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スピーカー 1
レンです。
スピーカー 2
エマです。サイエントークは、研究者とOLが科学をエンタメっぽく語るポッドキャスト番組です。
スピーカー 1
もしも世界中の氷が水に浮かばなくなったらどうなると思いますか?
スピーカー 2
飲み物にアイスクリーム浮かばせる系のフロートってあるじゃん。それが水立ちなくなっちゃってアイス沈んじゃうから困るね。
スピーカー 1
多分もうその正規生まれてないよね。
スピーカー 2
飲み物の体積が今多い中にアイスぽつんと浮かんでるけど、
沈んじゃうんだったら、アイスの玉にちょびっとだけ飲み物かけてる商品になりそう。
わかる?だから沈まない程度。
アイスの一番上よりも液体の高さの方が低いくらいのミックスの商品になりそう。
スピーカー 1
アサイコップのみたいなこと?
スピーカー 2
そうそう。
スピーカー 1
確かにね。それはありそうだ。
スピーカー 2
てかさ、そういうのなかったっけ?アイスにコーヒーかけるみたいなさ。あれもちょびっとだよね。
スピーカー 1
名前忘れたけどある。
スピーカー 2
アホガードみたいな?
スピーカー 1
そうそう。アホガードみたいなやつね。
別にそれができなくなるぐらい小さな問題じゃないですか。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
じゃあ、氷が水に沈むようになった湖とかってどうなると思います?
スピーカー 2
湖の底が氷に覆われちゃうから、湖の底にいるかわからないけど、チンヤナゴとかさ、そういう地表から出てくる系の魚類とかは生きられなくなっちゃうし、
湖の底に生えてた水草とか、サンゴシチョウは生えないか。そういう系もなくなっちゃって、そこに住んでた魚とかも生きられなくなるよね。
スピーカー 1
そこからなんなら凍ってっちゃうんで、どんどん。水の底はカチコチなんですよ。だから今生きてる生き物もたぶん生まれてない。水の底の方にいる生き物たちはね。だから生態系も全然変わっちゃうんじゃないっていう。
スピーカー 2
そうだね。
もしそうだったらね。
水の上の方にはいるかな?魚。
スピーカー 1
水の上の方には、たぶん今よりめっちゃ水冷たくなると思うんで、氷がそこに溜まってたら。
スピーカー 2
っていうのはなんで?
スピーカー 1
え?だって冬になったらさ、地表寒いし、水の底の方の氷も溶けないでどんどん溜まっちゃうから、水の底も冷たいわけじゃん、氷で。ダブルで冷たいんで、水の温度下がるんですよ、めっちゃ。
なので、氷が水に浮くって当たり前なんだけど、結構今の地球にとっては大事なことなんですよ。
じゃあ、なんで氷は水に浮かぶんでしょうっていうことなんですよね。
で、今回は、これちょっと後でまた聞くけど、この質問に対する答えをひたすら考えるエピソードです。
なぜ氷は水に浮かぶのか。
それを一応、小学生向けの説明からスタートして、どんどん奥底の沼にはまっていくようにしゃべるっていうのをやりたい。
これたぶん聞いてる人は、この質問聞いたことあるなみたいな人もいると思うんですよね。
スピーカー 2
そうだよね。
スピーカー 1
これテストにも出るんじゃないかな。
スピーカー 2
うん、なんかやるんじゃないかな。
スピーカー 1
理科のテストとかで出てきますよね。
スピーカー 2
うん、たぶん。
スピーカー 1
だから、説明できると思ってる人結構いると思うんですけど、実は100%の回答、僕まだ出てないと思ってるんですよ。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
本質的にはまだまだ未解決なところいっぱいあるなと思ってて、この質問。
スピーカー 2
地球にずっと昔からある水と氷ですけど、まだわかってないんだ。
スピーカー 1
まだわかんないこといっぱいあるな。
僕すごい思うのが、科学ってとにかくわかんないことを探求するっていう面もあるんだけど、
身近なことを深掘りしまくって、本当の本当に理解するところまでやるっていうのもまた科学だと思ってて。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
分かったつもりなんだけど、踏み込むとまたわからん世界広がってますみたいな。
これ結構面白いことかなと思ってて。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
今回ちょっとそういう回にしてみたいね。
スピーカー 2
はい、そうしましょう。
スピーカー 1
そうしましょう。
スピーカー 2
そうしましょう。
まだそこの沼に私はまってないから、どういうことなのか教えてほしいですね。
水と氷に関しては。
スピーカー 1
ぜひリスナーさんも考えながら聞いてみてほしいです。
最初に今回なぜこの話をするのかというと、
毎月10日にかけて複数のポッドキャストが共通のテーマについてしゃべる。
科学系ポッドキャストの日、トークテーマ企画となってます。
今回はこのテーマ、サイエントークがポストで1周年記念です。
スピーカー 2
1周年だな。
スピーカー 1
1周年です。
スピーカー 2
おめでとうございます。
スピーカー 1
なんと今回26番組以上参加しております。
スピーカー 2
過去最高?
