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どうもボブです。今日はお薬の話。
在宅でですね、利用者さん、一人暮らしだったり認知症だったり、いろんな方がいます。
お薬の管理結構大変なんですよね。
その中でもよくある2つのパターンをお伝えします。
まず1つが、お薬飲み忘れちゃったどうしたらいいですかケアマネさんっていうパターン。
もう1つは、朝ごはん食べなかったからお薬飲みませんでした。
だってこの薬、食後って書いてるでしょ。
そういうパターン。
こういった時、どういうふうに考えたらいいかなっていつも迷うんですよね。
いやいや薬剤さんに聞いてよ、看護師さんに聞いてよ、先生に聞いてよって思うんですけど。
まず当たり前のことかもしれないですけど確認として、
1日3回お薬を朝昼夕飲んでる人がいるとします。
これってなんで1日3回も飲んでるんですかっていうこと。
お薬を飲むと血液の中にお薬の成分がバーっと血中濃度が高まるんですね。
そして時間が経つとどんどんその成分が落ちてくる。
時間が経てば経つほど薬の効果は薄れてくる。
でもお薬の効果をずっと維持させるためには、
お薬がちょうど効く、これを治療域と言うんですけど、
お薬が効く治療域にずっと維持しておくことが大事なんですよね。
だから朝飲んでぐーっと治療域まで血中濃度が高まって、
それが落ちないタイミングでもう一回昼飲む。
そしてそれが落ちないタイミングでまた夜飲む。
先生はそのためにちょうどいいお薬を選んで、
1日3回これを飲むようにしてくださいよっていうふうに決めてくれてるんですよね。
じゃあいつも8時に飲んでる朝のお薬を、
あー飲み忘れたー、気づいたのは10時でした。
じゃあとりあえず10時に飲もうって飲んで、
その次、いつもお昼ご飯の後に次飲んでるから、
じゃあいつも通りお昼ご飯の後に飲もうかな。
これオッケーでしょうか。
通常朝飲んだ薬が治療域のその効果がどんどん薄れてきたぐらいに、
昼飲むからちょうどいい治療域が保てるんですよね。
ただそれが間隔が短くなっちゃうと濃度が濃くなりすぎるんですよね。
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なので効果が強く現れたり副作用が強く現れたりしてしまうんです。
なので基本的に教科書的に言うと、
1日3回お薬飲んでるような方は、
通常朝8時に飲んでお昼は12時のペース、
4時間ぐらい空いてますよね。
そのペースを維持しましょうということで、
4時間以上空けてください。
1日3回の場合は、ということが基本で考えてていいと思います。
つまり10時に飲んだとしたら、
11、12、13、14、お昼の2時に飲みましょうか。
次のお薬を飲みましょうか。
じゃあその後また4時間空けて、
3、4、5、6、6時に飲みましょうか。
っていう風に考えていくといいと思いますが、
お薬の成分も複雑です。
単純にこの教科書的な考えだけでは決めてはいけないので、
やっぱり先生とか薬剤師さんとかに、
ちょっと一言確認をした上でした方がいいんですけど、
ヘルパーさんとかからケアマネさんも今飲ませていいんでしょうか、
いろいろ質問されたとしても、
慌てずに一応こういった、こういう理由でお薬は3回飲んでるんだっていうこととかも、
頭に入れておいたら慌てずに済むかなと思います。
ちなみに1日3回服用の場合は、
4時間以上空けてくださいと言いましたが、
1日朝言うとか、1日2回飲んでるような方っていうのは、
6時間以上空けてください。
そして1日1回だけお薬飲んでるっていう方は、
次回の服用までは8時間以上は空けてくださいねっていう風に一応言われています。
いずれにしても確認が必要です。
先生とかにも確認してくださいね。
そして2つ目、ご飯食べなかったからお薬飲みませんでしたっていうパターン。
だってお薬これって食後でしょ?
食事してないんだから飲まない方がいいんじゃない?
