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こんばんは、ボブです。今回は、「お薬みんな飲んでる…私も飲みたい…」というお話です。
スピーカー 2
認知症のおばあちゃん。 デイサービスに行くようになりました。
スピーカー 1
今年は91歳。 健康だけが自慢なんです。
私は風邪もひいたこともない。 薬もなーも飲んでない。
歩くの早いねーって言われるんです。 そんな元気な自信満々のおばあちゃん。
スピーカー 2
ある時、お昼ご飯の後に みんな薬を食後飲んでるのを見てですね。
私にはないのかしら? と思ったようで職員さんに、私のは?私のないの? って毎日のように聞くようになりました。
そしてそのおばあちゃん、ひらめいたんです。 そうだ、病院に行って薬もらおう。
そしてお家で保険証を探したんですけど、あれ? 保険証がない。
スピーカー 1
そうなんです。 すぐこの方なくしちゃうので、娘さん…別居なんですけど、娘さんが預かってるんです。
スピーカー 2
そうなると、その日から娘さんに電話のラッシュ。
スピーカー 1
1日に20回もかかってきて、頭おかしくなりそうなんです。 そういった悲鳴が娘さんからかかってきました。
スピーカー 2
さあ、ここでどうしたか。 作戦1
スピーカー 1
薬飲まなくて、こんなに元気なんですね。 すごいですね。
スピーカー 2
デイサービスの職員さんから言ってもらう作戦。
スピーカー 1
デイサービス職員さんに、お薬の時間になったら、わあ、何々さんすごいね。 みんな飲んでるのに何も飲んでないんですか。さすがですね。
自尊心をくすぐってください。ということをデイサービスにお願いしました。 そして、作戦2
それでもダメなら、もうみんなと一緒に薬飲んでもらおうという作戦。 主治医の先生に頼んで、ダミーの薬。
よくビタミン剤とか出してもらうことがあるんですけど、 薬を出してもらって、
みんなと一緒に楽しくお薬飲んでもらおう。 まずは作戦1からやってみて、1週間
スピーカー 2
どうなったか。 作戦1成功です。
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スピーカー 2
本人さん自信満々。
自尊心、くすぐられたようですね。 みんなからすごいねすごいねと言われて、そう?
スピーカー 1
私はね、薬何も飲んだことないとよ。 そんなふうに博多弁で言います。
すごいですね。他の利用者さん、お隣に 座っている方も、すごいねあんた
私は何も、いくつも飲まない感で大変なんですよ。 そんなことを言って、また本人も喜んでましたね。
薬を飲まないことを自慢しだしました。 幸い他の方とトラブルは今のところないですし、
スピーカー 2
お薬飲んで飲みたい飲みたい、保険証どうなった?っていう電話が今はほとんど かかってこなくなったそうです。
スピーカー 1
一応これで1つ成功したかなというとこですけど、今後もいろいろあると思います。 そのたんびそのたんびに、じゃあこうしていこう作戦をいろいろ
練っていかないといけないなと思いました。 また成功談失敗談たくさんありますので、こんなの良かった、これダメだった。
スピーカー 2
またお伝えしたいと思います。 ご視聴ありがとうございました。