スピーカー 1
多分。
一大イベントになりました。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
すごい。
ジャンルの枠も超えてたくさんの番組が、今回未解決というテーマで、
いろんな未解決のテーマを話すということになってますので、
ぜひ他の番組も覗いてみてほしいです。
最後にちょっとそちらも紹介しますけど。
スピーカー 2
確かに未解決ってめっちゃ面白そう。
スピーカー 1
面白いと思うよ。
スピーカー 2
テーマとして。
スピーカー 1
ポッドキャストによって全然違うと思う。
視点が。
スピーカー 1
っていうエピソードで私たちは水と氷。
スピーカー 2
未解決なの?本当に。
スピーカー 1
未解決なとこあるんす。
スピーカー 2
そうなんだ。
っていう話です。
スピーカー 1
じゃあ早速本題入りますけど、
氷はなぜ水に浮くでしょう?
えまさんならなんて答えますか?
スピーカー 2
氷のほうが軽いから。
スピーカー 1
氷のほうが軽いから。
それはなぜ?
スピーカー 2
なんか体積あたりの水分子の数が多分液体のほうが多いんだよね。
で、個体のほうが小さくてじゃない?
スピーカー 1
氷のほうが同じ重さでも体積が大きいって感じですかね?
スピーカー 2
そうですね。
氷は立体的な分子の面なりになるんじゃなかったっけ?
スピーカー 1
でもそういう感じですね。
スピーカー 2
そういう感じですよね。
スピーカー 1
なんとか結合が大事とか並べれますけど。
スピーカー 2
水のほうが同じ体積の中でもいっぱい水分子がギュってあるから重くて、
氷だったら割とスカスカの水分子しかない。
スピーカー 1
何でスカスカなんですか?
スピーカー 2
何でスカスカか。
氷だったらガチガチじゃん?
スピーカー 1
ガチガチですね。
スピーカー 2
固まってるから、そういうふうな特定の場所にしか水分子入れないから。
スピーカー 1
動けなくなって?
スピーカー 2
動けなくなって割と水分子と水分子が遠い位置でガチって固められてて、スカスカになっちゃう。
スピーカー 1
ほぼほぼその通りって感じですね。
スピーカー 2
昔習ったよね。
スピーカー 1
昔習った感じはそんな感じで習ってると思うんですよ。
だいたい正解って感じですね。
一応最初に小学生向けの説明をしてみたいと思ってて、
こちらの学研キッズネットっていうのを参考にしてます。
ポッドキャストやっててよく僕の疑問だいたいこのキッズネットに行き着くことが多くて、
スピーカー 2
多分僕トップクラスで学研キッズネット見てる大人かもしれない。
スピーカー 1
めっちゃ見てる。
そちらによると氷が水に浮くのは氷が同じ大きさの水より軽いからです。
ではそれはなぜでしょう。
それは水が氷になるときに膨らむからなのですって書いてあるんですね。
さっき言ってた通りですよね。
コップ一杯の水を冷凍庫に入れて凍らせると、その水は膨らんでちょっとコップの下から盛り上がって凍ると。
その分氷が大きくなっちゃってるんで、氷の密度は小さくなってると。
だから氷は水より上に浮かべます。
非常にわかりやすいですよね。
よく冷凍庫に缶ジュース入れたら氷の方が大きいから膨張して缶が破裂しちゃうみたいなことありますね。
僕もやらかしたことあります。ない?
