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2021-01-04 10:42

【介護36】罪悪感を持ちながらの介護はやめよう!

ボブです。
今日は介護の話。

「ちょっと待ってて!オムツ交換はあとでね!」

「あの人はトイレに行かせたら大変よ!オムツのままでいいじゃない!」

最近の施設はこういう会話も少なくなってきたかもしれませんが、僕が以前いた病院や施設ではこういう話は多かったです。

でもみんな、本当は優しいんです。
「もっと時間があれば」
「もっと人がいれば」
善意と闘い苦しんでいます。

押さえつけられた優しさを全部解放したら、
どんな良い介護ができるんだろう?

人材不足の中、みんながパワー全開になったら、どれだけ介護が変わるんだろう?そんな希望を持っています。介護職はみんな優しい。優しいからみんなに合わせるだけ。頑張ろう‼️楽しもう‼️

#介護 

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どうも、ボブです。今日は、【罪悪感を持ちながらの介護はやめよう】ということで、お話しさせていただきます。
介護職は、昔も今も、いろんなジレンマと戦いながら仕事をしていると思います。
介護職の人は、基本的に優しい方が多いのかなと思うんですけど、
それを押し殺して、全体がうまく回るように人が少ない中、調整したり、制度を上手に活用したりしています。
以前、昔の話をします。一つは、病院の看護助手として働いていた時の話なんですけど、
看護助手というのは、看護師さんのお手伝いで、おむつ交換だったり、手術交換だったり、そういった仕事をしています。
介護の基礎を、ここで僕は最初習ったんですね。
あるお昼ご飯の時間の時のこと、病室で寝ている患者さんが便失禁していたんですね。
匂いがしていたので、すぐおむつをバッと替えていたんです。
そしたら看護師さんが、「何やってんの!今しなくていいの!隣でみんなご飯食べてるのよ!」めちゃくちゃ怒られました。
ただ、僕としては、その時、食事解除する人はお隣の部屋でちゃんと立っていたし、
匂いが漏れないように病室のドアは閉めていたし、時間が経てば経つほど匂いは充満するし、本人も気持ち悪いし、
それだったら変えた方がいい。たった2、3分の出来事だと思ってやったんですけど、怒られたんですね。
別にこれは、自分がやったことが正しいんだと言いたいわけじゃないんです。
看護師さんも、いろんな優先順位や価値観の中で、普段から苦しんでいるわけですね。
割り切ってやっていかないとダメなのよ、ということを看護師さんは言っていました。
一人よりも全体を優先してやっていかないと、業務が回らないわけですよね。
普段からそういう意識でいるので、一人おむつ交換をやっている僕を見たときに、
これは中止しないと思ったんでしょう。
なので、やっぱり全体をしっかり回すことを考えなさいよということを教えたかったんですね。
もう一つ、老人保健施設で働いていた時のこと。
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ある後輩の男の子が、妊娠症で一人でトイレできない方がいたんですけど、
この方をトイレできるように訓練してみましょうよと、ある先輩に提案してたんです。
ベテランの看護師さんなんですけど、その提案を受けてめちゃくちゃ怒られてました。
そのベテラン看護師さんは、その後輩に、
他の利用者さんに迷惑がかかるのよ。これ、うまくいく保証あるの?
うまくいかなかったとき、責任とれんの?ということをめちゃくちゃ言ってたんですね。
これもベテラン看護師さんが悪いと言いたいんじゃないんです。
その後輩も、結局ベテラン看護師さんにそれ以上は反発することなく、
後で男同士でやけざけしましたけど、
ただその後輩は、介護の喜びとか楽しみとか意欲を、結局その後、ちょっとなくしてしまってたんですね。
全体を優先しよう。一人には構わないという意識に変えていかないと、自分がつらいだけだって言ってました。
本当は、もっと時間があれば、もっと人がいれば、みんな思ってるんです。
本当はすぐおむつ変えてあげたいですよ。
本当は、トイレ、自分でできるように訓練してあげたいですよ。
それが本来の介護士の仕事だよって、みんな正論としてはわかっているんですよね。
だけど、それができない現状があって、割り切るしかない。
それを下の後輩にも教えていかないといけない、そういった現場がおそらく未だにあるんだろうと思います。
ただ、施設での介護を離れて、今、在宅の支援のケアマネージャーをしてますけども、
今思うのは、時間は結局みんな平等なわけですよね。
みんな時間がない状況で、人口はこれから減る、人材はどっちにしろ限られているので、
これからもっと人がいれば、いくら言ったって人は増えることはないと思った方がいいんですよね。
ということは、このままじゃ、もう介護の魅力なんて、介護の喜びや楽しみなんて持つことはなく、
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淡々とロボットのように介護を進めていくしかないんじゃないか、そういうふうに思ったりするんですよね。
ただ、一人を優先するわけにはいかない、そういう意識も強い印象があります。
一人を特別扱いしてもいいんじゃないかなと思うんですね。
安い定食屋さんで、おばちゃんがたまに何品かサービスして出してくれたら嬉しいわけですよね。
それと同じで、それをどのお客さんにもやってるわけじゃないわけですよね。
ちょっと余裕があるときにサービスしてあげる、そういったこともやっぱり大事なんじゃないかなと思います。
ただ、それを勝手にやってしまうと、他のメンバーに怒られてしまうわけですね。
この人はしてくれるのに、この人はしてくれない、みたいなことが多すぎると、それはそれで良くないのかなとは思うんですけど。
ただ、こういう気遣いばっかりしていると、罪悪感を持ちながら仕事をすることになる。
これが一番良くないのかなと思います。
罪悪感を持つイコール、優しさが本来あるんだけど、優しさを抑えつけながら仕事をしないといけない。
そんな状態だと思うんですよね。
この優しさを抑えつけている優しさを取っ払ってですね、優しさ全開で介護ができたら、どれだけ良くなるんだろうって思うんです。
昨日と今日と、金田区が出ている強情というドラマを見てましたけど、
規律を守ることは手段ではあるかもしれないんですけど、目的では決してないんですよね。
全体を優先する、仕事をうまく回していくということは手段ではあるんですけれど、これが目的になっちゃいけないんです。
最終的な目的は何なのかということを考えた時に、その時その時の状況次第で特別扱いすることも大事なんじゃないか。
おむつ交換する他のメンバーに迷惑かかるかもしれないけど、目的は何なのかということを考えたら、ちょっと時間を抜けておむつ交換したっていいじゃないか。
みんながそういうふうな感覚を持ってもらえたら、もっと柔軟な介護ができるんじゃないかなと思ったりするんですけどね。
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なかなか考え方一つ、価値観一つなので、人それぞれ千差万別なので、これが正しいとも思ってません。
ただ、人材不足の中で、罪悪感を持ちながら優しさに蓋をして働いている職員がたくさんいるんだとしたら、もったいないと思うんですね。
ちゃんと一定数の人がいたとしても、介護力が落ちちゃうと思うんです。
優しさ全開でみんな介護をすると、介護力がそれだけ上がって、少ない人数の介護職でもできることがもっと広がるんじゃないかなと思うんですね。
楽観志向なんですけれども、こういう魅力のある現場であれば、もっと魅力を持ってもらえるんじゃないかなと思うんですね。
優しさ全開の介護で、僕も明日からまた仕事をしていこうと思います。
今日は、罪悪感を持ちながらの介護はもうやめちまおうというお話でした。
またご視聴お願いします。ご視聴ありがとうございました。
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