胃が荒れるんじゃない?って言われることも実際ありました。
これってですね、絶対に食事をしてからお薬飲まないといけないという意味ではありませんということです。
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胃を守るという意味合いがやっぱり大きいようで、
ご飯食べてなくてもできるだけたくさん多めのお水と一緒に服用するとか、
ちょっと軽いものでも何でもいいから食べてから飲むとか、
あと牛乳でも構いませんということです。
ただお薬の中には乳製品と相性が悪い薬もあるので、
これもちょっと確認が必要ですね。
そのくらいのものなので、やっぱりお薬を飲まないということの方がデメリットが大きいのかなと思います。
私そもそも1日2食しか食べないのっていう方がおられたら、
まあこれはそもそも先生ももしかしたら知らないことかもしれないので、
これはまた先生に相談ですよね。
あとお薬の袋に書いてある食前とか食後ってわかりやすいと思うんですけど、
食間、食の間と書いて食間って書いている場合は、
ちょっと忘れがちなので一旦確認ですね。
食間は食事をした約2時間後となっています。
たまにですね、食間って言うと食事の間って思われる人がいるかもしれません。
なのでこれは要注意です。
食事を終えてから2時間後。
食間に飲む薬ってだいたいですね、空腹の状態で吸収が良くなるような、
そういった薬だったり胃の粘膜を保護するための薬とか、
そういったものを食間に飲むことがありますので、
そういった意味で覚えてもらってたらいいと思います。
ちょっとお薬の話だったんですけど、
薬剤さんとか先生からしたら、
もう全然これだけじゃないよって言いたくなる話だとは思うんですけどね、
全てこれも確認が必要だと思います。
最近ですね、お薬の管理がちゃんとできない方がいたんです。
命にかかわるようなお薬ではないんですよね。
胃薬だったり、栄養補助食品だったり、
あと塩分がちょっと足りないので食塩みたいな塩化ナトリウムだったかな?
を飲んでる方がいたんですけど、
まあなんとなくもう飲まない。
もう飲み忘れたって感じで認知症じゃないんですけど、
なんとなくもう今日はもう朝飲まんかったみたいな。
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それでちょいちょいお薬がズレズレになっているような方がいたんですよね。
そしたら先生とか看護師さんから電話かかってきてですね、
毛羽根さん、もう薬の管理がこんなにできないんだったら、
もうこの方、毎日でももうお金かけて訪問看護入れるとか、
あともう施設に行かないといけないと思います。
家族にも強く言いました、というわけですよね。
いや正しいんです。
まあおっしゃる通りではあるんでしょうけど、
なんかですね、お薬って感知させるものじゃないと思うんですよね。
そういうのもあるのかもしれないんですけど、
とにかくずっと継続しないといけないものですよね。
治療は大事ですけど、人生の中のほんの一部の部分ですよね、これって。
それが全てかのように、じゃあこれができなければあなたもう施設ですよって。
これどうなんだろうって思うんです。
これって逆に言うなら、あなたタバコやめないんだったら、
もうこの家に住むことはできませんって言ってるのと同じかなって思うんです。
あなた糖質制限やらないといけないって言ってましたよね。
でもあなたちゃんとできてないじゃないですか。
はい明日からホテル暮らししてくださいって他人に言われてるような。
それと同じじゃないかなって思ったりするんですよね。
職業的に一生懸命やってるからこそでしょうし、
良かれと思って言ってることだから批判するわけじゃないんですけども、
もしかしたらそれを言うことで、その利用者さんの人生を否定してるかもしれない。
あくまで薬も治療も手段であって、それが全ての目的ではないはずなんですよね。
って思った次第です。
ただお薬に関してはですね、大事なものなので、
平和マネージャーもいろいろ報告を受けながら先生とも相談して、
ちゃんと意味のあるものにしないといけないとは思ってます。
ということで今日はちょっと長くなりましたけど、以上です。ありがとうございました。