スピーカー 2
ない。でもよく言うよね。どんな感じで破裂してるの?
スピーカー 1
破裂っていうか、開けたら漏れてるというか、亀裂が入ってそこから液体出ちゃってるみたいな感じ。
スピーカー 2
じゃあ次もうちょい詳しく知りたいと思って、チャットGPT君に質問してみました。
スピーカー 1
氷が水に浮かぶのはなぜですか?
チャットGPTの答え。これは水の性質に関連しています。
水は4度以下になると固まって氷になりますが、その際に水分子が特別な配置を取ります。
これによって水の密度が変化します。
これ結構最初に山下さんが言ってた説明と大体同じですよね。
スピーカー 1
浮くと思います?
実は沈む氷もあるし、浮かびも沈みもしない氷もあります。
スピーカー 2
それ普通の氷?
スピーカー 1
普通ではないですよね。
スピーカー 2
普通の氷は浮かぶよね?
スピーカー 1
普通の氷は浮かぶ。
冷凍庫で作るようなやつは浮かぶけど、
必ず氷だからといって浮かぶわけじゃない。
スピーカー 2
水からできてる氷?
スピーカー 1
そう、水からできる。これ同じH2Oです。
スピーカー 2
なんかさ、特殊なものを混ぜてさ、分子構造を変えたりしてるみたいな。
スピーカー 1
いや、それなし。
スピーカー 2
それなし?
スピーカー 1
いや、だったらさ、割となんでもいけそうじゃない?沈むようにするの。
重いやつ混ぜたら沈みそうだしな、それ。
スピーカー 2
じゃあ、純粋にH2Oだけ?
スピーカー 1
純粋にH2Oだけ。
スピーカー 2
だけで、なんか特殊な作り方で作った氷とか?
なんかギュッてした氷?
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
スピーカー 2
圧力かけて、で、温度もめっちゃ下げた氷。
スピーカー 1
そうです。
言ってしまえばそうなんだけど、そもそも氷って一種類なんですか?って話なんですよ。
身近なところでイメージしやすいのは、これ雪の結晶とかだと思ってて、
雪の結晶っていろんな形あるの知ってます?
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あれも言ったらH2Oなのにいろんな形あるじゃないですか。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
これ何種類あると思う?ちなみに雪の結晶。
スピーカー 2
え、わかんない。
スピーカー 1
なんとなく予想でいいよ。
スピーカー 2
じゃあ、100個で。
スピーカー 1
結構惜しいな。121種類です。雪の結晶の種類。
スピーカー 2
それ以外ないの?
スピーカー 1
まあ、なんか変な形のとかはできてるかもしれないけど、わざわざ分類されてないっていう感じかな。
スピーカー 2
いや、意外と数少ないね。
いや、なんか勝手に無数だと思ってたからさ、121個かみたいな。
私100って言ったけど、いや、答え1万だったとかかなって思った。意外と121だった。
スピーカー 1
意外と少なかった。
スピーカー 2
まあ、でも確かに水分子同士が決まった角度でしか結合を作れないんだったら、確かになんか無数ではないか。
スピーカー 1
グローバル分類っていうね、一応正式に名前がついて雪の結晶って認められてるやつがある。
スピーカー 2
え、そうなんだ。
スピーカー 1
まあ、これ雪の結晶の話ですけど、普通に凍らせて作る氷。
うん。
あれもパターンがあるんですよ。
普通に水を蒸圧で凍らせる氷。
うん。
まあ、これ6角形に並んでる氷ですよね。
うん。
これ、氷1みたいな名前がついてるんですけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ氷も2023年時点で19種類がある。
スピーカー 2
それぞれがどういう感じなの?立体的な氷の形ってこと?
