは周りからね、煙たがれてるのも分かってたし、そんな状況で自分も認めてなかった。
だけども、誰か認めてくれて自分のこと分かってくれるようになると、徐々に認めてくれたんだから自分も周りのことを認めるような気持ちになってくる変化をしてくるんですよね。
だから奥さんの、奥さんのためにもっていう動機になって、部屋を片付けようという風な気持ちに変わっていくことができた。
そうした時に、全部は大変だからお手伝いしますよ。
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あんただったらいいよっていうことで、あんたたちだったら助けてもらう。
安心して助けてもらおう。そんな気持ちに変わっていくんですよね。
いやーこれもね、なかなかうまくいくケースと、一つ言葉を間違えると一気にダメになるケースとあると思います。
難しいとこですけどね。
でも、人は感情が2つある。正反対の感情を2つ持っているということが往々にしてあるんだろうというのを改めて感じて、そんな時に手段や手立て、提案、そんなものは役に立たないということを一つ覚えました。
皆さんいかがでしょうか。ご視聴ありがとうございました。