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こんばんは、ボブです。今日は、【介護職の退職】経済と福祉の矛盾、ということでお伝えしたいと思います。
今日ですね、私の部署ではないんですが、 併設のデイサービスの管理者が、私もう辞めます、ということで、
上司に掛け合ってました。 理由を聞くと、
会社の売上げ売上げっていう考え方に、もうついていけません、 ということで、
もう気持ちが折れてしまった、ということなんです。 両方の話を聞くと、決してどっちもどっちかが悪いっていうことではないと思うんですよね。
会社の上司の考えとしては、 介護職の給料を守らないといけない。
給料をちゃんと確保して、ボーナスもちゃんとあげないといけない。 コロナの状況で、
経営的にも苦しい中で、どうにか給料を保ってあげたい。 そういった気持ちがあるんですね。
一方、デイサービスの方では、売上げ売上げとやっぱり言われるもんだから、 どんどん利用者さんを増やして頑張っていったけれども、
デイサービスって定員が決まってるんですね。 ある程度の定員になったら、その規模以上になったら、
減産になるんです。収入を減らされちゃうんですね。 頑張って人を増やせと言われるから、頑張って増やしたけれども、
結果増えすぎちゃって、次は法律を守らないといけないから、
減産になる。 そういった状況に嫌気がさせて、耐えられなくなっちゃったんですね。
ただ、デイサービスの管理者さんも決して管理ができていなかったということではなく、 一生懸命その人の希望を叶えられるように、いろいろ動いていったんですね。
たまたま今月、人数がオーバーしてしまったということで、
頑張ったけれども、 会社から減産になることで叱られて、
もう耐えられないですよね。 ただ、この今の資本主義経済、
どんどんサービスを行って、
今月よりも来月、来月よりも再来月、どんどん売上を増やしていかないといけない。
特に私たちの会社も株式会社なので、
どんどん売上を伸ばしていかないといけないという、こういった状況と介護・福祉・社会保障の事業はミスマッチなんじゃないかなと。
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普通だったら、お客さんが増えて、どんどんどんどん売上をもっと伸ばしていって、
普通の商店とかですね、お店だったらいいはずなんです。
ですけど、増やしたけれども打ち止めがあって、それ以上増やしたら収入減らされる。
せっかく人気があって増えていって、職員頑張っていってるのに、増えたら減らされるっていう、そういった制度。
やっぱりミスマッチですよね。
売上を増やせ増やせというのと、打ち止めが来る上限のギリギリのところで調整していかないといけないという、管理者はそういった仕事になります。
なんともストレスがかかる。ギリギリのところでお断りをしないといけない。
困ってる人がいても、うちでは見れません。そういったふうにしないといけないんですね。
本当にこういったものをどんどん作って、売って、増やしていって、っていう資本主義のこういった経済の仕組みっていうのは本当に正しかったんだろうかってちょっと思いますね。
貧しい時だったらこういった経済社会でどんどんものを増やしていって豊かになって、
っていう今までの流れはこれで良かったのかもしれないですけど、これからものもあってみんなある程度豊かになっている状況で、今までの経済システムが本当に今の世の中にマッチしているのか、少し疑問になってきました。
特に介護に関しては、増やせと言われて増やしすぎたら次は怒られ、そういった変な板挟みになってしまうこの状況。
こういうのはやっぱり今後も職員が辞める原因になるんじゃないかなと思います。ケアマネージャーもそうです。デイサービスやヘルパーさんも同じ状況です。
これが正しいんでしょうか。こんなことで重要な介護の人材を失っていいんだろうか。本当にそう思います。
これからこういったコロナの影響もあり、世の中変わっていく中で少しでも介護の状況、世の中の仕組みが良い方向に変わっていくことを願います。
今回は経済システムと介護福祉の矛盾ということでお届けしました。ありがとうございました。