雪の結晶だったら思いつくけどさ、氷の形って3D。
スピーカー 1
3Dというか、分子の並び方によって違う。
だからね、見た目はそんな違うわけじゃないけど。
スピーカー 2
なるほどね。分子の並び方、そっかそっか。
なんかさ、一つの氷のキューブの中にさ、何個かの並び方があるみたいなこともあるんかな。
スピーカー 1
ああ、そうの可能性もあると思う。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
うん。普通に作る氷1っていう中にも2種類あって、
うん。
この6角形が重なってるのと、あとまあダイヤモンド型みたいな言うんだけど。
3Dに重なってギュギュになってるみたいな。
っていう場合もあるけど、なんかダイヤモンド型はね、結構不安定らしくて、
本当にちょっとしかないみたいな感じ。
これね、密度は同じなんだけど、形がちょっと違う。
スピーカー 2
じゃあ普通にもう家庭で作られて、私たちが見てる氷はほとんどなんか6角形が上に重なってるみたいな。
そうそうそう。
そういう氷なんだ。
スピーカー 1
うん。
でも19種類あるんで、これは。
うん。
細かく見ていくと。
ググったらね、日本語のサイトはだいたい17種類とか18種類って書いてるやつばっかりで、ちょっと古いんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
最近でも結構これ見つかってて、今19種類ということなんですよね。
で、氷の中でも全部それ浮かぶわけじゃなくて、
うん。
もっとギュギュになってる氷っていうのがあって、それ水に沈むんですよ。
うんうんうんうん。
まあ、そして逆にもっとスカスカな氷っていうのもあったりする。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
もっと水に浮くやつね。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
そうそうそう。
だから一概に氷って言ってもいろいろあるんですよ。
なるほど。
スピーカー 2
で、なるとその普通の環境、普通の圧力で作られた氷がなんでスカスカな構造なんだろうみたいな。
スピーカー 1
ああ、でもまあ普通の環境だったらメジャーな並び方がスカスカというか。
スピーカー 2
じゃあたまたま水は普通な環境でできた氷がスカスカな構造をとるものだったってこと?
他の液体は固体になったときギュッてなるけど、普通の圧力で作った氷は割とスカスカな構造。
スピーカー 1
というかまあ水素結合がずらっと並んでるからっていう。
スピーカー 2
水素結合がずらっと並んでるから。ギュッとした氷は水素結合がないの?
スピーカー 1
いや、ある。けどギュッてなってるんで角度がちょっと歪んだりしてる。
うーん。
だからより集まれて水よりも重いって感じ。
スピーカー 2
でもなんかすぐ溶けそう。歪んでるし。元に戻ろうとする力とかも。
スピーカー 1
そう。だからいろんな密度の氷があるってことだよね。で、水と全く一緒の密度の氷もあるっていう。
スピーカー 2
なるほど。それはじゃあ水の中にふわふわと浮いてるものか。
スピーカー 1
そう。ちなみにこれ見つかったの今年です。
スピーカー 2
えー面白いね。全く同じ。
スピーカー 1
2023年の2月のサイエンスに出てました。
しかも綺麗に並んでるっていうよりかはガラスみたいになってる。
スピーカー 2
あーいろんな並び方が集まって平均して密度水ぐらいってこと?
スピーカー 1
そうそう。無秩序に並んでる状態になってて。だから個体なんだけど液体みたいな配置してるっていう。そういう氷もある。
スピーカー 2
まあでもさ、そんな言ったらさ、もう密度無数に作れない?
重い氷作りたかったらちょっと重い配列の氷の割合を増やせばいいし、自在に作れそう。
スピーカー 1
作れそうだけど、それは人間がコントロールできるかっていうのはまた別の話で。
スピーカー 2
じゃあ今は19種類しか作れてないんだ。
スピーカー 1
そう。意外とね。だからこれね、まだ見つかると思いますよ。今後も。
スピーカー 2
なんかもう人間の技術次第な感じがするけどね。
スピーカー 1
そうだと思う。あと人間がそれを観測ちゃんとできるかっていう。
そういう意味では氷ってまだ完全に理解できてないですよ。まだ調べるべきところがたくさんある。
スピーカー 2
じゃあさ、他の物質もそうなんかな。他の物質も何個か並び方がある氷があって、氷というか個体があって。
で、かつそれを無秩序にミックスした版の氷みたいな個体もあってっていう感じなんかな。
スピーカー 1
なんかね、あるやつはあるって感じらしくて、でも水みたいに柔軟種類もあるっていうのは他にないらしい。
数パターンあるのはあるけど。
スピーカー 2
でも作るの難しそうだってさ、一部は人工的にギュッとさせなきゃいけないわけじゃん。
スピーカー 1
一部はっていうのがよくわかんないけど。
スピーカー 2
だってさ、無秩序に並んでるでしょ。だからさ、いろんな密度の氷が集まってるわけでしょ。
スピーカー 1
まあそうだね。さっきの新しい氷だと。本当にでもこれランダムにしかできてない。
スピーカー 2
じゃあさ、いろんな圧力で氷作って、それで平均したら水と同じ密度の氷ができるってこと?
どうやって作ってるんだろうね。
スピーカー 1
これ作ってんのは、シェイクする容器に3分の1分氷入れて、もう3分の1にステンレスの玉入れて、これを液体窒素でマイナス195度まで冷やして、シャカシャカ振る。
スピーカー 2
ステンレスの玉が重要なの?
スピーカー 1
そう、これね、それが氷を粉砕して、本来きれいに並んでた氷、あれをぐちゃぐちゃにちぎっちゃうっていう。
したらこういうガラス質の氷ができるんだって。
スピーカー 2
でもさ、普通の氷をぐちゃぐちゃにしたらさ、さらにスカスカになりそうだけどね。
水と同じ密度の水ってことはちょっと重くしなきゃいけないわけじゃん。
スピーカー 1
いや、でもきれいに並んでるやつが崩れるわけだから、水には近づいてんじゃないかな、原始的に見ると。
スピーカー 2
なるほどね。きれいに並んでたやつがぐちゃぐちゃになって、一部ちょっと近づいたりすることで、密度が大きくなるのか。
スピーカー 1
そうそうそう。結構シンプルですよね。
スピーカー 2
そうだね。そのステンレスの数を多くしたらいいわけでもないか。
スピーカー 1
いいわけでもないんじゃないかな。これはもうただただ冷やした状態で氷の粉作ってるみたいなことだから、今んところこれ以上まだやられてないかな。
最初の質問の、なぜ氷は水に浮かぶのかっていうのは、ただし氷は常圧下で作成した氷一の構造、普通の氷の状態では浮かぶのはなぜでしょうっていう質問が正しい。
じゃあ、これは絶対浮かびますか?
スピーカー 2
浮かばないこともあるんですか?
スピーカー 1
これ浮かぶと思います。ここまで条件つけたら。
スピーカー 2
氷一は普通の液体の水には浮かぶのかもしれないけど、もしその液体の水が氷一よりも密度が小さかったら、氷一も沈む。
スピーカー 1
その水とは。
スピーカー 2
わかんないよ。
その水とは。
そういう水があったら。
スピーカー 1
そういう水があったらね。もしもってことだね。
ある意味惜しいかもしれないなこれ。
ちょっとずるい感じもするんだけど、普通の水にH2Oではあるんだけど、重水。
重い水って書いて重水ってやつがあるんですけど。
これはH2Oの中のHの中性子が増えたやつですね。
この重水でできた氷。これを普通の水に入れると沈む。
スピーカー 2
中性子分重いから。
スピーカー 1
でもこれ結構見た目不思議ですよ。
実際にやってる動画とかが上がってて、重水で氷作ってみたみたいな。ちゃんと水に沈んでいきますよみたいな。
重水って結構面白いんですよね。
体積に関しては、普通の氷と重水で作った氷って、重水で作った氷の方が大きい。
めっちゃ細かい話なんだけどねこれ。
スピーカー 2
中性子が増えることによってHが電子を引っ張る力がちょっと弱くなる。
弱くなったら分子内でのHとOの結合の強さが弱くなって、そしたらH2OのHとOの距離が開く。
スピーカー 1
さすがですね。
だから大きくなるのか。
スピーカー 2
それもあるし、それによって水素結合の距離もちょっと長くなる。
スピーカー 1
水素結合の距離もちょっと長くなる。
だから重水1分子の体積は普通の水よりちょっとだけ大きいんですよね。
スピーカー 2
でもさ、氷になった時の蒸圧での氷は氷1の効働を取るわけ?
スピーカー 1
そのはず。ちなみに重水ってちょっと甘いらしいです。
スピーカー 2
飲んで体に悪影響とかないんかな?
スピーカー 1
あります。
普通の水みたいに飲んで10%を超えると体の水分摂取量として悪影響が始めて。
これ人間でやったわけじゃないけどね。
50%飲むと死亡するって言われてる。
なんでだろう?
これは普通の水に置き換わっちゃうと酵素の反応とか、そもそも細胞の活動が阻害されちゃうらしくて。
ただこの中性子の違いが。
スピーカー 2
なんでなんで?なんか電気的にちょっと変わっちゃうのかな?
たぶんタンパク質の形とかもちょっと変わっちゃったりするんじゃないかな?
確かに変わりそう。
スピーカー 1
とかだと思うけど、これはちょっと原因はいろいろあると思うけどね。
こういう重水っていうのもあると。
これちなみに10mlで1万円くらいで買えます、一応。
スピーカー 2
高いね。欲しい?
スピーカー 1
欲しいというか、僕は結構使います、実験で。
割と測定とかで使う人多いんじゃないかな?重水。
そこら辺に置いてると空気中の普通の水と混ざっちゃって、どんどん純度が悪くなっちゃうから、ちゃんと密閉しておかないといけないよね。
スピーカー 2
でもさ、そこら辺に普通に捨てちゃっていいの?
スピーカー 1
重水?
スピーカー 2
毒になるじゃん。
スピーカー 1
一応ちゃんと排液に捨ててますよ。
ちゃんとそこはね。やって捨てたらダメです。
スピーカー 2
でもさ、どっちにしろちょっと蒸発して空気中に出てっちゃうよね。
スピーカー 1
まあね、その分はある。
スピーカー 2
でも水の量が多すぎるから大丈夫なんかちょっとぐらい。
スピーカー 1
だし、基本的に化学の実験するときは、ちゃんと排気設備があるところで使うんで。
そんなに重水吸うってことはないと思うけど。
そうだね。
じゃあここまで最初の質問から見返してきましたけど、なぜ氷は水に浮かぶのかという質問を正確に言うと、
なぜ氷は水に浮かぶのか。ただし氷は蒸発で作った氷一であり、かつ重水じゃなくて普通の水、軽い水から作成したものとするということになります。
これでやっと質問が明確になりました。
で?って言う感じなんだけど。
スピーカー 2
解決してんじゃん。
え?
スピーカー 1
解決してんじゃん。
とりあえずこれ質問明確にしといて、でも僕が言いたいのは、並び方が氷の方が体積が大きくなりますっていうふんわりした説明で浮くっていうのは言えるんだけど、
本当に浮いてる状態を見ることできてますかっていう。
言ったら氷は何種類もあったわけじゃないですか。
じゃあ水って本当に一種類なのっていう。
そういう話なんですよ。
これがここからが結構未解決な領域が多いとこです。
スピーカー 2
さっき言ってたみたいなさ、密度が小さい水あるんかな。
スピーカー 1
さすがに氷より小さい水はないと思われる。
でも高いところと低いところとかがあったりするんじゃないかっていう、普通の水の中でも。
スピーカー 2
普通にありそうだよね。だってさ、気圧が低いところではさ、ちょっと水の密度も小さくなりそうじゃん。
押されないから。
普通に周りが圧力小さかったらさ、水分子は自由にバーって動いてるわけでしょ。
で、外からの全体的な圧力が小さかったら水の中でもさ、密度小さくなりそうじゃん。
逆にさ、外からの圧力がギュッてなってたら、水の密度もちょっと大きくなりそうじゃん。
スピーカー 1
まあ多少変わるのかな。
スピーカー 2
誤差かな。誤差っていうか本当に小さい差でしかない。
スピーカー 1
でも一応水めっちゃ圧力かけたら氷になったりするから。
そっか。
でもそれは変わりはすると思うよ。
スピーカー 2
え、水めっちゃ圧力かけて氷になるのは、じゃあ水よりも密度が高い氷になるってこと?
スピーカー 1
あ、そうそうそうそう。それはさっき言ってた高圧で作る氷とかって。
まあそういうことですね。
スピーカー 2
その時は別に何だろう、温度下げなくてもいいの?
スピーカー 1
温度下げなくても氷になると思う。
なんなら数百度でも氷になったりする。圧力かけて。
熱い氷っていうのが存在してる。
スピーカー 2
あ、いいね。なんかさ、アイスクリームでさ、いつも温かいアイスクリームないかなって子供の時から思ったりしない?
スピーカー 1
いやー。
スピーカー 2
アイスでおいしいんだけど、これは冷たいじゃなくて温かかったりしたらどんな感じなんだろうみたいな。
でも同じ食感で、同じ味だけど温かいみたいな。ホカホカできたてみたいな。
スピーカー 1
あー、いやーわかるなー。なんかアイスに温かいものを組み合わせるの結構いいよね。
スピーカー 2
それこそアフォガードみたいな。
スピーカー 1
アフォガードとか揚げアイスとかある。
スピーカー 2
でも私が言ってんのはアイス自体が温かい。
スピーカー 1
それはないね。
スピーカー 2
そういうのあったらさ、面白くない?
スピーカー 1
俺、生クリームってソフトクリームの温かい版みたいなのを昔思ってた記憶あるな。
スピーカー 2
でもさ、ソフトクリームと生クリームはちょっと食感違いね。
スピーカー 1
違うんだけど、見た目だけソフトクリームみたいだから。
スピーカー 2
まあまあ、確かに確かに。
スピーカー 1
温かいソフトクリームって言ってた。
まあでも、そういうのじゃない、そういう次元じゃないぐらい超高圧にしないと熱い氷作れないけどね。
スピーカー 2
そうか。
スピーカー 1
うん、もう普通の環境じゃ無理っす。
スピーカー 2
その過酷な環境でさ、温かいアイス。
でもアイスってさ、あれだっけ、卵とかもいるんだっけ、作るのに。
そうやったらさ、過酷な環境だったらさ、分かんないけど、温度すごい高いからもうアイスなんないか。
ああ、アイスなんないんじゃないかな、きっと。
残念だな、温かいアイス食べたかったな。
スピーカー 1
1万気圧出せればいけます。
スピーカー 2
1万気圧。
うん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
でも結局さ、卵もさ、普通の状態じゃなくなっちゃうね。
スピーカー 1
うん、普通の状態じゃない。
スピーカー 2
他の材料も。
スピーカー 1
どうなるか分かんないな、これも。
まあそうだね、氷一つ取っても、まあいろいろまだ見つかってる訳ですよね。
うん。
で、水側はもっとむずくて。
うん。
氷って、今まで言ってきたように、分子として割とガチッと固まってくるところなんで、観察はしやすいんすよ。
うん。
だから、こういう感じで並んでるっていうのは、比較的やりやすいんだけど、液体の水って、もうはちゃめちゃに動くんで、
うん。
早すぎて追えない。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
もうすごい数研究されてるんだけど、いまだに常温の水の動きとかを、その正確に観察したり予測するってできてない。
スピーカー 1
これはね、正しく並んでるっていう液体と、ちょっと乱れてるっていう液体。
ざっくりと言うか、この2種類が混ざった状態なんじゃないっていう。
スピーカー 2
正しく並んでるっていうのは、氷みたいに割とガチガチなポジションがあって、そういう水ってこと?
スピーカー 1
水素結合をして、静止面体みたいな形で並んだりするんだけど、液体の水。
それが綺麗に静止面体同士で並んでるっていうのと、ちょっと歪んでるみたいな。
っていうのが液体の中で同時に存在してるみたいな。
のがようやく最近わかってきた。2020年とか。
スピーカー 2
なんか1種類の正しく並んでないやつが水だと思ってた。
スピーカー 1
あ、そう。正しく並んでないやつが今まで見えてなかったらしいんだよね、観測上。
これX線で検出したりしてるけど、もうピークが近すぎて隠れてましたっていうのがわかったっていうので、2種類いるっていうのが言われてるんだけど。
スピーカー 2
これずっと論争されてたらしくて、1週間、2週間って。
スピーカー 1
一応それを元にまた、この2種類の水がどんな形をとってるのかっていうのを計算の方から調べた人もいて、
その水1個1個っていうよりもっと全体像、水をちょっとでっかい粒子として計算してみたら、どんな形になるかなみたいなのを計算した人がいて、
実は水って絡まった紐状のパターンがいろいろあって、その紐の絡まり方によって水の中の水度が高いところと低いところがあるっていう。
スピーカー 2
すごいね。水の紐理論じゃん。
スピーカー 1
そう、水の紐理論みたいのがある。これ2022年の研究でわかってきてると。
スピーカー 2
これは計算してわかったの?
スピーカー 1
そう、これは計算。
スピーカー 2
なんかさ、計算技術が上がって、そういうシミュレーションもしやすくなったらいいけどさ、観測技術も上がって、実際にどういうふうに動いてるのかってわかったらいいよね。
ほんとだね。
めっちゃちっちゃくってめっちゃ速いのかもしれないけど。
スピーカー 1
そう、そこがね、まだ難しいんだよね。というかそもそも氷ができていくっていう過程あるじゃん、水から固まって。その過程も結構まだ謎が多くて。
確かにね。
それも今年の5月とかにやっと最新の、これもシミュレーションが元だけど、氷っていうのが一分子の層になってミルフィー状にできていくみたいな、そういうのが予測できたっていう。
そのレベルなんですよね、まだ。
スピーカー 2
全然わかってないだね。
スピーカー 1
全然わかってない。だから水もよくわかってないっていうのが結構言えますよね。
しかも水と氷の境目も結構よくわかってないことだらけで、氷が水に浮くっていうのはもう水と氷の境目あるわけですけど、氷がなんで滑りやすいのかって、なんでっていう話がある。
スピーカー 2
氷がなんで滑りやすいのか。なんか普通に分子レベルとかじゃなくてでかいレベルで考えたらさ、液体の上にあるもの滑るやんみたいな印象あるけどね。液体の上にある個体だったら滑るやんみたいな、そんなイメージで滑りやすい。
スピーカー 1
でもそれがもっと…
スピーカー 2
それを分子レベルで説明?
スピーカー 1
っていうのがまだこれも未解決問題と言われている。スキーとかスケートとか普通にしてると思うんですけど。
一応ね、氷の表面が0度以下でも液体のような性質を持つっていう表面誘拐っていう現象とか、
あとそこで摩擦熱ができてちょっと溶けて、とか圧力がかかってもちょっと溶けてみたいな複合的な要因で滑ってるっていう、ほぼほぼそういう説明はされてんだけど、まだちょっと未解決なとこあるよねっていう。
水分子の動きも分かってないんで。分子レベルで解明されたとは言えてない。
スピーカー 2
氷が水の上でなんで滑るか。
それが摩擦熱とかがあったり、氷も一部溶ける。氷一部溶けてもさ、結局溶けた水が下に行って上に氷があってさ、それで滑るっていうので、結局なんで滑るのって話にならない。
スピーカー 1
だから分かってないんですよ、それも。しかも氷が溶けてそこに出てきた水は普通の水とはちょっと違うよねみたいな論文もある。
スピーカー 2
それがもしかしたら潤滑油的な働きをしてるのかな。
スピーカー 1
みたいな可能性もあるよね。実際はあるらしいよ。普通の水の密度とはちょっと違うんじゃないかっていう。
スピーカー 2
それはなんかさ、そもそもなんで液体の上に個体を置くと滑るのかっていう。
それの分子的な説明がついたら、それで説明近づくじゃん。
スピーカー 1
それもやられてるのかな。でもまあ、水分子の液体側がよくわかってない以上、完璧な説明はできないよね、たぶん。
スピーカー 2
水じゃなくてもさ、なんか油とかなんでも液体の上になんか置くと。
でも結局分子的な説明しようと思ったら同じ感じになっちゃうかな。
スピーカー 1
そう、同じ感じになっちゃう。水の動きが完全にはわかんないから、ここまだ未解決だよねってなっちゃうよね、結構。
結構まだ水わかんないこといっぱいあるんですよ、だから。意外ですよね。
スピーカー 2
でもさ、やっぱ水がさ、普通に動きやすいからでいいんじゃないの?
スピーカー 1
いや、そうなんだけど、結果的にね。
スピーカー 2
え、じゃあさ、何を求めようとしてんの?